2025年9月期決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 海外(米国・中国・東南アジア)での事業拡大とM&Aにより成長基盤を強化する一方、設備投資・人財投資を継続して将来の成長を確保。配当方針を連結株主資本配当率(DOE)3%以上に変更し、2026年9月期に大幅増配(1株当たり100円)を計画。
  • 業績ハイライト: 2025年9月期は売上高73,495百万円(前期比+2.6%/増収:良い)、営業利益8,515百万円(前期比△9.1%/減益:悪い)。増収ながら販管費増やプロダクトミックスで減益。
  • 戦略の方向性: ①調合香料(フレーバー)拡大、②国内の収益確保(深谷工場プロジェクト、DX)、③海外事業拡大(米国ABELEIのPMI完了、中国第3工場、マレーシア新工場、ベトナムHoang Anh買収)を軸に成長を狙う。
  • 注目材料: 2025年11月10日のベトナムHoang Anh社買収(買収金額4,474百万円、2024年売上1,332百万円/営業利益275百万円)と、配当方針のDOE基準化および2026年の大幅増配(100円予定)。これらは株主還元観点で材料。
  • 一言評価: 海外拡大とR&D投資で成長の種は豊富だが、短期的には販管費増・PMI費用等で利益押下げ。中期投資が重なるフェーズ。

基本情報

  • 企業概要: 長谷川香料株式会社(T. HASEGAWA CO., LTD.)、主要事業:調合香料の研究・製造・販売(フレーバー:食品香料、フレグランス:香粧品・日用品向け)。代表者名:–(資料に記載なし)。
  • 説明会情報: 開催日時:2025年11月20日、説明会形式:–(資料のみからは明確でないが決算説明会実施)。参加対象:投資家・アナリスト等(一般的)。
  • 説明者: 発表者(役職):代表取締役会長等がIR対応強化で直接説明を行う旨の記載あり。具体氏名・登壇者の発言要旨:–(資料に個別の発言書き起こしなし)。
  • 報告期間: 対象会計期間:2025年9月期(2024年10月~2025年9月)。報告書提出予定日:–、配当支払開始予定日:–(個別日付は資料に明記なし)。
  • セグメント:
  • フレーバー(食品香料):飲料、乳業、菓子、調味料、即席麺等向け(2025年売上 65,828百万円、前期比+3.4%)。
  • フレグランス(香粧品・日用品向け):ボディケア等(2025年売上 7,666百万円、前期比△3.9%)。

業績サマリー

  • 主要指標(連結、単位:百万円)
  • 売上高:73,495(前期比+2.6%)→ 増収(良い)
  • 営業利益:8,515(前期比△9.1%)、営業利益率:11.6% → 減益(悪い)
  • 経常利益:9,288(前期比△4.5%)→ 減益(やや悪い)
  • 当期純利益:6,921(前期比△3.9%)→ 減益(やや悪い)
  • 1株当たり利益(EPS):–(資料に明記なし)
  • EBITDA:13,938(前期比△3.2%)
  • 予想との比較
  • 会社当初計画に対する達成率:売上高 73,495/74,300 = 約98.9%(ほぼ計画水準、やや未達)、営業利益 8,515/9,970 = 約85.4%(計画未達、下振れ)。
  • サプライズ:営業利益・経常利益・当期純利益は会社計画を下回りサプライズ(ネガティブ)。売上は計画ほぼ達成。
  • 進捗状況
  • 通期予想に対する進捗率:当期は通期実績(決算)につき「進捗率」は該当外。四半期推移は下半期偏重の季節性あり。
  • 中期経営計画/年度目標に対する達成率:中期3ヵ年計画は毎期更新。25/9実績は中期計画の基礎(割当)に対し増収だが営業利益は乖離。
  • 過去同時期との進捗比較:売上は増加トレンドだが営業利益は前年より低下。
  • セグメント別状況(主な数値、連結/百万円)
  • フレーバー:売上 65,828(前期比+3.4%)、売上比率 89.6%。増収寄与大(中国やABELEIの寄与)。
  • フレグランス:売上 7,666(前期比△3.9%)、売上比率 10.4%。当社単体の減少。
  • 海外売上比率:49.6%(2024年9月期:48.5%)→ 海外比率上昇。

