2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の期中業績予想(2024年3月期について)は本開示に明示されておらず、マーケットコンセンサスも提示がないため「上振れ/下振れ」は判断不能(未提示のため判断不可)。
- 業績の方向性:減収減益(売上高31,956百万円、前期比△6.4%。営業利益3,512百万円、前期比△29.3%。当期純利益2,396百万円、前期比△37.4%)。
- 注目すべき変化:固定資産の大幅増(投資による建設仮勘定増加など)により総資産が+8,412百万円、長期借入金が増加(長期借入金14,411百万円、前期9,312百万円)し、投資フェーズに移行している点。
- 今後の見通し:2025年3月期は売上高で回復見通し(37,500百万円、前期比+17.3%)だが、設備投資に伴う固定費上昇を見込み営業利益・純利益は前期比で減益予想(営業利益3,100百万円、前期比△11.7%)。為替前提は1USD=148円。
- 投資家への示唆:半導体向け需要の循環的回復を前提に生産能力増強を進める段階。短期は投資負担で利益が圧迫される見込みだが、中長期では増産体制完成が収益拡大のカギ(リスクとして国際情勢・為替・半導体市況の変動あり)。※投資助言は行っていません。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:東洋合成工業株式会社
- 主要事業分野:感光性材料事業(半導体用/ディスプレイ用感光性材料等)および化成品事業(医薬・香料中間体、溶剤、化成品保管・ロジスティクス等)
- 代表者名:代表取締役社長 木村 有仁
- 報告概要:
- 提出日:2024年5月10日(決算短信)
- 対象会計期間:2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日、非連結)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会(機関投資家・アナリスト向け):有
- セグメント:
- 感光性材料事業:半導体・液晶表示装置向け感光性材料等
- 化成品事業:医薬・香料・塗装・溶剤等の中間体および化成品保管等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):8,143,390株
- 期中平均株式数:7,936,864株
- 時価総額:–(株価情報は開示資料に記載なしのため省略)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:2024年6月25日
- 配当支払開始予定日:2024年6月26日
- 有価証券報告書提出予定日:2024年6月26日
- IRイベント:決算説明会あり(機関投資家・アナリスト向け)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- (注)2025年3月期の会社予想は提示あり(売上37,500百万円等)が、これは当期実績に対する来期予想であり、今回の「実績vs会社予想」は判断不可。
- サプライズの要因(業績悪化の主因)
- 半導体市場の需要低迷および上期のサプライチェーン在庫調整による売上減(感光性材料で顕著)。
- 売上減の影響に加え、投資段階での減価償却や稼働前コストなどにより営業利益率が低下。
- 通期への影響
- 会社は2025年3月期に売上回復を見込む一方、設備投資の稼働により固定費上昇を織り込み減益予想。従って通期達成は「半導体市場回復の程度」と「設備稼働の予定通りの完遂」に依存。
財務指標(主要数値は単位:百万円、%は前期比)
- 損益(2024年3月期)
- 売上高:31,956(前期34,156、△6.4%、△2,200)
- 営業利益:3,512(前期4,968、△29.3%、△1,456)
- 経常利益:3,393(前期5,122、△33.7%、△1,728)
- 当期純利益:2,396(前期3,827、△37.4%、△1,430)
- 1株当たり当期純利益(EPS):301.98円(前期482.21円、△37.4%)
- 売上高営業利益率:11.0%(前期14.5%)
- ROE(自己資本当期純利益率):11.6%(前期21.4%)
- 総資産経常利益率(ROA):6.1%(前期10.5%)
- 貸借対照表(期末、2024/3/31)
- 総資産:59,517(前期51,105、+8,412)
- 純資産:21,825(前期19,641、+2,183)
- 自己資本比率:36.7%(前期38.4%)→ 40%以上が安定水準目安だが36.7%はやや低め
- 流動資産:22,682、流動負債:20,516 → 流動比率=22,682/20,516=約110.6%(流動性目安:100%以上が望ましい。110%はやや余裕だが高くはない)
- 長期借入金:14,411(前期9,312、増加)
- 短期借入金:2,300(前期5,100、減少)
- 有利子負債(短期+長期):約16,711(前期約14,412)→ 有利子負債は増加(借入で投資資金を調達)
