2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:減収増益(損益改善)寄りの着地。売上高は前年同期比▲10.5%の24,801百万円だが、前年の大幅赤字から営業損失は1億6百万円の黒字から▲77百万円の損失へ改善余地あり、経常損失は大幅改善(△284百万円 → △15百万円)、親会社株主に帰属する中間純利益は△390百万円(前年)→ 11百万円(当期)と黒字化。
- 注目すべき変化:連結範囲の変更(中国関連2社の除外)により売掛金が大幅減少(7,760 → 2,906百万円)し、非支配株主持分が消滅(3,166 → 0百万円)した点。関係会社株式売却益146百万円計上も寄与。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上57,602百万円、営業利益2,227百万円、当期純利益1,338百万円)は据え置き。上期進捗は売上43.1%・営業利益はマイナスで、下期での回復が必要。通期達成には下期の巻き返しが不可欠。
- 投資家への示唆:中国事業の整理(連結除外・株式譲渡)とJD.comとの合弁設立(出資による持分法投資化)などグローバル戦略の転換点にある。短期では店舗・商品ミックスの改善と在庫コントロールがカギ。配当政策は維持(年間38円予想)だが、利益ベースでは配当性向が高めに見える(詳細は後述)。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社バロックジャパンリミテッド
- 主要事業分野:衣料品等の企画・販売(単一報告セグメント)※国内店舗(直営+FC)および海外EC/卸売中心
- 代表者名:代表取締役社長 村井 博之
- 報告概要
- 提出日:2025年10月15日
- 対象会計期間:2026年2月期 第2四半期(中間期)(2025年3月1日〜2025年8月31日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:単一セグメント(衣料品等の企画販売)
- 発行済株式:期末発行済株式数(自己株式含む)36,676,300株、期中平均株式数(中間期)35,979,030株、期末自己株式数695,300株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想に対する進捗)
- 売上高:24,801百万円、通期予想57,602百万円 → 進捗率43.1%(やや遅い。通年で見ると下期回復が必要)
- 営業利益:▲77百万円、通期予想2,227百万円 → 進捗率約▲3.5%(進捗立て直しが必須)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:11百万円、通期予想1,338百万円 → 進捗率約0.8%(低い)
- サプライズの要因:
- 連結範囲の変更(中国の卸売・小売会社2社を連結範囲から除外)により売上・売掛金が大幅に減少。
- 関係会社株式売却益146百万円の計上(特別利益)が上期の純利益改善に寄与。
- 在庫評価損の抑制、計画的な仕入コントロール等で売上総利益比率の改善が見られる一方、AZULブランドの不振等で国内売上低下。
- 通期への影響:会社は業績予想の修正を行っていないが、上期の営業赤字と低い進捗を踏まえると下期における販売回復・販管費抑制・海外展開の成果がなければ通期達成は容易ではない。
財務指標
- 損益(中間期:2025/3/1–2025/8/31)
- 売上高:24,801百万円(前年同期27,713百万円、前年同期比▲10.5%)
- 売上原価:9,725百万円(前年11,722百万円)→ 売上総利益15,075百万円(前年15,991百万円)
- 販売費及び一般管理費:15,152百万円(前年15,885百万円)
- 営業損益:▲77百万円(前年は営業利益106百万円)
- 経常損益:▲15百万円(前年は▲284百万円)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:11百万円(前年は▲390百万円)
- 1株当たり中間純利益(EPS):0.32円(前年 ▲10.84円)
- 財政状態(中間期末:2025/8/31)
- 総資産:28,882百万円(前期末34,051百万円、前期比▲15.2%)
- 純資産:13,963百万円(前期末18,796百万円、前期比▲25.7%)
- 自己資本比率:48.3%(安定水準。前期45.9%)
- 負債合計:14,919百万円(前期15,254百万円)
- 流動資産:19,667百万円、流動負債:7,081百万円 → 流動比率 ≒ 277.7%(良好)
