2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に対する中間実績は概ね良好(上振れ)。会社は通期予想の修正を行わず、今回実績は売上・利益いずれも進捗が良好。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+42.0%、営業利益+46.9%、親会社株主に帰属する中間純利益+34.4%)。
  • 注目すべき変化:2024年12月に完全子会社化した株式会社KYTを含む「ステークホルダーリレーション事業」が新規計上され、セグメント構成が「組織・人材開発」と「ステークホルダーリレーション」の2区分に変更。これにより中間期売上高は5,031百万円(前年 3,542百万円)と大幅増。
  • 今後の見通し:通期予想(売上10,416百万円、営業利益1,080百万円、当期純利益632百万円)に対する中間進捗は売上48.3%、営業利益65.9%、当期純利益62.8%と、利益の進捗が高く通期達成可能性は高いが、自己株式消却やのれん償却・支払利息等の影響に留意。会社は予想修正無し。
  • 投資家への示唆:利益率改善・高い利益進捗が確認できる一方、のれん償却や借入金返済・短期借入の借入構成変化、配当性向が比較的高め(年間配当15円、予想EPS29.40円で配当性向約51%)である点を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:株式会社セルム
  • 主要事業分野:組織・人材開発事業(組織づくり、人材育成、経営幹部・ミドル向け支援等)、ステークホルダーリレーション事業(翻訳・通訳等を活用した関係構築支援、KYTを中核)
  • 代表者名:代表取締役社長 加島禎二
  • 上場取引所:東証
  • コード:7367
  • URL:https://www.celm.co.jp
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年11月12日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)(2025年4月1日~2025年9月30日)
  • 決算説明資料作成:有、決算説明会:有
  • セグメント:
  • 組織・人材開発事業:従来の主力事業。経営理念・戦略に基づいた組織づくり・人材育成支援。中間売上:3,798,264千円(前年同期比+7.2%)。
  • ステークホルダーリレーション事業:2024年12月に子会社化したKYTが中心。中間売上:1,232,957千円(新規計上、前期比較なし)。
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(普通株式):23,085,600株(※株式分割を前提に表示)
  • 期中平均株式数(中間期):21,499,793株
  • 期末自己株式数:1,454,060株
  • 時価総額:–(別途株価に基づく算出が必要)
  • 今後の予定:
  • 中間報告書提出予定日:2025年11月12日
  • 配当支払開始予定日(中間):2025年12月8日
  • 決算説明会:実施(資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社の通期予想に対する達成率(中間実績/通期予想))
  • 売上高:5,031百万円 / 通期予想10,416百万円 → 進捗率 48.3%
  • EBITDA:960百万円 / 通期予想1,556百万円 → 進捗率 61.7%
  • 営業利益:711百万円 / 通期予想1,080百万円 → 進捗率 65.9%
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:397百万円 / 通期予想632百万円 → 進捗率 62.8%
  • サプライズの要因:
  • 上振れ要因:売上の大幅増(+42.0%)はKYTのグループ参画によるステークホルダーリレーション事業の新規計上と、組織・人材開発事業の既存顧客(特に大企業)向け案件好調による寄与。営業利益率の改善により利益進捗が高い。
  • コスト要因:のれん償却が増加(中間でのれん償却189,897千円)しEBITDAと営業利益の構造に影響する一方、営業キャッシュ創出は堅調。
  • 通期への影響:
  • 中間の利益進捗が高く通期達成の見込みは高い。会社は現時点で業績予想の修正を行っていない。留意点としては、のれん償却・支払利息の増加や自己株式消却の影響(資本構成の変動)など。

