2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に対する第1四半期実績は売上高進捗率27.7%、営業利益進捗率46.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益進捗率52.0%で、進捗は前倒し(上振れの兆し)。通期予想自体の修正は無し。
  • 業績の方向性:増収(売上高+8.1%)だが営業利益は減少(△5.1%)=増収減益。研究開発費・のれん償却等で販管費が増加。
  • 注目すべき変化:受注高が大幅増(227億1,5百万円、前年同期比+238.3%)・受注残高も増加(1,056.45億円、前年同期比+20.1%)。新規連結子会社(株式会社デンカリノテック)取得の影響が大きい。
  • 今後の見通し:通期予想の修正は無し。第1四半期の進捗は良好だが、通期では会社が減益見通しのまま(営業利益通期予想4,300百万円、△20.9%)のため、慎重に見守る必要あり。
  • 投資家への示唆:受注・受注残の拡大は中期的な売上確保につながる一方、M&Aに伴うのれん償却・販管費増が利益面の重し。業績の収益性改善(販管費抑制)と受注案件の採算確認が重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:オリエンタル白石株式会社
    • 主要事業分野:建設事業(橋梁・一般土木・補修補強・PC建築等)、鋼構造物事業、港湾事業、その他(太陽光売電、不動産賃貸、インターネット関連)
    • 代表者名:代表取締役社長 大野 達也
    • URL:https://www.orsc.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • セグメント:
    • 建設事業:新設橋梁、一般土木、補修補強、PC建築など(主力)
    • 鋼構造物事業:工場製品・鋼製構造物等
    • 港湾事業:港湾関連工事
    • その他:太陽光発電(売電)、不動産賃貸、インターネット関連
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):138,809,400株
    • 期中平均株式数(四半期累計):130,628,340株
    • 自己株式数(期末):9,447,348株
    • 時価総額:–(記載無し)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表・株主総会・IRイベント等:直近資料に特別記載無し(決算説明会:無、補足資料:無)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想(2026年3月期)との比較・達成率)
    • 売上高:第1四半期 18,302百万円、通期予想 66,000百万円 → 達成率 27.7%(やや高い/前年同期進捗とほぼ同等)
    • 営業利益:第1四半期 2,009百万円、通期予想 4,300百万円 → 達成率 46.7%(高い進捗)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:第1四半期 1,457百万円、通期予想 2,800百万円 → 達成率 52.0%(高い進捗)
  • サプライズの要因:
    • 受注高・受注残の大幅増(M&Aで連結範囲拡大を含む)により売上が増加。
    • 一方、研究開発費・のれん償却(のれんの期初計上、のれん償却額Q1で90百万円に増加)等販管費の増加が営業利益の前年割れ要因。
    • 特別利益(訴訟和解金 89百万円)が営業外・特別損益に寄与。
    • 非支配株主持分の損失(△19百万円)は新規子会社の存在に起因。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗は良好であり、売上・利益とも通期見通し達成の余地はあり得るが、のれん償却や販管費増加、工事採算の進捗によっては下振れリスクも存在。

財務指標(要点)