- 短期+長期借入金合計:8,000百万円(短期2,000+長期6,000)→ 現預金11,221百万円に対し純キャッシュ約3,221百万円(健全)
- キャッシュ・フロー(上期)
- 営業CF:242百万円(前年698百万円)→ 営業CFはプラスだが規模縮小
- 投資CF:+1,286百万円(前年▲1,254百万円)→ 関係会社株式の売却による収入1,836百万円が主因
- 財務CF:▲1,405百万円(配当支払等)
- 期末現金:11,221百万円(期首11,305百万円、前期比ほぼ横ばい)
- 効率性:売上高営業利益率(上期)は営業損失のためマイナス(改善余地あり)
- セグメント別:単一セグメント(詳細は社内開示)
- 財務の解説:売掛金や非支配株主持分の大幅減少は主に中国関連の連結除外・株式譲渡によるもの。関係会社売却益が特別利益として認識され、上期の純利益改善に寄与した。
配当
- 配当実績と予想:中間配当 0.00円、期末予想 38.00円、年間合計 38.00円(予想からの修正:無)
- 配当利回り:–(株価情報未提示のため算出不可)
- 配当性向(予想ベース):年間予想配当38.00円 ÷ 会社予想EPS(37.22円) ≒ 102%(概算、利益に対して高い水準)→ 収益ベースだと高負担だが、会社は安定配当を維持する方針と見られる
- 特別配当:無
- 株主還元方針:自社株買いの記載なし。安定配当継続を示唆。
セグメント別情報
- セグメント:衣料品等の企画販売(単一)
- 状況・要点:国内はFB・SBブランドでMOUSSY等が回復、SCブランドの既存店回復事例あり。一方でAZUL BY MOUSSYの新商品の稼働遅れでブランド別のばらつきあり。海外は米国EC/卸売でECが伸長するも販管費圧縮が不十分で減益。中国事業は連結除外・売却により数値上の調整あり。
- 今後の戦略:在庫抑制・早期換金、ブランドごとの商品戦略見直し、JD.comとの合弁による中国向け投資・販売チャネル拡大(下記参照)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:記載は限定的だが「グローバル展開の拡大」を経営戦略の重点と明示。中国市場重視の方針に基づきJD.comとの合弁を設立予定(出資比率:当社25%、資本金100百万USDの新会社に参画、持分法適用関連会社化予定)。
- KPI達成状況:具体的KPIの数値は不明だが、上期の売上進捗はやや鈍く、通期目標達成には下期の改善が必要。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社との詳細比較データは資料に無し(–)。一般的なアパレル小売業の環境としては消費者マインド・為替・原材料費・物流コスト等が業績に影響。
- 市場動向:国内は雇用・所得改善で回復基調だが、地政学リスクや物価上昇による消費下押しリスクが存在。中国はEC市場が巨大だが競争も激しいためJD.comとの協業によりチャネルを確保する狙い。
今後の見通し
- 業績予想:通期予想の修正は無し(売上57,602百万円、営業利益2,227百万円、当期純利益1,338百万円、EPS 37.22円)
- 予想の前提条件:為替等の明示は無し(資料では通期見通しからの修正無しと記載)
- 予想の信頼性:上期は売上進捗が43.1%でやや遅く、営業利益は赤字のため下期での実行が必須。過去の達成傾向は資料に限定情報のため判断留保(–)。
- リスク要因:消費の下振れ、為替変動、原材料・物流コスト、地政学リスク、中国市場の競争・規制、合弁・出資先の業績動向など。
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を期首から適用。今回の会計方針変更による中間連結財務諸表への影響は無し。
- 連結範囲の重要な変更:有(中国2社の連結除外に伴う影響あり)
- 重要な後発事象:JD.com(Jingdong)との合弁会社(DB Capital Limited、資本金1億USD、当社出資25%)設立決議。新会社は持分法適用関連会社となる見込みで、中国向け投資・販路拡大を目的。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3548 |
| 企業名 | バロックジャパンリミテッド |
| URL | http://www.baroque-global.com/japan/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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