2026年2月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 電子書籍流通を基盤に、国内流通シェア拡大・海外展開(まずは米欧)・SC事業(地域活性化/スポーツ等)の3軸で中期成長を目指す。国内コンテンツの集積優位性を海外へ展開する取り組みを加速。
- 業績ハイライト: 26/2期2Q累計 売上高538億円(前年同期比+5.5%)、営業利益13.9億円(+27.7%)、EBITDA19.9億円(+14.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益13.2億円(+154.6%)。通期進捗はいずれも50%超で計画どおり推移。
- 戦略の方向性: (1)国内流通の自動化・連携強化で納品スピード向上と流通拡大、(2)MDTSやNetGalley等を活用した欧米中心の海外流通インフラ整備、(3)SC事業で地域アセットを活用した事業化(起業家支援、プロスポーツ運営等)。
- 注目材料: ① 2025年7月より新規商流「めちゃコミック」との取引開始で既存+新規商流とも成長寄与、② 戦略投資事業(特に日本文芸社)の損益改善で戦略投資全体で2Q累計410百万円の営業損益改善、③ NetGalley(米国シェアNo.1)等を中核とした海外マーケティング基盤の活用。
- 一言評価: コアである電子書籍流通の堅調さを軸に、海外と地域(SC)へ投資を進める“成長継続フェーズへの移行期”という印象。
基本情報
- 企業概要: 株式会社メディアドゥ(証券コード:3678)。主要事業は電子書籍流通(取次)、戦略投資事業(出版社・SaaS・海外事業・SC事業等)。
- 代表者名: 藤田(CEO)※スライド表記より
- 説明会情報: –(開催日時・形式の明記なし。資料最終更新日:2025/10/15)
- 説明者: 当社CEO 藤田(発言概要:中期戦略の3軸(国内流通/海外展開/SC事業)、海外インフラ整備、SC事業の地域連携推進等)
- 報告期間: 2026年2月期 第2四半期(2Q累計)
- セグメント:
- 電子書籍流通事業(電子書籍取次、出版社向け納品・システム連携等)
- 戦略投資事業(IP・ソリューション/国際事業/SC事業)
- 調整額(本部費用等、セグメント外調整)
業績サマリー
- 主要指標(2Q累計/前年同期比):
- 売上高: 538億円(+5.5%)
- 営業利益: 13.9億円(+27.7%)、営業利益率 約2.6%(13.9/538)
- EBITDA: 19.9億円(+14.1%)
- 経常利益: 15.?億円(個別スライドで2Q単体の経常は769百万円等、2Q累計は資料参照)→ 資料上の親会社株主帰属当期純利益の増額要因としては過年度のMyAnimeList売却益の影響が記載
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 13.2億円(+154.6%)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に明記なし)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(進捗率):
- 売上高進捗率 50.8%(通期予想1,060億円に対して)
- EBITDA進捗率 50.7%(通期予想39.3億円)
- 営業利益進捗率 51.5%(通期予想27.2億円)
- 当期純利益進捗率 66.3%(通期予想20.0億円)※1QのMyAnimeList売却益計上による影響は期初計画に織り込み済
- サプライズの有無: 特段の通期修正はなく、当期純利益の高進捗は過年度(MyAnimeList)売却益の影響を受けている点が注目。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率は売上・利益とも50%超で「計画どおり着地」の表現。
- 中期経営計画・年度目標に対する達成率: 中期計画(2026–2030)の進捗は資料で戦略軸等を示すが、数値的な進捗率の明記は限定的。
- 過去同時期との進捗比較: YoYで増収増益。営業・EBITDAは前年同期比で改善。
- セグメント別状況(2Q累計、単位:百万円/YoY%):
- 電子書籍取次(電子書籍流通事業の主軸): 49,743 百万円(+6.9%)
- 日本文芸社(書籍・雑誌出版): 1,004 百万円(+2.7%)
- Webサービス(フライヤー含む): 1,368 百万円(-26.7%、主にエブリスタ売却の影響)