業績の背景分析

  • 業績概要: 全主要拠点で増収(特に中国・マレーシア・ABELEIの寄与)。一方、販管費増(米国・日本)、日本での飲料販売不振によるプロダクトミックスの悪化、PMI費用等で営業減益。
  • 増減要因:
  • 増収の主因:ABELEI社の連結効果、中国の飲料向けフレーバー好調、東南アジアでの販売拡大。
  • 減益の主因:売上原価の増加(国内でのプロダクトミックス悪化)、販管費(米国・日本での増加、買収関連費用、のれん償却等)で営業利益圧迫。為替影響は小幅(円高傾向で若干の影響)。
  • 競争環境: グローバル上位企業(Givaudan, IFF, Firmenich等)に比べ規模は小さいが、調合香料(多品種・高付加価値)に特化。国内では上位シェア(資料上:日本市場で長谷川香料の割合18.8%と報告)。
  • リスク要因: 為替変動(USD/CNY/MYR見通しを業績前提に使用)、原料価格高騰・供給制約、PMIや買収後統合リスク、主要顧客(飲料等)需要変動、競合による価格競争。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期の基本戦略は①調合香料拡大、②国内収益確保(深谷工場・DX等)、③海外事業拡大(設備投資・買収)。健康・セイボリー・飲料分野を重点分野とする。
  • 進行中の施策:
  • 日本:深谷工場プロジェクト、生産部門DX、営業・研究・マーケの連携強化、人材育成。
  • 米国:ABELEI買収のPMI(2025年9月末完了)、複数工場の生産効率化、検査・輸送・包材コスト低減。
  • 中国:第3生産拠点の建設(稼働予定2027年9月期)、営業体制強化。
  • 東南アジア:マレーシア新工場(2026年12月稼働予定)、ベトナムHoang AnhのPMI実施。
  • セグメント別施策:
  • フレーバー:食品原料代替香料や健康分野の商品開発、フレーバーパウダー等で需要開拓。
  • フレグランス:環境配慮型香料開発、トイレタリーやボディケア向け開拓。
  • 新たな取り組み: ベトナムHoang Anh買収(2025/11/10)による東南アジア拠点強化、株式報酬制度(譲渡制限付株式)導入による役員インセンティブ設計の変更(株主総会承認条件)。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2026年9月期、連結、百万円)
  • 売上高:76,500(当期比+4.1%)
  • 営業利益:9,430(当期比+10.7%)
  • 経常利益:10,050(当期比+8.2%)
  • 当期純利益:7,320(当期比+5.8%)
  • EBITDA:15,157(当期比+8.7%)
  • 予想の前提条件: 為替(想定)1US$=¥145.00、1人民元=¥20.50、1MYR=¥34.00。前提として売上増と売上原価率改善を織り込む。
  • 予想の根拠と経営陣の自信度: 増収(各拠点の営業強化、ABELEI/Hoang Anh等の寄与)と売上原価率改善を見込み増益を計上。経営は設備投資・体制強化により達成可能との姿勢。
  • 予想修正: 2025年9月期実績は当初計画を下回ったため、来期は回復基調を見込み上方を目指す計画。通期予想の修正有無(当期→来期)は資料上、次期見通しを提示しているが「修正」という表現は特になし。
  • 中長期計画: 中期3カ年計画で設備投資総額約368億円を計画(深谷工場、米国第2工場、中国第3工場、マレーシア新工場等)。研究開発費は売上比約8%水準の継続。
  • 予想の信頼性: EBITDAは増加見込みだが、減価償却・のれん償却の影響で利益は一時横ばいとなる可能性あり。過去の達成傾向は計画に対し実績乖離の事例あり(営業利益の未達など)。
  • マクロ経済の影響: 為替(特にUSD・人民元・MYR)、原料価格、世界の飲料・食品需要動向が業績に影響。

