2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社発表の通期予想からの修正有(詳細は別途公表)/市場予想との比較は不明のため記載不可(―)。当中間期は特別損失(減損損失1,412百万円)計上により親会社株主帰属中間純損失△551百万円。
- 業績の方向性:減収減益(売上高10,698百万円:前年同期比△5.0%、営業利益586百万円:同△49.2%)。
- 注目すべき変化:ブランド関連(DAKS、LEONARD等)に係るのれん・商標権等の減損1,412百万円計上が最重要点(これにより中間純損失に転落)。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正済(通期売上22,500百万円、営業利益1,000百万円、親会社株主帰属当期純利益2,050百万円)が残る。中間期実績から見ると営業利益は進捗良好だが(進捗率58.6%)、減損を踏まえた純利益回復の実現性は特記事項(投資有価証券売却益3,200百万円の見込み、自己株式取得の決議)に依存。
- 投資家への示唆:当中間期の純損失は一時項目(減損)に起因。営業CFはプラス転換しており事業収益力自体は一定の回復が見られるが、ブランド事業の再構築進捗と減損影響の回復、投資有価証券売却や自社株買い等の資本政策の実行状況が通期実績に与える影響を確認する必要あり(投資助言は行わない)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 三共生興株式会社
- 主要事業分野: ファッション関連事業(ブランド運営:DAKS, LEONARD等)、繊維関連事業(製品OEM等)、不動産関連事業(賃貸・ホテル・イベント等)
- 代表者名: 代表取締役社長CEO 井ノ上 明
- 報告概要:
- 提出日: 2025年11月6日
- 対象会計期間: 2026年3月期 第2四半期(中間期間:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明資料作成: 有、決算説明会: 有
- セグメント:
- ファッション関連事業: 英国「DAKS」、仏「LEONARD」等のブランドビジネス(国内外で百貨店・直営・ライセンス等)
- 繊維関連事業: 製品OEM中心、東南アジア生産体制強化や機能素材開発等
- 不動産関連事業: オフィスビル・ビジネスホテル賃貸、イベントホール、内装工事等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む): 46,000,000株
- 期末自己株式数: 7,715,777株
- 中間期中平均株式数: 38,247,811株
- 時価総額: ―
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日: 2025年11月14日
- 配当支払開始予定日: 2025年12月8日
- 決算説明会: 実施済/資料あり
- その他(発表済): 投資有価証券一部売却(2025年11月~2026年3月予定、売却益見込み3,200百万円)、自己株式取得(上限2,000,000株、上限取得額13億円、取得期間2025/11/7〜2026/11/6)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の直近通期予想との比較、達成率は中間実績/通期予想で算出)
- 売上高: 中間実績10,698百万円、通期予想22,500百万円に対する進捗率47.6%(概ね季節変動想定内)
- 営業利益: 中間実績586百万円、通期予想1,000百万円に対する進捗率58.6%(進捗良好)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 中間実績△551百万円、通期予想2,050百万円に対する進捗率概算△26.9%(中間で赤字なため進捗では示しづらい)
- サプライズの要因:
- 主因は特別損失(減損損失)1,412百万円の計上(DAKSの商標権、LEONARDの商標権・のれん等)。これが経常→当期純利益に直接影響。
- セグメント再編(連結子会社吸収合併)に伴うグループ内取引の再編でファッション向け内部売上が減少。
- 受取配当金の増加(362→594百万円)など営業外収益は増加。
- 通期への影響:
- 減損は一時的項目だが金額が大きく、通期純利益回復には投資有価証券売却益(予定3,200百万円)や本業の収益回復が鍵。会社は通期予想を修正済(詳細は別資料)。投資有価証券売却・自社株買い等の資本政策の実行が通期達成に寄与する可能性あり。
財務指標
- 損益(中間累計)
- 売上高: 10,698百万円(前年比△5.0%、△563百万円)
- 営業利益: 586百万円(前年比△49.2%、△568百万円)、営業利益率 約5.48%(586/10,698)
- 経常利益: 1,203百万円(前年比△16.0%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: △551百万円(前年同期+1,115百万円)
- 1株当たり中間純利益(EPS): △14.42円(前年同期28.12円)
- 財政状態(2025/9/30)
- 総資産: 72,606百万円
- 純資産: 52,829百万円
- 自己資本比率: 72.3%(安定水準)
- 自己資本(参考): 52,476百万円
- 進捗率分析(通期予想22,500百円、営業利益1,000百万円、当期純利益2,050百万円)
- 売上高進捗率: 47.6%(通常ペース:上期比の季節性を踏まえれば概ね想定内)
- 営業利益進捗率: 58.6%(上期偏重でやや良好)
- 純利益進捗率: マイナス(中間で損失)→通期回復は非日常的要因(減損の一時性・売却益等)に依存
