株式会社デコルテ・ホールディングス(証券コード: 7372)の企業分析レポートを個人投資家向けに作成します。

1. 企業情報

  • 事業内容などのわかりやすい説明
    デコルテ・ホールディングスは、フォトスタジオ事業を主軸に展開する企業です。結婚を控えたカップル向けの「フォトウエディング」や、子ども・家族の記念写真を撮影する「アニバーサリーフォト」を全国の自社スタジオで提供しています。その他、フィットネスジムの運営も手掛けていますが、事業の中心はフォトスタジオです。株式会社IBJの連結子会社であり、IBJの持つ顧客基盤からの送客も強化されています。
  • 主力製品・サービスの特徴
    主力は「フォトウエディング」です。「Studio AQUA」「Studio TVB」などのブランドを展開し、撮影だけでなくヘアメイク、衣装、写真加工、アルバム制作まで一貫して提供しています。結婚式の形が多様化する中で、フォトウエディングの需要が高まっており、同社はこのニーズに応えています。アニバーサリーフォトも「HAPISTA」ブランドで展開し、家族のライフイベントに寄り添ったサービスを提供しています。

2. 業界のポジションと市場シェア

  • 業界内での競争優位性や課題について
    同社はフォトウエディング市場において、多様なブランド展開と全国規模でのスタジオ展開を行うことで一定の競争優位性を確立しています。IBJグループとの連携強化による送客は、顧客獲得の面で大きな強みとなります。しかし、結婚式市場全体としては伝統的大人数挙式の回復が限定的であり、フォトウエディング市場でも低価格を強みとする新規参入事業者が増え、競争は激化しています。また、出店やプロモーションに伴うコスト負担、人件費の上昇などが課題として挙げられます。
  • 市場動向と企業の対応状況
    結婚式市場は多様化が進み、フォトウエディングや少人数婚への需要が高まっています。同社はこうした市場の変化に対応し、フォトウエディングサービスを強化するとともに、アニバーサリーフォト事業も育成しています。広告配分の最適化や接客改善による成約率向上、既存店のブランド強化、首都圏での出店加速といった施策を通じて、市場の変化に対応し、収益化を進めています。

3. 経営戦略と重点分野

  • 経営陣が掲げるビジョンや戦略
    具体的なビジョンや中期経営計画の数値目標は資料に明記されていませんが、決算短信からは「スタジオ事業の既存店改善と新規出店」を通じた成長戦略が見て取れます。特にフォトウエディング事業においては、撮影件数と撮影単価の向上を重視し、広告最適化や接客品質向上による顧客満足度向上を図っています。アニバーサリーフォト事業についても新規出店による売上拡大を目指しています。
  • 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
    明確な中期経営計画の記載はありませんが、2026年9月期の予想では、既存店の売上向上に加え、フォトウエディング2店舗、アニバーサリー2店舗の新規出店を計画しており、スタジオ事業の拡大が重点施策とされています。
  • 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
    決算短信には、具体的な新製品・新サービスの展開に関する詳細な記載はありませんでした。既存ブランドでのサービス強化と新規出店が主な戦略と見受けられます。

4. 事業モデルの持続可能性

  • 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
    同社の収益モデルは、フォトウエディングやアニバーサリーフォトの撮影件数と単価を積み上げることで成り立っています。結婚式の形式が多様化し、写真への投資意欲が高い層が存在する限り、このモデルは持続可能です。同社は、市場の変化に対応してフォトウエディングに注力し、高付加価値なサービスを提供することで、市場ニーズへの適応力を示しています。親会社IBJからの送客は、安定した顧客基盤を構築する上で重要な要素であり、事業モデルの安定性を高めています。
  • 売上計上時期の偏りとその影響
    データなし

5. 技術革新と主力製品

  • 技術開発の動向や独自性
    決算短信には、フォトスタジオ事業における特定の技術革新や開発について具体的な記載はありません。
  • 収益を牽引している製品やサービス
    連結売上収益のほとんどを占めるスタジオ事業が収益ドライバーであり、その中でもフォトウエディングが主力製品・サービスです。2025年9月期においては、フォトウエディングの撮影件数や撮影単価の向上が、売上収益増加に大きく貢献しました。