- 出版業界向けソリューション(Firebrand / NetGalley / Supadü): 1,407 百万円(-2.1%)
- その他(MD-i、アルトラ、がんばろう徳島等): 339 百万円(+43.1%)
- セグメント構成比(P/Lより): 電子書籍流通事業が約93%(2Q)を占め、戦略投資事業が約7%(2Q)と高い依存度。
業績の背景分析
- 業績概要:
- 電子書籍流通事業は既存商流の堅調な推移に加え、2025年7月開始のめちゃコミック等新規商流が寄与して増収。
- 戦略投資事業はエブリスタ売却等で売上は減少したが、日本文芸社の損益改善やのれん償却費の減少により営業赤字幅が縮小(2Q累計で410百万円の改善)。
- 連結で増収増益、通期見通しへ向けて順調な進捗。
- 増減要因:
- 増収要因: 既存商流の成長(既存商流成長率+7.8%)、新規商流(めちゃコミック)が7–8月合計で+3.3%寄与、システム連携による納品スピード向上(1日当たり登録数 前上期2,477件→今上期3,067件+23.8%)。
- 減収要因: 主要はエブリスタ売却による売上減(戦略投資事業の一部マイナス)。一部非注力事業(利益率低)売上減。
- 増益要因: 日本文芸社の黒字化・のれん償却減少、調整額(本部)での償却費減少等。
- コスト要素: 研究開発費計上や海外子会社での人件費増/ベースアップ、がんばろう徳島運営費増。
- 競争環境:
- 国内では「ほぼ全ての国内出版社」との取引実績を強みとし、コンテンツが集まるポジションが競争優位。海外では紙が主流の市場が多く、現地流通(印刷・配送・書店連携)確保が鍵。
- NetGalley等の米国マーケティング基盤は競合優位(米国出版社の上位導入率、図書館・書店での採用)。
- リスク要因:
- 為替変動(その他包括利益で為替差の影響あり)
- 海外展開での現地流通確保・翻訳コスト・現地パートナーの確保リスク
- 戦略投資事業の収益化遅延、スポーツ事業や地域事業の収益変動性
- 市場・規制変化、主要取引先(出版社・大手電子書店)への依存
戦略と施策
- 現在の戦略(中期経営計画の3軸):
- ① 日本国内の流通: 流通シェア拡大と業務自動化により流通効率化(納品スピード向上等)
- ② 海外展開: MDTS(翻訳システム)と現地流通網確保、NetGalley等を用いたBtoB/BtoCマーケ支援で日本コンテンツを世界へ
- ③ SC事業(Sustainability Creation): 地域アセット結合による地域活性化(起業家支援TIB、スポーツチーム運営等)
- 進行中の施策:
- API・連携強化(pixiv、ピッコマ、FODビューア対応等)により納品件数・速度向上(1日あたり登録数+23.8%)
- 米国展開のための流通インフラ確保に注力(印刷・製本・配送・書店連携)
- SC事業で1DAYカンファレンス開催、TIBモデルの全国展開(17府県→25IB目標)
- スポーツ事業(徳島ガンバロウズ):B.LEAGUE理事就任などリーグ改革への参画、B.ONE参入予定
- セグメント別施策:
- 電子書籍流通: 業務自動化、プラグイン開発、販売インセンティブの確定精算等で安定成長
- 戦略投資: 日本文芸社の改革、投資適正化、ポートフォリオ見直しで損益改善
- SC事業: 地域と連携した起業支援・カンファレンス、アリーナ構想によるスポーツ収益向上
- 新たな取り組み:
- NetGalleyの活用拡大、Booktrovert(ブックインフルエンサー)等のtoC施策開始(2025/6ローンチ)
- MDTSによる多言語→マルチユース(電子書籍/オーディオブック/紙)で海外展開を加速
将来予測と見通し
- 業績予想(会社提示の通期予想)
- 次期(26/2期通期)主要数値: 売上高 1,060億円、EBITDA 39.3億円、営業利益 27.2億円、親会社株主に帰属する当期純利益 20.0億円
- 予想の前提条件: 為替レート等の詳細前提は資料に明示なし(ただし資料末尾に将来見通しに関する注意事項あり)
- 経営陣の自信度: 進捗率が50%超で「計画どおり着地」と表明(ただし外部要因リスクを注記)
- 予想修正:
- 通期予想の修正は発表されていない(今期は通期予想に対して50%前後で推移)。
- 中長期計画:
- 中期経営計画(5カ年 2026–2030)に基づき、海外展開とSC事業を成長ドライバー化する方針。NetGalley等の海外SaaSを活用し収益の多国籍化を図る。
- 予想の信頼性:
- 当期純利益の進捗は過年度の一時的売却益(MyAnimeList)影響を受けているため、同様の特殊要因の有無により変動しうる点に注意。
- マクロ経済の影響:
