2026年3月期 第1四半期決算短信[IFRS](連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:四半期単独で会社の「通期予想との整合性」を崩すような修正はなく、通期予想は変更なし。市場予想との比較は提示がないため不明(市場予想:–)。短期的には「ほぼ予想通り(通期進捗は概ね良好)」と判断できる。
  • 業績の方向性:売上収益は減収(前年同期比△1.7%)だが、営業利益は増益(+12.0%)で増益基調。親会社帰属利益も増加(+24.2%)。
  • 注目すべき変化:四半期包括利益が大幅減少(△70.9%)しており、為替による外貨換算差額の大幅なマイナス(△3,747 百万円)が主因。営業利益改善は増産・合理化や製品効果が寄与。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上2兆円、営業利益800億円、親会社帰属当期利益500億円、年間配当86円)は据え置き。第1四半期の進捗は売上・営業利益ともに通期予想に対しやや下振れ(下記進捗率参照)だが概ね到達可能と想定。為替(想定:1USD=145円等)や生産状況がキー。
  • 投資家への示唆:営業ベースは改善しているが、外貨換算損益の変動で包括利益が大きく変わる点に注意。通期見通しは据え置きのため、為替動向と地域別の生産・車種構成が今後の注目点。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:トヨタ紡織株式会社
  • 主要事業分野:自動車内装部品、シート関連などの製造・販売(地域別に日本、北中南米、中国、アジア、欧州・アフリカ等で事業展開)
  • 代表者:取締役社長 白柳 正義
  • URL: https://www.toyota-boshoku.com
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年7月31日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計(2025年4月1日~2025年6月30日)
  • 決算補足説明資料:作成・公表あり(2025年7月31日掲載)、決算説明会あり(機関投資家・アナリスト向け)
  • セグメント:
  • 日本、北中南米、中国、アジア、欧州・アフリカ(地域別に生産・販売・現地子会社等で構成)
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(自己株含む):187,665,738株(2026年3月期1Q)
  • 期中平均株式数(四半期累計):178,590,361株
  • 期末自己株式数:9,023,574株
  • 時価総額:–(本資料に記載なし)
  • 今後の予定:
  • 決算補足資料掲載:2025年7月31日(実施済)
  • 株主総会、次回決算発表、IRイベント等:–(本資料に具体日程記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(当第1四半期、単位:百万円、対前年同四半期増減率)
  • 売上収益:479,693(△1.7% / 前年488,000) — 会社の四半期見通し(四半期単独)は開示なし。通期予想(2,000,000)に対する進捗率:24.0%(四半期としてはやや未達の目安:25%が均等配分目安)
  • 営業利益:18,703(+12.0% / 前年16,698) — 通期予想(80,000)に対する進捗率:23.4%(概ね許容範囲)
  • 税引前利益:18,901(△2.6% / 前年19,405)
  • 親会社の所有者に帰属する四半期利益:10,801(+24.2% / 前年8,696) — 通期予想(50,000)に対する進捗率:21.6%(やや下振れ)
  • サプライズの要因:
  • 営業利益上振れ要因:増産効果、合理化、新製品効果により販管費・原価を圧縮。
  • 包括利益大幅悪化要因:在外営業活動体の外貨換算差額が前年のプラス20,903から当期は△3,747へ転じ、四半期包括利益が大幅減少(為替差損が主因)。
  • 税引前利益は金融費用増(四半期で金融費用が増加)等で前年並み〜小幅減。
  • 通期への影響:
  • 会社は通期予想を修正せず(据え置き)。第1四半期の営業利益進捗は通期に対して概ね順調だが、為替変動による包括利益・為替想定の差は通期見通し達成リスク要因。為替想定は1USD=145円、1EUR=160円等。

財務指標(要点)

