2025年6月期 決算説明資料(事業計画および成長可能性に関する事項)

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: IoT・IT中心の事業転換(BPaaS/BLAS起点)を進め、モバイル依存度を下げつつ収益性改善を継続。決算説明はライブではなくオンデマンド動画で公開、個別対応はメール/1on1で対応可。
  • 業績ハイライト: 売上高7,984百万円(前年同期比117.0%)・営業利益177百万円(前年同期比219.5%、営業利益率2.2%)。(良:増収・大幅増益)
  • 戦略の方向性: BLASを軸にしたBPaaSモデル推進、IoT/IT事業の拡大、採用・営業・開発投資、年間1〜2件のM&Aを目標に事業基盤強化。
  • 注目材料: 画像認識AIの特許取得、東京大学発ベンチャー(Airion)との共同実証、KDDIへのBLAS導入、株主優待制度の導入(年2回・200株以上へデジタルギフト)。
  • 一言評価: 「IoT/ITシフトで成長軌道に回帰、モバイル出遅れを他事業でカバー中。ただしモバイル需要変動が短期リスク。」

基本情報

  • 企業概要: ベイシス株式会社(証券コード:4068)/事業:インフラテック事業(モバイル・IoT・ITエンジニアリング)/代表取締役社長 吉村 公孝
  • 説明会情報: 開催日時 –(資料は2025年8月作成、説明はオンデマンド動画で公開)/形式:オンデマンド(ライブ配信は実施せず)/参加対象:投資家向け(個別質問はメール対応、希望により1on1)
  • 説明者: 発表者(役職) –(代表者情報は会社概要に記載:代表取締役社長 吉村 公孝)/発言概要:決算実績、戦略(BPaaS/BLAS・M&A・採用等)、株主還元施策の説明
  • セグメント: 単一セグメント「インフラテック事業」(サービス別にモバイルエンジニアリング、IoTエンジニアリング、ITエンジニアリング等を区分)

業績サマリー

  • 主要指標(2025年6月期 実績、連結)
  • 売上高:7,984百万円、前年同期比117.0%(増収:+1,161百万円)【良:増収】
  • 営業利益:177百万円、前年同期比219.5%(+96百万円)、営業利益率 2.2%【良:大幅改善】
  • 経常利益:167百万円、前年同期比214.9%(+89百万円)【良】
  • 当期純利益:96百万円、前年同期比558.9%(+79百万円)【良:大幅改善】
  • 1株当たり利益(EPS):52.34円(前期9.29円、上昇)【良】
  • EBITDA:253百万円(3.2%)/調整後EBITDA:291百万円(3.6%)
  • 予想との比較
  • 会社修正予想に対する達成率:売上高 100.8%(小幅上振れ)、営業利益 131.8%(大幅上振れ)、当期純利益 134.8%(上振れ)。サプライズ:想定外の株主優待費用・M&A関連費用を計上しつつも、受注の高利益化・単価引上げで計画を上回る着地。
  • 進捗状況
  • 通期修正予想に対する実績達成率(2025期末時点):売上 100.8%、営業利益 131.8%(計画上回り)、純利益 134.8%。
  • 中期経営計画(2024〜2026)に対する達成度:売上・EBITDA目標はモバイル投資抑制の影響で計画未達見込み。会社は達成が1年程度遅れる見込みと公表。
  • 過去同時期比較:2023→2024年の鈍化を抜け、2025年は再成長期へ。
  • セグメント別状況(サービス別売上高、2025年6月期実績)
  • モバイルエンジニアリングサービス:3,367百万円、前年同期比94.1%(▲211百万円、減収)【悪:減少、要注意:通信キャリアの設備投資抑制影響】
  • IoTエンジニアリングサービス:3,307百万円、前年同期比134.0%(+838百万円、増収)【良:高成長、過去最高】
  • ITエンジニアリング等その他:1,308百万円、前年同期比169.0%(+534百万円)【良:高成長】
  • 収益構成:IoT比率大幅上昇で収益性改善に寄与(ストック案件増)

業績の背景分析

  • 業績概要: IoT事業の高成長(スマートメーター・監視・保守等のストック案件増)とIT案件増が売上・利益を牽引。モバイルは第4四半期にさらに減少したが総体ではIoTが上回る。
  • 増減要因:
  • 増収要因:IoTエンジニアリングの拡大(+838百万円)、ITインフラ案件増、グループ会社の単価交渉成功、BLAS導入拡大。
  • 減収要因:モバイル案件で通信事業者の投資抑制により一部案件終了・縮小(来期以降の基準水準低下見込み)。
  • 増益要因:高利益案件受注、顧客との単価交渉(交渉成功率72.3%、平均単価改定率15.9%)による売上総利益率改善(実績23.4%→計画22.3%)。
  • 一時費用:株主優待費用、M&A関連費用を計上。
  • 競争環境: 通信キャリア向け事業はキャリア投資動向に依存。IoT/IT領域ではNTTグループ案件や大手エネルギーへの商談実績を拡大中で競争力を強化。
  • リスク要因: 通信事業者の設備投資抑制、許認可・法規制変更、特定取引先依存、重大事故発生の可能性、サプライチェーン等(詳細は別項)。(要注意:モバイル依存度低下は中長期目標だが短期影響あり)

