2026年3月期第1四半期決算 現況と今後の展望(決算説明会資料)
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: IFRSを任意適用開始し(2025年3月期から)、海外(特に米国)での積極出店と新事業(Round One Delicious/ジャパニーズフードホール)による成長戦略を加速すると表明。既存店の強化(クレーン機増台・コラボ)と価格改定で収益改善を図る。
- 業績ハイライト: 2026年3月期 第1四半期(2025.4–6)売上収益434.8億円(前年同期比+7.7%: 良)、営業利益60.7億円(前年同期比+9.8%: 良)、営業利益率14.0%(前年13.7% → 改善: 良)。当期利益34.0億円(前年同期比+0.3%: 横ばい)。
- 戦略の方向性: 米国での複数フォーマット(通常店・スポッチャ併設・小型アミューズ中心店・フードホール併設)で年間10–20店の出店、クレーンゲーム増台・コラボ強化で既存店売上向上、さらにプレミアム日本食を海外展開する「デリシャス」事業を開始(北米中心、2026年度から出店)。
- 注目材料: IFRS任意適用(会計基準変更)、米国フードホール併設モデル・Round One Delicious(高単価の外食事業へ進出)、ミニクレーン機の大規模増台(3,000台導入済、追加1,000台予定)、価格改定(6–7月に約3%)。
- 一言評価: 出店投資を継続しつつ既存店施策で回復基調を維持。成長投資(米国・デリシャス)とIFRS適用に伴うリース会計影響が今後の評価ポイント。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ラウンドワン(Code: 4680)、総合アミューズメント・レジャー事業(ボウリング、アミューズメント、カラオケ・飲食、スポッチャ、その他)を国内外で展開。代表取締役社長 杉野 公彦。
- 説明会情報: 開示日 2025年8月8日(資料日付)、形式:資料開示(説明会開催の有無は資料内に明示なし)、参加対象:投資家・アナリスト等(IR想定)。
- 説明者: 代表取締役社長 杉野 公彦(資料冒頭に記載)。発言概要:上記「経営陣のメッセージ」参照。
- 報告期間: 対象会計期間 第1四半期(2025年4月–2025年6月)。有価証券報告書でのIFRS任意適用開始は2025年3月期の連結財務諸表より。
- セグメント: 主な事業セグメントはボウリング、アミューズメント、カラオケ・飲食、スポッチャ、その他(デリシャス等)。各セグメントは国内・米国・中国で展開。
業績サマリー
- 主要指標(2026年3月期 第1四半期 実績、前年同期比)
- 売上収益: 434.8億円(前年403.8 → +7.7%:増収=良)
- 営業利益: 60.7億円(前年55.3 → +9.8%:増益=良)
- 営業利益率: 14.0%(前年13.7% → 改善=良)
- 税引前利益: 51.5億円(前年47.9 → +7.6%:増加=良)
- 法人所得税費用: 17.5億円(前年13.9 → +25.2%:増加=要注意)
- 当期利益: 34.0億円(前年33.9 → +0.3%:横ばい)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に明記なし)
- 予想との比較
- 会社予想(第1四半期計画)に対する達成率
- 売上収益: 実績434.8億円/計画425.8億円 = 約102.1%(上振れ=良)
- 営業利益: 実績60.7億円/計画65.8億円 = 約92.3%(未達だが大きな乖離なし)
- サプライズ: 売上が計画を上回る一方、営業利益は計画未達(販管費増等で差)。その他の営業損益で為替差損等が響く。
- 進捗状況(通期計画に対する第1Q進捗)
- 通期売上計画1,931.6億円に対する進捗率: 434.8 / 1,931.6 = 約22.5%(進捗良)。目安:第1Qで約25%前後だと順調だが季節変動あるため評価は通期構成に依存。
- 通期営業利益計画312.2億円に対する進捗率: 60.7 / 312.2 = 約19.4%(やや遅れ)。
- 通期当期利益計画184.5億円に対する進捗率: 34.0 / 184.5 = 約18.4%(やや遅れ)。
- 中期経営計画に対する進捗: 中期では積極出店と新事業を前提。第1Qは出店・設備投資を継続しており、売上は順調だが投資負担で利益進捗はやや低め。
