2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し(予想どおり)。四半期実績は会社発表の四半期予想提示なしのため市場予想との比較は–。監査法人の期中レビューは問題なし。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高は前年同期比△0.9%の4,856百万円、営業利益は△46.9%の203百万円)。
  • 注目すべき変化:セグメントでは「ファッション関連事業」が売上高△13.8%、セグメント利益△82.5%と大幅悪化。一方で「繊維関連事業」は売上高+10.9%、セグメント利益+259.8%と回復。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高23,000百万円、営業利益1,900百万円、当期純利益2,100百万円)に変更なし。第1四半期の進捗は売上高で約21.1%、営業利益で約10.7%と営業利益進捗が低い点が達成可能性の注視点。
  • 投資家への示唆:営業面ではファッション事業の回復と販管費コントロールが鍵。第1四半期は投資有価証券の配当収入増(受取配当金592百万円)が経常を支えたため、営業収益力と非経常要素の分離で見極めが必要。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:三共生興株式会社
  • 主要事業分野:ファッション関連事業(DAKS、LEONARD 等のブランドビジネス)、繊維関連事業(製品OEM等)、不動産関連事業(賃貸ビル・ホテル等)
  • 代表者名:代表取締役社長CEO 井ノ上 明
  • URL:https://www.sankyoseiko.co.jp/
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年8月8日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日〜2025年6月30日)
  • 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
  • セグメント:
  • ファッション関連事業:英国「DAKS」、仏「LEONARD」を中心としたブランド展開(国内百貨店及びアジア市場)
  • 繊維関連事業:製品OEMが主。生産体制の東南アジア強化、機能素材開発等
  • 不動産関連事業:大阪・東京等の賃貸ビル、ビジネスホテル、イベントホール、内装工事
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):46,000,000株
  • 期中平均株式数(四半期累計):38,221,451株(当第1四半期)
  • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
  • 決算発表(本Q発表済):2025年8月8日
  • IRイベント:決算補足資料あり。決算説明会は開催なし。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が四半期予想を提示していないため「会社予想との達成率」は一部–)
  • 売上高:4,856百万円(前年同期比△0.9%)、会社四半期予想:–、達成率:–(通期比は下記参照)
  • サプライズの要因:
  • 営業利益が大幅に減少した主因は、ファッション事業の店頭販売減少および出店に伴う費用等(販管費増)によるもの。
  • 繊維事業の増収増益は主要取引先の堅調と新規取引先開拓、子会社吸収合併(同社の連結範囲変更)による寄与。
  • 当四半期は受取配当金が増加(592百万円、前年362百万円)しており、経常・税引前利益や親会社株主帰属当期純利益を下支え。
  • 通期への影響:
  • 会社は通期予想を据え置き。第1四半期の営業利益進捗は低いため、通期達成には下期での営業改善(特にファッション事業の回復)か追加のコスト削減が必要。
  • 非営業(投資)収益への依存が大きい期は変動要因があるため、投資収益の継続性も確認が必要。

財務指標

  • 財務諸表 要点(単位:百万円)
  • 売上高(第1Q):4,856(前年4,900、△0.9%)
  • 営業利益(第1Q):203(前年384、△46.9%)
  • 経常利益(第1Q):795(前年863、△7.8%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益:594(前年664、△10.5%)
  • 総資産:68,304(前期末69,823)
  • 純資産:50,565(前期末51,178)
  • 自己資本比率:73.5%(安定水準、前年72.8%)
  • 収益性(第1Q 対前年同期)
  • 売上高:4,856百万円(△0.9%、△44百万円)
  • 営業利益:203百万円(△46.9%、△181百万円)/営業利益率 4.2%(203/4,856)
  • 経常利益:795百万円(△7.8%、△68百万円)
  • 四半期純利益:594百万円(△10.5%、△70百万円)
  • 1株当たり四半期純利益(EPS):15.55円(前年16.66円、△1.11円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期の進捗率)
  • 通期売上高進捗率:4,856 / 23,000 = 21.1%(通年に対し概ね第1四半期で約2割。業種の季節性次第だが概ね平常)
  • 通期営業利益進捗率:203 / 1,900 = 10.7%(進捗低め)
  • 通期当期純利益進捗率:594 / 2,100 = 28.3%(高め。受取配当等の非営業収益が寄与)
  • 過去同期間との比較:売上進捗は前年とほぼ同水準、営業利益は低下(前年384→今期203)。
  • 財務の安全性
  • 自己資本比率:73.5%(安定水準、目安40%以上を上回る)
  • 負債合計:17,739百万円、負債/純資産比(負債比率)=17,739 / 50,565 ≒ 35.1%(低水準)
  • 流動比率:流動資産15,001 / 流動負債6,469 ≒ 232%(良好)
  • 借入金(短期+長期):2,820 + 1,230 = 4,050百万円(大きなレバレッジは見られない)
  • 効率性
  • 減価償却費:295百万円(第1Q)
  • のれん償却:15百万円(第1Q)
  • 総資産回転率等の詳細データは限定的のため算出不可(売上高/総資産(年換算)については季節調整注意)。
  • セグメント別利益貢献(第1Q)
  • ファッション関連事業:売上2,110百万円(△13.8%)、セグメント利益57百万円(△82.5%)
  • 繊維関連事業:売上2,165百万円(+10.9%)、セグメント利益127百万円(+259.8%)
  • 不動産関連事業:売上645百万円(+3.2%)、セグメント利益201百万円(△10.9%)
  • 財務の解説:
  • 総資産・純資産とも小幅減。現金及び預金は1,436百万円減少(9,013→7,577)。投資有価証券は大きく変動なし(31,166→31,121)。
  • 純資産減少の主因は利益剰余金の減少(27,567→27,129)及び有価証券評価差額の減少(17,742→17,480)。

