2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:全体の売上は会社計画(通期)に対して進捗良好(第3四半期累計で売上進捗率約73%)。ただし営業利益は前年同期比で大幅減(△24.6%)と想定外のコスト増/引当が影響。親会社株主に帰属する四半期純利益は特別利益計上等で前年より増加(+5.7%)。市場予想との比較は公表資料に記載なし(–)。
  • 業績の方向性:増収(売上高 +1.0%)だが営業減益(営業利益 △24.6%)。特別利益の計上により当期純利益は増加。
  • 注目すべき変化:解体事業は売上大幅増(+41.2%)も工事原価超過や受注案件の進捗精査で営業利益大幅減(△50.9%)と損益構造の悪化が顕在化。子会社化(株式会社ミツエ、持株比率90.9%)に伴う負ののれん発生益62,581千円を特別利益に計上。
  • 今後の見通し:通期(2025年12月期)予想は修正済み。第3四半期累計の進捗は売上約73%、営業利益約83%、当期純利益約88%で通期達成の可能性は高いが、解体案件の原価超過やスクラップ相場変動がリスク。
  • 投資家への示唆:営業収益力(営業利益率)が前年同期から低下しており、特に大型工事案件の原価管理と引当の見極めが短期的な業績変動要因。特別損益を除く営業ベースの回復が注目点。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:株式会社イボキン
  • 主要事業分野:解体事業、環境事業(産業廃棄物処理・再生資源販売等)、金属事業(スクラップの買取・選別・販売)
  • 代表者名:代表取締役社長 高橋 克実
  • 上場取引所・コード:東証 5699
  • コーポレートURL:https://www.ibokin.co.jp/
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年11月14日
  • 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結、会計基準:日本基準)
  • 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
  • セグメント:
  • 解体事業:工場・医療施設等の大規模解体工事、設備撤去等
  • 環境事業:産業廃棄物収集運搬・中間処理、再生資源販売
  • 金属事業:鉄・非鉄スクラップの買取・加工・販売
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(自己株式含む):3,427,200株(2025年第3Q)
  • 期末自己株式数:140,292株(2025年第3Q)
  • 期中平均株式数(四半期累計):3,287,424株(2025年第3Q)
  • 時価総額:–(未記載)
  • 今後の予定:
  • 決算発表:本資料(2025/11/14)で第3四半期を公表(通期業績予想は修正済)
  • 株主総会/IRイベント:–(未記載)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想=通期予想に対する進捗率)
  • 売上高:第3四半期累計 7,296百万円。通期予想 9,950百万円に対する進捗率 約73.3%(通常は75%以上で上振れ寄り)。
  • 営業利益:第3四半期累計 454.6百万円。通期予想 548百万円に対する進捗率 約83.0%(通期見込みに対して高めの進捗)。
  • 純利益(親会社株主帰属):第3四半期累計 429.4百万円。通期予想 486百万円に対する進捗率 約88.4%(高い進捗)。
  • サプライズの要因:
  • 純利益が増加した主因は特別利益(受取保険金 77,650千円、負ののれん発生益 62,581千円)計上によるもの。営業面では解体事業で原価超過・受注損失引当計上が営業利益を圧迫。
  • 通期への影響:
  • 第3四半期までの進捗は通期予想達成に概ね整合。ただし解体案件の追加損失リスク、スクラップ相場の変動が残るため通期見通しは原価動向とスクラップ市況に依存。なお通期予想は既に修正済(詳細は別途「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」参照)。