6. 株価の評価

  • EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
  • 現在の株価: 396.0円
  • EPS(会社予想、2026年9月期):46.61円
  • BPS(実績、2025年9月期):971.68円
  • PER(会社予想):396.0円 ÷ 46.61円 = 8.50倍
  • PBR(実績):396.0円 ÷ 971.68円 = 0.41倍
    現在の株価は、BPSと比較して大幅に割安な水準にあります。
  • 業界平均PER/PBRとの比較
  • 業界平均PER:25.7倍
  • 業界平均PBR:2.5倍
    同社のPER(8.50倍)およびPBR(0.41倍)は、業界平均と比較して著しく低い水準にあり、割安感があります。

7. テクニカル分析

  • 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
    直近10日間の株価は、2025年12月16日の470円から2025年12月29日の396円まで下落傾向にあります。現在の株価は年初来高値(491円)からは約19.3%低い水準ですが、年初来安値(251円)からは約57.8%高い水準にあり、レンジの中央よりやや高値圏に位置しています。
  • 年初来高値・安値との位置関係
  • 年初来高値:491円(現在株価との差額 -95円)
  • 年初来安値:251円(現在株価との差額 +145円)
    現在の株価(396円)は、年初来高値からみると調整中の位置にありますが、年初来安値と比べると上昇した水準を維持しています。
  • 出来高・売買代金から見る市場関心度
    直近の出来高は、12月22日の228,500株をピークに減少傾向にあり、12月29日には4,700株と低水準です。売買代金も1,873千円と少なく、市場の関心は低下している可能性があります。
  • 長期トレンド分析
  • 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の株価リターンを評価

    データなし (52 Week Change 53.88%は年間リターンを示唆)

  • 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス(上回る/下回る)

    52週変化率は+53.88%であり、S&P 500の52週変化率+17.32%を大きく上回っています。これは過去1年で市場平均を大幅に上回るパフォーマンスを示したことを意味します。

  • 移動平均線(5日、25日、75日、200日)との位置関係(上回り/下回り)

    • 50日移動平均線:444.74円 → 現在株価(396円)は50日移動平均線を下回っています。
    • 200日移動平均線:378.71円 → 現在株価(396円)は200日移動平均線を上回っています。

    短期的には下落傾向ですが、中長期的には上昇トレンドを維持している可能性があります。

  • サポート・レジスタンスレベルと現在株価の位置

    直近の株価推移を見ると、390円台後半が一時的なサポートライン、460円~470円がレジスタンスラインとして意識される可能性があります。現在株価は、直近の安値に近い水準で推移しており、下値を探る動きを示すかもしれません。

  • ゴールデンクロス/デッドクロスのシグナル確認

    データには具体的なシグナルに関する記載はありませんが、50日移動平均線が200日移動平均線を下回るデッドクロス発生のリスクに注意が必要です。

    8. 財務諸表分析

  • 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価

  • 売上収益:過去数年は増収傾向(2022年9月期5,322百万円 → 2023年9月期5,854百万円 → 2024年9月期5,590百万円 → 2025年9月期6,046百万円)。2024年9月期は一時的に減少したものの、2025年9月期には回復し過去最高を更新しました。
  • 営業利益:過去数年は減少傾向でしたが、2025年9月期には回復しました(2022年9月期1,377百万円 → 2023年9月期891百万円 → 2024年9月期219百万円 → 2025年9月期294百万円)。
  • 親会社帰属当期利益:同様に過去数年は減少傾向でしたが、2025年9月期には回復しました(2022年9月期1,018百万円 → 2023年9月期492百万円 → 2024年9月期106百万円 → 2025年9月期145百万円)。
  • ROE (実績):2025年9月期は2.96%とベンチマーク(10%)と比較して低い水準です。
  • ROA (実績):2025年9月期は2.17%とベンチマーク(5%)と比較して低い水準です。
  • 過去数年分の傾向を比較
    2022年9月期をピークに売上高以外の収益性指標は悪化傾向にありましたが、2025年9月期には増収増益を達成し、回復基調に転じています。特に粗利率、営業利益率が改善傾向にあり、本業の収益性が改善していることが示唆されます。
  • 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
    2025年9月期は通期決算であるため、四半期決算の進捗状況の評価は行いません。2026年9月期については、増収増益計画を掲げています。

