2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が公表している通期業績予想に修正はなし(2025/2/14公表の予想から変更なし)。四半期単体の実績は通期予想に対する進捗で見ると、売上は約44.0%と順調だが、営業利益の進捗は約23.1%と低め(通期見通し達成には下期での回復が必要)。市場予想との比較は資料に記載なしのため不明。
- 業績の方向性:売上減(前年同期比△7.3%)・利益大幅減(営業利益△57.0%、経常利益△56.1%、親会社株主帰属中間純利益△38.6%)=減収減益(中間)。
- 注目すべき変化:解体事業で大型案件の原価超過が判明し売上計上抑制および受注損失引当計上(受注損失引当金27,454千円)によりセグメントで営業損失化(前年は営業利益)。一方、子会社化(株式会社ミツエ、持株比率90.9%)に伴い負ののれん発生益62,581千円を特別利益に計上。金属事業は売上減だが選別付加価値で増益。
- 今後の見通し:通期予想は修正なし。だが中間時点の営業利益進捗が低く、下期での利益改善(工事原価の適正化・スクラップ相場等)が必要。会社はワンストップサービス体制を継続強化。
- 投資家への示唆:プロジェクト採算管理(解体案件の原価見積精度)とスクラップ市況の動向が短中期業績を左右。子会社化による事業拡大効果(負ののれんを含む一時益)と、設備投資・CF動向も注視が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社イボキン
- 主要事業分野:解体事業、環境事業(産業廃棄物収集運搬・中間処理等)、金属事業(スクラップの買取・加工・販売)
- 代表者名:代表取締役社長 高橋 克実
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年6月30日(第2四半期/中間期、連結、日本基準)
- 決算説明資料:作成・開示有(機関投資家・アナリスト向け説明会実施)
- セグメント:
- 解体事業:建屋・設備等の解体工事、工事監督体制(進行中受注残あり)
- 環境事業:産業廃棄物処理、再生資源販売、中間処理
- 金属事業:鉄・非鉄スクラップの買取・加工・販売
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):3,427,200株(2025中間期)
- 期末自己株式数:140,292株(2025中間期)
- 期中平均株式数(中間期):3,287,687株
- 今後の予定:
- 中間報告提出日:2025年8月8日(実施済)
- 次回の決算発表等:直近開示に変更なし(個別日程は資料中に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する進捗=達成率)
- 売上高:実績 4,622百万円(前年同期比△7.3%)/通期予想 10,500百万円 → 進捗 44.0%
- 営業利益:実績 185百万円(△57.0%)/通期予想 800百万円 → 進捗 23.1%
- 親会社株主に帰属する当期純利益(中間):実績 179百万円(△38.6%)/通期予想 557百万円 → 進捗 32.2%
- サプライズの要因:
- 解体事業:大型案件での原価実績が見積を超過し、進捗精査により売上計上を抑制および受注損失引当計上(27,454千円)が発生したため利益を圧迫。
- 特別利益:子会社化(株式会社ミツエ)に伴う負ののれん発生益62,581千円を計上(非連続要因で利益押上げ)。
- 金属事業:鉄スクラップ市況下落で売上は減少したが、加工選別などで付加価値を高め営業増益。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。だが中間の営業利益進捗が低いことから下期での採算回復が必須。リスクは解体案件の追加損失やスクラップ相場の更なる下落。
財務指標
- 損益(中間、金額は百万円表示)
- 売上高:4,622 百万円(前年同期 4,987 百万円、△7.3%、△365 百万円)
- 営業利益:185 百万円(前年同期 430 百万円、△57.0%、△245 百万円)
- 経常利益:195 百万円(前年同期 445 百万円、△56.1%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:179 百万円(前年同期 292 百万円、△38.6%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):54.51円(前年同期 88.17円)
- 収益性指標(中間)
- 売上総利益率(粗利率):746,598千円 / 4,622,358千円 = 約16.2%(前年同期 約18.9% → 低下)
- 営業利益率:184,878千円 / 4,622,358千円 = 約4.0%(前年同期 約8.6% → 悪化)
- 進捗率(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:44.0%(通常ペースだが下期比率に依存)
- 営業利益進捗率:23.1%(低調、下期に回復が必要)
- 純利益進捗率:32.2%
- 過去同期間との比較:前年同期は増収増益(前年は中間で売上4,986百万円、営業利益430百万円)であり、今期は利益面で大幅後退
- 貸借対照表(中間末、百万円)
- 総資産:6,490 百万円(前期末 6,337 百万円、+152 百万円)