配当

  • 配当実績と予想:
  • 中間配当(第2四半期末予想):―
  • 期末配当(予想):27.00円(通期合計27.00円)
  • 直近公表からの配当予想修正:無
  • 配当性向:
  • 会社の通期EPS予想:54.91円 → 配当27円/EPS54.91円 ≒ 配当性向49.2%(比較的高い水準)
  • 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:特段の自社株買い等の記載無し(自己株式は保有中だが買付の記載は無し)

セグメント別情報

  • ファッション関連事業(ブランド事業)
  • 第1Q売上:2,110百万円(前年2,449→△13.8%)
  • 第1Qセグメント利益:57百万円(前年331→△82.5%)
  • 主因:国内百貨店の店頭販売の苦戦、出店に伴う経費増。海外(中国・台湾等)市況の低迷。
  • 戦略:英国発ブランド協業企画強化、次世代顧客向け商品企画等で顧客層拡大を図る。
  • 繊維関連事業(OEM等)
  • 第1Q売上:2,165百万円(前年1,953→+10.9%)
  • 第1Qセグメント利益:127百万円(前年35→+259.8%)
  • 主因:主要取引先の堅調、受注拡大、新規取引先の開拓、子会社(三共生興アパレルファッション株式会社)吸収合併による一体運営効果。
  • 戦略:東南アジアの生産体制整備、アパレル外商材や機能素材の開発による収益多角化。
  • 不動産関連事業
  • 第1Q売上:645百万円(前年624→+3.2%)
  • 第1Qセグメント利益:201百万円(前年225→△10.9%)
  • 主因:稼働率安定、イベント数増加で売上増だが省エネ設備更新などで経費増加により減益。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「CHALLENGE NEXT 100」 → 新経営方針「共生NEXT100」の深化(計画2年目)
  • 進捗状況:繊維事業の強化やグローバル化、OEMビジネスモデル変革への取り組みが進行。ファッション事業は先行投資(旗艦店出店等)を継続。
  • KPI達成状況:明確なKPI数値は開示無し。セグメント別収益の改善(繊維事業)はプランに沿った動き。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:訪日インバウンド減速、物価高・原材料高の継続で衣料消費は慎重。アジア市場(中国・台湾等)の回復が遅れている。
  • 競合比較:同業他社の定量比較データは開示無し。事業別ではOEM競争の激化が指摘されており、コスト競争・差別化(機能素材等)が鍵。

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期予想の修正:無し(公表済の通期予想に据え置き)
  • 次期予想:–(本資料内での開示なし)
  • 会社予想の前提条件:添付資料3ページに記載の前提あり(為替・原料等の具体数値は本文に記載なし)
  • 予想の信頼性:第1Qは投資収益(配当)により当期純利益進捗が良好だが、営業利益進捗が低く、通期達成には営業改善が必要。過去の達成傾向は直近開示分では保守的・中立の判断材料は限定的。
  • リスク要因:
  • 消費者マインドの悪化(インバウンド含む)
  • 原材料・エネルギー価格の高止まり
  • 為替変動や関税政策等の外部ショック
  • OEM市場での受注競争激化
  • 有価証券評価損・配当収入の変動(当期は配当収入増が寄与)

重要な注記

  • 会計方針:変更無し
  • 連結範囲の重要な変更:有(2025年4月1日付で連結子会社 三共生興アパレルファッション株式会社を吸収合併。共通支配下取引として会計処理)
  • これにより比較数値の構成が変わるため、前年同期比には連結範囲変更の影響を考慮する必要あり。
  • キャッシュ・フロー計算書:当第1四半期連結累計期間のCF計算書は作成していない
  • 監査:四半期連結財務諸表に対する監査法人による期中レビュー有(結論:重要な点で不適正と信じさせる事項なし)
  • 重要な後発事象:該当事項なし

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8018
企業名 三共生興
URL http://www.sankyoseiko.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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