- セグメント別状況(第1四半期 実績 vs 前年比)
- 売上(億円)/ 増減率:
- ボウリング: 69.9億円(+1.6%:横堅い)
- アミューズメント: 266.0億円(+10.8%:大幅増=良)
- カラオケ・飲食: 45.5億円(+5.6%:増収=良)
- スポッチャ: 44.6億円(+2.9%:微増)
- その他: 8.7億円(+2.0%)
- 地域別(第1Q実績)
- 国内 売上収益: 244.2億円、営業利益: 27.3億円、営業利益率11.2%(前年同期比 良)
- 米国 売上収益: 187.1億円、営業利益: 37.8億円、営業利益率20.2%(前年同期比 良)
- 中国・その他: 小規模(合算で残余分)
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- 主因は既存店施策(クレーン機増設、コラボキャンペーン)および米国での出店拡大(売上寄与)。アミューズメント部門の伸長が業績を牽引。
- 増減要因
- 増収要因: 国内売上増加(+12.3億円)、米国売上増加(+33.8億円)。ミニクレーン機・ギガクレーン導入やコラボ増加が寄与。
- 減益要因: 人件費、アミューズ景品費、設備修繕費、水道光熱費など販管費が増加(販管費+28.0%)。米国では減価償却費・支払手数料の増加、為替変動(為替差損)が利益を圧迫。
- その他営業損益: 前年は為替差益(+1.7億円)だったが今期は為替差損(-1.5億円)に転落。
- 競争環境
- 国内では既存のアミューズメント施設との競争、米国では大型ショッピングモール内での集客競争。ラウンドワンは店舗フォーマットの多様化とコラボで差別化を図る。
- リスク要因
- 為替変動(ドル高・円安の影響は売上計算では一部有利だが、米国事業の円換算・ロイヤリティ等で影響あり)
- サプライチェーン・景品仕入れコスト、光熱費や人件費の上昇
- 出店投資の進捗と新事業(デリシャス/フードホール)の収益性確保
- IFRS適用に伴う会計・リース負債の増加(レバレッジ指標の変化)
戦略と施策
- 現在の戦略
- 既存店強化:クレーンゲーム増台(ギガ・ミニ)、魅力的景品、コラボキャンペーン、価格改定(約3%)
- 出店戦略:国内は立地に応じた多様な業態で継続出店。米国は通常店に加え小型アミューズ重視店やフードホール併設店を展開(年間10–20店目標、最終目標150–200店体制)。
- 新規事業:Round One Delicious(日本の高評価飲食店をユニット化して海外展開、2026〜2027年に北米出店開始予定)。
- 進行中の施策(進捗)
- ミニクレーン増台:2024年7月〜2025年6月に約3,000台導入、2025年8月末までにさらに1,000台を順次導入予定。
- フードホール併設モデル:米国4エリアでまず2025年冬に出店予定(営業利益目標:フードホール併設で店舗あたり営業利益6億円想定)。
- 価格改定:6~7月に約3%実施(アミューズメント除く)。
- セグメント別施策と成果
- アミューズメント(国内/米国): クレーン台数増加・コラボ拡大が売上押上げに寄与(アミューズメント売上+10.8%)。
- デリシャス: 加盟店との契約(2025年8月時点で18加盟店確保)、ユニット型出店で高付加価値の獲得を目指す。
- 新たな取り組み
- IFRSの任意適用(財務の比較可能性向上)、SDGsリース等サステナ取組み、リモートイベント(ROUND1 LIVE)等デジタル施策強化。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期 2026年3月期 計画)
- 売上収益: 1,931.6億円(計画)
- 営業利益: 312.2億円(計画)
- 税引前利益: 272.3億円(計画)
- 当期利益: 184.5億円(計画)
- 予想の前提条件: 為替レート(計画値 1ドル=140円、1元=20円)、米国予算に関しては関税影響を織り込むが大幅乖離時は修正開示予定。
- 経営陣の自信度: 出店計画・新事業の実行が前提。第1Qで売上は上振れだが費用・為替で利益は計画未達のため、実行リスクに敏感。
- 予想修正
- 第1四半期時点で通期予想の修正は開示されていない(計画は据え置き)。
- 中長期計画
- 中期ビジョン:既存店成長+出店により売上拡大、デリシャス等新事業で高付加価値を創出。米国でフードホール併設など新フォーマット導入。
- 到達可能性:出店・投資を伴うため、実行力(物件取得、人材、加盟店確保)が鍵。