- 純資産:4,650 百万円(前期末 4,534 百万円、+116 百万円)
- 自己資本比率:71.5%(安定水準;前期 71.6%)
- 流動性・負債
- 現金及び現金同等物:2,021 百万円(期首 2,183 百万円、△162 百万円)
- 流動資産:3,430 百万円、流動負債:1,304 百万円 → 流動比率 ≒ 262.9%(十分な短期流動性)
- 負債合計:1,839 百万円 → 総資産に対する比率 ≒ 28.4%(低め:財務は保守的)
- キャッシュフロー(中間、百万円)
- 営業CF:+159 百万円(前年同期 +425 百万円、減少)
- 投資CF:▲303 百万円(前年同期 ▲192 百万円、設備投資および有形固定資産取得が拡大)
- 財務CF:▲18 百万円(前年同期 ▲107 百万円。長期借入れ100百万円の収入あり)
- 効率性
- 総資産回転率(年間化ベースは省略)・売上高営業利益率は低下(採算性の改善が課題)
- セグメント別(中間、百万円・対前年)
- 解体事業:売上 1,417 百万円(+5.5%)、営業損失 △56 百万円(前年は営業利益190.8百万円)…原価超過・受注損失引当が要因。受注残 1,922 百万円。工事監督者数34名(期末)。
- 環境事業:売上 995 百万円(+3.1%)、営業利益 126 百万円(△9.7%)…取扱量は堅調だが鉄スクラップ相場低下で利益減。
- 金属事業:売上 2,211 百万円(△17.5%)、営業利益 115 百万円(+15.2%)…取扱量 37,329トン、加工選別で付加価値化し増益。
- 財務の解説:
- 総資産は土地取得等で増加。営業CFは税金支払増や未払金減少等で減少。投資CFは設備投資・子会社取得等で支出増。財務は借入増加あるが自己資本比率は高水準を維持。
配当
- 配当実績・予想:
- 中間配当(実績):0円(2025中間期は無配表記)
- 期末配当(予想):32.00円(通期合計 32.00円、直近公表予想から修正なし)
- 年間配当予想:32.00円
- 配当利回り:–(株価が資料にないため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):配当32.00円 / 1株当たり当期純利益169.28円(通期予想) ≒ 18.9%(控えめ〜中程度の還元)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自社株取得の実績あり(中間期に自己株式取得支出あり)、ただし直近の包括的方針は資料参照。
セグメント別情報
- セグメント別状況(要点再掲):
- 解体:増収だが採算悪化で営業損失。工事原価見積の精度と進捗管理が課題。受注残は約1,922百万円(売上計上済部分除く)。受注損失引当計上が発生。
- 環境:取扱量堅調で増収、だがスクラップ相場低下で利幅減少。
- 金属:取扱量は前年より減少(市況影響)が、選別・付加価値化で増益。
- セグメント戦略:ワンストップ・サービスを推進(解体→廃棄物処理→再生資源供給の一体化)により顧客ニーズを掘り起こす取り組みを継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中に具体的な中期計画数値は記載なし(進捗は--)。会社はワンストップ体制強化を継続している旨の記載あり。
- KPI達成状況:受注残や工事監督者数などが開示(受注残 1,922 百万円、工事監督者 34名)。中期KPIとの比較は資料に記載なし。
競合状況や市場動向
- 市場動向:鉄スクラップ価格は中間期平均で前年同期より低下、非鉄は一時急落も期間平均は前年と同程度。設備投資は増加傾向だが物価高・外部環境の不確実性あり。
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料に記載なし(–)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想の修正:なし(2025年2月14日公表の予想から変更なし)
- 次期予想:–(未開示)
- 会社予想の前提条件:添付資料P.3参照(為替・資源価格等の前提あり、詳細は開示資料を確認)
- 予想の信頼性:中間時点で営業利益進捗が低いため、下期の採算回復が見込めるかが鍵。過去の予想達成傾向は資料に簡潔な記載のみ(保守的/楽観的傾向の明示なし)。
- リスク要因:
- 大型解体案件の原価超過や追加損失発生
- 鉄スクラップ等資源価格の下落
- 新規子会社の統合リスク
- 法規制・環境対応コストの変動
重要な注記
- 会計方針の変更:なし
- 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:あり(税金費用は見積実効税率を用いた処理等。詳細は注記P.9参照)
- 連結範囲の変更:有(新規子会社 株式会社ミツエの子会社化、持株比率90.9%)
- レビュー:本第2四半期決算短信は公認会計士または監査法人のレビュー対象外
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5699 |
| 企業名 | イボキン |
| URL | https://www.ibokin.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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