2025年12月期 中間期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 売上は前年並みで推移する一方、固定費合理化や転換社債型新株予約権付社債の行使により自己資本比率が改善。カスタマーサクセス領域への投資を継続し、通期で黒字化(2025年通期予想の営業利益50百万円、経常利益60百万円)を目指す。
- 業績ハイライト: 中間期売上高1,783百万円(前年同期比△0.1%)、営業損失は△28百万円に縮小(前年同期△61百万円、改善)/経常損失△16百万円(前年同期△46百万円)。ストック収益17.3億円、ストック収益比率97.4%、月次解約率1.5%(良い目安:高いストック比率・低解約はプラス)。
- 戦略の方向性: カスタマーサクセスを軸にBPaaS(BPO+SaaS)を推進、SaaS企業との提携強化や人材育成プログラム(CSPL)で専業性を高め、スタートアップからエンタープライズまで顧客層拡大を目指す。クラウドワークスとの業務提携などで専門領域人材の活用を拡大。
- 注目材料: 転換社債型新株予約権付社債の一部行使で自己資本比率が25.8%→35.2%に改善。クラウドワークス連携(約680万人のワーカーデータベース活用)、自治体・国(島根県、神奈川県、デジタル庁関連業務)受託。通期で黒字化予想(営業利益50百万円/経常利益60百万円)。
- 一言評価: 売上は横ばいだが、固定費最適化と構造改革で収益性改善の途上。カスタマーサクセスに集中する戦略と高いストック比率は中長期の強み。
基本情報
- 企業概要: アディッシュ株式会社(証券コード 7093)。主要事業:カスタマーリレーション(カスタマーサクセス/カスタマーサポート、投稿監視・炎上対策SaaS、ネットいじめ対策等)。代表者:代表取締役 江戸 浩樹。
- 説明会情報: 資料は「2025年12月期 中間期 決算説明資料」。開催日時・形式・参加対象の記載は資料に明記なし(–)。
- 説明者: 発表者(役職)や発言者の個別情報は資料中に明示なし(–)。資料の要旨としては経営方針(カスタマーサクセス重視)、業績・予想、中長期ビジョンが提示された。
- 報告期間: 対象会計期間は2025年12月期 中間期(上期)。決算報告書提出予定日、配当支払開始予定日は資料に記載なし(–)。
- セグメント: 明確な数値セグメント区分は開示無し。事業上の主な区分(説明資料による)
- カスタマーサクセス/カスタマーサポート(CS STUDIO、CS BOOT CAMP 等)
- 投稿監視/炎上対策SaaS(MONI、Pazu)
- 学校・自治体向けネットいじめ対策(School Guardian)
- BPaaS(BPO+SaaS)支援・プロフェッショナルサービス
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円/前年同期比)
- 売上高:1,783(△0.1%) →前年同水準(横ばい) 〔良い目安:安定したトップラインだが成長鈍化は注意〕
- 営業利益:△28(前年△61 → 改善、営業利益率 約△1.6%) 〔改善は良い〕
- 経常利益:△16(前年△46 → 改善)
- 親会社株主に帰属する中間純損失:△27(前年△63 → 改善)
- 1株当たり利益(EPS):資料に記載なし(–)
- 予想との比較:
- 会社予想(2025通期)に対する上期(中間)実績の到達率:売上ベースで約48.2%(1,783/3,700)。営業利益は目標50百万円に対して上期は△28百万円で未達。
- サプライズの有無:会社は「おおむね期初予想通りに着地」と記載。上期は投資・採用のため赤字着地想定で、下期で損益分岐を越える見込み(サプライズなし)。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(売上): 約48.2%(やや進捗良好。第2四半期終了時点で通年見込みの半分弱)。
- 営業利益の進捗: 目標50百万円に対し△28百万円(未達、下期黒字化に依存)。
- 中期経営計画に対する達成率: 2030年目標(連結売上70億円/営業利益5億円)に向けた初期段階(2025見込み売上37億円、営業利益0.5億円)。進捗は途上。
- 過去同時期との進捗比較: 前年より損失幅縮小(営業損失△61→△28)、改善トレンド。
- セグメント別状況: セグメント別の売上高・収益割合の数値は資料に開示なし(–)。事業構成としては「カスタマーサクセス/サポート」「モニタリング(SNS炎上・監視)」「ネットいじめ対策」の複合で構成(収益はストック性が高いと記載)。
業績の背景分析
- 業績概要: 売上は前年同期並みだが、固定費合理化(人件費・業務委託費・賃借料の削減)で損失幅が縮小。カスタマーサクセス領域への投資は継続。転換社債行使で財務基盤が改善。
- 増減要因:
- 減収/増収要因:全体として売上は前年同水準(△0.1%)。ゲーム系カスタマーサポートなどの低採算案件は縮小している一方で、カスタマーサクセス領域での増収が成長を牽引。
- 増益/減益要因:固定費合理化により人件費・業務委託費が減少(営業損失縮小の主因)。一方でカスタマーサクセス成長に伴う採用・教育投資は継続。
- 競争環境: カスタマーサクセス市場は拡大中で参入企業は徐々に増加。アディッシュはカスタマーサクセス特化・育成プログラム・メガスタートアップ実績を強みとするが、市場は未成熟かつ競争激化の可能性あり。
- リスク要因: マクロ(景気、金利)、SaaS市場動向、採用・人材確保(CS人材需要の高まり)、競合のサービス差別化、自治体・行政案件の依存度拡大による政策・予算変動。資料では一般的な見通し注意(forward‑looking)を明記。
戦略と施策
- 現在の戦略: カスタマーサクセスに特化して市場ポジションを確立、BPaaS(BPO+SaaS)モデル推進、スタートアップから大企業まで顧客層拡大、CS人材育成(CSPL)による人材競争力強化。2030年目標:連結売上70億円・営業利益5億円。
- 進行中の施策: 固定費合理化(費用構造改善)、カスタマーサクセス領域での採用・教育継続、転換社債行使に伴う財務改善、SaaS企業との提携(CloudCIRCUS・ユニリタ等)、クラウドワークスとの業務提携によりドメイン知識人材の活用。