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期ビジョン「Reborn Basis」 — モバイルに続く第2の柱(IoT/IT)を育成し、BPaaSモデルを確立して2030年に売上約300億円を目指す。重点は採用・営業・システム投資、M&AによるITインフラ領域拡大。
  • 進行中の施策:
  • 高利益ストック案件提案(ストック案件の売上総利益率約30%→ストック売上高が前年比128.6%で約1.85億円増)
  • 価格改定交渉(対象案件で交渉成功率72.3%、平均単価改定率15.9%、2025期の売上高影響約+180.11百万円)
  • BLASの機能追加とBPaaS展開(KDDI導入、有償契約4社・トライアル11社)
  • M&Aソーシング強化(IM受領数・TOP面談数増加、ただし2025期はM&A実行1件 → 0件で未達)
  • セグメント別施策:
  • モバイル:ローカル5G設計伴走サービス等で用途拡大、だがキャリア投資抑制の影響を受けるため効率化重視
  • IoT:スマートメーター等小型機器のストック案件拡大、AI(画像認識)導入で品質・効率改善
  • IT:NTTグループ中心にITインフラのストック案件を拡大
  • 新たな取り組み: 画像認識AIの特許取得、Airion(東大発)との実証、株主優待制度導入、BLASの外販拡大と専任チーム立ち上げ

将来予測と見通し

  • 次期業績予想(2026年6月期 会社予想、連結)
  • 売上高:8,684百万円(前年同期比108.8%/+700百万円)【良:増収見込み】
  • 売上総利益:1,987百万円(対売上比22.9%)
  • 営業利益:234百万円(対売上比2.7%、前年比 +56百万円)
  • 当期純利益:128百万円(対売上比1.5%)
  • EBITDA:315百万円、調整後EBITDA:357百万円
  • 予想の前提条件: モバイルの減少をIoT・ITの成長でカバーする前提。モバイルの一部高利益ストック案件減少の影響を織り込んだ計画。為替等の数値前提は不記載。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: 売上・利益ともにIoT/ITのストック案件増と価格改定、販管費率低下を前提とする。会社は暫定値と明記(変更可能性あり)。
  • 予想修正: 通期予想の修正(2025期修正予想→実績)は小幅上振れ。中期計画(2026目標)はモバイル投資抑制により達成が1年程度遅れる見通しと公表。
  • 中長期計画: 2024–2026中計はIoT/ITシフト・BPaaS確立・M&Aを軸に売上100億円を目指すが、現時点で2026目標は困難(1年遅れ想定)。
  • 予想の信頼性: 会社は保守的側面(修正含む)と記載、過去の上方修正実績あり。外部要因(キャリア投資等)に依存するため不確実性は高い。
  • マクロ経済の影響: 通信キャリアの設備投資動向、エネルギー関連の設備需要、規制・法改正、労務市場(採用競争)等が業績に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: 明確な配当金額の記載なし(方針は「株主還元策の強化」)。株主優待制度を新設(年2回・200株以上へデジタルギフト)。
  • 特別配当: なし(記載なし)
  • その他株主還元: 株主優待(年2回デジタルギフト)導入。オーナー保有株の計画的売却(上場後4年間で約3.9%を売却)により流通株式数の増加を図る。株主数 982名 → 1,514名(増加)。

製品やサービス

  • 主要製品/サービス:
  • BLAS(現場作業DXクラウド):作業指示・進捗・写真・AI検品・報告書自動作成等で作業時間大幅削減(同社試算で約93%削減)。KDDI導入、有償契約4社・トライアル11社。
  • IoT機器設置/保守(スマートメーター、NCU、IPカメラ、ビーコン、LPWA、積雪センサー等)
  • モバイル基地局工事・保守、ITインフラ構築・運用、RPA導入支援等
  • 協業・提携: 東京大学発ベンチャーAirionとの共同実証、KDDIへのBLAS導入、丸文社とのローカル5G伴走サービス
  • 成長ドライバー: スマートメーター・監視保守等のストック案件増、BLASによるBPaaS展開、NTTグループ等大手案件の拡大、M&AによるIT領域獲得

Q&Aハイライト

  • 経営陣の姿勢: 個別対応(メール・1on1)を重視し、投資家対応を継続的に実施する姿勢。
  • 未回答事項: 将来のM&A実行時期や配当方針の詳細等、明確化されていない項目あり。

投資判断のポイント(情報整理)

  • ポジティブ要因:
  • IoT・ITの高成長(IoT:前年同期比134.0%)で売上と収益性を改善
  • 価格改定の効果(交渉成功率72.3%、平均改定率15.9%)で粗利率改善
  • BLASを軸にしたBPaaS展開でストック収益化・生産性向上
  • 自己資本比率55.1%、BPS1,101円等バランスシート改善
  • ネガティブ要因:
  • モバイル事業の減速(通信キャリア投資抑制)で中計の短期達成が難航
  • M&Aの実行が想定より遅れている(目標:年間1〜2件)
  • 特定業界(通信)への依存リスク(短期での業績変動要因)
  • 不確実性:
  • キャリアの設備投資動向、法規制改定、採用競争(PM/エンジニア確保)等により業績変動可能性
  • 注目すべきカタリスト:
  • BLASの有償契約拡大・大型BPaaS受注
  • M&A実行(ITインフラ領域の買収)
  • 大手エネルギー・NTTグループとの継続的な大型案件獲得
  • 四半期ごとのモバイル受注動向

重要な注記

  • 会計方針: 収益認識に関する会計基準の適用について、当期累計期間の損益及び期首利益剰余金に影響はないと明記。
  • リスク要因(主なもの): 事業環境・顧客動向(通信事業者依存)、許認可の取消・法規制変更、特定取引先への依存、重大事故発生のリスク。会社は顧問弁護士等と連携し対応策を講じる旨を提示。
  • その他: 今回はライブ配信ではなくオンデマンド動画提供。個別質問はメール(ir@basis-corp.jp)で受付、希望に応じ1on1を実施。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4068
企業名 ベイシス
URL https://www.basis-corp.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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