9. 財務健全性分析

  • 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
  • 自己資本比率(実績):40.4% (2025年9月期) は、健全性の目安とされる40%以上を達成しており、一定の財務安定性があると言えます。
  • 流動比率(直近四半期):約37.1% (流動資産809百万円 / 流動負債2,181百万円) と非常に低く、短期的な支払能力に課題があり、資金繰りには注意が必要です。
  • 負債比率(直近四半期):Total Debt/Equityは118.06%であり、負債依存度はやや高めです。
  • 財務安全性と資金繰りの状況
    自己資本比率は安定水準を維持していますが、流動比率が低く、短期的な負債の返済能力には懸念が見られます。借入金やリース負債が多い中で事業を拡大していくため、資金繰りの動向を継続的に注視する必要があります。ただし、営業キャッシュフローが大幅に改善している点は好材料です。
  • 借入金の動向と金利負担
    Total Debt(総負債)は5.88B(58.8億円)と大きく、金利負担も96百万円(2025年9月期実績の純非営業利息損益)発生しています。今後金利が上昇した場合、その負担はさらに増える可能性があります。

10. 収益性分析

  • ROE、ROA、各種利益率の評価
  • ROE (実績):2.96%(2025年9月期)
  • ROA (実績):2.17%(2025年9月期)
  • 売上総利益率:約34.4% (2,077百万円 / 6,046百万円)
  • 営業利益率:4.9% (294百万円 / 6,046百万円)
  • 純利益率:2.4% (145百万円 / 6,046百万円)
  • 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
    ROE、ROAともに一般的なベンチマークと比べて低い水準にあります。収益性は改善傾向にあるものの、投資家から見て魅力的な水準にはまだ達していません。
  • 収益性の推移と改善余地
    営業利益率は前期の3.9%から4.9%に改善しており、フォトウエディング事業の撮影件数・単価向上、広告最適化、接客改善が寄与しています。今後、既存店の効率化や出店による規模の経済を追求することで、さらなる収益性向上が期待されます。ただし、人件費増や減価償却費などの費用増加が継続すれば、圧迫要因となる可能性があります。
  • 利益の質分析
  • 営業キャッシュフローと純利益の比較(OCF/純利益比率)

    営業キャッシュフロー1,370百万円に対し、純利益145百万円であり、営業CF/純利益比率は9.45となります。

  • アクルーアルズ比率による利益の質評価

    営業キャッシュフローが純利益を大幅に上回っており、非常に良好な利益の質を示しています。会計上の調整(減損損失や資産除去債務の見積り変更など)の影響で一時的に純利益が抑えられたものの、本業でしっかりとキャッシュを稼ぐ力が強いことを示唆しています。

  • キャッシュフローが利益を上回るか(1.0以上が健全)

    比率は9.45と1.0を大幅に上回っており、キャッシュフローベースでの利益は極めて健全であると評価できます。

    11. 市場リスク評価

  • ベータ値による市場感応度の評価
    ベータ値は-0.33であり、市場全体の変動との連動性が低いどころか、逆相関にあることを示唆しています。これは、市場が上昇する局面では株価が下落しやすく、市場が下落する局面では株価が上昇しやすい傾向があることを意味します。ただし、この値が特殊な要因によるものか、継続的な特性なのかは慎重な判断が必要です。