- セグメント別施策:
- カスタマーサクセス:CS設計~運用、CS教育、BPaaS化支援。
- モニタリング(MONI/Pazu):SNS炎上対策・監視SaaSの提供強化。
- 学校向け(School Guardian):SNS相談窓口運営、ネットリテラシー教育の展開、自治体受託案件増加。
- 新たな取り組み: クラウドワークス連携(専門領域SaaS案件向けに短時間・スポット対応可能な人材ソーシング)、Discord運営支援サービス、デジタル庁ヘルプデスク等の国・自治体案件受託。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社予想 2025年12月期):
- 売上高:3,700百万円(前年3,592百万円、増加率+3.0%)
- 営業利益:50百万円(前年△132 → 黒字化)
- 経常利益:60百万円(前年△117 → 黒字化)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:50百万円(前年△115 → 黒字化)
- 予想の前提条件: カスタマーサクセス領域の伸長と、下期での損益改善(下期に収益化)を前提。為替等の具体前提は明記なし(–)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 資料は「現在のところ当初予想通りに進捗」と記載。上期は想定通りの投資で赤字着地、下期で損益分岐を超える見込みと説明。
- 予想修正: 資料時点で通期予想の修正はなし(当初予想維持)。
- 中長期計画: 2030年ビジョン(連結売上70億円・営業利益5億円)を掲げる。2025→2030での拡大はBPaaS推進、エンタープライズ領域の拡大、人材育成による実行を前提。進捗は初期段階。
- 予想の信頼性: 上期は計画どおり着地したとする一方、下期の黒字化実現は市場獲得と採用・投資の成果に依存するため留意が必要。資料にて一般的な見通しに関する注意事項あり。
- マクロ経済の影響: SaaS市場成長期待(国内パブリッククラウド年間成長率予測16.3%)、ただし景気や企業のIT投資動向に左右される点を注記。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料に配当方針の詳細記載なし(–)。
- 配当実績: 中間配当・期末配当・年間配当の金額および配当性向に関する記載なし(–)。
- 特別配当: 記載なし(–)。
- その他株主還元: 転換社債行使により純資産が増加(資本政策的な動きはあるが、自社株買い等の記載なし)。
製品やサービス
- 主要製品・サービス:
- CS STUDIO:カスタマーサクセス設計・運用支援(コンサル/BPO)。
- CS BOOT CAMP:カスタマーサクセス育成プログラム。
- MONI:オウンドコミュニティ向け投稿監視サービス。
- Pazu:炎上対策モニタリング&eラーニングSaaS。
- School Guardian:学校・自治体向けネットいじめ対策/相談窓口運営。
- サービス提供エリア・顧客層: スタートアップ〜メガベンチャー、SaaS企業、エンタープライズ、地方自治体・学校。
- 協業・提携: クラウドワークス(人材DB活用)、SaaSパートナー(CloudCIRCUS、ユニリタ、PartnerProp等)、自治体・国(島根県、神奈川県、デジタル庁)受託。
- 成長ドライバー: ストック収益の高さ(ストック比率97.4%)、低解約率(1.5%)による収益安定性、BPaaSモデル拡張、自治体・公共案件の獲得拡大。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: Q&Aセッションの詳細は資料に含まれていない(–)。
- 経営陣の姿勢: 資料からは「固定費削減で収益性改善を図りつつ、カスタマーサクセス投資を継続して通期黒字化を目指す」とする実行重視の姿勢が読み取れる。
- 未回答事項: Q&Aが明示されていないため、具体的な顧客別契約動向、単価・解約の詳細推移、下期の成長シナリオの細部等は不明(–)。
- ポジティブ要因:
- ストック収益比率97.4%、月次解約率1.5%と安定性の高いビジネス構造。
- 中間期で損失幅縮小(営業損失△61→△28)、通期黒字化見込み。
- 転換社債行使による自己資本比率改善(25.8%→35.2%)。
- クラウドワークス提携やSaaSパートナーとの連携、自治体・国案件受託で案件ソース多様化。
- ネガティブ要因:
- 規模はまだ限定的(通期売上想定37億円:中堅会社規模)。下期での黒字化に依存している点。
- カスタマーサクセス市場は拡大中だが競合増加、顧客獲得の実行リスクあり。
- 人材確保・育成の遅れがサービス品質や拡大に影響する可能性。
- 不確実性: 下期の受注・解約率・単価動向、採用と育成の成果、SaaS市場のマクロ動向。
- 注目すべきカタリスト: クラウドワークス連携の具体受注、主要SaaSパートナーとの案件拡大、自治体・国の受託案件の継続・拡大、四半期ごとのストック収益・ARPA推移、下期の損益改善の実現。
重要な注記
- 会計方針: 資料上、会計方針変更の記載はなし(–)。
- リスク要因: 資料末尾に将来見通しに関する注意事項(forward‑looking statements)を明示。外部環境(市場、金利、為替等)による影響を想定。
- その他: 中長期ビジョン(2030年売上70億円・営業利益5億円)とBPaaS推進、CS人材育成への継続的投資を掲げる点に注目。
(出典)提供資料:アディッシュ株式会社「2025年12月期 中間期 決算説明資料」。記載のない項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7093 |
| 企業名 | アディッシュ |
| URL | https://www.adish.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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