2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期予想)からの修正は無し。第3四半期累計の進捗は売上高・利益ともに通期予想に対して高め(進捗率約77〜80%)で、特段のサプライズはなし(ほぼ会社予想どおり)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高1,005,719百万円、前年同期比+22.3%、営業利益66,529百万円、同+27.5%)。
- 注目すべき変化:システムインテグレーション事業の売上・利益が大きく伸長(売上697,889百万円、同+28.8%)。サービス&サポートも増収だが伸びは限定的(売上307,829百万円、同+9.8%)。販管費は増加したが売上増で吸収。
- 今後の見通し:通期予想(売上1,261,000百万円、営業利益86,200百万円)は現時点で達成可能な進捗。会社は通期見通しの修正をしていない。
- 投資家への示唆:IT投資(特にPC更新やDX/AI関連)需要を取り込み、営業・サービスのストック化(「たのめーる」「たよれーる」等)を強化。進捗良好だが、米国の通商政策や物価・金融市場動向がリスク。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社大塚商会
- 主要事業分野:システムインテグレーション、サービス&サポート(オフィス機器・ITソリューション販売、保守、アウトソーシング、オフィスサプライ等)
- 代表者名:代表取締役社長 大塚 裕司
- 上場取引所:東証
- コード:4768
- URL:https://www.otsuka-shokai.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月31日
- 対象会計期間:2025年1月1日〜2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結)
- 決算補足説明資料:作成有
- 決算説明会:開催無し
- セグメント:
- システムインテグレーション事業:コンサル〜設計・開発・導入・ネットワーク構築等(幅広いIT商材の提供)
- サービス&サポート事業:サプライ供給、保守、テレフォンサポート、アウトソーシング、通販「たのめーる」等ストック型サービス
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):380,004,240株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(四半期累計):379,201,199株
- 時価総額:–(資料記載無し)
- 今後の予定:
- 当該決算発表日:2025年10月31日(実施済)
- IRイベント:決算説明会は無し(補足資料は有)
- その他:通期業績予想は2025年8月1日開示分で変更無し
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期、ここでは通期比進捗を評価)
- 売上高:第3Q累計 1,005,719百万円。通期予想1,261,000百万円に対する進捗率 79.8%(高進捗、順調)。
- 営業利益:第3Q累計 66,529百万円。通期予想86,200百万円に対する進捗率 77.2%(高進捗)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:第3Q累計 46,531百万円。通期予想58,700百万円に対する進捗率 79.3%(高進捗)。
- サプライズの要因:
- 主要因はパソコン更新需要やパッケージソフトの高伸長など、システムインテグレーション事業の大幅増収。
- 営業生産性改善(AI活用)やストックビジネスの拡大も寄与。
- 通期への影響:
- 現時点で会社は業績予想を修正しておらず、Q3累計の進捗は通期見通し達成に十分な水準。ただし外部リスク(米国通商政策、物価動向等)は注視が必要。
財務指標
- 貸借対照表(要点)
- 総資産:696,258百万円(前期末673,903百万円、増加+22,355百万円、+3.3%)
- 純資産:377,203百万円(前期末375,247百万円、増加+1,956百万円、+0.5%)
- 自己資本比率:53.5%(安定水準、前期55.0%)
- 損益計算書(要点、第3Q累計)
- 売上高:1,005,719百万円(前年同期822,262百万円、+22.3%、増収=良い)
- 売上総利益:186,324百万円(前年163,879百万円、+13.7%)
- 販売費及び一般管理費:119,794百万円(前年111,710百万円、+7.3%)
- 営業利益:66,529百万円(前年52,169百万円、+27.5%、営業利益率=6.62%(66,529/1,005,719))
- 経常利益:68,071百万円(前年54,015百万円、+26.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:46,531百万円(前年36,631百万円、+27.0%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):122.71円(前年96.60円、+26.9%)
- キャッシュ・フロー(第3Q累計)
- 営業CF:+52,170百万円(前年30,431百万円、増加。棚卸資産の減少転換等が主因)=良い
- 投資CF:△15,537百万円(前年△7,797百万円)。ソフトウェア取得による支出増(11,478百万円)=投資拡大
- 財務CF:△47,618百万円(前年△25,887百万円)。中間配当開始に伴う配当支払増(47,395百万円)=配当重視
- 現金及び現金同等物期末:218,503百万円(前期末229,488百万円、△10,984百万円)
- 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計進捗)
- 売上高進捗率:79.8%(通常より高め。好調)
- 営業利益進捗率:77.2%(高め)
- 純利益進捗率:79.3%(高め)
