2026年3月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社が四半期ごとの明確な業績予想を開示していないため、会社予想との直接比較は不可。市場コンセンサスとの比較データも開示なし(差異:–)。
- 業績の方向性:減収減益(売上高26,140百万円、前年同期比△3.8%、親会社帰属四半期利益5,565百万円、前年同期比△16.8%)。
- 注目すべき変化:蛍光体フィルム販売の終了が売上に影響。光半導体関連の固定費増加と円高も利益を押し下げた点が重要(事業利益7,899百万円、前年同期比△17.7%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(2026年3月期)は修正なし。第1四半期進捗は売上高進捗25.3%、営業利益進捗28.5%、純利益進捗27.2%と、四半期比ベースでは通期見通しに対しておおむね順調(四半期は理論上25%が均等進捗の目安)。
- 投資家への示唆:売上構成の転換(低付加価値の製品終息→高付加価値製品への移行)と、光半導体の立ち上げ期に伴う固定費増が短期的に利益を圧迫している点を注視。為替やスマホ向け需要のタイミングも業績変動要因。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:デクセリアルズ株式会社
- 主要事業分野:光学材料部品および電子材料部品の製造・販売(光学フィルム、光学樹脂材料、異方性導電膜(ACF)、表面実装型ヒューズ、光半導体向け製品など)
- 代表者名:代表取締役社長 新家 由久
- 備考:2024年10月1日に普通株式1株→3株の株式分割を実施(開示数値は分割後換算で表示)
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算説明会:有(アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント:
- 光学材料部品:光学フィルム(反射防止フィルムなど)、光学樹脂材料(精密接合用樹脂等)
- 電子材料部品:異方性導電膜(ACF)、表面実装型ヒューズ、フォトニクス(光半導体製品)等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):176,418,500株(2026年3月期1Q)
- 期末自己株式数:8,794,661株
- 期中平均株式数(四半期累計):167,917,593株
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:第1四半期は本資料(2025/8/5)で発表済み
- IRイベント:決算説明会実施(詳細日程:決算短信参照、資料はウェブサイトで公開)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:26,140百万円(前年同期比△3.8%)。会社の四半期予想は非開示のため達成率:–。通期予想(103,500百万円)に対する進捗率25.3%(四半期として標準的〜やや良好)。
- 営業利益:7,985百万円(前年同期比△18.3%)。通期予想(28,000百万円)に対する進捗率28.5%(四半期比ではやや良好)。
- 親会社帰属四半期利益:5,565百万円(前年同期比△16.8%)。通期予想(20,500百万円)に対する進捗率27.2%。
- サプライズの要因:
- 減収要因:蛍光体フィルムの販売終息、スマートフォン向け製品の需要タイミング(ACFの量産開始遅延等)、為替の円高傾向で外貨建て売上の円換算がマイナス影響。
- 減益要因:光半導体(フォトニクス)を中心とした固定費の増加、持分法損失(当期△114百万円)など。
- 増収分:一部の高付加価値製品(スマホ向けハイエンド樹脂)やデータセンター向け光トランシーバー関連出荷拡大などは増収に寄与。
- 通期への影響:会社は通期予想の修正を行っておらず、現時点で通期予想達成可能性については「前提変更なし」。第1四半期の進捗は利益・売上とも概ね均等配分以上であり、現時点では通期見通し維持。
財務指標
- 損益計算(第1四半期、百万円):
- 売上高:26,140(前年同期27,176、△3.8%) ※減少(注意)
- 売上総利益:13,772(前年15,338、△10.2%)
- 販管費:5,873(前年5,742、+2.3%)
- 営業利益:7,985(前年9,773、△18.3%) 営業利益率約30.5%(前年約36.0%)→ 低下(収益性悪化)
- 税引前利益:7,709(前年9,538、△19.2%)
- 親会社帰属四半期利益:5,565(前年6,689、△16.8%)
- 基本EPS(四半期):33.14円(前年38.98円、△15.0%)
- キャッシュ・資産・負債(百万円、期末):
- 資産合計:154,993(前期末151,821、+3,172)
- 流動資産:56,394(現金及び現金同等物25,843→減少。現金は良い/悪い目安:減少傾向)
- 非流動資産:98,599(有形固定資産の増加等)
- 負債合計:59,484(前期末55,905、+3,579)
- 親会社所有者帰属持分:95,508(前期95,915、△406)
