決算短信：ニフコ（7988）

2026年３月期 第１四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社の通期予想からの修正はなし。第1四半期の実績は概ね想定内だが、為替差損の発生で経常利益は前年同期比で下振れ（経常減益）している一方、営業利益・当期純利益は増加（上振れ感）。
• 業績の方向性：増収減益ではなく「減収（▲0.7%）・増益（営業利益＋9.3%、親会社株主に帰属する四半期純利益＋11.2%）」という構図。経常利益は為替差損等で▲11.0%減少。
• 注目すべき変化：包括利益が大幅悪化（第1四半期 1,655百万円、前年同期 15,975百万円、△89.6%）――主因は為替換算差額の大幅なマイナス。営業面は管理費抑制で改善。特別利益（固定資産売却益1,143百万円）が当期純利益を押し上げ。
• 今後の見通し：通期業績予想（売上348,000百万円、営業利益49,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益30,600百万円）に対し第1四半期の進捗は売上約24.6%、営業利益約26.3%、親会社株主純利益約32.1%で、おおむね順調。会社は業績予想を修正していない。
• 投資家への示唆：営業面ではコスト管理が効いており利益率は改善。ただし為替の変動（為替差損・為替換算差額）や海外の規制リスク（韓国子会社に対する公正取引委員会の調査継続）が短中期の不確実要因となる点は要注目。

基本情報

• 企業名：株式会社ニフコ
• 主要事業分野：合成樹脂成形品の製造・販売（主力）およびベッド・家具事業（家庭・ホテル向け等）
• 代表者名：代表取締役社長 柴尾 雅春
• 問合せ先：財務・経理部長 浜田 博（TEL 03-5476-4853）
• 報告概要：提出日 2025年7月31日、対象会計期間 2026年3月期 第1四半期（2025年4月1日–2025年6月30日）
• 決算説明会：決算補足説明資料あり、決算説明会は開催なし
• セグメント：
• 合成樹脂成形品事業：自動車向けを中心に樹脂成形品の製造・販売（セグメント売上の大部分を占める）
• ベッド及び家具事業：ホテル向け・小売向けのベッド・家具等の製造販売
• 発行済株式：期末発行済株式数（普通株式） 100,257,053株（自己株式含む）
• 期中平均株式数（四半期累計）：95,198,165株
• 今後の予定：決算予想の修正なし（直近公表分）。株主総会・IRイベント等の予定は記載なし（–）。

決算サプライズ分析

• 予想 vs 実績（会社予想との比較は通期予想に対する進捗で評価）
• 売上高：85,541百万円（前年同期比△0.7%）。通期予想348,000百万円に対する進捗率 24.6%（通常ペース）。
• 営業利益：12,999百万円（前年同期比＋9.3%）。通期予想49,500百万円に対する進捗率 26.3%（良好）。
• 親会社株主に帰属する四半期純利益：9,831百万円（前年同期比＋11.2%）。通期予想30,600百万円に対する進捗率 32.1%（良好）。
• サプライズの要因：
• 営業利益の増加は管理可能経費削減等のコストコントロールによる。
• 経常利益が減少した主因は為替差損（当四半期 営業外費用に為替差損714百万円計上）で、前年同期の為替差益（1,701百万円）から逆転。
• 当期純利益は固定資産売却益（1,143百万円）が寄与し増益になっている。
• 通期への影響：現時点で通期予想は据え置き。第1四半期の進捗は売上・営業利益共におおむね順調で、為替の振れ幅と韓国の調査リスクが通期達成の主要不確実要因。

