2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期予想との乖離はなく「ほぼ予想どおり」。市場予想との比較は提示資料に明記なし(差異記載無し)。
  • 業績の方向性:減収減益(売上収益△5.8%、コア営業利益△25.0%、営業利益△25.0%、親会社帰属中間利益△25.7%)。
  • 注目すべき変化:日本の薬価改定や後発医薬品選定療養制度の影響、中国における流通在庫水準調整が売上減の主要因。抗アレルギー製剤(アレジオン類)が大幅減(中間期で△40.5%)等、品目差が大きい。研究開発費は前年同期比+13.0%で増加(長期的なパイプライン投資継続)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上294,000百万円、親会社帰属当期利益34,000百万円 等)に対し中間進捗は売上46.9%、営業利益(IFRSベース)40.7%、純利益41.0%で「通期見通し達成の想定どおり」と会社は説明。業績予想の修正は無。
  • 投資家への示唆:短期的には日本薬価や中国の在庫調整が業績を圧迫している点に留意。中長期では複数の新製品発売・開発進展(緑内障、網膜、近視進行抑制等)と高い自己資本比率により財務余力があり、R&Dとグローバル展開に注力している点が重要。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:参天製薬株式会社(Santen Pharmaceutical Co., Ltd.)
  • 主要事業分野:眼科領域の医薬品および医療機器の研究・開発・製造・販売(緑内障、ドライアイ、網膜疾患、抗アレルギー、近視進行抑制など)
  • 代表者名:代表取締役社長兼CEO 伊藤 毅
  • IR連絡先:Global Head of Investor Relations 佐久間 ギヨム TEL 06-7664-8621
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年11月6日
  • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日〜2025年9月30日)
  • 決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け)/補足資料作成有
  • 半期報告書提出予定日:2025年11月10日
  • 配当支払開始予定日:2025年11月28日
  • セグメント:
  • 単一セグメント(Santenグループは単一セグメントのためセグメント情報は省略)
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(自己株式含む):342,068,554株(2026年3月期中間期)
  • 期末自己株式数:17,234,831株(同)
  • 期中平均株式数(中間期):333,666,908株(同)
  • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
  • 決算補足説明資料掲示・説明会(2025年11月6日実施、資料は同社HP掲載予定)
  • 株主総会、IRイベント:–(当該短信に特記事項なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表数値との比較:会社は通期見通しの修正無し)
  • 売上収益:当中間期 137,879百万円(1,378.79億円)、対通期予想294,000百万円に対する進捗率 46.9%(達成ペース)
  • コア営業利益:当中間期 22,314百万円、対通期予想54,000百万円に対する進捗率 41.3%
  • 営業利益(IFRSベース):当中間期 17,915百万円、対通期予想44,000百万円に対する進捗率 40.7%
  • 親会社帰属純利益(中間):13,940百万円、対通期予想34,000百万円に対する進捗率 41.0%
  • サプライズの要因:
  • 減収要因:日本での薬価改定(1%台後半)と後発医薬品選定療養制度の影響、アレジオン類の前期好調の反動、及び中国での流通在庫水準調整(円換算で中国売上△10.5%)が主因。
  • 増加要因:EMEAおよびアジア(中国除く)での緑内障・ドライアイ等は堅調。新製品投入(例:リジュセア、タフルプロスト配合等)が寄与。
  • 費用面:研究開発費が前年同期比+13.0%で増加し利益押下げに影響。
  • 通期への影響:
  • 会社は「当中間期の業績は概ね予定通り、通期予想の修正はなし」と明記。中間の進捗はやや前倒し感はないが通期見通し達成を前提に運営中。

財務指標

  • 財務諸表の要点(中間期末 2025年9月30日)
  • 資産合計:389,137百万円(3,891.37億円)
  • 資本合計:273,607百万円(2,736.07億円)
  • 親会社所有者帰属持分:274,767百万円(2,747.67億円)※若干の表記差あり
  • 負債合計:115,530百万円(1,155.30億円)
  • 現金及び現金同等物:63,560百万円(635.60億円)→ 中間期末で前期末比減少(△294億円)
  • 収益性(中間期:対前年同期)
  • 売上収益:137,879百万円(▲5.8%、対前年146,404百万円)
  • 売上総利益:77,200百万円(▲6.9%)
  • コア営業利益:22,314百万円(▲25.0%、コア営業利益率 ≒16.2%(22,314/137,879))
  • 営業利益(IFRS):17,915百万円(▲25.0%)
  • 中間利益(税引後):13,854百万円(▲25.9%)
  • 親会社帰属中間利益:13,940百万円(▲25.7%)
  • 1株当たり中間利益(基本):41.76円(前年 52.88円)
  • 進捗率分析(通期見込に対する中間進捗)
  • 売上高進捗率:46.9%(137,879 / 294,000)
  • コア営業利益進捗率:41.3%(22,314 / 54,000)
  • 営業利益進捗率(IFRS):40.7%(17,915 / 44,000)
  • 純利益進捗率:41.0%(13,940 / 34,000)
  • 過去同期間との比較:前年同期は大幅な進捗差は示されていないが、利益面の落ち込みが目立つ(前年より利益率低下)。
  • 財務安全性:
  • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):70.6%(安定水準、40%以上で安定とされる目安を上回る)
  • 負債合計:1,155億円、流動負債73,577百万円、非流動負債41,953百万円
  • 流動比率:流動資産195,148百万円 / 流動負債73,577百万円 ≒ 265%(高い流動性)
  • 効率性:
  • EBITDA:271億円(27100百万円)で前年同期比△21.0%
  • 営業利益率の低下は売上減とR&D増加が主因
  • セグメント別:
  • 単一セグメントのため詳細は省略。主要製品別に地域差あり(以下セグメント別情報参照)。
  • 財務の解説:
  • 現金同等物は中間期で294億円減少。主因は自己株取得(278億円)と配当(65億円)、設備・無形資産取得(投資活動)等。自己株消却を決議しており1株当たり利益見込みへ調整済み(通期予想は未修正)。

