2026年3月期上期決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 海外(台湾・米国・欧州)の半導体関連大型案件の受注拡大とプラントの採算改善を背景に、上期は計画・前年を上回る業績を達成。通期見込も増額(配当増額を含む)。
- 業績ハイライト: 上期売上高82,793百万円(前年同期比+11.4%:良い)、上期営業利益17,378百万円(前年同期比+51.4%:良い)、営業利益率21.0%(前年15.4%→改善:良い)。中間純利益11,528百万円(前年同期比+41.7%:良い)。
- 戦略の方向性: 半導体向けプラントを中心とした海外展開の強化、設備保有型サービス(オペレート型/リース投資資産)の積極投資、製品(例:オルチェイサーV)・ESG関連活動の拡大。
- 注目材料: 通期業績見込の上方修正(営業利益36,000百万円見込)、年間配当予想を190円に増額(配当性向見込32.4%)。設備保有型サービスへの投資拡大(26.3期 投資予定272億円の組替表現)。
- 一言評価: 半導体中心の海外大型案件とソリューション拡大で採算改善が鮮明。業績・配当ともに上振れで好感できる一方、受注の時期・地域偏重(中国の遅れ等)による不確実性あり。
基本情報
- 企業概要: オルガノ株式会社(証券コード:6368)、主要事業は水処理エンジニアリング事業(プラント・ソリューション)及び機能商品事業(水処理薬品・機器・食品)。
- 代表者名: 代表取締役社長 山田正幸。
- 説明者: 発表スライド上の代表取締役社長(山田正幸)ほか部門別担当が示唆(具体的な発言要旨は資料本文に基づき「海外大型案件の受注拡大・採算改善」「設備保有型サービス投資」を強調)。
- セグメント:
- 水処理エンジニアリング事業(プラント事業、ソリューション事業)
- 機能商品事業(水処理薬品、標準機器・機能材、食品)
業績サマリー
- 主要指標(上期:単位は百万円。前年同期比は必ず%表記)
- 受注高:100,281(前期比+8.1%)
- 売上高:82,793(前期比+11.4%) — 目安:増収(良い)
- 売上総利益:30,125(前期比+30.2%)、売上総利益率36.4%(前期31.1% → 改善:良い)
- 販管費:12,747(前期11,663、計画13,000) — 販管費は計画を下回る水準
- 営業利益:17,378(前期比+51.4%)、営業利益率21.0%(前期15.4% → 大幅改善:良い)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:11,528(前期比+41.7%)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に未記載)
- 予想との比較(上期実績 vs 期初計画 / 前回見込)
- 受注高:期初計画97,000に対し実績100,281(達成率 ≒ 103.4%)。前回見込101,500に対し実績は若干未達(-1.2%)。
- 売上高:期初計画77,500に対し実績82,793(達成率 ≒ 106.8%) — サプライズ(上振れ)。
- 営業利益:期初計画11,500に対し実績17,378(達成率 ≒ 151.1%) — 予想を大きく上回る好サプライズ。
- 中間純利益:期初計画7,500に対し実績11,528(達成率 ≒ 153.7%) — サプライズ(上振れ)。
- 進捗状況(通期見込に対する上期進捗)
- 通期受注高見込185,000に対し上期受注高100,281 → 進捗率 約54.2%(高水準:良いが上期偏重)
- 通期売上高見込175,000に対し上期売上高82,793 → 進捗率 約47.3%(通期見込に対し順調)
- 通期営業利益見込36,000に対し上期17,378 → 進捗率 約48.3%(ほぼ計画的)
- 通期当期純利益見込27,000に対し上期11,528 → 進捗率 約42.7%
- 中期経営計画・年度目標に対する達成率:資料では明示的比較なし → 概要からは堅調に推移(詳細は–)。
- セグメント別状況(上期実績、単位:百万円)
- 全社:受注高100,281、売上高82,793、営業利益17,378(営業利益率21.0%)
- 水エンジ事業:受注高87,294(前期比+8.9%)、売上高70,549(前期比+14.0%)、営業利益15,771(営業利益率22.4% → 大幅改善:良い)
- 機能商品事業:受注高12,987(ほぼ計画並)、売上高12,243(前期比-1.6%:低採算取引整理で減少:中立〜やや悪い)、営業利益1,607(営業利益率13.1%:やや低下)
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス:
- 上期は海外(台湾・米国・欧州)の最先端半導体向け大型投資案件の受注・工事進捗が業績を牽引。ソリューション(設備保有型サービス等)も伸長。機能商品は食品分野で低採算取引整理の影響で売上がやや減少。
- 増減要因:
- 増収要因:海外(台湾・米国・欧州)の大型プラント受注・工事進捗、ソリューション事業の拡大。
- 増益要因:売上規模拡大とプラント案件の利益率改善(特に電子産業分野)、受注価格改善、販管費増(人件費等)はあったが吸収。
- 減収要因(機能商品):食品分野の低採算取引整理により売上減。
- 競争環境:
- 半導体向けプラント分野は設備投資拡大の恩恵を受けるが、競合他社も同市場を注視・参入。オルガノの優位性は超純水・分離精製・回収(有価物)などコア技術と海外拠点。市場シェアの具体数値は資料に無し(–)。
- リスク要因:
- 受注時期の変動(特に中国での投資遅延)、大型プロジェクト特有の納期・仕様変更リスク、為替変動、サプライチェーンや工事コスト変動、設備保有型投資の回収リスク。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 電子産業(半導体)を中核とした海外展開の強化、ソリューション事業(設備保有型サービス)拡大、ROIC/IRR基準での投資判断、製品開発(例:オルチェイサーV)とESG評価向上(インデックス組入れ等)。