配当と株主還元

  • 配当方針: これまでの連結配当性向40%程度から連結株主資本配当率(DOE)3%以上を基準に変更(2026年9月期中間配当より適用)。
  • 配当実績:
  • 2025年9月期(予定表示)1株当たり配当:74円(前期70円 → 増配:良い)。
  • 2026年9月期計画:100円(内訳想定:中間50円・期末50円)→ 大幅増配予定(良い=株主還元強化)。
  • 配当性向(参考):2025年実績で約43.7%、2026年計画で55.3%(ただしDOE基準に変更)。
  • 特別配当: なし(資料記載なし)。
  • その他株主還元: 2025年9月期に約22億円の自己株式取得を実施。政策保有株式の見直しにより投資有価証券売却益814百万円計上。

製品やサービス

  • 製品: 多品種(年間約12,000品目)のフレーバー(食品香料)とフレグランス(化粧品・日用品向け)。重点は飲料、乳業、菓子、調味料、即席麺等。
  • サービス: 研究開発(Flavorist、Perfumerによる処方)、顧客向け提案(カスタマーサクセス)、アプリケーションラボの提供。
  • 協業・提携: M&Aによる現地拠点確保(ABELEI、Hoang Anh等)、国内研究部門と現地拠点の連携強化。
  • 成長ドライバー: セイボリー(スナック等)、健康食品分野、飲料分野の拡大、食品原料代替素材の開発、東南アジア市場拡大(ハラル対応含む)。

Q&Aハイライト

  • 注目の質問と回答: –(質疑応答の詳細は資料に掲載なし)。
  • 経営陣の姿勢: IR活動強化、代表取締役会長が直接説明を行うなど投資家向け対話を重視する姿勢が明確。
  • 未回答事項: 個別のQ&A記録は資料に未掲載。買収後の統合詳細・短期的利益回復策の具体数値などは不明瞭。

投資判断のポイント(助言ではなく材料整理)

  • ポジティブ要因:
  • 海外拡大(ABELEI買収、Hoang Anh買収、工場建設)で成長基盤強化。
  • フレーバー主力で売上拡大、海外売上比率上昇(49.6%)。
  • 研究開発投資継続(売上比約8%)と大型設備投資計画(3年で約368億円)。
  • 配当方針変更と2026年の大幅増配(100円予定)。
  • ネガティブ要因:
  • 2025年は増収ながら販管費・PMI費用等で営業利益が低下。
  • 米国での一時的な営業赤字、買収関連費用の影響。
  • 原料高・プロダクトミックス悪化・為替リスク。
  • 不確実性:
  • 買収(ABELEI、Hoang Anh)の統合効果(シナジー)実現時期と程度。
  • 世界の飲料市場動向や原材料コストの変動。
  • 注目すべきカタリスト:
  • 2026年9月期の業績(売上・営業利益の回復状況)。
  • 中国第3工場・マレーシア新工場の稼働(2026~2027見込み)。
  • Hoang AnhのPMI成果と東南アジアでの売上拡大。
  • 2026年の配当実行(増配の実現)。

重要な注記

  • 会計方針: 特段の会計方針変更に関する明記は資料内に無し。投資有価証券売却益(814百万円)を特別利益に計上。
  • リスク要因: 投資有価証券評価損、和解金等引当金の計上など個別の特別損益が発生している点に注意。
  • その他: 本資料は2025年11月20日時点の情報に基づく見解であり、将来予告なく変更される場合がある旨の免責記載あり。

(注)本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、特定の投資勧誘や助言を目的とするものではありません。情報に不足・不明な点は「–」で示しています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4958
企業名 長谷川香料
URL http://www.t-hasegawa.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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