財務指標

  • 財務諸表要点(当第3四半期連結会計期間末:2025/9/30、単位:千円)
  • 総資産:7,283,948(前年末 6,337,101) → +946,847(増加)
  • 純資産:4,967,745(前年末 4,534,192) → +433,553
  • 負債合計:2,316,202(前年末 1,802,909) → +513,293(増加)
  • 流動資産:3,750,717、固定資産:3,533,231
  • 流動負債:1,426,945、固定負債:889,257(リース債務増加が影響)
  • 収益性(第3四半期累計:2025/1–9、単位:百万円、対前年同期比)
  • 売上高:7,296 百万円(+1.0%、前年 7,226)
  • 営業利益:455 百万円(△24.6%、前年 603) → 営業利益率 約6.23%(前年同期:約8.3%、利益率低下はマイナス)
  • 経常利益:471 百万円(△24.2%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:429 百万円(+5.7%)
  • 1株当たり四半期純利益(EPS):130.62円(前年 122.81円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計進捗)
  • 売上高進捗率:約73.3%(前年同期間比ではほぼ通常ペース)
  • 営業利益進捗率:約83.0%(前年同期間と比べ進捗良好だが前年営業利益水準自体が高い)
  • 純利益進捗率:約88.4%(特別利益の影響で高い)
  • 財務安全性
  • 自己資本比率:67.9%(安定水準、前年同期 71.6%)— 40%以上で安定と一般に評価されるため良好
  • 負債比率:負債合計2,316,202 / 純資産4,967,745 → 約46.6%(適度)
  • 流動比率:流動資産3,750,717 / 流動負債1,426,945 → 約263%(良好、短期支払余力あり)
  • 効率性:総資産回転率や詳細は未算出(必要数値は–)。減価償却費は245,404千円(前年同期 213,686千円、増加)。
  • セグメント別(第3四半期累計、売上高/営業利益、対前年)
  • 解体事業:売上 2,492,022千円(+41.2%)、営業利益 129,875千円(△50.9%) — 売上増だが原価超過・引当で利益率悪化
  • 環境事業:売上 1,474,320千円(△4.5%)、営業利益 170,479千円(△23.6%) — スクラップ市況低迷で販売伸び悩み
  • 金属事業:売上 3,330,216千円(△15.0%)、営業利益 154,259千円(+33.4%) — 取扱量は55,928トン。付加価値販売や銅価格上昇で増益
  • 財務の解説:
  • 総資産増加の主要因はリース資産の増加(リース資産が大幅増)、投資有価証券増加等。負債増はリース債務と長期借入の増加が牽引。純資産は利益剰余金の増加により増加。

配当

  • 配当実績・予想:
  • 2024年実績:年間 32.00円(期末 32.00円)
  • 2025年予想:年間 32.00円(期末 32.00円、修正なし)
  • 配当利回り:株価未提示のため算出不可(–)
  • 配当性向(会社予想ベース):通期EPS予想147.83円に対し配当32円 → 配当性向約21.6%(目安:低〜中程度)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(–)

セグメント別情報(詳細)

  • 解体事業
  • 売上:2,492百万円(+41.2%)、営業利益:129.9百万円(△50.9%)
  • 主因:大型工場・医療施設の大型案件進捗で売上増。一方、複数案件で原価が見積を上回り、進捗精査により売上計上抑制及び将来損失引当を計上。
  • 受注残高:1,374,381千円。工事監督者数:39名。
  • 環境事業
  • 売上:1,474百万円(△4.5%)、営業利益:170.5百万円(△23.6%)
  • 主因:産業廃棄物処理は堅調(取扱量15,498トン)、再生資源販売は鉄スクラップ相場低下で減収。
  • 金属事業
  • 売上:3,330百万円(△15.0%)、営業利益:154.3百万円(+33.4%)
  • 主因:取扱量55,928トン。鉄相場低下で売上は減少したが、加工・選別で付加価値を付けた販売や銅価格上昇で増益に寄与。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に中期計画の進捗に関する詳細記載無し(–)
  • KPI達成状況:明記されたKPIは無し(–)

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
  • 鉄スクラップは期間平均で前年同期を下回る水準(横這い〜やや低下)、非鉄(銅等)は一時急落の後回復し前年同期を若干上回る水準。
  • 建設・設備撤去需要はあるが資源価格変動が利益に影響。
  • 競合他社との比較:同業他社データは資料に無し(–)

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期予想(修正済、2025/1/1–2025/12/31):売上 9,950 百万円(+3.0%)、営業利益 548 百万円(△31.3%)、経常利益 568 百万円(△31.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 486 百万円(△6.6%)、EPS 147.83円。
  • 次期予想:–(未公表)
  • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料参照(為替・原材料等の前提は別途記載とあり)。通期業績予想は修正済(詳細は個別公表資料参照)。
  • 予想の信頼性:第3四半期累計で売上・利益進捗は通期見込みと整合しているが、解体案件の原価超過・引当やスクラップ相場変動が短期の不確定要因。
  • リスク要因:
  • 大型工事案件における原価超過・見積精度の問題(既に引当計上あり)
  • 鉄・非鉄スクラップの市況変動(価格下落は売上・利益に直ちに影響)
  • 新規子会社の統合・資金負担(リース債務増等)
  • 規制・環境関連の法令・処理基準の変更

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:有(新規子会社 株式会社ミツエ取得、持株比率90.9%)
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税金費用は見積実効税率法等、詳細は注記参照)
  • 監査:当該四半期財務諸表に対する監査法人のレビューは無し
  • その他重要事項:通期業績予想は本日付で修正済(詳細は別途「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」を確認)

(備考)不明な項目は “–” と表記しました。財務数値は会社公表の四半期短信(単位:千円/百万円換算)に基づき記載しています。本要約は情報整理を目的とし、投資助言・推奨を行うものではありません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5699
企業名 イボキン
URL https://www.ibokin.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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