  • 52週高値・安値のレンジと現在位置
    52週高値:491.00円、52週安値:251.00円。現在株価396.0円は、52週レンジの中間よりやや上の位置にあります。
  • 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
  • マクロ環境:円安、原材料価格・エネルギーコストの上昇などが、事業運営コストを押し上げるリスクがあります。
  • 業界競争:フォトウエディング市場への低価格参入が増加しており、価格競争が激化するリスクがあります。
  • 店舗閉鎖・減損リスク:事業の選択と集中、あるいは不採算店舗の発生により、減損損失が発生する可能性があります。実際に2025年9月期には減損損失を計上しています。
  • 資金繰りリスク:流動比率の低さ(37.1%)や、借入金・リース負債の返済負担が継続するため、短期的な資金繰りには注意を要します。

12. バリュエーション分析

  • 業種平均PER/PBRとの比較
    同社のPER(8.50倍)は業界平均PER(25.7倍)と比較して大幅に割安です。
    同社のPBR(0.41倍)は業界平均PBR(2.5倍)と比較して大幅に割安です。
  • 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
  • PER基準目標株価:EPS(2026年9月期予想)46.61円 × 業界平均PER 25.7倍 = 1,198円
  • PBR基準目標株価:BPS(2025年9月期実績)971.68円 × 業界平均PBR 2.5倍 = 2,429円
    提供データにあった「目標株価(業種平均PER基準): 731円」とは異なるため、上記を算出根拠とします。
  • 割安・割高の総合判断
    PER、PBRともに業界平均と比較して非常に割安な水準にあります。特にPBRが0.41倍と解散価値(BPS)を下回っており、企業価値が市場で過小評価されている可能性があります。ただし、低い収益性や流動性リスク、過去の業績悪化などが影響している可能性も考慮する必要があります。

13. 市場センチメント分析

  • 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
  • 信用買残:218,200株(前週比 +26,200株)
  • 信用売残:10,000株(前週比 +10,000株)
  • 信用倍率:21.82倍
    信用買残が信用売残を大幅に上回っており、信用倍率も21.82倍と高い水準です。これは、現時点では買い方が多く、将来的な株価上昇を期待している投資家が多いことを示唆します。一方で、信用買残が多いことは、株価が下落に転じた場合に投げ売りによって下落が加速するリスク(重し)となる可能性もあります。
  • 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
    筆頭株主は株式会社IBJ(29.81%)であり、安定株主として同社の事業連携を強化する中で、経営の安定性に寄与しています。自社(自己株口)も9.57%保有しています。経営陣(新井賢二氏、平松裕将氏、塚田崇氏、前田朋己氏)の持株比率も合計で約8.79%あり、経営陣とIBJによるオーナーシップが比較的強い構造です。
  • 大株主の動向
    データなし

14. 株主還元と配当方針

  • 配当利回りや配当性向の分析
    会社予想では2024年9月期、2025年9月期、2026年9月期ともに0.00円の無配を計画しており、配当利回り、配当性向ともに0.00%です。
  • 自社株買いなどの株主還元策
    今回の決算短信に特別配当や自社株買いに関する記載はありません。現時点では、事業への再投資を優先する方針であると推測されます。
  • 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
    データなし

15. 最近のトピックスと材料

  • 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
  • 増収増益達成:2025年9月期は売上収益6,046百万円(+8.2%)、営業利益294百万円(+34.3%)と、前期から大幅な増益を達成しました。特にフォトウエディング事業の好調が牽引しています。
  • 営業キャッシュフローの大幅改善:営業キャッシュフローが1,366百万円と前期から大幅に増加し、本業の稼ぐ力が向上していることが確認されました。
  • 一時費用計上:減損損失135百万円や資産除去債務の変更による費用計上がありましたが、それでも増益を達成しました。
  • 2026年9月期の増収増益予想:既存店の改善に加え、フォトウエディング2店、アニバーサリー2店の新規出店を見込んでおり、今後も安定的な成長を目指す方針です。
  • これらが業績に与える影響の評価
    直近の決算は、本業であるスタジオ事業の回復と収益性の改善を示しており、今後の成長に対する期待が高まる内容です。一時費用を吸収して増益を達成したことは、事業基盤の強さを示すものです。2026年9月期の増収増益予想も、既存店の改善や出店計画が順調に進めば達成可能性は高いと考えられます。しかし、流動性リスクや借入負担、競争激化といったリスク要因には引き続き注意が必要です。

