2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の当該期(2025年6月期)通期予想は開示されておらず、外部市場予想との比較も記載なしのため、決算サプライズについては「比較不可(–)」とします。ただし、売上・利益は前年実績を上回る好調な着地。
- 業績の方向性:増収増益(売上高7,984百万円、前年同期比+17.0%/親会社株主に帰属する当期純利益96百万円、前年同期比+458.9%)
- 注目すべき変化:IoTエンジニアリングサービスが3,307百万円(前年同期比+34.0%)と高成長。対照的にモバイルエンジニアリングは3,367百万円(同▲5.9%)で縮小。SaaS「BLAS」の導入企業数増加でストック収益化が進展。
- 今後の見通し:2026年6月期予想は売上高8,684百万円(+8.8%)、経常利益228百万円(+36.4%)、当期純利益128百万円(+32.9%)。通信キャリアの設備投資鈍化は継続リスクだが、IoT/IT領域とSaaS拡大でカバーする計画。
- 投資家への示唆:事業構成がモバイル寄りからIoT/ストック型ビジネスへ移行しつつあり、収益性改善が確認できる一方、主要顧客への依存度(例:ソフトバンク向け売上の比率は依然高い点)や通信キャリア投資動向の注意が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ベイシス株式会社
- 主要事業分野:インフラテック事業(モバイルエンジニアリング、IoTエンジニアリング、ITエンジニアリング、SaaS等)
- 代表者名:代表取締役社長 吉村 公孝
- 上場コード:4068(東証)
- URL:https://www.basis-corp.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月13日(決算短信作成日)
- 対象会計期間:2024年7月1日~2025年6月30日(連結・通期)
- 決算補足説明資料の有無:有(決算説明会は無)
- 定時株主総会開催予定日:2025年9月26日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年9月25日
- セグメント:
- 単一セグメント(インフラテック事業)。社内ではサービス別にモバイル、IoT、その他(IT・SaaS等)で管理。
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):1,882,319株(2025年6月期)
- 期末自己株式数:24,282株(2025年6月期)
- 期中平均株式数:1,846,556株(2025年6月期)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本決算短信(2025/8/13)提出済
- 株主総会:2025/9/26(予定)
- IRイベント:決算補足資料あり。特段の説明会は開催せず。
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績:
- 会社予想との比較:当該期(2025年6月期)に対する会社の通期業績予想の比較は開示されておらず比較不可(–)。
- 市場予想との比較:資料に市場コンセンサスは記載なし(–)。
- 成績(実績):
- 売上高:7,984百万円(前年 6,822百万円、+17.0%)
- 営業利益:177百万円(前年 81百万円、+119.5%)
- 経常利益:167百万円(前年 78百万円、+114.9%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:96百万円(前年 17百万円、+458.9%)
- サプライズの要因(業績改善の主因):
- IoTエンジニアリングサービスの売上拡大(+34.0%)およびストック型(常駐、監視・保守)ビジネスの拡大
- SaaS「BLAS」の導入増加と販売単価向上による収益性改善
- 前期に計上された投資有価証券評価損(19,999千円)が当期は発生しておらず特別損失の反動も寄与
- 第4四半期にモバイル常駐人数削減があり、売上計画は一部未達の影響もある(ただし全社では増収)
- 通期への影響:
- 2026年6月期予想を開示(売上8,684百万円、経常利益228百万円、当期純利益128百万円)。会社はモバイルの減少をIoT/ITの増収で吸収すると見込むため、予想達成に向けた方針は明示されている。リスク要因(通信キャリアの設備投資水準)は引き続き重要。
財務指標(要点)
- 損益(連結・通期)
- 売上高:7,984,144千円(+17.0%)
- 売上総利益:1,864,430千円
- 販売費及び一般管理費:1,686,568千円
- 営業利益:177,862千円(+119.5%)
- 経常利益:167,855千円(+114.9%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:96,644千円(+458.9%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):52.34円(前年 9.29円)
- 営業利益率:2.2%(前年 1.2%)→ 改善(良化)
- 収益性:売上高・利益とも改善。営業利益率は2.2%(改善)。自己資本当期純利益率(ROE)4.8%。
- 財政状態(連結・期末)
- 総資産:3,717,500千円(前期 3,986,982千円、減少)
- 純資産:2,046,592千円(前期 1,970,986千円、増加)
- 自己資本比率:55.1%(前期 49.4%)→ 安定水準(目安40%以上で安定)
- 1株当たり純資産:1,101.48円
- キャッシュ・フロー
- 営業CF:464,976千円(前期 38,956千円)→ 大幅改善(良好)
- 投資CF:△52,164千円(前期 △317,271千円)→ 投資支出縮小
- 財務CF:△466,037千円(前期 187,498千円(収入))→ 借入金返済・自己株取得等で支出
- 現金及び現金同等物期末:917,631千円(前期 970,857千円、若干減少)
- 流動比率(流動資産 3,013,736 千円 / 流動負債 1,415,332 千円):約213%(良好)
