2026年3月期 中間期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 売上は過去最高を更新(14年連続で過去最高)した一方で、会員獲得やサービス開発の施策費・人件費等の増加により営業利益は前年同期比で減益になった点を説明。基幹システムの一部を3Q以降にリリースする予定とし、将来の効率化・成長に向けた投資を継続する姿勢を示した。
- 業績ハイライト: 売上高6,725百万円(前年同期比+3.5%:増収=良)、営業利益1,017百万円(前年同期比△19.6%:減益=悪)、当期純利益725百万円(前年同期比△25.8%:減益=悪)。EPSは36円11銭→27円72銭に減少(悪)。
- 戦略の方向性: FTTH中心に会員獲得へ広告宣伝投入、VNE「v6コネクト」は提携事業者との協業と設備効率化で拡大、教育支援「manaba」は機能拡充(2026年度までに60機能以上)で差別化を図る。基幹システム改修による中長期の効率化を推進。
- 注目材料: FTTH接続契約数が前年同期末比で+17千ID(487千→503千、増加=良)。VNE「v6コネクト」売上高は前年同期比+12.4%(増収=良)。一方で教育支援IDは前年同期末比で△9千ID(759千ID、減少=注意)。中期施策のための投資増加が利益に影響。
- 一言評価: 売上は堅調だが、会員獲得・サービス開発の積極投資に伴うコスト増で当面の利益は圧迫されている決算説明。
基本情報
- 説明者: 発表者(役職):–、発言概要:売上・利益の増減、事業別の状況、主要施策(広告投下、基幹システム改修、manaba機能拡充)、株主還元方針について説明。
- 報告期間: 対象会計期間:2025年4月1日〜2025年9月30日(2026年3月期 中間期)。報告書提出予定日:–。配当支払開始予定日(効力発生日):2025年12月2日(中間配当)。
- セグメント:
- インターネット接続サービス(ISP「ASAHIネット」:FTTH接続、モバイル接続、その他接続サービス)
- VNE(「v6コネクト」:他VNO事業者やコンテンツ事業者向けのIPv6接続等の卸役務提供)
- インターネット関連サービス(教育支援サービス「manaba」、メールサービス、セキュリティサービス、その他関連サービス)
業績サマリー
- 主要指標(26/3期 中間期 実績 vs 前年中間期):
- 営業収益(売上高): 6,725百万円(前年同期比+3.5%:増収=良)
- 営業利益: 1,017百万円(前年同期比△19.6%:減益=悪)、営業利益率 15.1%(前年中間期19.5%、低下=悪)
- 経常利益: 1,029百万円(前年同期比△19.3%:減益=悪)
- 当期純利益: 725百万円(前年同期比△25.8%:減益=悪)
- 1株当たり当期純利益(EPS): 27円72銭(前年36円11銭、減少=悪)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する進捗(中間期実績/通期予想): 売上高進捗率49.8%(ほぼ計画通り)、営業利益進捗率43.3%(低め)、当期純利益進捗率43.7%(低め)。サプライズの有無:特にポジティブな予想超過は記載なし。
- 進捗状況:
- 通期予想(資料内の業績予想): 売上高13,500百万円、営業利益2,350百万円、当期純利益1,659百万円(予定)。中間実績は売上で概ね半期想定に近いが利益はやや遅れ。
- EBITDA: 中間期EBITDA 1,550百万円(EBITDAマージン23.1%)、通期見通し3,450百万円(マージン25.6%)。設備投資 中間期1,179百万円(通期予想2,000百万円)。
- 過去同時期との進捗比較: 売上は過去最高更新の流れを継続。営業利益は前年に比べ低下。
- セグメント別状況(中間期):
- インターネット接続サービス 合計:6,057百万円(前年中間期5,824百万円、+232百万円、+4.0%=良)
- ISP「ASAHIネット」: 4,872百万円(前年4,770百万円、+102百万円、+2.1%=良)
- VNE「v6コネクト」: 1,184百万円(前年1,053百万円、+130百万円、+12.4%=良)
- インターネット関連サービス 合計:668百万円(前年701百万円、△4.0%△4百万円=若干悪)
- 教育支援「manaba」: 290百万円(前年292百万円、△0.7%=横ばい寄り)
- その他: 377百万円(前年388百万円、△0.5%)
業績の背景分析
- 業績概要: 売上はFTTH接続増加とVNEトラフィック増で増収。一方、業務委託費・人件費の増加、施策(販管)費用の投入、減価償却費の増加が重なり営業利益は減少。
- 増減要因:
- 増収の主因: VNE「v6コネクト」売上が+130百万円(+12.4%)、光コラボ等が+72百万円、マンション全戸プラン+47百万円。FTTH接続数が前年同期末比で+17千ID(487千→503千、良)。
- 減益の主因: 売上原価の増加(業務委託・人件費 △101百万円、回線仕入等 △76百万円、減価償却費 △104百万円、他原価 △74百万円)及び販管費の増加(施策費用 △120百万円)。合計で営業利益は△248百万円。
- 競争環境: 資料では直接の競合比較はなし。示唆としてはFTTH市場・VNE市場での顧客獲得競争やトラフィック需要増に対応する能力が鍵。VNEは提携事業者との協業による差別化を図っている。
- リスク要因(資料に基づく想定): 提携事業者やNTT東西NGN網への依存、manabaの契約ID減少(前年同期比△9千ID)、開発・広告投下が予定通りの会員増に結びつかない場合の利益圧迫、基幹システムリリース時の遅延・追加費用。
戦略と施策
- 現在の戦略: FTTH契約数増加を目的に広告宣伝を投入し会員獲得を強化。VNEは提携事業者との協業と設備効率化で収益拡大。manabaは機能強化(LTI1.3、API連携、学習ログ等)で差別化。資本コスト・株価を意識した株主還元も継続(配当・自己株買い)。