16. 総評

デコルテ・ホールディングスは、フォトウエディングを主力とするスタジオ事業を展開し、結婚式の多様化という市場トレンドを捉えています。2025年9月期は増収増益を達成し、特に営業キャッシュフローの大幅な改善が見られ、本業の稼ぐ力が向上している点は評価できます。IBJグループとの連携強化も、安定的な顧客獲得に貢献しています。
一方で、収益性(ROE、ROA)は業界平均やベンチマークと比較してまだ低い水準にあり、流動比率も課題を抱えています。多額の負債やリース費用も継続的な負担となる可能性があります。株価はPER、PBRともに業界平均と比較して大幅に割安な水準にあり、業績回復が見込まれる中での評価のギャップが存在します。

強み(Strengths)

  • フォトウエディング市場での強いブランド力と全国展開
  • 親会社IBJとの連携による安定的な顧客送客
  • 営業キャッシュフローの大幅改善と高い利益の質
  • 2025年9月期の増収増益達成と既存店収益性改善

弱み(Weaknesses)

  • ROE、ROAなど収益性指標が業界平均やベンチマークに比して低い
  • 流動比率が低く、短期的な支払能力に懸念
  • 多額の借入金とリース負債による財務負担
  • 過去数年間にわたる収益性の悪化(2025年9月期に改善傾向)

機会(Opportunities)

  • フォトウエディング、少人数婚市場の拡大
  • アニバーサリーフォト市場の成長
  • IBJグループとのさらなる連携強化による事業拡大
  • 既存店のブランド力強化と出店加速による市場シェア拡大

脅威(Threats)

  • フォトウエディング市場での価格競争激化
  • 人件費や原材料費、エネルギーコストなどの上昇
  • 金利上昇による借入金利息負担増
  • マクロ経済の不確実性(消費マインドの冷え込み等)
  • 構造改革や店舗閉鎖に伴う減損損失・特別損失の発生リスク

投資判断の参考となるポイント

  • 株価はバリュエーション指標で見て非常に割安。ただし、これは低い収益性や財務リスクを織り込んでいる可能性もある。
  • 営業キャッシュフローの改善は、本業の稼ぐ力が強化されたことを示唆しており、将来的な財務健全性向上への期待が持てる。
  • 信用買残が積み上がっており、需給面では先行きへの期待があるものの、株価下落時の重しとなる可能性も考慮する必要がある。
  • 2026年9月期の増収増益予想の達成状況、特に新規出店とその収益貢献が注目される。

17. 企業スコア

  • 成長性: A
    2025年9月期は前年比+8.2%の増収を達成し、2026年9月期も+7.2%の増収予想。フォトウエディング事業が堅調で、既存店改善に加え新規出店計画もあるため、今後も成長が期待されます。
  • 収益性: C
    ROE(2.95%)とROA(2.17%)は一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%)を下回っており、低い水準です。営業利益率は4.9%に改善したものの、まだ十分とは言えません。しかし、利益の質は非常に高い(営業CF/純利益比率9.45)。
  • 財務健全性: C
    自己資本比率40.4%は健全性の目安を満たしていますが、流動比率が37.1%と非常に低く、短期的な資金繰りに課題があります。負債比率も118.06%と高めです。
  • 株価バリュエーション: S
    PER(8.50倍)とPBR(0.41倍)は、業界平均PER(25.7倍)およびPBR(2.5倍)と比較して非常に割安な水準にあり、割安感が強いと評価できます。

企業情報

銘柄コード 7372
企業名 デコルテ・ホールディングス
URL https://www.decollte.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 396円
EPS(1株利益) 46.61円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 9.8倍 456円 2.8%
標準 0.0% 8.5倍 396円 0.0%
悲観 1.0% 7.2倍 354円 -2.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 396円

目標年率 理論株価 判定
15% 197円 △ 101%割高
10% 246円 △ 61%割高
5% 310円 △ 28%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.6)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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