- 負債関連:
- 短期借入金:300,000千円(前期 700,000千円、減少)
- 長期借入金:198,750千円(前期 243,750千円、減少)
- 負債合計:1,670,908千円(前期 2,015,996千円、減少)
- 効率性:
- 総資産回転率(売上/総資産):約2.15回(7,984 / 3,717, 単位: 百万円換算)→ 事業規模に対する回転は良好
- 売上高営業利益率の改善が確認される(1.2%→2.2%)
- セグメント別(サービス別売上内訳)
- モバイルエンジニアリングサービス:3,367百万円(前年比▲5.9%)— 逆風(通信キャリア設備投資抑制)
- IoTエンジニアリングサービス:3,307百万円(前年比+34.0%)— 成長ドライバー(スマートメーター等)
- その他:1,308百万円(前年比+69.0%)— SaaS/IT等の伸び
- 財務の解説(背景)
- 営業CF改善は税前利益増加、売上債権の減少、減価償却等が寄与。投資CFは前期の子会社取得による支出が無くなり小幅化。財務CFは短期借入金の返済や自己株買いが主因で大幅なマイナス。
配当
- 配当実績(連結):中間 0.00円、期末 0.00円(2024年6月期・2025年6月期ともに無配)
- 2026年6月期(予想):中間 0.00円、期末 0.00円(無配予想)
- 配当性向:–(配当ゼロのため算出不可)
- 株主還元方針:自己株取得の実績あり(当期は自己株式取得支出26,679千円)。特別配当はなし。
セグメント別情報
- 単一セグメント(インフラテック事業)の内部管理ではサービス別に区分
- サービス別の貢献度(売上ベース)
- モバイル:3,367百万円(▲5.9%) — 既存キャリア投資抑制の影響で減少(注:第4Qで常駐人数削減が影響)
- IoT:3,307百万円(+34.0%) — スマートメーター設置・交換、監視保守のストック化で伸長(収益性向上に貢献)
- その他(SaaS/IT等):1,308百万円(+69.0%) — SaaS「BLAS」の成長等
- セグメント戦略:モバイルの需給悪化をIoT/ITとSaaSの拡大で吸収し、ストック型の収益比率を高めることで収益の安定化と利益率向上を目指す。
中長期計画との整合性
- 中期的な方向性:事業ポートフォリオの転換(モバイル依存の軽減、IoTおよびSaaSの拡大)を明確化しており、当期のIoT成長は整合的。
- KPI達成状況:明示された数値KPIは限定的だが、EBITDA・売上高目標はストック型拡大で達成を目指す(新株予約権の行使条件にもEBITDA・売上高目標が設定されている点が目安)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 通信キャリアの設備投資は依然抑制傾向(2025年度で約1.3兆円規模の見込み)。モバイル領域は厳しい環境が継続の見込み。
- 一方、スマートメーターやスマートロック、AIカメラ等の社会実装は増加傾向でIoT分野は追い風。
- 競合比較:資料上で同業他社比較は未掲載(–)。ただし主要顧客集中度が高く、顧客基盤の変化が業績に直結しやすい構造である点は注意。
- 顧客依存:
- 主要顧客(当期売上高):ソフトバンク(1,954,064千円)、SBエンジニアリング(1,080,847千円)、東京電力パワーグリッド(957,555千円)
- ソフトバンク向け売上は総売上に対して高比率(約24.5%:1,954 / 7,984)であり、顧客集中リスクあり。
今後の見通し
- 2026年6月期業績予想(連結:2025/7/1〜2026/6/30)
- 売上高:8,684百万円(前年比+8.8%)
- 営業利益:234百万円(前年比+31.8%)
- 経常利益:228百万円(前年比+36.4%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:128百万円(前年比+32.9%)
- 前提・方針:モバイルの減少分をIoT/ITとSaaS拡大でカバーし、効率化(リソースマネジメント導入、販管費最適化)で利益率向上を目指す。
- 予想の信頼性:過去の特殊要因(前期の投資有価証券評価損等)を踏まえると、会社予想は中立〜やや保守的な類と考えられるが、通信キャリア投資水準の変動が大きな不確定要素。
- リスク要因:
- 通信キャリアの設備投資抑制が継続するリスク(モバイル収益の下押し)
- 主要顧客依存(特にソフトバンク向け比率が高い)
- 人員常駐案件の変動(第4Qの常駐削減のような短期的な収益影響)
- 為替・原材料は同社の主たるリスクではないが、外部環境の不確実性は存在
- 対応策:IoT・SaaSのストック化拡大、販売単価改善、リソース最適化による利益率改善を推進。
重要な注記
- 会計方針:2022年改正「法人税等に関する会計基準」を当期より適用(連結財務諸表への影響はないと明示)
- 企業結合関連:2023年11月の企業結合に係る暫定会計処理の確定を当期に実施。他期比較数値はこれを反映。
- 新株予約権(ストック・オプション):
- 有償SO(第4回):472個 → 最大47,200株(割当日 2025/8/29、行使期間 2028/10/1〜2032/8/31)。行使条件としてEBITDA/Salesの達成基準あり(EBITDA>10億円等)。
- 無償SO(第5回):517個 → 最大51,700株(同割当日・行使期間)。行使条件に業績(EBITDA・連結売上高)達成要件あり。
- 付与は従業員向け(上限)、行使可能性は業績達成に依存(希薄化リスクを伴う)。
- その他:決算短信は監査対象外(公認会計士の監査対象外)旨の注記あり。
(注)本まとめは、提供いただいた決算短信(2025年6月期連結決算)を基に作成しました。投資助言や特定の売買の推奨は行いません。不明な項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4068 |
| 企業名 | ベイシス |
| URL | https://www.basis-corp.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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