配当

  • 配当実績と予想:
  • 2025年3月期 実績:中間 17円、期末 19円、年間 36円
  • 2026年3月期 中間実績:19円(増額)
  • 2026年3月期 通期予想:中間 19円、期末 19円、年間 38円(修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:自己株式取得→消却を実施(取得総額や株数は開示。中間期に大規模取得を実施し、2025年11月28日に19,800,000株を消却する決議)。安定的な利益還元を重要方針と明記。

セグメント別情報(主要製品別)

  • 概要:単一セグメントだが、主要製品・地域別売上を詳細開示
  • 主な動向(中間期 実績、対前年)
  • 網膜疾患(アイリーア類):36,436百万円(▲7.0%)、日本中心
  • 緑内障・高眼圧領域(Cosopt等):合計13,166百万円(▲6.4%)だが地域差あり(EMEA堅調)
  • 角結膜(ジクアス等):5,443百万円(▲8.8%)。ジクアスLXの出荷再開に関連する在庫増等あり
  • 抗アレルギー(アレジオン類):6,400百万円(▲40.5%)→ 日本での落ち込みが大きい(日本売上6,175百万円、△42.0%)
  • 近視進行抑制(リジュセア等):中間期で577百万円(新製品寄与、日本で433百万円)
  • 医療機器(プリザーフロ マイクロシャント):3,723百万円(+37.6%、EMEAで強い伸び)
  • 一般用医薬品(OTC):6,429百万円(+8.6%、日本で+12.3%)
  • 前年同期比較:製品ごとに増減が大きく、EMEAやアジア(中国除く)は堅調、しかし日本・中国の特定製品で影響が大きい
  • セグメント戦略:緑内障・ドライアイのリーダーシップ確立、新製品投入と地域別拡販を推進。Chinaでの在庫調整回復が鍵。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画(2023-2025年度)に関連する記載:中期計画に基づく資本配分(自己株取得等)やROE改善を最重要指標として掲げている。
  • KPI達成状況:ROEに関する定量的進捗は本短信に明記なし。R&D投資は計画どおり継続。

競合状況や市場動向

  • 競合との比較:同業他社比較データは短信に未記載(–)。ただし薬価改定や後発医薬品の浸透は国内全体の医療用医薬品市場で共通の外部要因。
  • 市場動向:日本市場は薬価改定・選定療養制度による既存品圧力、中国は流通在庫調整で短期的にマイナス。EMEA・アジア(中国除く)は新製品浸透で成長。競争優位は眼科領域の製品ラインとパイプライン、グローバル販売体制。

今後の見通し

  • 業績予想:
  • 通期業績予想(2026年3月期):売上収益 294,000百万円(△2.0%)、コア営業利益 54,000百万円(△9.1%)、営業利益 44,000百万円(△6.1%)、親会社所有者帰属当期利益 34,000百万円(△6.2%)。業績予想の変更は無し。
  • 次期予想:資料に記載無し(–)。
  • 会社前提:為替想定(通期見込) USD=145円、EUR=160円、CNY=20.50円 等が示されている。
  • 予想の信頼性:当中間期の実績は会社見通しに沿っていると明記。過去の予想達成傾向については本短信に詳細記載なし(–)。
  • リスク要因:
  • 為替変動、薬価制度変更、後発品市場の動向
  • 中国市場での流通在庫や承認・販売状況
  • 開発パイプラインの臨床/承認リスク
  • 原材料・供給網の変動

重要な注記

  • 会計方針:中間期における会計方針の重要変更は無し(IFRS関連、見積り変更なし)。
  • 開示上の留意:当中間期の数値はレビュー対象外(監査のレビュー未実施)。
  • 自己株式の消却:2025年11月6日取締役会で自己株式の消却を決議、消却予定日2025年11月28日(19,800,000株を消却予定)。通期EPS見込みは当該消却の影響を考慮済みだが予想修正は無。
  • その他:コア指標の表記見直し(2025年3月期より)によりコアベース数値はIFRS(フル)からの調整有。

(注)資料は会社提出の決算短信に基づいて要約。数値は百万円単位での公表値を基に記載。投資助言は行っていません。判断にあたっては原資料および開示説明資料の全文をご確認ください。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4536
企業名 参天製薬
URL http://www.santen.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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