2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期業績予想を修正(有)。セグメント別では建機用フィルタは上振れ、エアフィルタは基幹システム入れ替えによる混乱で下振れ。市場予想との比較は資料に記載無し(–)。
- 業績の方向性:増収微減益(売上高増、営業利益ほぼ横ばい)。通期ベースでは増収増益見込み(通期予想は増収増益)。
- 注目すべき変化:建機用フィルタ事業が売上高9,203百万円(前年同期比+6.2%)、営業利益1,473百万円(+8.6%)で牽引。一方、エアフィルタ事業は売上1,086百万円(△12.4%)、営業損失101百万円(前年は営業利益20百万円)。
- 今後の見通し:会社は通期予想を修正し、通期売上高20,840百万円(+3.7%)、営業利益2,870百万円(+9.1%)を見込む。第3四半期以降、エアフィルタのオペレーション安定化を見込むが改善には時間を要する見通し。
- 投資家への示唆:主力の建機用フィルタが堅調で通期業績を支える一方、エアフィルタのシステム移行リスクが短期業績に影響。自己資本比率は高水準で財務的余裕はあるが、短期的なキャッシュ動向やシステム復旧状況を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ヤマシンフィルタ株式会社(コード 6240)
- 主要事業分野:総合フィルタメーカー(建機用フィルタ、エアフィルタ、ナノファイバー素材製品等)。新規事業にアパレル、断熱材、スマートテキスタイル等を想定。
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 山崎 敦彦
- URL:https://www.yamashin-filter.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期間) 2025年4月1日〜2025年9月30日(半期報告書提出予定日 2025年11月14日)
- 決算補足説明資料:有、決算説明会:有(アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント:
- 建機用フィルタ事業:建設機械向けフィルタの開発・生産・販売(主力セグメント)。
- エアフィルタ事業:空気用フィルタの開発・生産・販売(基幹システム入れ替えの影響あり)。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):69,938,478株(2026年3月期中間期)
- 期中平均株式数(中間期):70,003,456株
- 自己株式数(期末):313,921株
- (その他)期前は71,319,799株(2025年3月期)。自己株式の取得、処分、消却を実施。
- 今後の予定:
- 中間配当支払開始予定日:2025年12月5日
- 決算説明会実施(資料あり)
- 今後の主要IR/予定:2025年12月に「YAMASHIN FILTER VISION 2030」公表予定
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(当中間期実績と通期会社予想の関係を中心に記載)
- 売上高:当中間期 10,289百万円(前年同期比+3.8%)。通期予想 20,840百万円に対する進捗率 49.4%(10,289 / 20,840)。
- 営業利益:当中間期 1,371百万円(前年同期比△0.3%)。通期予想 2,870百万円に対する進捗率 47.7%(1,371 / 2,870)。
- 純利益:当中間期(親会社株主帰属) 909百万円(前年同期比+4.5%)。通期予想 1,970百万円に対する進捗率 46.2%(909 / 1,970)。
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:建機用フィルタ事業の新車需要回復・交換需要の堅調推移(売上・利益とも増加)。
- 下振れ要因:エアフィルタ事業での基幹システム入れ替えに伴う生産・出荷遅延およびシステム運用費増加(大幅な減収減益)、為替差損の発生が経常利益を圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正(前回公表値との比較で建機用は上方、エアフィルタは下方)。連結では創業以来の過去最高業績を更新する見込み(通期見通しは上方修正)。市場予想との比較データは資料に記載無し(–)。
財務指標
- 財務諸表要点(百万円)
- 売上高(当中間期):10,289(前年同期 9,909、増減 +380、+3.8%)
- 営業利益:1,371(前年同期 1,376、△4、△0.3%)、営業利益率 13.3%(前年同期 13.9%)
- 経常利益:1,350(前年同期 1,435、△85、△5.9%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:909(前年同期 870、+39、+4.5%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):12.99円(前年同期 12.30円)
- 総資産:27,002(前期末 26,642、+360、+1.4%)
- 純資産:22,356(前期末 22,619、△263、△1.2%)
- 自己資本比率:82.8%(前期末 84.9%)→ 高水準(安定水準)
- キャッシュフロー(千円)
- 営業CF:698,508(前年同期 1,438,069 → 減少)
- 投資CF:△318,763(前年同期 △329,539)
- 財務CF:△1,118,825(前年同期 △694,101、自己株式取得等で大きく支出)
- 現金及び現金同等物期末:5,042,428千円(5,042百万円)