- 過去同期間との比較:前年同期間の進捗は低めだったため、今年は上振れ傾向
- 財務安全性
- 自己資本比率53.5%(安定水準、目安40%以上を上回る=良い)
- 負債合計:319,055百万円(流動負債増加、電子記録債務増等)
- 流動比率:流動資産578,934 / 流動負債310,288 = 約186.6%(良好)
- 効率性
- 売上高営業利益率(第3Q累計):約6.6%(業界水準と比較して妥当〜良好)
- 総資産回転率:売上1,005,719 / 総資産696,258 = 1.44回(健全)
- セグメント別(第3Q累計)
- システムインテグレーション事業:売上697,889百万円(+28.8%)、セグメント利益54,350百万円(前年45,011百万円、増益)
- サービス&サポート事業:売上307,829百万円(+9.8%)、セグメント利益22,075百万円(前年15,928百万円、増益)
- 財務の解説:
- 売上増に伴い粗利増。販管費は増加したが営業利益は大幅増。営業CFが大幅増加しており営業活動による資金創出力は強化。一方でソフトウェア投資増と配当支払増により現金残高は減少。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):45円(2025年)※期首より中間配当開始
- 期末配当(予想):40円(2025年予想)
- 年間配当予想:85円(2025年予想、修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報無し)
- 配当性向(予想ベース):約54.9%(85円 / 予想EPS154.80円。利回り高め=株主還元強化)
- 特別配当の有無:
- 2024年は「売上高1兆円記念配当」5円を含むが、2025年は特別配当無し(予想含め修正無し)。
- 株主還元方針:
- 中間配当を新たに開始。配当水準は比較的高めで株主還元を重視している(自社株買いの記載は無し)。
セグメント別情報
- セグメント別状況(第3Q累計)
- システムインテグレーション事業:売上697,889百万円(前年541,840百万円、+28.8%)、セグメント利益54,350百万円(前年45,011百万円、+20.7%)。PC更新・パッケージソフトが牽引。
- サービス&サポート事業:売上307,829百万円(前年280,422百万円、+9.8%)、セグメント利益22,075百万円(前年15,928百万円、+38.6%)。ストック型サービスの拡大が寄与。
- 前年同期比較:両セグメントとも増収増益、特にSI事業の成長が顕著。
- セグメント戦略:幅広い商材を活かした付加価値提案、ストックビジネス強化、AI/ DX提案で中堅・中小企業の取り込みを強化予定。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明確な中期数値目標は記載無し(=–)。ただし2025年度スローガン「お客様に寄り添い、DXとAIでお客様と共に成長する」を掲げ、DX/AIを成長ドライバーにしている点は中長期方針と整合。
- KPI達成状況:具体的KPI数値は記載無し(–)。売上・利益は前年を上回り好調であり中期方針の進捗は順調と評価できる。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に無し(–)。ただしIT投資分野ではパソコン更新やセキュリティ、DX投資の需要が底堅く、同社は幅広い商材とサービスで安定したポジションにある。
- 市場動向:国内ではWindows10サポート終了に伴うPC更新需要、サイバー攻撃増加によるセキュリティ投資、DX/AI導入ニーズが継続。米国通商政策等の外部リスクを警戒。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年1月1日〜12月31日)見通し:売上高1,261,000百万円(+13.8%)、営業利益86,200百万円(+15.9%)、経常利益86,600百万円(+14.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益58,700百万円(+9.8%)。会社は直近予想の修正無し。
- 会社予想の前提:国内IT投資は底堅いとの見立て(Windows10更新需要、DX/AI需要等)。為替・原材料等の具体前提数値は資料に明記無し(–)。
- 予想の信頼性:第3Q累計の進捗は高く、通期達成は現時点で合理的。過去の予想達成傾向は資料に限定的情報(過去実績は安定的に推移している旨の記載)。
- リスク要因:
- 米国の通商政策など外部ショックによる世界経済下振れ
- 物価上昇が個人消費に与える影響、金融資本市場の変動
- サプライチェーンや主要商材(PC等)の供給制約・価格変動
- 競争激化・大型案件の取り込み失敗
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)の適用等に伴う会計方針変更あり。四半期連結財務諸表への影響は無し。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:税金費用は当連結会計年度の見積実効税率に基づき算出。
- セグメント区分の変更:2025年度期首より連結子会社の業績管理区分を一部見直し、セグメント区分を変更(遡及適用により前年数値を補正)。影響は軽微。
- その他:中間配当の開始(2025年度)により財務CFへの影響が発生。
(注)
- 数値は原資料(百万円未満切捨て)に基づく。前年比は資料記載の%を使用。
- 不明項目は“–”で表示。
- 本資料は提供情報の整理であり、投資助言を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4768 |
| 企業名 | 大塚商会 |
| URL | http://www.otsuka-shokai.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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