2026年3月期第1四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 建機用フィルタ事業は想定を上回る推移。エアフィルタは基幹システム入れ替えに伴う出荷遅延で第1四半期は減収減益、第2四半期中に供給体制の安定化と業績回復に取り組む。
- 業績ハイライト: 2026年3月期第1四半期(2025/4-6)
- 連結売上高 5,096 百万円(前年同期比 +5.8%) — 良(増収)
- 連結営業利益 659 百万円(前年同期比 +10.0%)、営業利益率 12.9%(+0.5pt) — 良(増益・改善)
- 経常利益 647 百万円(前年同期比 +15.8%) — 良
- 四半期純利益 417 百万円(前年同期比 +8.1%) — 良
- 戦略の方向性: 中期経営計画「Fly to the next stage!」に基づき、建機用で高付加価値製品(Nano等)によるシェア拡大、アフターマーケット強化、エアフィルタはBtoB直販強化で収益改善を図る。MAVY’s/ROICを重視した資本効率経営を推進。
- 注目材料:
- エアフィルタの基幹システム入替による出荷遅延(Q1の主因)→ Q2での供給安定化がカタリスト
- 新素材・新規事業(断熱素材・導電不織布等)計画通り進行、11月20日に新ビジョン(Yamashin Vision 2030 等)を公表予定
- ESG評価:CDP気候変動でAリスト、FTSE Blossom Japan Indexへ組入れ(FTSEスコア 3.8)
- 資本政策:発行済株式の2%自己株式取得償却を実施(株主還元重視)
- 一言評価: 主力の建機用が堅調で通期見通しは維持、エアフィルタの早期回復が鍵。
基本情報
- 説明者: 発表者(役職):–(資料に具体の登壇者名は記載無し)。
- セグメント:
- 建機用フィルタ:建機用フィルタ、産業用フィルタ、プロセス用フィルタを含む(主力)。新車向け(ライン品)と補給品(アフターマーケット)を展開。
- エアフィルタ:ビル・建物、一般工場、半導体工場、環境機器、車両等向けのエアフィルタ事業(BtoB直販強化中)。
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比は必ず%表記)
- 営業収益(売上高):5,096 百万円、前年同期比 +5.8% — 良(増収)
- 営業利益:659 百万円、前年同期比 +10.0%、営業利益率 12.9%(前年同期 12.4%、+0.5pt) — 良(増益・改善)
- 経常利益:647 百万円、前年同期比 +15.8% — 良
- 純利益(四半期):417 百万円、前年同期比 +8.1% — 良
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に未記載)
- 予想との比較
- 会社の通期見通し(変更なし)に対する第1四半期の進捗はおおむね順調(通期売上見通し 20,420 百万円に対し Q1 5,096 百万円 → 約25.0%進捗)。
- サプライズ:通期見通しは据え置き(変化なし)。Q1は建機用好調が想定を上回る水準、エアフィルタの出荷遅延が下振れ要因。
- 進捗状況
- 通期見通しに対する進捗率(概算):売上 約25.0%、営業利益 約24.2%(659/2,720) — おおむね均等な進捗だが、エアの遅れが課題。
- 中期経営計画(中計)に対する達成率(該当資料の1Q進捗より)
- 建機用フィルタ(通期想定売上 17,770 百万円)→ Q1 4,555 百万円:1Q達成率 ≒ 25.6%(資料記載)
- エアフィルタ(通期想定売上 2,650 百万円)→ Q1 540 百万円:1Q達成率 ≒ 20.3%(資料記載) — エアは計画未達傾向
- 過去同時期との進捗比較:前年同期比で売上+5.8%、営業利益+10.0%と時間経過での改善を示す。
- セグメント別状況(Q1:2025/4-6)
- 建機用フィルタ:売上 4,555 百万円、前年同期比 +8.0%(良)。営業利益 739 百万円、前年同期比 +24.1%(大幅改善)。主因:新車需要回復(ライン品増)、補給品堅調、高付加価値製品普及(Nano等)。