  • 損益(当第1四半期:百万円)
  • 売上収益:479,693(前年同期488,000、△1.7% / △8,307百万円)
  • 売上総利益:49,916(前年50,357、△0.9%)
  • 営業利益:18,703(前年16,698、+12.0%)→ 営業利益率:3.90%(18,703/479,693)※目安:自動車部品業界は製品により差。前年は約3.42%。
  • 税引前利益:18,901(前年19,405、△2.6%)
  • 四半期利益(当期利益):13,141(前年10,540、+24.7%)
  • 親会社帰属四半期利益:10,801(前年8,696、+24.2%)
  • 1株当たり四半期利益(EPS):基本 60.48円(前年48.73円、+24.1%)
  • 財政状態(2025/6/30)
  • 資産合計:1,072,508(百万円)← 前期末1,094,831(△223億円)
  • 負債合計:583,867(百万円)← 前期末604,763(△208億円)
  • 資本合計:488,640(百万円)← 前期末490,067(△14億円)
  • 親会社所有者に帰属する持分:446,721(百万円)
  • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に近似):41.7%(安定水準:≥40%)
  • キャッシュ・フロー(累計)
  • 営業活動によるCF:39,750(百万円、前年38,638)→ 良好
  • 投資活動によるCF:△15,431(百万円、前年△15,615)
  • 財務活動によるCF:△16,234(百万円、前年△19,273)
  • 現金及び現金同等物期末:255,730(百万円、前期末249,721)
  • 自由CF(営業+投資):約24,319(百万円、プラスは良好)
  • 進捗率分析(通期見通しに対する進捗:第1四半期)
  • 売上高進捗率:24.0%(479,693 / 2,000,000)→ 四半期均等配分(25%)よりやや低い
  • 営業利益進捗率:23.4%(18,703 / 80,000)→ 四半期均等配分よりやや低いが概ね順調
  • 親会社帰属利益進捗率:21.6%(10,801 / 50,000)→ やや下振れ
  • 過去同期間との比較:営業利益は改善、包括利益は大幅悪化(為替)
  • 財務安全性・効率性
  • 自己資本比率(親会社持分比率)41.7%(安定水準)
  • 流動資産 649,835 / 流動負債 375,902 → 流動比率 ≒ 173%(良好、短期支払余裕あり)
  • 負債合計 583,867(資産比で約54.4%)→ 中程度のレバレッジ
  • 営業CFがプラスで推移しておりキャッシュ創出力は堅調
  • セグメント別(当第1Q、外部売上収益・セグメント利益、単位:百万円)
  • 日本:売上 206,158、セグメント利益 5(前年:204,749/942)→ 利益大幅減(車種構成・市況・為替影響等)
  • 北中南米:売上 134,179、セグメント利益 4,612(前年:136,748/2,197)→ 利益増(合理化・増産効果)※新会社立上げ費用などを吸収
  • 中国:売上 46,147、セグメント利益 4,154(前年:50,754/2,421)→ 売上減・利益増(車種構成、増産効果)
  • アジア:売上 66,503、セグメント利益 9,069(前年:65,324/9,299)→ 売上微増、利益やや減(諸経費増)
  • 欧州・アフリカ:売上 26,704、セグメント利益 855(前年:30,423/1,780)→ 減収減益(生産減や市況影響)
  • 財務の解説:全体では増産・合理化で営業利益改善。ただし為替感応度が高く、外貨換算差額の影響で包括利益が大幅悪化。資産・負債ともに前期末比で減少し、営業債権・債務の動きが主因。

配当

  • 配当実績と予想:
  • 2026年3月期(予想):第2四半期末(中間) 43.00円、期末 43.00円、年間計 86.00円(変更なし)
  • 直近修正:なし
  • 配当性向(会社予想ベース、通期):配当性向 ≒ 30.7%(配当86円 / 予想EPS 279.96円)(目安:30%前後は中程度の株主還元)
  • 特別配当・自社株買い:特別配当なし、直近で大規模な自己株式取得の記載なし(保有自己株は存在)

セグメント別情報(要点)

  • 各地域の状況(当四半期)
  • 日本:生産台数増だが車種構成・市況・為替で利益落ち込み(セグメント利益ほぼゼロ)
  • 北中南米:中国は増産・合理化で営業利益改善。北中南米は新会社立上げ費用等があるも増益。
  • 中国:売上減だが車種構成や増産効果で利益改善。
  • アジア:売上は微増、諸経費増で利益はやや低下。
  • 欧州・アフリカ:減産・市況悪化で減収減益。
  • セグメント戦略:拡販・増産によるスケールメリットと合理化で利益確保を図る。地域別で車種構成変化が収益に影響。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:本資料での中期計画の具体数値は記載なし(–)。通期ベースの収益改善(営業利益率改善)方針との整合は、現時点で増産・合理化により営業利益改善が見られる点で整合的。ただし為替リスクが中長期達成の変数。
  • KPI達成状況:営業利益率向上の初動(Q1営業利益率約3.9%)は前期比で改善。その他KPIは資料に限定情報のみ。

競合状況や市場動向

  • 競合との相対位置付け:事業はトヨタグループや他自動車部品メーカーと競合。四半期ベースでは増産・合理化で営業力は維持・改善。詳細な競合比較データは本資料に記載なし(–)。
  • 市場動向:自動車生産台数の地域差、車種構成変化、為替動向が収益に直結。特に為替変動が包括利益に大きく影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期(2026年3月期)予想:売上収益 2,000,000 百万円(+2.3%)、営業利益 80,000 百万円(+88.7%)、税引前利益 83,000 百万円(+76.2%)、親会社帰属当期利益 50,000 百万円(+199.1%)、1株当たり当期利益 279.96円
  • 予想修正:当開示時点で修正なし(直近公表値からの変更なし)
  • 前提為替:1USD=145円、1EUR=160円、1THB=4.3円、1CNY=20.0円
  • 予想の信頼性:会社は前提を明示しており通期見通しは据え置き。過去の達成傾向は四半期毎に変動があるため、為替や生産台数の見通しが外れると修正要因となる。
  • リスク要因:
  • 為替変動(外貨換算差額が包括利益に大きく影響)
  • 世界各地域の生産台数・車種シフト(車種構成の変化が単価・利益率に影響)
  • 原材料・物流コストの上振れ
  • 新会社立上げ等に伴う一時費用(北中南米の例)
  • マクロ需要低下(自動車需要の減速)

重要な注記

  • 会計方針の変更:当四半期において重要な会計方針の変更なし。
  • 四半期レビュー:監査法人によるレビューは無し(レビュー未実施)。
  • その他:決算補足説明資料は2025年7月31日に当社ホームページ掲載。将来予測は会社の現時点情報に基づく見通しであり、実際の業績は変動し得る旨の注記あり。

(注)本まとめは提供された決算短信の数値・記載に基づく整理であり、投資助言を行うものではありません。不明項目や資料に記載のない情報については「–」と記載しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3116
企業名 トヨタ紡織
URL http://www.toyota-boshoku.com
市場区分 プライム市場
業種 自動車・輸送機 – 輸送用機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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