- 進行中の施策: 基幹システムの一部を3Q以降にリリース予定(効率化・機能強化)。FTTH獲得のためNTTチャネル、Webチャネル、法人会員チャネルで施策実行。manabaでは2026年度までに60以上の機能提供予定。
- セグメント別施策:
- ISP: フレッツ光クロス/光ネクスト対応や自社AsahiNet光などチャネル多角化で契約獲得。
- VNE: 提携事業者との協業構築、当社設備の効率化により1回線当たりトラフィック増に対応。
- manaba: 学習ログやAPI連携、アクセシビリティ強化など機能拡充で全学導入数の維持・拡大を狙う。
- 新たな取り組み: 基幹システム改修(3Q以降リリース)、manabaの大規模開発(60機能以上)などが説明会で明示。
将来予測と見通し
- 業績予想(会社提示の通期予想): 売上高13,500百万円、営業利益2,350百万円、当期純利益1,659百万円。中間期実績からの進捗率は売上49.8%、営業利益43.3%、当期純利益43.7%。
- 予想の前提条件: 基幹システム改修の進捗やVNEのトラフィック増、FTTH会員獲得施策の効果等を前提(資料では詳細数値前提は明示されていない)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 資料は将来予測に関する注意事項を付記しており、楽観的な保証はせず不確実性を示している。経営陣の自信度は明確表現なし。
- 予想修正: 中間期における通期予想の修正有無は資料に記載無し(修正なしの想定)。
- 中長期計画: manaba機能拡充や基幹システム改修、VNEの設備効率化を通じた中長期の収益拡大を目指す(詳細の数値目標は資料に記載なし)。
- 予想の信頼性: 過去の達成傾向については資料で詳細言及なし。ただし中間期の進捗率は売上はほぼ計画通り、利益は下振れ気味。
- マクロ経済の影響: 資料では直接記載なし。事業特性上、トラフィック増減、通信インフラ政策やNTT側の提供条件変更が影響しうる点に留意。
配当と株主還元
- 配当方針: 資本コストや株価を意識した経営のもとで配当と自己株取得による株主還元を重視。通期では年間25円を予定。
- 配当実績(中間期決定): 基準日2025年9月30日、1株当たり配当金 中間12円50銭(前期中間も12円50銭)、配当総額323百万円、効力発生日2025年12月2日。(配当原資:利益剰余金)
- 通期予定: 期末12円50銭、年間25円(予定)→配当性向(通期見通し)40.5%(目安=やや高め)。
- 特別配当: なし(資料記載なし)。
- その他株主還元: 自己株取得(26/3期予定総額701百万円)。総還元性向は26/3期予定で81.3%と高水準(過去:24/3期64.6%、25/3期72.1%)。
製品やサービス
- 製品: ISP「ASAHIネット」:AsahiNet光(ISP+FTTH)、フレッツ 光クロス/ネクスト対応、LTE ANSIM/WiMAX(モバイル接続+固定IP等)。VNE「v6コネクト」:IPv6ネットワーク提供・卸役務。
- サービス: 教育支援サービス「manaba」:LMS機能(学習ログ、ポートフォリオ、評価、API連携等)、提供対象は大学・短期大学等(全学導入校数85校)。
- 協業・提携: VNEは提携事業者(コンテンツ事業者、VNO事業者)との協業でネットワーク効率化を推進。提携事業者数は約10社(中間期)。
- 成長ドライバー: FTTH契約増(広告投下による獲得)、VNEの1回線当たりトラフィック増、manabaの機能拡充による教育市場での競争力向上。
Q&Aハイライト
- 注記: 説明会資料にQ&Aの詳細記載なし。
- 経営陣の姿勢: 投資(システム・施策)を通じた中長期成長を優先しつつ株主還元も継続する姿勢を示す(資料からの読み取り)。
- 未回答事項: 説明会のQ&A未提示のため個別質問事項は不明(→ –)。
投資判断のポイント(情報整理、助言ではない)
- ポジティブ要因:
- 売上は過去最高水準を更新(6,725百万円、前年同期比+3.5%=良)。
- VNE「v6コネクト」の伸長(売上+12.4%=良)とFTTH契約増(+17千ID=良)。
- 財務は自己資本比率高水準(88.5%=良)で資本余力あり。配当+自己株買い等で株主還元を積極化。
- ネガティブ要因:
- 営業利益・純利益が前年同期比で大幅減(営業利益△19.6%、純利益△25.8%=悪)。
- manabaの契約IDは前年同期比で減少(△9千ID=注意)。投資効果が利益に反映されるまで時間を要する可能性。
- 不確実性: 基幹システム改修(3Q以降)のリリース進捗、広告投下が想定どおり会員獲得に繋がるか、VNEのトラフィック増が継続するか。
- 注目すべきカタリスト: 3Q以降の基幹システムリリースとその効果、通期業績の下期進捗、manabaの機能提供と全学導入数の変化、自己株取得の実施状況と配当の維持。
重要な注記
- 会計方針: 変更または特別な会計処理に関する記載なし(–)。
- リスク要因: 資料冒頭に将来予測に関する注意事項を掲示(市場状況や重要要因で実績が見通しと異なる可能性を明示)。提携事業者・NTT東西NGN網への依存等が事業リスクとして示唆される。
- その他: 中間配当決定(1株当たり12円50銭、効力発生日2025/12/2)、自己株式取得に関する公告(ToSTNet-3)あり。
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企業情報
| 銘柄コード | 3834 |
| 企業名 | 朝日ネット |
| URL | http://asahi-net.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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