2024年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:第3四半期累計の営業利益2,628百万円は会社の通期予想(2,600百万円)を上回る。会社は第3四半期で在庫評価益が発生したことを理由に実績が通期見通しを上回ったと説明しており、通期予想は据え置き(修正なし)。
- 業績の方向性:増収ではなく減収減益(売上高23,095百万円:前年同期比△10.3%、営業利益2,628百万円:△31.1%)。
- 注目すべき変化:売上減少が主因で利益率が悪化。特に半導体向け材料の需要低迷が感光性材料事業の減益に直結。
- 今後の見通し:第3四半期は在庫評価益の発生で通期利益が一時的に上振れたが、会社は第4四半期で評価益が解消され費用増も見込まれるとして通期予想を維持(修正なし)。通期達成可能性は第4四半期の在庫評価や費用動向に依存。
- 投資家への示唆:第3四半期時点で営業利益は通期見通しを超過しているが要因が一過性(在庫評価益)である点に注意。需給改善が見られるまで、業績の回復力は需給・在庫調整次第。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:東洋合成工業株式会社
- 主要事業分野:感光性材料事業(半導体・ディスプレイ向け材料等)、化成品事業(電子材料関連、香料材料、ロジスティクス関連等)
- 代表者名:代表取締役社長 木村 有仁
- 報告概要:
- 提出日:2024年2月9日
- 対象会計期間:2024年3月期 第3四半期累計(2023年4月1日~2023年12月31日、非連結)
- 四半期決算補足説明資料:有、説明会:無
- セグメント:
- 感光性材料事業:半導体向け、ディスプレイ向け等の感光性材料
- 化成品事業:電子材料関連、香料材料、ロジスティクス関連(タンク等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):8,143,390株
- 期中平均株式数(四半期累計):7,936,877株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 四半期報告書提出予定日:2024年2月13日
- その他IRイベント/株主総会等:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較、通期予想は2024年3月期通期):
- 売上高:23,095百万円、通期予想31,000百万円に対する進捗率 74.5%(達成ペースは高め。ただし前年同期比では△10.3%)
- 営業利益:2,628百万円、通期予想2,600百万円に対する進捗率 101.1%(通期予想を上回る)
- 当期純利益:1,724百万円、通期予想1,600百万円に対する進捗率 107.8%(通期予想を上回る)
- サプライズの要因:第3四半期に在庫評価益が発生したこと等で利益が一時的に上振れ。加えて継続的な生産性改善やコスト抑制の効果も寄与したが、売上減少が利益減少の主要因である点は変わらない。
- 通期への影響:会社は第4四半期に在庫評価益が解消され費用増加が見込まれるため通期予想は据え置くと表明。したがって現時点での通期予想修正はなし。通期達成の信頼性は第4四半期の在庫評価(評価益の反動)と費用動向次第。
財務指標
- 損益(第3四半期累計:2023/4/1–2023/12/31)
- 売上高:23,095百万円(前年同期25,747百万円、前年比△10.3%、△2,651百万円)
- 売上総利益:5,656百万円(前年6,919百万円)
- 販売費及び一般管理費:3,027百万円(前年3,106百万円)
- 営業利益:2,628百万円(前年3,812百万円、前年比△31.1%、△1,184百万円)、営業利益率 11.4%(2,628/23,095)
- 経常利益:2,529百万円(前年4,026百万円、△37.2%)
- 四半期純利益:1,724百万円(前年2,745百万円、△37.2%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):217.26円(前年345.87円)
- 進捗率(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:74.5%(やや高めの進捗)
- 営業利益進捗率:101.1%(通期見込みを上回る)
- 純利益進捗率:107.8%(通期見込みを上回る)
- 過去同期間との比較:進捗自体は高いが、一過性の在庫評価益が影響しているため通常ペースとは言い切れない
- 貸借対照表(2023/12/31)
- 総資産:56,832百万円(前期末51,105百万円、増加+5,727百万円)
- 純資産:21,097百万円(前期末19,641百万円、増加+1,455百万円)