財務指標

  • 財務諸表(主要ポイント)
  • 売上高(中間):5,031,222千円(前年同期 3,542,285千円、+42.0%)
  • 営業利益:710,786千円(前年同期 483,717千円、+46.9%)
  • 経常利益:687,205千円(前年同期 470,759千円、+46.0%)
  • 親会社株主に帰属する中間純利益:396,907千円(前年同期 295,370千円、+34.4%)
  • EBITDA:960,213千円(前年同期 635,000千円、+51.2%)
  • 1株当たり中間純利益(調整後):18.46円(前年同期 13.15円)※株式分割考慮
  • 損益計算書の要点
  • 売上総利益:2,527,227千円、販売費及び一般管理費:1,816,441千円
  • 支払利息の増加:24,837千円(前年同期 2,121千円)→ 財務費用増
  • 進捗率分析(中間→通期予想に対する進捗)
  • 売上高進捗率:48.3%(ほぼ半期で到達、通常の均等配分より上振れ)
  • 営業利益進捗率:65.9%(高進捗、上期で利益確保)
  • 純利益進捗率:62.8%
  • 過去同期間との比較:前年中間期に比べて売上・利益とも大幅増(増収増益ペース)
  • 財政状態(中間期末 2025年9月30日)
  • 総資産:7,293,829千円(前期末 7,283,484千円)
  • 純資産:3,059,182千円(前期末 2,806,743千円)
  • 自己資本比率:40.0%(安定水準。前期 36.9%→改善)
  • 流動資産:3,079,175千円、流動負債:2,084,539千円 → 流動比率(簡易)約147.7%(流動性は良好)
  • 負債合計:4,234,646千円、負債/純資産(負債比率)約138.5%(負債はやや多め)
  • 長期借入金:2,054,006千円(前期末 2,445,684千円、391,678千円の返済で減少)
  • キャッシュ・フロー
  • 営業CF:+282,859千円(前年同期 235,533千円)→ 営業CFは増加
  • 投資CF:△522千円(無形固定資産取得等)
  • 財務CF:△387,232千円(長期借入金返済391,678千円、配当支払192,936千円等)
  • 現金及び現金同等物期末:1,463,773千円(前期末 1,570,942千円)→ 中間で107,168千円減少
  • 効率性
  • 売上高営業利益率(中間):710,786 / 5,031,222 ≒ 14.1%(前年中間は 483,717 / 3,542,285 ≒ 13.6%、改善)
  • セグメント別(中間)
  • 組織・人材開発:売上 3,798,264千円、セグメント利益 839,977千円(構成比 売上 75.5%)
  • ステークホルダーリレーション:売上 1,232,957千円、セグメント利益 95,778千円(構成比 売上 24.5%、新規計上)
  • セグメント合計利益 935,755千円、調整後(企業全体の一般管理費等控除)で営業利益710,786千円
  • 財務の解説:
  • のれん(無形固定資産)の償却が中間で増加(189,897千円)したが、営業パフォーマンスの改善で利益体質が向上。長期借入金は返済で減少している一方、短期借入金190,000千円を計上し借入構成が変化。自己株式の消却に伴う資本剰余金・自己株式の変動あり。

配当

  • 中間配当:7.00円(支払予定日 2025年12月8日)
  • 期末配当(予想):8.00円
  • 年間配当予想:15.00円(変更無し)
  • 配当利回り:–(株価が必要)
  • 配当性向(予想):年間配当15.00円 ÷ 予想EPS29.40円 ≒ 51.0%(やや高めの還元水準)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自己株式の取得・消却は実施済(自己株式2,900,000株を消却)。今後の自社株買い等は現時点で特記事項なし。

セグメント別情報

  • セグメント別売上・利益(中間)
  • 組織・人材開発:売上 3,798,264千円(前年同期比+7.2%)、セグメント利益 839,977千円
  • ステークホルダーリレーション:売上 1,232,957千円(前期比較情報なし/KYTの参画による新規計上)、セグメント利益 95,778千円
  • 前年同期比較:
  • 組織・人材開発は増収(+7.2%)で堅調。ステークホルダーリレーションはグループ参画により新規寄与。
  • セグメント戦略:
  • 組織・人材開発:大企業向けの幹部・ミドル育成ニーズが堅調でテーラーメード型支援を強化。
  • ステークホルダーリレーション:KYTの取り込みにより新たな収益柱を形成し、グループ内シナジーの整理・明確化で中長期の収益拡大を目指す。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:開示済の中期計画との整合性については、セグメント拡充(KYTの参画)により事業ポートフォリオ強化が進展。中間実績は計画の上振れ要因となる可能性あり。
  • KPI達成状況:売上・営業利益の増加はポジティブ。のれん残高の償却や自己資本比率の改善(36.9%→40.0%)は資本効率改善の兆候。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社(人材開発・組織コンサル等)と比較した際、テーラーメード×外部プロフェッショナルタレントを組み合わせる提供力が差別化要因。市場の人的資本経営への関心の高まりは追い風。
  • 市場動向:国内企業の人的資本経営重視の流れにより組織・人材投資の需要が継続的に期待される点は追い風。ただし景気変動や企業投資抑制リスクは留意。

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期予想(変更無し):売上 10,416百万円(+27.3%)、営業利益 1,080百万円(+0.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益 632百万円(+14.4%)、予想EPS 29.40円
  • 中間実績の進捗は利益面で良好だが、下期の案件進捗や経費配分、のれん償却・金利動向が通期実績に影響。
  • 会社は業績予想の前提(為替等)を明示していないため、外部環境変化に左右される可能性あり。
  • 予想の信頼性:上期で利益進捗が高く通期見通しの妥当性は示されたが、過去の修正傾向についての記載はなし(保守的/楽観的の判断は限定的)。
  • リスク要因:
  • 顧客の採用・人材投資抑制、経済環境の悪化
  • のれん償却・M&A後のシナジー実現遅延
  • 金利上昇による財務費用増(中間で支払利息増加を確認)
  • 自己株式消却等による資本構成変化

重要な注記

  • 会計方針等:会計方針の大幅変更は無し。会計上の見積りの変更あり(中間連結財務諸表に特有の会計処理の適用あり)。中間決算は監査レビュー対象外。
  • 主要な企業イベント・処理:
  • 2024年10月1日に普通株式1株につき2株の株式分割を実施(資料は分割後基準で表示)。
  • 2025年5月30日に自己株式2,900,000株を消却(資本剰余金・自己株式の減少。その他資本剰余金が負となったため調整処理を実施)。
  • のれんの償却が増加(中間で189,897千円)している点は注目。

(注)

  • 不明箇所は「–」で表示しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7367
企業名 セルム
URL https://www.celm.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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