- 自己資本比率:61.6%(安定水準:>40%で安定)※良好
- 有利子負債(短期8,055 + 長期11,563)= 19,618百万円(前期合計21,078→減少:負債圧縮傾向)
- 流動比率(目安):流動資産56,394 / 流動負債43,342 ≒ 1.30(130%)(目安:100%超=短期支払力は確保)
- EBITDA等:EBITDA 9,667百万円(前年11,204、△13.7%)
- セグメント別(第1四半期、百万円・前年同期比):
- 光学材料部品:売上高11,933(△5.1%)、事業利益3,329(△8.6%)
- 電子材料部品:売上高14,390(△2.5%)、事業利益4,570(△23.2%)
- 備考:電子材料部品の事業利益落ち幅が大きく、特に光半導体関連の固定費影響が顕著
- 財務の解説:
- 総じて資産は増加(設備投資/有形固定資産の増加が主因)、現金は減少しているものの自己資本比率は高水準で安定。営業利益率は前年同期比で低下したが、四半期ベースの通期進捗は概ね良好。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期(予想):中間配当29.00円、期末配当29.00円、年間合計58.00円(前回発表から修正なし)
- 直近の実績(参考・前期):2025年3月期は中間78.00円、期末32.00円だが株式分割の影響で単純比較困難
- 配当利回り:–(株価情報未提示のため算出不可)
- 配当性向(目安):通期EPS(基本)120.25円に対し年間配当58円 → 配当性向概算約48.2%(高め/株主還元重視)
- 特別配当・自社株買い:なし(開示なし)。自己株式は増加中(期末自己株式数8,794,661株)。
セグメント別情報
- 光学材料部品:
- 売上高11,933百万円(前年同期比△5.1%)、事業利益3,329百万円(△8.6%)
- 主因:蛍光体フィルム販売終息による減収。一方で反射防止フィルム(ARF)やスマホ向け高付加価値樹脂製品は好調。
- 電子材料部品:
- 売上高14,390百万円(△2.5%)、事業利益4,570百万円(△23.2%)
- 主因:ACFのスマホ新モデル立ち上げ遅延や前期の前倒し需要の反動で減収、表面実装型ヒューズやデータセンター向けBBU/光トランシーバーは増収。ただし光半導体関連で固定費が増加し利益率低下。
- セグメント戦略(開示内容からの要点):
- 低付加価値製品(蛍光体フィルム)を整理し、ハイエンド向け製品やデータセンター向けフォトニクス等高付加価値分野へシフト中。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:本文には具体的な中期数値目標の記載なし(表示:–)。ただし高付加価値製品へのシフトとフォトニクス投資が進む旨を示唆。
- KPI達成状況:開示KPIは限定的のため明示不可(売上構成の高付加価値化は進行中の旨)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:本資料では同業他社との直接比較は無し(–)。
- 市場動向:スマートフォンのモデル切替、データセンター向け需要、各国の補助金政策や在庫循環が短期的需要に影響。為替(円高)は収益にマイナス。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし、2025/5/12発表値):
- 売上高103,500百万円(△6.2%)
- 事業利益29,000百万円(△23.8%)
- 営業利益28,000百万円(△29.5%)
- 親会社帰属当期利益20,500百万円(△26.1%)
- 基本的1株当たり当期利益(通期):120.25円
- 四半期実績の通期進捗:売上25.3%、営業利益28.5%、純利益27.2%(四半期としては概ね順調)
- 予想の信頼性:会社は通期見通しを維持。第1四半期の進捗は均等配分以上であるが、フォトニクスの固定費やスマホ需要タイミング、為替の変動が下振れリスク。
- リスク要因:
- 為替(円高)の影響
- スマートフォンやデータセンター向け需要のタイミング(受注・量産開始の前倒し/後ろ倒し)
- 生産稼働・在庫調整(顧客在庫の影響)
- 光半導体関連の固定費負担が想定以上に続く場合の利益圧迫
重要な注記
- 会計方針:IFRSに基づく開示だが、当四半期における会計方針の変更や見積りの変更は無し。
- 株式分割:2024年10月1日に1→3株の分割を実施。EPS等は分割後換算で算定。
- 監査:PwC Japanによる四半期レビューを実施(期中レビューの結論において重要な点は認められず)。
- 開示補足:事業利益・EBITDAはIFRSベースではない補助指標として開示。決算補足説明資料は同社IRサイトに掲載。
(注)不明または開示無しの項目は「–」で表示しています。本まとめは提供資料に基づく事実の整理であり、投資助言や推奨を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4980 |
| 企業名 | デクセリアルズ |
| URL | http://www.dexerials.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。