- エアフィルタ:売上 540 百万円、前年同期比 △9.9%(悪化)。営業利益 △80 百万円(前期 +3 百万円 → 赤字転落)。主因:基幹システム入替による出荷遅延、スポット案件競争激化等。
業績の背景分析
- 業績概要: 建機用フィルタが牽引し増収増益。エアフィルタはシステム切替による出荷遅延で減収減益。原材料・エネルギーコストは「高止まり」。
- 増減要因:
- 増収の主要因:建機用フィルタの新車向け(ライン品)需要回復、補給品(アフターマーケット)の堅調、販売価格の適正化(値上げ転嫁)。
- 減収の主要因(エアフィルタ):基幹システム入替に伴う出荷遅延、スポット案件獲得競争の激化。
- 増益の主要因:建機用での販売数量増、PAC25(原価低減/事業構造改革)進捗、事業構造改革。減益要因:海上運賃増加、原材料高騰、人件費増(ベア等)。
- 競争環境: エアフィルタはスポット案件の増加で競争激化。建機用は油圧用等得意分野でモデルチェンジを確実に獲得しシェア拡大中(主要顧客向けで高シェアを維持・拡大)。
- リスク要因: 主要原材料・エネルギー高止まり、海上運賃上昇、為替変動(ただし為替感応度は▲0.24%で営業利益影響は軽微と報告)、関税等(影響は軽微と説明)。エアフィルタのオペレーション不安定要因。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 中期経営計画「Fly to the next stage!」によりMAVY’s向上、ROIC改善、WACC低下を目指す。
- 建機用:多様な顧客接点×技術で高付加価値製品(YAMASHIN Nano Filter®等)導入、アフターマーケット強化、北米・アジアでのシェア拡大。
- エアフィルタ:既存商流強化、直販体制の強化(BtoB直販)、ろ材(Nano等)の拡販。
- 新規事業:断熱素材(アパレル向け中綿)、導電不織布(生体電極・スマートテキスタイル)等の開発。
- 進行中の施策:
- PAC25(原価低減・製造原価/販管費抑制)進捗:通期目標 190 百万円に対し Q1 実績 40 百万円(進捗率 約21.8%)。
- 事業構造改革と原価低減で固定費増加抑制を図る。
- 建機用:現地販促・代理店教育、サプライチェーン効率化(顧客からの表彰実績あり)。
- エアフィルタ:BtoB直販でNano製品採用拡大(ミストコレクタ等の導入事例あり)。
- セグメント別施策と成果:
- 建機用:ナノファイバー製品への置換進展 → 売上構成比は2025/3期 6.3% → 2026/3期見通し 11.0%(中計目標を上回る見通し)。
- エアフィルタ:直販領域の拡大でミストコレクタ等に採用、受注確度向上を図るが、Q1は出荷混乱で未達。
- 新たな取り組み: 11月20日に「Yamashin Vision 2030」など新ビジョン・エクイティストーリーを発表予定(新規事業・企業価値向上ストーリー)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期 2026年3月期)
- 売上高:20,420 百万円(前期比 +1.6%)
- 営業利益:2,720 百万円(前期比 +3.4%)
- 当期純利益:1,910 百万円(前期比 +10.8% 前期1,723 → +186 百万円)
- 為替前提(期中平均):USD 145.0 円、EUR 165.0 円(資料記載)
- 経営陣の自信度:通期見通しは変更無しで「業績は想定を上回る水準で推移する見通し」とコメント(ただしエアの復調が前提)。
- 予想修正: 通期見通しに変更無し(Q1実績後も据え置き)。
- 中長期計画:
- 中期KPI(2028/3期目標):MAVY’s ≥ 2%、ROIC ≥ 10%、WACC 7.3%目安、配当性向 80%等(長期目標を掲示)。
- 進捗:MAVY’sは改善傾向(2026見通し 0.2%)、建機用でROIC改善が進む。エアは収益改善が課題。
- 予想の信頼性: 過去の数値でMAVY’sは改善傾向、会社は中期計画通りの達成見通しと主張。ただし事業ごとのばらつき(エアの不確実性)が残る。
- マクロ経済の影響: 原材料・エネルギー高止まり、海上運賃や為替変動、関税動向は注意要因。建機市場は地域別に差(北米・アジアは回復、欧州は弱め)。
配当と株主還元
