2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に対する修正は無し。第1四半期実績は「市場予想との比較情報なし」のため明確なサプライズはない(会社予想からの修正・下方/上方は無し)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高2,434百万円で前年同期比+3.6%、営業利益1,195百万円で前年同期比△4.2%)。
- 注目すべき変化:製品構成の影響で売上原価率が上昇し粗利率がやや低下する中、学会出展費や認証費用、上場関連費用の計上等で営業費用が増加し利益が減少。地域ではインドが大幅成長(+218.5%)した一方、「その他地域」が大幅減少(58.5%)となった。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上10,602百万円、営業利益5,374百万円、当期純利益3,498百万円)に変更なし。第1四半期の進捗率は売上約23.0%、営業利益約22.2%、純利益約21.3%で、均等分配(25%)よりやや下回る進捗。
- 投資家への示唆:売上は堅調も販管費や一時的な上場関連コストが利益を圧迫。業績は地域・製品構成に左右されやすく、通期達成可否は下期の販管費動向と海外在庫調整/販売回復に依存。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社北里コーポレーション
- 主要事業分野:不妊治療・生殖補助医療向けの製品開発・製造(人工授精、体外受精、細胞凍結保存、再生医療向け生殖工学技術)
- 代表者名:代表取締役社長 井上 太綬
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 単一セグメント(医療機器事業)として開示(注記により単一セグメント扱い)
- 発行済株式:
- 期末発行済普通株式数:40,000,000株
- 備考:2025年2月8日に普通株式について1株につき200,000株の株式分割を実施(本文では期比較は分割後想定で算定)
- 今後の予定:
- 決算発表:通期予想の変更は今回無し(直近の修正無し)
- 株主総会 / IRイベント:今回の資料での開催案内無し(決算説明会無し)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較=四半期単体の会社予想提示無しのため「進捗率」で評価):
- 売上高:第1Q 2,434百万円。通期予想10,602百万円に対する進捗率 22.95%(やや低め/均等配分25%に対して下回る)。
- 営業利益:第1Q 1,195百万円。通期予想5,374百万円に対する進捗率 22.24%(やや低め)。
- 純利益:第1Q 745百万円。通期予想3,498百万円に対する進捗率 21.29%(やや低め)。
- サプライズの要因:
- 利益の下振れ(前年同期比減)は、学会出展費用や認証に伴う支払報酬の増加、上場関連費用(第1Qで49百万円計上)や為替差損(20百万円)等の費用増が主因。
- 製品構成の変化により売上原価率が上昇(粗利率低下)した点も影響。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第1Qはやや進捗が弱めだが、まだ通期到達の可能性はあると判断している(会社見解)。今後のポイントは下期の販管費コントロールと海外の在庫調整解消/販売回復。
財務指標
- 財務諸表の要点(第1Q末:2025年6月30日、単位:百万円)
- 資産合計:18,471(前期末19,748より△1,277)
- 負債合計:1,116(前期末1,499より△382)
- 純資産合計:17,355(前期末18,249より△894)
- 現金及び預金:10,535(前期末11,460より△925)
- 売掛金:905(前期末1,459より△554)
- 棚卸資産(商品・仕掛・原材料合計):1,992(増加傾向:前期合計1,789→今回1,992)
- 収益性(第1Q、対前年同期比)
- 売上高:2,434百万円(+3.6%/+85百万円) — 増収(良)
- 売上総利益:1,568百万円(+2.0%/+30百万円)
- 営業利益:1,195百万円(△4.2%/△52百万円)、営業利益率 49.1%(高水準だが前年から低下。参考:高いと評価される)
- 経常利益:1,125百万円(△11.1%/△140百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:745百万円(△9.3%/△76百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):18.64円(前期20.55円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1Q進捗)
- 売上高進捗率:22.95%(均等配分25%と比べやや低い)
