2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表の市場予想は提示無しのため市場比較は不可。ただし当期実績は会社が翌期(2025年3月期)に示す見通しと概ね整合(売上は微増/減のレンジ、利益は改善)。(市場予想:–)
- 業績の方向性:減収増益(売上高26,742百万円で前期比△8.9%、営業利益563百万円で前期比+136.5%)
- 注目すべき変化:営業利益・経常利益・当期純利益が大幅増加。特に包括利益が大幅に増加(3,329百万円、+538.4%)し、その他有価証券評価差額金や退職給付に係る調整の増加が影響。
- 今後の見通し:2025年3月期会社予想は売上265億円(△0.9%)、営業利益710百万円(+26.0%)、当期純利益630百万円(+21.6%)。今期の利益改善を受け更なる増益を見込むが、売上は主要顧客の動向に左右されるため達成には顧客の需要回復とコスト反映の継続が必要。
- 投資家への示唆:収益改善は原価改善と販売価格へのコスト転嫁、為替差益・有価証券評価増等の影響が大きく、売上減少トレンド(発電機・冷蔵庫)をいかに戻すかが注目点。包括利益の増加は評価益等によるため、営業キャッシュ創出力と持続的な営業利益率の回復を注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:澤藤電機株式会社
- 主要事業分野:電装品(トラック・バス用スタータ、オルタネータ、HV/EVモータ、ECU等)、発電機(可搬式発動発電機等)、冷蔵庫(車両用/船舶用電気冷蔵庫)、その他(運送等)
- 代表者名:代表取締役社長 井上 雅央
- 報告概要:
- 提出日:2024年5月10日
- 対象会計期間:2024年3月期(連結、2023年4月1日~2024年3月31日)
- 決算説明資料作成・説明会:作成無、開催無
- 定時株主総会予定日:2024年6月21日
- 配当支払開始予定日:2024年6月24日
- 有価証券報告書提出予定日:2024年6月21日
- セグメント:
- 電装品:トラック・バス向け電装品、EV関連製品の開発・製造・販売
- 発電機:可搬式発動発電機および発電体の開発・製造・販売
- 冷蔵庫:車両用/船舶用電気冷蔵庫の開発・製造・販売
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):4,322,000株
- 期末自己株式数:7,162株
- 期中平均株式数:4,314,838株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本決算は既発表(2024/5/10)
- 株主総会:2024/6/21(予定)
- IRイベント:決算説明会は開催無し(投資家向け個別説明等は記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績:
- 会社予想との比較:当該期(2024年3月期)について決算短信内に期初の通期業績予想の提示は無しのため比較不可(会社は2025年3月期予想を提示)。(達成率:–)
- 市場予想との比較:市場コンセンサスの記載無し。(達成率:–)
- サプライズの要因:
- 営業利益増加の主因:電動化商品等の販売増、原価改善の推進、仕入れコストの販売価格への転嫁
- 経常利益増加:為替差益増加や受取配当の増加等
- 包括利益増加:保有株式評価額の上昇や年金資産の評価増によるその他包括利益の増加
- 通期への影響:
- 会社は2025年3月期で増益を見込む(営業利益710百万円、当期純利益630百万円)。今期の利益改善はポジティブだが、主要得意先の減産等で売上が減少しており、売上回復の可否が予想達成の鍵。特段の予想修正は無し。
財務指標
- 財務諸表の要点(連結)
- 売上高:26,742百万円(前期29,340百万円、△2,597百万円、△8.9%)
- 営業利益:563百万円(前期238百万円、+325百万円、+136.5%)
- 経常利益:789百万円(前期473百万円、+316百万円、+66.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:517百万円(前期285百万円、+232百万円、+81.2%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):120.04円(前期66.24円)
- 売上総利益:3,842百万円(売上高比 約14.4%)
- 営業利益率:2.1%(前期0.8%)
- 進捗率(四半期ごとの開示無し、通期決算のため目立った進捗率分析は省略)
- 財務安全性
- 総資産:26,731百万円(前期21,461百万円)
- 純資産:13,716百万円(前期10,517百万円)
- 自己資本比率:50.5%(前期48.1%)(安定水準)
- 流動資産:14,052百万円、流動負債:10,229百万円 → 流動比率:約137%(14,052/10,229)(目安:100%以上)
- 総負債:13,014百万円、負債/純資産(負債比率):約94.9%(13,014/13,716)