- 為替、世界出版市場の紙/電子比率、北米オーディオブック成長などが業績に影響。海外は紙流通が依然主流で現地印刷・物流の確保が重要。
配当と株主還元
- 配当方針: –(資料に配当方針・金額の明記なし)
- 配当実績:
- 中間配当、期末配当、年間配当: –(未記載)
- 特別配当: なしの記載
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割の記載なし
製品やサービス
- 主要製品/サービス:
- 電子書籍取次サービス(主要事業):出版社から電子書店への納品、API連携、納品プラグイン等
- 出版(日本文芸社):紙媒体中心の出版事業(70年以上の歴史)
- Webサービス:まんがセゾン、オーディオブック、FanTop、電子図書館、フライヤー 等
- 出版業界向けソリューション:Firebrand、NetGalley(米国マーケティングプラットフォーム)、Supadü 等
- MDTS(翻訳システム)、MD-i(海外流通拠点)、NetGalley、Booktrovert等の海外向けサービス
- 協業・提携:
- 各電子書店(pixiv、ピッコマ、FOD等)との連携強化
- 海外現地出版社・印刷流通パートナーのアライアンスを今後強化予定(資料で注力と明記)
- 成長ドライバー:
- コンテンツの「集積ポジション」(ほぼ全国内出版社との取引)、MDTSによるマルチユース化、NetGalley等による現地マーケティング基盤、北米オーディオブック市場の成長
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答: –(資料にQ&Aの記載なし)
- 経営陣の姿勢: (資料・説明)開示情報では海外進出・地域貢献の積極姿勢、SBやR&D投資の継続を示唆
- 未回答事項: 配当やEPS、具体的な為替前提、短期的なキャッシュ配分方針などは明記なし(–)
投資判断のポイント(事実整理)
- ポジティブ要因:
- 電子書籍流通が売上の約93%を占める安定収益基盤。既存商流の成長+新規商流(めちゃコミック)寄与で増収。
- 戦略投資事業の損益改善(日本文芸社等)で連結利益向上。のれん償却減少も寄与。
- 海外マーケティング/流通基盤(NetGalley、MDTS等)を保有し、海外拡張の足がかりあり。
- SC事業で地域プラットフォーム・スポーツを通じた新たな成長チャネルを形成。
- ネガティブ要因:
- 売上の高い依存度が電子書籍流通に集中(構成比約93%)しており、取引先変動や販促インセンティブの変動が影響しやすい。
- 戦略投資事業の売上は小さく、収益化は途上。エブリスタ売却のような一時的要因で業績が変動。
- 海外展開は現地流通確保の実行リスク・時間を要する。
- SC事業(アリーナ等)は投資回収のタイムラグ・地域依存リスク。
- 不確実性:
- 為替や世界出版市場の構造(紙主流の地域での流通構築)が鍵。
- 一時的要因(MAL売却等)の有無で当期純利益が大きく変動する可能性。
- 注目すべきカタリスト:
- NetGalley等の海外事業のマネタイズ進捗、MDTSによる実需翻訳・マルチユース案件の増加
- がんばろう徳島(徳島ガンバロウズ)のB.ONE参入・アリーナ構想の進捗
- 大口電子書店との新規商流拡大(めちゃコミック等の更なる寄与)
- 中期経営計画における海外売上比率向上の具体化
重要な注記
- 会計方針・区分変更: 26/2期より戦略投資事業に「がんばろう徳島(徳島ガンバロウズ運営)」を含める等、セグメント内の領域調整あり。25/2期実績も遡及修正。
- 特記事項:
- 2025年3月のMyAnimeList(MAL)売却益の計上が前年同期比・当期純利益進捗に影響(資料に明記)。
- 2025年2月のエブリスタ売却および子会社のれん減損計上により26/2期はコストが減少している点。
- その他: 資料末尾に将来見通しに関する注意事項(forward‑looking statements)があり、経済情勢・為替等のリスクがある旨を明記。
(注)不明箇所は「–」で示しています。本要約は提示資料に基づく事実整理であり、投資助言や推奨を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3678 |
| 企業名 | メディアドゥ |
| URL | https://www.mediado.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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