- 営業利益進捗率:22.24%(やや低い)
- 純利益進捗率:21.29%(やや低い)
- 財務の安全性
- 自己資本比率:94.0%(非常に高く安定水準。目安:40%以上で安定だが同社は94.0%で極めて健全)
- 負債比率(負債合計/純資産):約6.4%(低い=安全)
- 流動比率(流動資産13,560 / 流動負債1,024):約1,324%(非常に高い流動性)
- 効率性
- 売上高営業利益率は約49.1%(高水準)。ただし前年同期比は低下しており、販管費増・原価率上昇が効率性を悪化させた要因。
- 総資産回転率等の長期推移は資料に無し(–)。
- セグメント別(製品区分・地域)
- 製品別(第1Q)
- Media:923百万円(+8.7%)
- CryoDevices:563百万円(△11.7%)
- 医療機器:606百万円(+13.5%)
- MicroTools:282百万円(ほぼ横ばい)
- その他:56百万円(+30.1%)
- 地域別(第1Q)
- 日本:895百万円(+3.6%)
- 海外合計:1,538百万円(+3.6%)
- 欧州:844百万円(+9.7%)
- 米国:242百万円(+6.0%)
- 中国:133百万円(+7.7%)
- インド:145百万円(+218.5%)
- その他:173百万円(58.5%、大幅減)
- 財務の解説:
- 現金は前年同期末より減少(△925百万円)。未払法人税等の減少で負債合計は減少。純資産は配当支払い(1,640百万円)により減少しているが利益計上で一部相殺。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 0円、期末 41.00円、年間 41.00円
- 2026年3月期(会社予想):中間 0円、期末 41.00円、年間 41.00円(直近の配当予想修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当41.00円/当期純利益(1株当たり当期純利益予想87.46円)=約46.9%(やや高めの還元水準)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:今回の資料では自社株買いの記載無し。配当は継続的に実施(期末のみ想定)。
セグメント別情報
- セグメント別状況:単一事業(医療機器)であるが、製品区分別・地域別に売上動向を開示(上記参照)。
- 前年同期比較:
- Media・医療機器・欧州・インドが好調。
- CryoDevicesと「その他地域」が前年同期を下回る。
- セグメント戦略:資料では製品改良や新製品展開、新規顧客開拓(欧州・インド)を継続。タイ・台湾での在庫調整やカナダ代理店変更が短期的マイナス要因。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料にて明確な中期数値目標やKPIの詳細は無し(–)。
- KPI達成状況:公開KPIが無いため進捗は記載無し(–)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社の業績との対比データは開示無し(–)。
- 市場動向:不妊治療市場は世界的に需要拡大の傾向。技術・認知度向上や政策支援が追い風。ただし国際情勢や資源価格・金融市場変動はリスク。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上高10,602百万円(+2.9%)、営業利益5,374百万円(△7.1%)、経常利益5,267百万円(△8.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,498百万円(△7.7%)、1株当たり当期純利益87.46円。
- 次期予想:資料に未記載(–)。
- 会社予想の前提条件:資料上の為替・原油等前提は明示無し(–)。
- 予想の信頼性:第1Qはやや進捗が弱く、下期での販管費抑制や海外販売回復が重要。会社は現時点で予想据え置き。
- リスク要因:
- 為替変動(為替差損益が業績に影響)
- 海外販社・代理店変更や現地在庫調整の影響
- 認証・学会出展等の費用増加
- 規制環境や資源・原材料価格の変動
重要な注記
- 会計方針:重要な変更なし。
- 四半期特有の会計処理:税金費用は見積り実効税率を用いて計算(注記あり)。
- 監査:添付の四半期連結財務諸表について任意の期中レビュー(アーク有限責任監査法人)を受け、重要な点で問題ないとの結論。
- その他:第1Qキャッシュフロー計算書は作成していない(注記)。第1Qにおける上場関連費用等の計上あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 368A |
| 企業名 | 北里コーポレーション |
| URL | https://www.kitazato.co.jp/ja |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。