2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:四半期実績は前年同期から大幅悪化(売上高▲13.4%・営業損失)。会社は当日(2025年8月6日)に通期業績予想を公表・修正しており、四半期単体の会社予想は未提示のためQ1の達成率は不明(会社予想との直接比較は不可)。
  • 業績の方向性:減収減益(売上高 121,367百万円、前年同期比▲13.4%/営業損失 2,118百万円、前年同期は営業利益4,276百万円)。親会社株主に帰属する四半期純損失は4,987百万円(前年同期は純利益3,442百万円)。
  • 注目すべき変化:海外(特に米州)での市況悪化と米国の関税措置によるコスト増、製品価格改定の遅れ、為替悪化により海外向けPOS・複合機の損益が大幅悪化。棚卸(商品及び製品)の増加(+125.24億円)や現金の減少(▲116.50億円)も特徴的。
  • 今後の見通し:会社は通期見通し(売上高550,000百万円、営業利益12,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益0百万円)を公表・修正。Q1の内容を踏まえると達成にはリスク(米国関税等の不透明要因が大きい)があると判断されるが、会社は想定をもとに見積りを提示。
  • 投資家への示唆:短期的には海外市況・米国関税対応と為替の動向がキードライバー。収益回復には海外ハード販売の回復、コスト転嫁(価格改定)、およびリカーリング収益拡大(保守、ELERA等のソリューション強化)が重要点。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:東芝テック株式会社
  • 主要事業分野:POSシステム、複合機、オートIDシステム等の販売および関連ソリューション(リテールソリューション/ワークプレイスソリューション)
  • 代表者名:代表取締役社長 錦織 弘信
  • 問合せ先:経営企画部 コーポレートコミュニケーション室長 阿部 明(TEL 03-6830-9151)
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年8月6日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日〜2025年6月30日)
  • 決算補足説明資料:有、決算説明会:有(同日開催)
  • セグメント:
  • リテールソリューション事業:国内外向けPOSシステム、国内向け複合機、国内向けオートID、関連商品・サービス(ELERA等ソリューション、保守サービス等)
  • ワークプレイスソリューション事業:海外向け複合機、海外向けオートID等および関連商品・サービス(オフィスソリューション等)
  • 発行済株式:
  • 発行済株式数(期末、自己株式含む):57,629,140株
  • 期末自己株式数:4,673,909株
  • 期中平均株式数(四半期累計):52,952,485株
  • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
  • 決算発表:本決算・四半期は記載のとおり(補足資料あり)
  • 株主総会:–(本短信内の記載なし)
  • IRイベント:決算説明会あり(2025/8/6、補足資料作成)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績:
  • 売上高:121,367百万円(会社の四半期前提予想は未提示のため達成率は算出不可)。通期予想は550,000百万円(後述)。Q1での通期進捗率は約22.1%。
  • 営業利益:△2,118百万円(会社のQ1予想なし)。通期予想は12,000百万円で、Q1は黒字目標から大きく乖離。
  • 純利益:親会社株主に帰属する四半期純損失△4,987百万円(Q1予想なし)。通期予想は0百万円。
  • サプライズの要因:
  • 主因は海外市場の市況悪化(特に米州)、米国の新関税措置によるコスト上昇、製品価格改定の遅れ、為替のマイナス影響。加えて、前年同期の一時的な特需(改刷対応や大口受注など)の反動も影響。
  • 通期への影響:
  • 同社は2025/8/6に通期予想を算定・公表(修正有)。Q1の内容は通期見通し達成にとってマイナス要因であり、米国関税の動向など外部要因次第で下振れリスクが高い。会社は慎重に見極めた上で見通しを提示した旨を注記。

財務指標(要点)