  • 損益(第1四半期累計、単位:百万円)
    • 売上高:18,302(前年同期 16,936、+8.1% / +1,365百万円)→ 増収(良)
    • 売上総利益:3,877(前年同期 3,556、+9.0% / +321百万円)
    • 売上総利益率:3,877 / 18,302 = 21.2%(前年同期約21.0% → わずかに改善、良)
    • 販管費:1,868(前年同期 1,440、増加)→ のれん償却等で増加(悪)
    • 営業利益:2,009(前年同期 2,116、△5.1% / △107百万円)→ 営業利益率 11.0%(前年同期約12.5%、悪)
    • 経常利益:2,046(前年同期 2,142、△4.5%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,457(前年同期 1,438、+1.3%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):11.15円(前年同期 10.86円、+2.6%)
  • 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
    • 総資産:76,368(前期末 77,574、△12,??5百万円)→ 若干減少
    • 純資産:51,148(前期末 51,268、△0.2%)
    • 自己資本比率:66.9%(安定水準)
    • 現金及び預金:17,402(減少)
    • 流動資産:53,658、流動負債:17,712 → 流動比率 ≒ 303%(流動性は良好)
    • 有利子負債:短期借入金80、1年内返済予定長期借入金392、長期借入金2,726 → 合計借入金概算 3,198百万円(低水準)
    • 負債合計:25,220、純資産:51,148 → 負債比率(負債/純資産) ≒ 49.3%(良好)
  • キャッシュ・フロー:四半期CF計算書は作成せず(注記あり)。減価償却費は411百万円、のれん償却90百万円(Q1)。
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期比)
    • 売上高進捗率:27.7%(通年66,000に対して)→ 通常の四半期比率よりやや前倒し(年度配分は案件特性により変動)
    • 営業利益進捗率:46.7%(高め)
    • 純利益進捗率:52.0%(高め)
    • 過去同期間との比較:売上高・受注高は増加、営業利益は若干減少(前年Q1は営業利益率が高かった)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率は前年Q1から低下(約12.5%→約11.0%)で収益性に注意。
    • 総資産回転率(簡易)=(通期予想売上66,000 / 総資産76,368)≈0.86回/年(標準的)
  • セグメント別(第1四半期、単位:百万円)
    • 建設事業:売上高 15,308(+7.0%)、セグメント利益 1,939(△6.5%)→ 主力だが利益率低下
    • 鋼構造物事業:売上高 2,415(+10.4%)、セグメント利益 130(△30.9%)→ 売上増だが採算悪化(要注視)
    • 港湾事業:売上高 519(+31.8%)、セグメント損失 △78(損失幅縮小)→ 回復傾向
    • その他:売上高 59(+9.3%)、利益 1(+55.3%)
  • 財務の解説:受注・受注残の大幅拡大(受注高 2,271.5百万円=22,715百円(注:記載は百万円単位))により将来の売上基盤は拡充。だがM&Aによるのれん計上・償却や販管費増で短期的な営業利益圧迫が発生。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:年間14.50円(第2四半期末7.00円、期末7.50円)
    • 2026年3月期(予想):年間14.50円(据え置き、直近修正無し)
  • 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
  • 配当性向:通期予想ベースの想定配当性向は明記無し → (参考)通期純利益予想2,800百万円に対する総配当金額(概算)約?(情報不足のため–)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:配当維持(予想据え置き)。自社株買いの記載は無し。

セグメント別情報(補足)

  • 建設事業:売上高構成比が最大(15,308/18,302 ≒ 83.6%)。受注増(建設事業受注 20,469百万円、前年同期比+264.1%)により今後の売上が期待されるが、利益率は低下(セグメント利益1,939百万円、△6.5%)。
  • 鋼構造物事業:売上増(+10.4%)もセグメント利益が大幅減(△30.9%)で採算性改善が課題。
  • 港湾事業:売上大幅増(+31.8%)で損失幅は縮小。
  • 戦略面:デンカリノテック買収により「補修・補強(インフラメンテナンス)」能力強化→中期経営計画(2023–2025)に整合。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2023–2025)との関係:インフラメンテナンス領域の拡充を目指す施策の一環としてデンカリノテック子会社化を実施。受注残拡大は中期目標に寄与する見込み。
  • KPI達成状況:受注高・受注残は大幅増でポジティブ。ただし営業利益率改善が中期目標の成否に影響。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内景気は減速懸念があるが、令和6年度補正予算で公共投資が拡充(約2.4兆円の追加)され、公共工事は底堅い見通し。公共工事請負金額の年度累計は前年同期比で増加。
  • 競合比較:同業他社との直接比較データは開示無し。受注・受注残の増加は業界内での受注競争で一定の勝ちを示すが、採算管理が重要。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更無し):売上高66,000百万円(+2.2%)、営業利益4,300百万円(△20.9%)、経常利益4,300百万円(△22.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,800百万円(△24.6%)、1株当たり当期純利益21.43円。
    • 会社予想の前提:記載資料の【添付資料】に詳細(為替等の具体条件は開示無し)。
  • 予想の信頼性:第1四半期の進捗は良好だが、のれん償却や販管費増、工事採算の変動により通期実績は上下する可能性あり。会社は現時点で保守的に据え置き。
  • リスク要因:工事採算悪化、資材・人件費の上昇、入札環境の悪化、M&A後の統合リスク、公共投資の政策変動、為替・海外経済の影響(輸出入関連がある場合)等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:有(新規子会社 株式会社デンカリノテックを2025年4月1日付で取得、取得対価 331,500千円、のれん暫定208百万円、6年償却)
  • 四半期レビュー:有限責任あずさ監査法人による期中レビュー実施(結論に係る留保事項なし)。
  • その他注記:四半期キャッシュフロー計算書は作成していない旨の注記あり。

(注)上記は開示資料に基づく事実の整理であり、投資助言や投資判断を示すものではありません。不明な項目は“–”と記載しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 1786
企業名 オリエンタル白石
URL http://www.orsc.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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