- キャッシュ・フロー
- 営業活動CF:1,132百万円(前期149百万円、改善)
- 投資活動CF:△1,220百万円(固定資産取得等、前期△766百万円)
- 財務活動CF:460百万円(短期借入金増加等)
- 現金及び現金同等物期末残高:1,579百万円(前期1,169百万円)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):26,742 / 26,731 ≒ 1.00回(前年は29,340/21,461 ≒ 1.37回)→ 資産効率は低下
- 営業利益率は改善(0.8%→2.1%)
- セグメント別(売上高・増減率)
- 電装品:15,667百万円(+2.6%)※セグメント利益1,919百万円
- 発電機:6,151百万円(△30.0%)※セグメント損失137百万円
- 冷蔵庫:4,762百万円(△7.1%)※セグメント利益765百万円
- その他:161百万円(+10.1%)
- 財務の解説:
- 売上は主要得意先の減産等で減少したが、電動化商品拡大や販売価格へのコスト転嫁、原価低減が利益回復に寄与。投資有価証券や年金資産評価の増加で純資産が大幅増(その他包括利益の寄与)。短期借入金の増加で財務CFはプラス、投資は設備・無形資産の投資に積極化。
配当
- 配当実績と予想(連結ベース)
- 2023年3月期:年間28.00円(期末28.00円)
- 2024年3月期:年間32.00円(期末32.00円、前年28円→32円に増配)
- 配当金総額:138百万円
- 配当性向:26.7%(連結)
- 純資産配当率(DOE):1.2%
- 2025年3月期(予想):年間34.00円(中間17円、期末17円)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:中長期での配当維持・増配の姿勢を示唆(今回増配)。自社株買いの記載は無し。
セグメント別情報
- 電装品:売上15,667百万円(+2.6%)、セグメント利益1,919百万円。電動化商品や販売価格転嫁により増収増益。
- 発電機:売上6,151百万円(△30.0%)、セグメント損失137百万円。北米向け受託生産と自社ブランド「ELEMAX」の販売減が主因。
- 冷蔵庫:売上4,762百万円(△7.1%)、セグメント利益765百万円。オーストラリア向け販売減少が売上減要因。
- セグメント戦略:各事業で販売強化と原価低減を推進。電装品の電動化需要取り込みが収益の柱。発電機・冷蔵庫の販売回復が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:決算短信では「中長期経営計画に基づき販売強化、原価低減を推進」と明記。進捗は利益面で改善が見られるが、売上は事業ごとにばらつき(発電機・冷蔵庫の回復が必要)。
- KPI達成状況:明確な数値KPIの開示は無し(進捗は営業利益改善、自己資本比率向上で部分的に確認可能)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との比較データは提示無し(–)。
- 市場動向:国内は緩やかな回復だが、エネルギー・原材料価格上昇、地政学リスク(ウクライナ・中東)等の不確実性が継続。主要顧客の生産動向が業績に大きく影響。
今後の見通し
- 業績予想(2025年3月期・会社予想)
- 売上高:26,500百万円(前期比△0.9%)
- 営業利益:710百万円(+26.0%)
- 経常利益:910百万円(+15.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:630百万円(+21.6%)
- 1株当たり当期純利益:146.01円
- 配当予想:年間34円(中間17円、期末17円)
- 予想の信頼性:当期の利益改善は原価転嫁等で実現しているが、売上は顧客依存が高く不確実性あり。会社は為替・原材料等の不確実性に注視。
- リスク要因:主要得意先の生産停滞、原材料・エネルギー価格の高止まり、為替変動、地政学リスク、評価益の逆転(投資有価証券の価格下落)等。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更(子会社異動):無し
- 決算説明会:開催無し(詳細説明資料も作成無し)
- 開示の省略:リース取引、関連当事者取引、税効果会計等一部項目は決算短信での開示を省略
(注)本まとめは提供された決算短信に基づく事実整理であり、投資判断を直接促すものではありません。情報に不明点がある箇所は“–”と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6901 |
| 企業名 | 澤藤電機 |
| URL | http://www.sawafuji.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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