2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:売上高は会社側想定(通期予想ベースの進捗)に対しておおむね上振れ(Q1売上高9,317百万円で通期38,800百円に対する進捗率24.0%)。一方、営業利益・純利益は前年同期比で大幅減(営業利益▲38.2%、四半期純利益▲51.2%)で、利益面は下振れ感。市場コンセンサスとの比較は提示資料に記載なし(–)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比+8.8%、営業利益・経常利益・純利益は大幅減)。
  • 注目すべき変化:原材料高騰および先端パッケージ等新規事業立ち上げに伴う先行投資・R&D費増加で営業利益が前年同期比で137百万円減少。固定資産除却損(28,155千円)や為替差損(20,110千円)、持分法投資損(13,457千円)等の特殊要因も利益を押し下げた。
  • 今後の見通し:第2四半期累計予想を修正(詳細は別リリース)。通期業績予想は現時点で修正なし(売上38,800百円、営業利益500百円、親会社帰属当期純利益450百円)が、市場・為替・原材料動向次第で変動する可能性あり。
  • 投資家への示唆:売上回復は確認されるが、先端パッケージ等の新規投資フェーズに入り利益率は一時的に低下。高い自己資本比率(83.6%)で財務余力はあり、今後の投資(工場取得・稼働)に注目。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:アオイ電子株式会社
  • 主要事業分野:電気・電子部品の製造販売(集積回路、機能部品等)
  • 代表者名:取締役社長 木下 和洋
  • URL: https://www.aoi-electronics.co.jp/
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年8月1日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • セグメント:
  • 単一セグメント(電気・電子部品事業)。社内で一括管理のためセグメント別記載は省略。
  • 発行済株式:
  • 期末(普通株式、自己株式含む):12,000,000株
  • 期末自己株式数:801,033株
  • 四半期平均株式数(累計):11,198,967株
  • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
  • 決算説明会:該当四半期は無し(資料作成は有)
  • IRイベント:決算補足説明資料はウェブ掲載予定
  • その他:第2工場・土地の売買(シャープ)に関する後発事象あり(下記参照)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する進捗)
  • 売上高:実績9,317百万円。通期38,800百万円に対する進捗率 24.0%(通常ペース~やや上振れ)
  • 営業利益:実績223百万円。通期500百万円に対する進捗率 44.6%(利益は通期比での進捗は高いが前年同期比では大幅減)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績203百万円。通期450百万円に対する進捗率 45.1%
  • (注)会社は第2四半期累計予想を修正しており、Q1単独での“会社予想”との直接比較値は資料中に四半期別予想がないため、通期比進捗で示す。
  • サプライズの要因:
  • 上振れ要因:民生機器向け(携帯情報端末等)受注増で売上が拡大。
  • 下振れ要因:原材料価格上昇、先端パッケージ等新規事業への先行投資・研究開発費増加、固定資産除却損や為替差損等の特別要因、持分法投資損失。
  • 通期への影響:
  • 通期予想は現時点で据え置き。ただし第2四半期累計予想を修正しており(詳細は別途公表)、世界経済や市場動向により通期修正の可能性があると会社は明示。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
  • 総資産:51,201,491千円(前期末比 △391,168 千円、△0.8%)
  • 純資産:42,789,719千円(前期末比 △125,840 千円)
  • 負債合計:8,411,772千円(前期末比 △265,328 千円)
  • 収益性(第1四半期累計)
  • 売上高:9,317,267千円(前年同期比 +8.8%、+751,186千円)
  • 営業利益:223,449千円(前年同期比 △38.2%、△137,929千円)
  • 営業利益率:223,449 / 9,317,267 = 約2.40%(前年同期は361,378/8,566,081=約4.22% → 利益率低下)
  • 経常利益:253,448千円(前年同期比 △42.0%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:203,423千円(前年同期比 △51.2%)
  • 1株当たり四半期純利益(EPS):18.16円(前年同期37.22円、▲51.2%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
  • 売上高進捗率:24.0%(9,317/38,800)
  • 営業利益進捗率:44.6%(223/500)
  • 純利益進捗率:45.1%(203/450)
  • 過去同期間との比較:売上は通常ペース~やや良好だが、利益率悪化で純利益は大幅ダウン。
  • 財務の安全性
  • 自己資本比率:83.6%(安定水準;目安40%以上を大きく上回る)
  • 負債比率(負債/純資産):約19.7%(8,411,772/42,789,719、低水準で安全)
  • 流動比率(流動資産/流動負債):32,292,143 / 7,118,589 = 約4.54(非常に良好)
  • キャッシュ・設備関連
  • 現金及び預金は17,701,231千円 → 14,506,244千円(△3,194,987千円)。投資(建設仮勘定の増加等)や運転資金の影響。
  • 原材料及び貯蔵品が1,832,290千円 → 3,312,996千円(+1,480,706千円、約+80.8%)と在庫積み増し。
  • 減価償却費:310,478千円 → 473,927千円(増加)→ 設備投資フェーズ。
  • セグメント別
  • 単一セグメントのため詳細は省略。製品別では集積回路が8,191百円(+8.8%)、機能部品が1,124百円(+8.7%)。