- 進行中の施策:
- 設備保有型サービスへの投資拡大(26.3期 投資予定272億円を組替)、設備保有型サービス売上拡大を想定。受注増に伴う現地拠点の活用。
- セグメント別施策:
- 水エンジ事業(プラント):海外大型半導体プロジェクト受注を中心に推進。
- 水エンジ事業(ソリューション):設備保有型サービス伸長、メンテナンス・改造案件拡大。
- 機能商品事業:低採算取引の整理により収益性改善を図る。薬品・機器で電子産業向け強化。
- 新たな取り組み:
- 2025年6月発売の自動薬剤濃度制御装置「オルチェイサーV」投入(冷却水向け、環境負荷低減とコスト削減)。インデックス(JPXプライム150・JPX日経インデックス400)組入れ等、ESG・市場評価強化。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期 2026年3月期 見込:単位 百万円)
- 受注高:185,000(前期151,272 → 前期比+22.3%:良い)
- 売上高:175,000(前期163,269 → 前期比+7.2%)
- 売上総利益:63,000(売上総利益率36.0%)
- 営業利益:36,000(前期31,120 → 前期比+15.7%)、営業利益率20.6%(改善)
- 当期純利益:27,000(前期24,150 → 前期比+11.8%)
- 予想の前提条件:台湾・欧米・米国での半導体投資は堅調、販管費は期初計画並、設備保有型への投資拡大と回収想定。為替など具体レートは明示なし(–)。
- 経営陣の自信度:上期実績が通期見込の半分近くを確保しており、プラント採算改善の実績からある程度の確信を示唆。ただし地域別の受注遅延(中国)には言及。
- 予想修正:
- 通期見込は前回見込(2025.8.4)から受注高・営業利益等で上方修正(例:営業利益 前回34,000→今回36,000)。修正理由は海外大型プラント案件の利益率改善等。影響は通期業績全体の上振れ。
- 中長期計画:
- 予想の信頼性:
- 過去の四半期・年間の推移から、受注時期や工事進捗により業績変動がある点を会社自身が注記。上期は概ね見込み超過で信頼性は高まるが、プロジェクト特有の変動リスクあり。
- マクロ経済の影響:
- 為替、世界の半導体投資動向、中国の投資スケジュール、工事資材・人件費の変動が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 配当性向30%以上と連続増配を目標に、株主還元と成長投資の両立を重視。
- 配当実績・予想: 2026年3月期(見込)年間配当190円(前回期初計画170円→増額修正)、連結配当性向見込32.4%(良い)。過去実績:25.3期 160円(配当性向30.5%)。
- 特別配当: なし(資料記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買いや株式分割の開示は今回資料では無し(–)。
製品やサービス
- 製品: 「オルチェイサーV」(冷却水系の薬剤濃度自動制御装置)を2025年6月発売。超純水装置・小型純水装置など。
- サービス: 設備保有型サービス(設備を同社保有で提供するモデル)、運転管理・包括契約、メンテナンス、改造工事等。提供エリアは国内外(台湾・中国・東南アジア・欧米・米国)。顧客は半導体、一般産業、電力・上下水等。
- 協業・提携: 資料に具体的提携先は記載なし(–)。
- 成長ドライバー: 海外半導体向けプラント、設備保有型サービス拡大、機能商品(電子産業向け薬品・機能材)伸長。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 収益性重視の投資判断(ROIC/IRR基準)、株主還元(配当継続増額)と成長投資の両立を強調。
- ポジティブ要因:
- 上期での売上・利益の上振れ(営業利益率21.0%へ改善)。
- 海外(台湾・米国・欧州)の半導体大型案件受注・工事進捗。
- 設備保有型サービスへの投資拡大でストック型収益の拡大期待。
- 配当増額(190円、配当性向30%以上目標の継続)。
- ネガティブ要因:
- 受注のタイミング変動(特に中国での投資遅延リスク)。
- 設備保有型投資の回収リスク・資金負担(有利子負債見込30,000百万円)。
- プロジェクト工事に伴う追加コスト・仕様変更リスク。
- 不確実性: large-project timing(受注→工事→回収)の変動、世界的な半導体投資の地域別差異、為替変動。
- 注目すべきカタリスト:
- 下期の海外大型案件の受注・工事進捗発表(特に米国・欧州・台湾の案件)
- 設備保有型サービスの売上・投資回収状況(四半期毎の進捗)
- 通期業績の最終修正、及び四半期ごとの利益率動向
重要な注記
- 会計方針: 資料内にて設備保有型サービスの投資は「リース投資資産」(建設中は仕掛品)に計上、契約期間に応じて減価償却される旨の説明(CF表示上は投資CF/営業CFの組替表現あり)。会計処理の取扱いは投資額表示に影響。
- リスク要因: 受注時期変動、原材料・工事費上昇、為替、国別投資動向等が業績に影響。
- その他: 本資料に記載の業績予想は現時点の入手情報に基づくものであり、リスク・不確実性を含む旨の注記あり。
(不明な項目は — と記載しました)
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企業情報
| 銘柄コード | 6368 |
| 企業名 | オルガノ |
| URL | http://www.organo.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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