  • 損益(第1四半期累計、百万円)
  • 売上高:121,367(前年同期140,169、前年比▲13.4%)
  • 売上総利益:46,727(前年57,319、減少)
  • 販売費及び一般管理費:48,845
  • 営業利益(損失):△2,118(前年4,276、前年から大幅悪化)
  • 経常利益(損失):△3,479(前年4,620)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益(損失):△4,987(前年3,442)
  • 1株当たり四半期純利益:△94.18円(前年65.03円)
  • 収益性指標(計算値、四捨五入)
  • 売上総利益率:46,727 / 121,367 = 38.5%(前年:57,319 / 140,169 = 40.9% → 低下、悪化)
  • 販管費率:48,845 / 121,367 = 40.3%(前年:37.8% → 上昇、悪化)
  • 営業利益率:△2,118 / 121,367 = △1.75%(前年:3.05% → 大幅悪化)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期の進捗)
  • 売上高進捗率:121,367 / 550,000 = 22.06%(概ね第1四半期としてはやや低め〜通常範囲。四半期構成に依存)
  • 営業利益進捗率:△2,118 / 12,000 = △17.65%(マイナスのため進捗算定は参考値。現状は達成に向けて改善必須)
  • 純利益進捗率:通期予想0に対しQ1は▲4,987百万円(通期見込みの達成にはQ2以降で黒字確保が必須)
  • 過去同期間との比較:前年同期は増益であったため、今回の進捗は著しく遅れている。
  • 財政状態(貸借対照表要点、百万円)
  • 総資産:338,307(前期末346,371、▲8,064)
  • 純資産:109,231(前期末115,685、▲6,454)
  • 自己資本比率:30.3%(目安:40%以上が安定 → 30.3%はやや低め)
  • 流動資産:203,676 / 流動負債:168,358 → 流動比率(Current ratio)≈1.21(短期的支払余力は確保されている水準)
  • 負債合計:229,075、純資産109,231 → 負債/純資産比率 ≈ 209.8%(やや高め)
  • キャッシュ・運転資本
  • 現金および預金:36,295(前期47,945、▲11,650百万円:減少は注意点)
  • 受取手形・売掛金:71,528(前期81,411、▲9,883百万円)
  • 商品及び製品(在庫):57,042(前期44,518、+12,524百万円:在庫増は回転悪化の懸念)
  • 効率性
  • 総資産回転率等の詳細は通期ベース必要のため–(開示なし)
  • セグメント別(第1四半期累計)
  • リテールソリューション:売上70,692百万円(前年81,915、前年同期比▲13.7%)、セグメント損失△2,231百万円(前年は+155百万円)
  • ワークプレイスソリューション:売上50,675百万円(前年58,253、前年同期比▲13.0%)、セグメント利益112百万円(前年4,121百万円→大幅減)
  • セグメント合計は売上・利益共に大幅悪化。国内/海外ともに需要減・価格圧力が主因。

配当

  • 配当実績(2025年3月期):中間 20.00円、期末 25.00円、年間合計 45.00円
  • 2026年3月期:第1四半期末配当無、直近公表の配当予想からの修正は「無」。ただし第2四半期末および期末配当については現時点で未定(開示可能になり次第開示)。
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載は本短信に明記なし(–)。

セグメント別情報(詳細)

  • リテールソリューション事業
  • 売上高:70,692百万円(前年同期比▲14%)/営業損失:△2,231百万円(前年は営業利益)
  • 主因:海外向けPOSのハード販売減(米州中心)、為替影響、国内での改刷特需一巡、製品・保守価格改定実施の遅れ
  • 戦略:ELERAプラットフォーム、生成AI活用サービス、戦略的パートナー連携、マルチベンダー保守拡充(リカーリング強化)
  • ワークプレイスソリューション事業
  • 売上高:50,675百万円(前年同期比▲14%)/営業利益:112百万円(前年4,121百万円→大幅減)
  • 主因:印刷需要減(DX・働き方改革)、海外複合機・オートIDの販売減、前年の一時的生産増の反動
  • 戦略:複合機の収益力強化、オフィスソリューション・オートIDの拡大

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:短信内に詳細数値の開示なし。方向性として「基盤事業の収益力強化」「成長事業の領域拡大」「経営変革・人財強化・サステナビリティ強化」を継続している記載あり。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:米国を中心とする市況の不透明化、米国関税措置の影響、為替変動、印刷需要の長期的減少(DXによる)等が主なマクロ要因。
  • 競合比較:同業他社との相対的比較データは本短信に記載なし(–)。ただし「競合他社との競争激化」が明記されており、価格競争・保守ビジネスの差別化が重要。

今後の見通し

  • 通期業績予想(会社公表、2026年3月期)
  • 売上高:550,000百万円(前期比△4.7%)
  • 営業利益:12,000百万円(前期比△40.7%)
  • 経常利益:8,000百万円(前期比△56.4%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:0百万円(EPS 0.00円)
  • 注記:当日(2025/8/6)に公表・修正(直近公表予想からの修正:有)。詳細想定条件は別資料参照。
  • 予想の信頼性:Q1実績は通期目標に対してネガティブであり、特に米国関税等の外部要因が不確実。通期達成にはQ2以降での販売回復・コスト対応が必要。
  • 主なリスク要因:為替変動、米国の関税動向、世界景気の悪化、原価上昇、競争激化、印刷需要の構造的減少。

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし(会計基準等の改正に伴う変更なし、その他の会計方針変更なし)。
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用あり(税金費用の見積り方法に関する記載等)。
  • 添付の四半期連結財務諸表はPwC Japanによる期中レビュー済(限定的なレビューだが、重要な点で不適合は認められず)。

(注)不明な項目は — としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6588
企業名 東芝テック
URL http://www.toshibatec.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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