- 予想の信頼性
- 同社は積極出店・大規模設備投資を継続する方針のため、短期では開示計画に対する実績変動が出やすい(過去の開示資料でも開示前後での変更注記あり)。
- マクロ経済の影響
- 為替(ドル円)、消費者支出動向、インフレ(人件費・光熱費上昇)、関税などが業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 通期当期利益のおおむね25%前後を目安とした配当方針。四半期配当実施。
- 配当実績/方針(資料記載)
- 第1四半期:1株あたり4.5円の四半期配当(実施)。(注:2025年3月期末配当は4.0円)
- 株主還元総額(計画): 株主還元45億円(資料のキャピタルアロケーション内訳)。
- 特別配当: なし(資料に記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買いの明記なし(資料に記載なし)。
製品やサービス
- 主要製品・サービス
- ボウリング、アミューズメント(クレーンゲーム等)、カラオケ・飲食、スポッチャ(複合体験)、デリシャス(外食ユニット事業)等。
- 新製品/導入
- アミューズメント新機種導入(例:『機動戦士ガンダム EXVS.2IB』など)。
- クレーンゲーム機の大幅増台(ギガ/ミニ含む)。
- 協業・提携
- デリシャスは複数の高評価加盟店(2025年8月時点で18店舗と契約)と協業し、各ジャンルの名店をユニット化して海外展開。
- 成長ドライバー
- クレーンゲーム増台、コラボキャンペーン拡充、フードホール併設モデル、デリシャス事業の海外展開。
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記載: 資料にQ&Aのログは同封なし → 未記載のため省略。
- 注記: 投資判断に影響しうる未回答事項(例:デリシャスの採算感の詳細、米国での具体的な物件リスク、今後のキャッシュフロー見通し等)は資料上明確解説が不足しているため、IR問合せにて確認が必要。
- 経営陣の姿勢: 積極出店と新事業推進に前向き。財務面ではIFRS適用後の指標変化(リース負債計上等)も説明。
投資判断のポイント(情報整理、助言は行わない)
- ポジティブ要因
- 売上は第1Qで増収(+7.7%)、アミューズメント部門と米国が牽引。
- 既存店施策(クレーン増台、コラボ)と価格改定で収益基盤強化。
- 新規事業(デリシャス)や米国フードホールは高成長・高付加価値のポテンシャル。
- ネガティブ要因
- 販管費(人件費・景品費・修繕・光熱費等)の増加により営業利益の伸びが制約。
- 為替変動とその他営業損益(為替差損)が利益を圧迫。
- IFRS適用でリース債務計上等により実質的な負債指標が悪化(実質有利子負債→プラスへ変化)。
- 大規模な出店投資・設備投資に伴うキャッシュ流出と借入返済・リース負債の負担。
- 不確実性
- 米国新業態(フードホール・デリシャス)の収益確立とスケールアップの成否。
- マクロ(消費、為替、インフレ)影響の強さ。
- 注目すべきカタリスト
- IFRS適用に伴う補足説明資料(2025/6/27開示分)と会計上の影響
- デリシャスの第1ユニット出店(地域と初期実績)
- 米国でのフードホール併設店舗の初期業績
- 四半期ごとの販管費動向および為替の動き
- 追加の出店・リース契約状況(特に米国のリース締結状況)
重要な注記
- 会計方針: 2025年3月期連結財務諸表より任意でIFRSを適用(資料内の2024年3月期以前の実績は日本基準。IFRS移行に関する補足資料あり)。
- リスク要因(特記事項): IFRS適用によるリース債務等の計上で負債指標が変化。米国事業は関税や為替の影響を織り込むが、計画との乖離が発生した場合は修正開示の可能性あり。
- その他: 財務数値は端数切捨て・四捨五入表示がある点に留意。未掲載項目は「–」とした。
(不明な項目は — で表記しています)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4680 |
| 企業名 | ラウンドワン |
| URL | http://www.round1.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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