2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の業績予想(通期・第2四半期累計)に対する修正は無し。第1四半期実績は概ね想定内だが、経常利益・四半期純利益は為替差損計上等で前年同期比減少(上振れ/下振れは無し)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+19.2%、営業利益は+10.8%だが経常利益は△7.1%、当期純利益は△9.2%)。
- 注目すべき変化:アルミ電解コンデンサ用セパレータと機能材(EDLC・LiB向け)の需要拡大により売上が大幅増。減価償却費(米子工場ライン増設による)と為替差損の発生が利益を圧迫。
- 今後の見通し:通期業績予想の修正は無し。第1四半期の進捗は売上高で通期の約28%、営業利益で約32.9%と順調(通期達成見込みは現時点で維持)。
- 投資家への示唆:需要は生成AI関連投資や中国の景気刺激策で下支えされている一方、設備投資による減価償却増と為替リスクが利益変動の要因。配当は増配計画(年間70円予想)で株主還元方針は維持。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ニッポン高度紙工業株式会社
- 主要事業分野:セパレータ事業(アルミ電解コンデンサ用、電気二重層キャパシタ用、リチウムイオン電池用等のセパレータ製造)
- 代表者名:代表取締役社長 近森 俊二
- URL:https://www.kodoshi.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月31日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、四半期報告)
- セグメント:
- 単一セグメント「セパレータ事業」(記載省略のため詳細は本文参照)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):10,698,482株
- 期末自己株式数:163,915株
- 期中平均株式数(四半期累計):10,534,567株
- 時価総額:–(提示無し)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第1四半期)提出済
- IRイベント:決算説明会の開催無し(本決算は説明会無しと記載)
- その他:業績予想の修正無し(直近公表値維持)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社が公表している通期予想との比較は「修正無し」)
- 売上高:4,646 百万円(前年同期比+19.2%)。通期予想16,600百万円に対する進捗率 4,646/16,600 = 約28.0%(妥当~良好)。
- 営業利益:856 百万円(前年同期比+10.8%)。通期予想2,600百万円に対する進捗率 856/2,600 = 約32.9%(順調)。
- 純利益(親会社株主帰属):597 百万円(前年同期比△9.2%)。通期予想1,850百万円に対する進捗率 597/1,850 = 約32.3%。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:生成AI普及などに伴うアルミ電解コンデンサ向け需要増、機能材(EDLC・LiB向け)需要拡大による売上増。
- 下振れ要因:米子工場製造ライン増設による減価償却費増加、為替差損の計上および支払利息増(長期借入金増加に伴う)で経常・当期利益が圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない。第1四半期の進捗(利益面)が通期ラインに対して概ね順調な一方、為替や利息費用の動向が通期業績に影響する可能性あり。
財務指標
- 財務諸表要点(主要項目:千円単位/百万円換算は概算)
- 総資産:35,565 百万円(前期末 35,269 百万円、+296 百万円)
- 純資産:24,083 百万円(前期末 23,903 百万円、+179 百万円)
- 自己資本比率:67.7%(前期 67.8%)(安定水準)
- 収益性(第1四半期:2025/4-6)
- 売上高:4,646 百万円(前年同期 3,899 百万円、+747 百万円、+19.2%)
- 営業利益:856 百万円(前年同期 773 百万円、+83 百万円、+10.8%)
- 営業利益率:856/4,646 = 18.4%(前年同期:約19.8% → 利益率は若干低下)
- 経常利益:836 百万円(前年同期 900 百万円、△63 百万円、△7.1%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:597 百万円(前年同期 658 百万円、△60 百万円、△9.2%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):56.72 円(前年同期 61.88 円、△)
- 進捗率分析(通期予想:通期 売上16,600 百万円、営業利益2,600 百万円、純利益1,850 百万円)
- 売上高進捗率:約28.0%(通常:四半期1Qで約25%を超えるため良好)
- 営業利益進捗率:約32.9%(良好)