財務指標

• 損益（第1四半期累計、百万円）
• 売上高：85,541（対前年同期 △0.7% / 前年 86,139）
• 売上総利益：27,251（前年 25,867）
• 販売費及び一般管理費：14,252（前年 13,978）
• 営業利益：12,999（＋9.3%） 営業利益率 15.2%（12,999/85,541）→ 良好な水準
• 経常利益：12,593（△11.0%）
• 親会社株主に帰属する四半期純利益：9,831（＋11.2%）
• 1株当たり四半期純利益（EPS）：103.28円（前年同期 89.97円）
• 貸借対照表（当第1四半期末、百万円）
• 総資産：356,209（前期末 379,816、減少 23,607 百万円）
• 純資産：275,095（前期末 278,725、減少 3,630 百万円）
• 自己資本比率：76.5%（安定水準。前年同期 72.4%）
• 現金及び預金：126,839（減少）
• キャッシュフロー：四半期キャッシュフロー計算書は作成せず（四半期分なし）。減価償却費：3,130百万円（前年同期 3,226）。
• 進捗率分析（通期予想に対する第1四半期進捗）
• 売上高進捗率：24.6%（比較的通常ペース）
• 営業利益進捗率：26.3%（やや順調）
• 親会社株主純利益進捗率：32.1%（良好）
• 財務安全性
• 自己資本比率 76.5%（安定水準）
• 流動比率（概算）：流動資産238,568 / 流動負債47,881 ≒ 498%（非常に良好）
• 負債合計：81,113（前期101,090から減少）→ 資金構成は保守的
• 効率性：売上高営業利益率は約15.2%（第1四半期）と利益効率良好
• セグメント別利益貢献：合成樹脂成形品事業が主力（売上・利益の大半を占める）

配当

• 期中配当（第1四半期末）：なし
• 会社の年間配当予想（修正なし）：年間80.00円（第2四半期末40.00円、期末40.00円）
• 直近（2025年3月期）実績：年間75.00円からの増配見込み（予想80.00円）
• 配当性向：通期予想ベースの配当性向は公表値より計算可能（通期当期純利益予想30,600百万円、年間配当合計80円→配当性向は–％（株価情報がないため配当利回りは算出不可））
• 特別配当：なし
• 株主還元方針：特記事項なし（ただし従業員向け第三者割当で自己株処分実施）

セグメント別情報

• 合成樹脂成形品事業（主要）
• 売上高：76,748百万円（前年同期比 △0.4%）
• セグメント利益：13,032百万円（前年同期比 ＋8.3%）
• 概要：国内は自動車生産の回復で増収、海外は米中で増収、欧州（特に英国）で減収。管理費削減で増益。
• ベッド及び家具事業
• 売上高：8,792百万円（前年同期比 △3.0%）
• セグメント利益：1,360百万円（前年同期比 △6.5%）
• 概要：国内の販売店向け苦戦、海外は中国は好調だが香港のホテル向け反動で減収減益。
• セグメント戦略・見通し：合成樹脂事業の収益性改善と、ベッド事業の販路回復が鍵。為替・地域別需要の差が業績に影響。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：添付資料に言及はあるが本短信内での具体数値比較はなし（–）
• KPI達成状況：営業利益率改善や自己資本比率高止まりは好材料。中期目標との整合は現時点で概ね支障なし（通期予想据え置き）。

競合状況や市場動向

• 競合他社比較：本短信に同業他社との直接比較は記載なし（–）。
• 市場動向：自動車市場の地域差（中国・インド堅調、米欧は弱含み）が収益に直結。米国の関税政策や世界的な貿易環境がリスク要因。為替変動も収益を揺さぶる要素。

今後の見通し

• 業績予想（通期、会社予想、修正なし）
• 売上高：348,000百万円（前期比△1.4%）
• 営業利益：49,500百万円（＋0.6%）
• 経常利益：49,500百万円（△5.1%）
• 親会社株主に帰属する当期純利益：30,600百万円（△31.6%）
• 1株当たり当期純利益：315.76円
• 会社予想の前提：為替・原材料等の前提は添付資料の「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照（本短信本文では詳細記載なし）。
• 予想の信頼性：第1四半期の進捗は概ね順調。ただし過去の為替影響や特別要因の有無により上下する可能性あり。
• リスク要因：為替変動、原材料価格の変動、自動車市場の地域別需要変化、韓国子会社に対する公正取引委員会の調査結果、米国の関税政策等。

重要な注記

• 会計方針の変更：なし
• 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用：あり（税金費用の見積り等）
• 監査・レビュー：当該四半期財務諸表に対する公認会計士・監査法人のレビューは未実施
• 追加情報：2025年7月25日に自己株式98,250株を従業員持株会へ第三者割当処分（従業員向けインセンティブ）実施。
• 偶発債務：韓国の連結子会社が公正取引委員会の立入調査を受けており、今後の影響があり得る（調査継続中）。

（注）本資料は開示された決算短信の内容に基づく要約・整理であり、投資助言ではありません。不明な項目は「–」で示しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

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