- 負債合計:37,691、負債/純資産(負債比率)=37,691/21,825=約172.7%(高め)
- キャッシュ・フロー(2024年3月期)
- 営業CF:+4,572(前期+3,659、改善:良)
- 投資CF:△7,593(前期△3,274、拡大=設備投資増)
- 財務CF:+3,596(前期△406、長期借入れ等で調達)
- 現金期末残高:3,645(前期3,252、+393)
- セグメント別(主要)
- 感光性材料事業:売上19,390(前期20,854、△7.0%)、営業利益2,156(前期3,306、△34.8%)
- 化成品事業:売上12,565(前期13,301、△5.5%)、営業利益1,355(前期1,661、△18.4%)
- 解説:
- 売上減は主に半導体向け感光性材料の低迷。利益率悪化は売上減に加え投資段階のコスト増と見られる。
- 営業CFは税引前利益+減価償却でプラスを確保しているが、投資CFが大幅マイナスのため外部資金(長期借入)で賄っている。投資の回収により中長期で寄与するかが注目点。
配当
- 2024年3月期の配当実績:
- 中間配当:20円、期末配当:20円、年間合計:40円(配当金総額317百万円)
- 配当性向:13.2%(前期8.3%、増加)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 2025年3月期(予想):年間40円(中間20円/期末20円、配当性向予想14.8%)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株取得は当期特段の実行なし(期中自己株式数ほぼ横ばい)。継続した配当方針を維持。
セグメント別情報
- 感光性材料事業:
- 売上:19,390百万円(△7.0%)
- 営業利益:2,156百万円(△34.8%)
- 影響要因:半導体向け需要低迷・上期在庫調整の影響。下期は先端分野中心に回復基調。
- 戦略:先端半導体向け供給力強化(第4感光材工場等の増強)
- 化成品事業:
- 売上:12,565百万円(△5.5%)
- 営業利益:1,355百万円(△18.4%)
- 影響要因:電子材料関連は需要低迷、香料材料はトイレタリー需要回復で増収。ロジスティクスは荷動き低迷だがタンク需要は旺盛。
- 戦略:淡路工場第2屋内充填所など設備投資で供給能力を強化
- セグメント合計:営業利益3,512百万円(セグメント合計=損益計算書の営業利益に一致)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「Beyond500」(5か年)を2023年3月期から推進中。主眼は半導体市場への供給力強化。
- 進捗状況:感光性材料の第4工場、開発分析棟、化成品の淡路工場増強等で設備投資を実行中(有形固定資産増加10,065百万円)。
- KPI達成状況:個別KPIは開示なし。投資完了と市場回復が計画達成のカギ。
競合状況や市場動向
- 市場動向:民生向け需要の低迷→半導体・ディスプレイ市場は在庫調整を経て下期から緩やかに回復へ。各国の半導体投資促進が追い風。
- 競合との比較:同業他社の個別業績は本資料に記載なしのため比較は省略(相対的には半導体材料メーカーとして設備増強で競争力強化を図る局面)。
- 競争優位性評価:高純度溶剤や感光性材料などの高付加価値製品を持ち、顧客に対する供給責任と品質で競争力を維持する方針。
今後の見通し
- 業績予想(会社公表、2025年3月期)
- 通期:売上高37,500百万円(前期比+17.3%)、営業利益3,100百万円(前期比△11.7%)、経常利益3,000百万円(△11.6%)、当期純利益2,150百万円(△10.3%)
- 第2四半期累計(会社予想):売上18,000百万円(+19.6%)等
- 設定前提:為替1USD=148円
- 予想の信頼性:過去の実績では市況変動の影響を受けやすく、投資フェーズにあるため予想達成は「市場回復の確度」と「設備投資の稼働状況」に依存(会社も前提の不確実性を明記)。
- リスク要因:
- 国際情勢の不確実性(資源価格の上昇、為替急変)
- 半導体市況の回復が遅延するリスク
- 設備投資の遅延・想定外コスト増
- 原材料価格や物流リスク
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 特記事項:当期財務諸表は非連結、決算短信は監査対象外
- 資本政策等の重要な後発事象:該当無し(決算短信より)
(注)数値は決算短信記載の非連結ベース。未記載・不明な項目は「–」で表示。財務の良し悪しの目安は本文中に併記。投資助言は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4970 |
| 企業名 | 東洋合成工業 |
| URL | http://www.toyogosei.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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