- 純利益進捗率:約32.3%(良好)
- 過去同期間比較:売上・営業利益は前年同期比で増収だが、経常・純利益は減少(為替損等の影響)
- 財務安全性
- 自己資本比率:67.7%(安定、目安40%以上を上回る)
- 負債合計:11,482 百万円、純資産24,083 百万円 → 負債/純資産比 ≒ 0.48(良好)
- 流動比率(流動資産/流動負債):17,936 / 6,209 ≒ 2.89(289%)(短期支払能力は高い)
- その他注目点
- 減価償却費:第1四半期で 346,291 千円(前年同期 201,205 千円、増加:設備投資による)
- 長期借入金:4,535,230 千円 → 5,215,263 千円(増加:設備投資の調達等)
- 営業外費用(支払利息等):支払利息 13,791 千円(前年同期 5,055 千円)、為替差損 52,081 千円計上(前年同期は為替差益あり)
- キャッシュフロー計算書:第1四半期は作成しておらず詳細CFは未提示
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 25.00 円、期末 35.00 円、年間 60.00 円
- 2026年3月期(予想):中間 35.00 円、期末 35.00 円、年間 70.00 円(直近公表予想から修正無し)
- 配当性向:
- 会社予想EPS(通期) 175.61 円に対する配当70円 → 配当性向 ≒ 39.9%(目安:中程度~高めの還元)
- 特別配当:無し
- 自社株買い等:記載無し(–)
セグメント別情報
- セグメント構成:
- 単一セグメント「セパレータ事業」(詳細は下記)
- セグメント別状況(第1四半期)
- アルミ電解コンデンサ用セパレータ:売上 3,479 百万円(前年同期比+13.8%)
- 機能材(電気二重層キャパシタ用セパレータ、リチウムイオン電池用セパレータ等):売上 1,167 百万円(前年同期比+38.9%)
- 構成比:アルミ電解系が主力だが機能材の伸びが大きい
- セグメント戦略:
- 生成AI関連投資や中国の景気刺激による需要取り込み、米子工場ライン増設等で供給能力強化(短中期は需給拡大を享受)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:添付資料に明確な中期数値は無し(–)
- 進捗状況:設備投資(米子工場ライン増設)による減価償却増と長期借入の増加が見られ、需要拡大に合わせた増産体制の構築フェーズにあると読み取れる
- KPI達成状況:公表KPIの記載無し(–)
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- エレクトロニクス市場では産業機器の回復遅れがある一方、生成AI普及に伴う投資拡大が追い風
- 中国の消費刺激策が需要を後押し
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料に無し(–)。ただし単一セグメント集中でニッチな技術商品(セパレータ)を扱うため、顧客動向・技術優位性が業績に直結する構造
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期累計予想:売上 8,300 百万円(+1.0% vs 前期同累計)、営業利益 1,300 百万円(△24.6%)、経常利益 1,300 百万円(△21.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益 900 百万円(△24.0%)
- 通期予想(変更無し):売上 16,600 百万円(+3.5%)、営業利益 2,600 百万円(+5.7%)、経常利益 2,600 百万円(+6.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,850 百万円(+3.9%)、1株当たり当期純利益 175.61 円
- 会社公表の前提条件等詳細は別添資料参照(為替・原材料前提は本短信に詳細記載無し)
- 予想の信頼性:第1四半期の進捗は売上・営業利益ともに順調だが、為替差損や金利負担の増加が利益に影響を与える可能性があるため注意。
- リスク要因:
- 為替変動(為替差損が発生)
- 原材料価格動向
- 主要顧客であるエレクトロニクス需要の変動(産業機器需要の回復遅れ等)
- 金利上昇による支払利息の増加(長期借入増加)
- 地政学リスク(米国関税政策・中東・ウクライナ情勢等)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表に特有の会計処理の適用:無し
- 添付監査・レビュー:第1四半期に対する公認会計士等のレビューは無し
- その他:業績予想は現在入手している情報に基づくもので保証を行うものではない旨を会社は注記
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3891 |
| 企業名 | ニッポン高度紙工業 |
| URL | http://www.kodoshi.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – パルプ・紙 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。