配当

  • 配当実績・予想:
  • 2025年3月期(実績):期末29.00円、年間合計54.00円(中間25.00円)
  • 2026年3月期(予想):変更なし、年間合計54.00円(中間25.00円、期末29.00円)
  • 配当利回り:–(株価情報未提示のため)
  • 配当性向(参考):
  • 通期予想EPS:40.18円(会社公表)に対し年間配当54.00円のため配当性向は約134%(高い/注意要)。(計算に使用したEPSは会社公表値)
  • 現金配当総額(概算、発行済基準):54円 × 11,198,967株 ≒ 604.7百万円(概算)。通期純利益予想450百万円に対して配当総額が上回る見込み。
  • 株主還元方針:自社株買いの記載は無し。配当は据え置き。

セグメント別情報

  • セグメント別状況:単一セグメント(電気・電子部品)。主要製品別では集積回路:8,191百円(前年同期比+8.8%)、機能部品(サーマルプリントヘッド等):1,124百円(+8.7%)。
  • 前年同期比較:両カテゴリとも売上増。収益性低下は主にコスト上昇・先行投資による。
  • セグメント戦略:先端パッケージ等新規事業を強化。生産能力拡充のための工場取得など設備投資を進める(詳細は後述の後発事象)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料上の中期計画の数値詳細は無しが、先端パッケージ等新規事業投入に向けた設備・体制強化が明記されている。第2工場取得は中長期の生産能力拡充に資する(2027年度本格稼働目標)。
  • KPI達成状況:該当する定量KPIの記載なし(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:民生機器向け需要は回復基調。ただし産業機器向けや車載(EV)関連は回復力弱く需要は停滞。在庫調整の局面や原材料高、地政学・為替リスクが継続。
  • 競合比較:同業他社との定量比較は資料に記載なし(–)。ただし半導体・先端パッケージ分野への投資は市場での競争優位性構築を目指す動き。

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期(2026年3月期)予想:売上高38,800百円(+10.9%)、営業利益500百円(+13.9%)、経常利益500百円(+19.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益450百円(+?%)。会社は通期予想の修正は行っていないが第2四半期累計予想は修正済。
  • 次期予想:–(資料に記載なし)
  • 会社予想の前提:為替や原材料等の前提は資料で明記なし(–)。
  • 予想の信頼性:第2四半期累計予想を修正している点と、原材料・為替・市場需要の不確実性を会社自身が指摘しており、短期的な変動リスクは高い。
  • リスク要因:
  • 原材料価格上昇、為替変動(為替差損発生)、
  • 新規事業の立ち上げ遅延や投資コスト増大、
  • 自動車(EV)分野の需要鈍化や顧客の在庫調整、
  • 大規模な設備売買/再配置による非経常損益影響。

重要な注記

  • 会計方針:期中における会計方針の変更・見積り変更・修正再表示は無し。
  • 重要な後発事象(注目点)
  • シャープ株式会社との間で「シャープ三重事業所第2工場および土地」の売買契約を締結(契約・引渡し日:2025年7月31日)。土地の引渡しは2025年12月末予定。
  • 取得理由・用途:第2工場取得により先端パッケージ等新規事業の対応力を強化。必要設備整備、人員体制強化を進め、2027年度の本格稼働を目指す。
  • 影響:生産能力拡充・工程合理化・供給体制強化が期待される一方、設備投資・減価償却費増加および立ち上げ期のコストを伴う点に留意。

(注)本まとめは公表資料に基づく情報整理を目的とし、特定の投資行動を勧誘・示唆するものではありません。不明箇所は“–”で表示しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6832
企業名 アオイ電子
URL http://www.aoi-electronics.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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