- 自己資本比率:37.1%(前期38.4%)→ 40%以上が安定目安とされる中ではやや低め(目安:37.1%(やや低い))
- 流動資産:21,872百万円、流動負債:22,080百万円、流動比率(流動資産/流動負債):99.0%(100%未満、短期的な流動性はやや弱い)
- 負債合計:35,735百万円、負債/自己資本(負債比率):約169%(35,735/21,097=1.69、169%)(やや高め)
- 現金及び預金:3,524百万円(前期3,252百万円)
- 短期借入金:6,100百万円(前期5,100百万円、+1,000)
- 長期借入金:10,876百万円(前期9,312百万円、+1,564)
- 固定資産(建設仮勘定の増加):建設仮勘定 9,459百万円(前期3,244百万円)=設備投資の進捗を示唆(増加+6,215百万円)
- セグメント別(第3四半期累計)
- 感光性材料事業:売上高13,775百万円(前年比△10.6%)、営業利益1,710百万円(前年比△31.2%)
- 売上比率:59.6%(13,775/23,095)
- 営業利益寄与率:65.1%(1,710/2,628)
- 化成品事業:売上高9,320百万円(前年比△9.8%)、営業利益917百万円(前年比△30.8%)
- 売上比率:40.4%
- 営業利益寄与率:34.9%
- 財務の解説:売上減少による利益圧迫が顕著。固定資産(建設仮勘定)増加等で投資フェーズにあり、借入増加と流動比率低下が見られる。自己資本比率は37.1%でやや低めだが直近の利益計上で純資産は増加。
配当
- 配当実績と予想:
- 第2四半期末(中間):20.00円(2024年3月期も同額)
- 期末(予想):20.00円(通期合計40.00円、前期同額)
- 直近期の配当予想修正:無
- 配当性向(会社予想ベース):通期予想EPS 201.59円に対し年間配当40円 → 配当性向約19.8%(40/201.59)(低〜中程度の還元水準)
- 特別配当:無し
- 自社株買い:記載なし
セグメント別情報
- 感光性材料事業:
- 売上:13,775百万円(△10.6%)、営業利益:1,710百万円(△31.2%)
- 概要:半導体向け材料の需要低迷が主因。ディスプレイ向けは一定需要あり。
- 見通し:半導体市場の回復が進まない限り回復は緩やか。
- 化成品事業:
- 売上:9,320百万円(△9.8%)、営業利益:917百万円(△30.8%)
- 概要:電子材料は減少。香料材料はトイレタリー向け回復や海外が好調。ロジスティクスは荷動き低迷だがタンク需要は旺盛。
- 見通し:一部製品は回復が見られるが全体需要は不確実。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Beyond500」(5ヵ年)を推進中。半導体市場への供給力強化のため設備投資を継続(建設仮勘定の増加から確認)。
- KPI達成状況:具体的KPIの数値は資料に掲載なし → 進捗は設備投資面で前進する一方、需要面(売上)では計画達成に課題あり。
競合状況や市場動向
- 市場動向:世界的にサプライチェーンの在庫調整が続き、半導体関連需要は低迷。地域別では中国の外需低迷が影響。国内ではサービス回復等で景気は緩やか拡大。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし):売上31,000百万円(△9.2%)、営業利益2,600百万円(△47.7%)、経常利益2,500百万円(△51.2%)、当期純利益1,600百万円(△58.2%)、1株当たり当期純利益201.59円
- 会社見解:第3四半期で在庫評価益が発生し一時的に通期見込みを上回ったが、第4四半期で解消見込みのため通期は据え置き。必要なら速やかに開示。
- 予想の信頼性:過去の予想達成傾向までは資料に記載なし。ただし会社自身が一時的要因での上振れを説明しており慎重姿勢。
- リスク要因:半導体需要の低迷継続、在庫評価益の反動、原材料価格変動、為替変動、地政学リスク(ウクライナ・中東等)、設備投資に伴う借入増加・資金繰り悪化。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士等の四半期レビューの対象外(注記あり)
- その他:在庫評価益の一時発生により第3四半期実績が通期見通しを上回った点は経営側が明示。第4四半期での反動に要注意。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4970 |
| 企業名 | 東洋合成工業 |
| URL | http://www.toyogosei.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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