- 進捗率分析(通期予想に対する当中間期実績)
- 売上高進捗率:49.4%(通常の半期進捗ペースに概ね整合)
- 営業利益進捗率:47.7%(若干下振れだがほぼ半期分)
- 純利益進捗率:46.2%
- 過去同期間の進捗との比較:前年同期実績に対しては増収であり、通期見通しは上方修正されているため現時点での進捗は概ね想定内。
- 財務安全性
- 自己資本比率 82.8%(安定・高水準。目安の40%を大きく上回る)
- 負債合計 4,647百万円、短期借入金 900百万円(前期末は短期借入無し)
- 流動負債 4,034百万円、流動資産 14,440百万円、流動比率(流動資産/流動負債)約358%(流動性は良好)
- 効率性・その他
- 売上高営業利益率:13.3%(前年同期 13.9% → 若干低下)
- 総資産回転率等の詳細指標は資料に直接記載無し(–)
- セグメント別(当中間期、百万円)
- 建機用フィルタ:売上 9,203(+6.2%)、営業利益 1,473(+8.6%) ⇒ 連結の主要寄与セグメント
- エアフィルタ:売上 1,086(△12.4%)、営業損失 △101(前年は営業利益 20) ⇒ システム入れ替えが主因で大幅悪化
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 5.00円、期末 7.00円、年間 12.00円
- 2026年3月期:中間配当 8.00円(今回決定、増額)、通期予想:期末 10.00円、年間合計 18.00円(配当予想修正あり)
- 配当利回り:株価依存のため現時点の利回りは–(株価情報が必要)
- 配当性向(予想ベース):通期EPS予想28.29円に対して年間配当18.00円 → 配当性向約63.6%(高め。参考値)
- 特別配当:無し(特別配当の記載無し)
- 株主還元方針:自己株式の取得実施(期中に取得・処分・消却の措置あり)。長期的株主還元については方針公表部分は別途「VISION 2030」で示す予定。
セグメント別情報
- 建機用フィルタ事業:
- 売上高 9,203百万円(前年同期比+6.2%)、営業利益 1,473百万円(+8.6%)
- 背景:新車需要回復と交換需要の堅調。ナノファイバー製品採用拡大や北米展開が成長ドライバー。
- 見通し:通期では前回見通しを上回る見込み。
- エアフィルタ事業:
- 売上高 1,086百万円(△12.4%)、営業損失 △101百万円(前年は営業利益20百万円)
- 背景:基幹システム入れ替えに伴う生産・出荷遅延、システム運用費増加が主因。
- 見通し:第3四半期以降のオペレーション安定化を目指すが、改善まで時間を要するため通期では前回見通しを下回る見込み。
- セグメント戦略:ナノファイバー製品(NanoWHELP)の直販強化、欧州市場など海外開拓、耐熱・導電性素材の新規用途展開。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Fly to the next stage!」(2025〜2028)に沿って、①新たな価値創造(ナノファイバー等)、②資本コスト意識の経営、③ESG推進に取り組み中。
- 進捗状況:建機用フィルタの成長やナノファイバー製品採用拡大は中期計画の狙いに合致。エアフィルタのシステム問題は一時的な課題として対応中。
- KPI達成状況:具体KPIの開示は本資料では限定的(–)。2025年12月に「YAMASHIN FILTER VISION 2030」を公表予定。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料に同業他社との定量比較は記載無し(–)。
- 市場動向:建機用市場では新車需要回復・交換需要が好調。エアフィルタ市場は同社の基幹システム移行が短期の供給に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想:売上高 20,840百万円(+3.7%)、営業利益 2,870百万円(+9.1%)、経常利益 2,870百万円(+7.5%)、当期純利益 1,970百万円(+14.3%)、EPS 28.29円
- 予想の修正:当中間期末に前回公表値から修正あり(建機用上方、エアフィルタ下方。連結は過去最高更新見込み)。
- 会社予想の前提条件:詳細な前提(為替等)は添付資料参照との記載(資料ページ参照)。
- 予想の信頼性:過去の予想達成傾向の明示は無し(–)。通期見通しは中期計画の取り組みと現在のセグメント状況を反映。
- リスク要因:
- エアフィルタの基幹システム入替に伴うオペレーション混乱の長期化
- 為替変動(当期は為替差損の増加が経常利益に影響)
- 原材料価格・供給網の変動
- 新規事業(ナノファイバー等)の採用進捗が計画通り進まない可能性
重要な注記
- 会計方針:変更無し(会計基準改正、見積り変更等は無し)。
- 監査:第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。
- 自己株式関連:期中に自己株式取得(2,130,100株)、譲渡(763,050株・報酬)、消却(1,381,321株)を実施。これにより発行済株式数は減少。
- その他重要事項:決算説明会資料あり。通期見通し等は一定前提に基づく見込みであり保証するものではない旨の注意書き。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6240 |
| 企業名 | ヤマシンフィルタ |
| URL | http://www.yamashin-filter.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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