- 配当方針: 株主還元を重視(DOE 10%・配当性向 80%を中計KPI)。資本政策として自己株式の取得・償却を実行。
- 配当実績/見通し:
- 2025/3期(実績) 1株当たり年間配当 12.0 円
- 2026/3期(見通し) 1株当たり年間配当 16.0 円(増配) — 良(増配)
- 連結配当性向(見通し) 58.4%
- DOE(見通し) 5.0%
- 特別配当: なし(資料に特別配当の記載なし)。
- その他株主還元: 2026/3期見通しで自己株式取得 1,278 百万円(通期)計画。発行済株式の2%取得償却を実施済。
製品やサービス
- 主要製品: 建機用フィルタ(油圧用、燃料用、トランスミッション用、キャビン用等)、YAMASHIN Nano Filter®(ナノファイバー高付加価値ろ材)、エアフィルタ(ビル・工場・半導体・環境機器向け)、ミストコレクタ向けNano製品等。
- 新製品: ナノファイバー製品(高捕集・ロングライフ)が拡販中。新素材(断熱・導電不織布)で新規事業展開。
- サービス: アフターマーケット向けの啓発活動、現地販促・代理店教育、顧客サプライチェーン効率化支援。
- 協業・提携: OEM採用事例(工作機械大手等)や顧客評価/表彰(例:日立建機グループからの表彰)あり。
- 成長ドライバー: 高付加価値ろ材(Nano)への置換、北米・アジアでのシェア拡大、アフターマーケット強化、BtoB直販領域の拡大。
Q&Aハイライト
- Q&A記載なし(説明資料にQ&Aのログは含まれていないため重要な質問・回答は –)。
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 中期計画に基づく資本効率向上とESG評価向上を重視、問題発生時は迅速にオペレーション安定化へ取り組む姿勢を強調。
- 未回答事項: エアフィルタの復旧時期の詳細(第2四半期中に安定化との表明だが具体のKPI数値は不明)→ 回答未記載。
投資判断のポイント(助言ではなく判断材料の整理)
- ポジティブ要因:
- 建機用フィルタでの需要回復・高付加価値シフトにより売上・利益が増加。
- 営業利益率改善、PAC25による原価低減の進捗。
- 財務基盤堅固(自己資本比率 ~81%台、潤沢な現預金)。
- ESG評価の向上(CDP A、FTSE組入れ)が市場評価につながる可能性。
- 配当増(12→16 円)と自己株取得で株主還元強化。
- ネガティブ要因:
- エアフィルタ事業のオペレーション問題による短期的収益悪化と収益性の低さ。
- 主要原材料・エネルギー高止まり、海上運賃上昇のコスト圧力。
- 地域需要のばらつき(欧州等弱含み)。
- 不確実性:
- エアフィルタの供給安定化タイミングと収益回復の速度。
- 原材料価格・海上運賃・為替の変動。
- 新規事業(新素材)の商業化成功度合い。
- 注目すべきカタリスト:
- エアフィルタの供給体制安定(Q2 中の改善公表)。
- 2025年11月20日の新ビジョン/エクイティストーリー公表(事業方針・新規事業性の示唆)。
- 次回決算(第2四半期)とその際のエアフィルタ動向報告。
- Nano製品の採用拡大(受注・売上比率の拡大)。
重要な注記
- リスク要因: 資料末尾に将来見通しは市場動向等により異なる可能性がある旨の開示あり。主要リスクは原材料・エネルギー高止まり、為替・関税・供給網の混乱等。
- その他: IR問い合わせ先(資料末尾)
- ヤマシンフィルタ株式会社 広報・IR担当
- TEL: 045-680-1680
- E-mail: ir@yamashin-filter.co.jp
(注)本まとめは、提供資料の記載内容に基づく情報整理です。投資助言や推奨は行いません。不明な項目は「–」と表記しています。数字を示した箇所には良い/悪い目安を併記しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6240 |
| 企業名 | ヤマシンフィルタ |
| URL | http://www.yamashin-filter.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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