- キャッシュ・フロー
- 営業CF: +851百万円(前年中間は+64百万円)→改善(減価償却600百万円、減損1,412百万円が間接的に寄与)
- 投資CF: △898百万円(投資有価証券取得等)
- 財務CF: △1,376百万円(配当支払1,030百万円等)
- 現金及び現金同等物期末: 7,500百万円(前中間8,620百万円)
- 財務安全性・効率性
- 流動資産15,664百万円 / 流動負債7,156百万円 → 流動比率 約218.8%(良好)
- 有利子負債(短期借入金2,982 + 長期借入金1,100 = 4,082百万円)に対する自己資本は十分(自己資本比率72.3%)
- 総資産回転率(中間年換算での単純化):売上高/総資産 = 10,698/72,606 ≈ 0.147(年換算では参考値)
- セグメント別(中間)
- ファッション関連: 売上4,211百万円(前年比△14.5%)、セグメント利益244百万円(同△69.1%)
- 繊維関連: 売上5,306百万円(前年比△7.4%)、セグメント利益393百万円(同+29.1%)
- 不動産関連: 売上1,275百万円(前年比△5.7%)、セグメント利益386百万円(同△3.2%)
- 財務の解説:
- 固定資産増(投資有価証券の増加で+4,876百万円)と商標権の減少(減損反映)。
- 純資産はその他有価証券評価差額金の増加により増加(+1,650百万円、増加率3.2%)。
配当
- 中間配当: 13.50円(実施)
- 期末配当(予想): 13.50円
- 年間配当予想: 27.00円(前回予想から修正なし)
- 配当性向: 通期予想ベースでの配当性向は算出要素あり(当期純利益予想2,050百万円に対する配当総額は概算で算出可能だがここでは明示せず)
- 特別配当: 無
- 株主還元方針: 自己株式取得(決議済、上限2,000,000株・上限総額13億円)を実施予定
セグメント別情報
- ファッション関連:
- 減収(△14.5%)・大幅減益(△69.1%)、主因は店頭販売の不振、出店に伴う費用増、海外(中国・香港・マカオ等)での販売低迷。
- のれん・商標権の大幅減損(計1,350百万円)が主にこのセグメントに計上。
- 戦略: コラボ・ポップアップ等で新顧客開拓、次世代向け商品企画強化。
- 繊維関連:
- 売上微減だがセグメント利益は増(+29.1%)。受注競争下で主取引先は堅調、新規取引先開拓、東南アジア生産拡充、OEMモデル変革に注力。
- 2025/4/1に連結子会社を吸収合併したことによる内部売上再編が影響。
- 不動産関連:
- 賃貸・ホテル等は稼働安定、イベント事業増加で堅調。内装工事は前期の大型受注反動で減収だが利益は横ばい。
- セグメント戦略総括: ブランド事業の再構築とOEMモデルの高度化が中期施策。減損は再評価の結果であり、今後の収益性改善が鍵。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 第2次中期経営計画「CHALLENGE NEXT 100」(当期は2年目)を継続、経営方針「共生NEXT100」の深化を図る。
- KPI達成状況: 具体KPIの数値進捗は資料に明示なし(―)。ブランド再構築・グローバル展開・OEM変革の進捗が主要評価ポイント。
競合状況や市場動向
- 市場動向: 訪日回復や一部消費回復はあるが、物価高・消費マインド慎重化、アジア市場の消費構造変化で衣料販売は厳しい。
- 競合比較: 同業他社比較データは資料に記載無し(―)。ブランド力維持・EC/リアルの販路最適化・コスト構造見直しが競争上のポイント。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想(修正あり): 売上22,500百万円(△0.4%)、営業利益1,000百万円(△43.4%)、経常利益2,100百万円(△20.4%)、親会社株主帰属当期純利益2,050百万円(△2.8%)、1株当たり当期純利益53.83円。
- 会社は通期予想を修正しており、修正内容は別途「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照。
- 前提条件等(為替等)の詳細は別資料参照。
- 予想の信頼性: 中間期の営業利益進捗は良好だが、減損の影響と投資有価証券売却の実行次第で純利益の達成可能性は左右される。
- リスク要因:
- ブランド事業の国内外消費冷え込み、為替・金利変動(割引率上昇での減損リスクが現実化)、
- 原材料・エネルギー価格、米国等の関税政策や海外景況の変化、
- 投資有価証券売却の未確定要素、自己株式取得の実行状況。
重要な注記
- 会計方針の変更: なし
- 連結範囲の重要な変更: 有(2025/4/1 に三共生興アパレルファッション株式会社を吸収合併)
- 減損の詳細: 総額1,412百万円(商標権(ロンドン832百万円、パリ21百万円)・のれん330百万円等)。割引率は7.1%~15.0%で算定。
- その他重要事象(決算後の取締役会決議事項):
- 投資有価証券一部売却(1銘柄、売却益見込み3,200百万円、実施時期2025/11~2026/3予定)
- 自己株式取得決議(上限2,000,000株、上限13億円、取得期間2025/11/7~2026/11/6)
(不明な項目は「―」で表示しています。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8018 |
| 企業名 | 三共生興 |
| URL | http://www.sankyoseiko.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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