2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想(2026年3月期通期:売上27,500百万円、営業利益540百万円、親会社株主に帰属する当期純利益380百万円)を修正せず公表。四半期単体での会社予想(四半期ベース)は未提示のため市場予想差異は–。ただし第1四半期は営業損失計上で、通期予想に対する進捗が芳しくない(下振れ懸念)。
- 業績の方向性:減収減益(Q1:売上5,392百万円、前年同期比-9.4%/営業損失298百万円、前年同期は営業利益92百万円)。
- 注目すべき変化:電装品事業の売上減(3,221百万円、前年同期比-15.4%)とそれに伴うセグメント利益の大幅悪化(7百万円、前年同期比-98.3%)が最大の悪化要因。冷蔵庫事業は利益率改善(セグメント利益184百万円、前年同期比+27.6%)。
- 今後の見通し:通期予想は未修正だが、第1四半期の赤字を埋めるには下期での大幅な回復が必要(営業利益ベースで残り期間に約838百万円の黒字が必要)。会社は「チャレンジ2030」等中長期計画を継続。
- 投資家への示唆:短期的には電装品事業の需要回復やコスト管理の改善が業績挽回の鍵。通期達成には下期での明確な回復シナリオ(受注動向、コスト転嫁、固定費抑制等)が必要。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:澤藤電機株式会社
- 主要事業分野:トラック・バス向けなどの電装品(スタータ、オルタネータ、HV/EVモータ、ECU等)、可搬式発電機(ブランドELEMAX)、車両用・船舶用電気冷蔵庫(ブランドENGEL)、運送事業等
- 代表者名:代表取締役社長 下山 泰樹
- URL:https://www.sawafuji.co.jp
- 報告概要
- 提出日:2025年8月7日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
- 決算補足説明資料:無、決算説明会:無
- セグメント
- 電装品事業:トラック・バス用スタータ、オルタネータ、HV・EVモータ、ECU等(販売・製造・開発)
- 発電機事業:可搬式発電機、発電体の受託生産、自社ブランド「ELEMAX」
- 冷蔵庫事業:車両用・船舶用電気冷蔵庫、自社ブランド「ENGEL」
- その他:運送事業等
- 発行済株式
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):4,322,000株(第1Q末)
- 期中平均株式数(四半期累計):4,314,835株(当第1Q)
- 時価総額:–(開示なし)
- 今後の予定
- 次回決算発表等:通期(2026年3月期)業績予想は5月9日公表分から変更なし(今後のスケジュールは開示資料参照)
- 株主総会/IRイベント:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社が公開した通期予想との比較/達成率)
- 売上高:Q1実績 5,392百万円 / 通期予想 27,500百万円 → 進捗率 19.6%
- 営業利益:Q1実績 △298百万円 / 通期予想 540百万円 → 進捗率 △55.2%(※マイナス)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:Q1実績 △209百万円 / 通期予想 380百万円 → 進捗率 △55.0%(※マイナス)
- サプライズの要因
- 主因:電装品事業の主要得意先の減産や国内補用品販売の減少による売上低下、さらに人件費増等のコスト増。
- 一方、発電機事業は受託生産の増加で売上増、冷蔵庫事業は合理化でセグメント利益改善。
- 通期への影響
- 会社は通期予想を据え置き。Q1の赤字を補填して通期予想を達成するには下期での大幅な回復(需要回復・価格転嫁・原価改善等)が必要。現時点での達成可能性は下期の回復シナリオ次第。
財務指標
- 損益(当第1四半期:2025/4/1–2025/6/30)
- 売上高:5,392百万円(前年同期5,949百万円、前年同期比-9.4%、差額-557百万円)
- 売上総利益:566百万円(前年同期910百万円)
- 販管費:864百万円(前年同期817百万円)
- 営業利益:△298百万円(前年同期92百万円)
- 経常利益:△204百万円(前年同期273百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△209百万円(前年同期143百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△48.52円(前年同期33.25円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:19.6%(通常の1四半期分換算は約25%のためやや遅れ)
- 営業利益進捗率:△55.2%(赤字のため進捗率はマイナス)
- 純利益進捗率:△55.0%
- 過去同期間との比較:前年Q1は増益(営業利益92百万円)だったため大きく悪化
- 貸借対照表(第1Q末:2025/6/30)
- 総資産:24,526百万円(前期末25,120百万円、前期比-594百万円)
- 流動資産合計:12,384百万円(内訳:現金預金869、受取手形及び売掛金4,555、棚卸資産計(商品+仕掛+原材料)約6,728百万円)
- 負債合計:12,056百万円(前期末12,342百万円、前期比-285百万円)
- 純資産:12,469百万円(前期末12,778百万円、前期比-309百万円)
- 財務安全性
- 自己資本比率:50.1%(安定水準)
- 流動比率(概算):流動資産12,384 ÷ 流動負債9,128 = 135.7%(良好)
- 負債(借入金)と自己資本:総借入(短期4,147 + 長期543 = 4,690)÷ 純資産12,469 ≒ 37.6%(負債依存は低め)
- 効率性
- 減価償却費(当第1Q):192百万円(前年同Q:195百万円)
- 売上高営業利益率:当Qはマイナス(営業損失)
- セグメント別(当第1Q 実績 vs 前年同Q)
- 電装品:売上3,221百万円(-15.4%)、セグメント利益7百万円(前年同期比-98.3%)
- 主因:主要得意先の減産、国内補用品販売の減少、仕入コスト上昇
- 発電機:売上1,012百万円(+3.2%)、セグメント損失△65百万円(前年は△72百万円、損失縮小)
- 受託生産の増加が寄与
- 冷蔵庫:売上1,117百万円(-2.3%)、セグメント利益184百万円(+27.6%)
- オーストラリア向け販売減少があるが合理化で利益改善
- その他:売上42百万円(+113.9%)、セグメント損失4百万円(前年は1百万円利益)
- 財務の解説(要点)
- 売上減少が利益悪化の主因。原材料・エネルギー高騰や人件費上昇がコスト増圧力となっている。自己資本比率は50.1%で財務の安定性は確保されている。
配当
- 配当実績・予想
- 2025年3月期 実績:中間16.00円、期末16.00円、年間32.00円
- 2026年3月期(予想):中間16.00円、期末16.00円、年間32.00円(修正なし)
- 配当性向:通期予想ベースでの配当性向は開示値から算出すると約–%(会社は配当予想は据え置き、具体的配当性向は通期業績未確定のため–)
- 特別配当/自己株式取得:無し(公表なし)
- 株主還元方針:継続的な配当を維持している旨(詳細は会社方針参照)
セグメント別情報
- 電装品:売上・利益ともに最大規模の事業だがQ1では顧客減産による受注・販売の落ち込みで利益悪化。回復には主要得意先の生産回復および補用品販売の改善が必要。
- 発電機:受託生産増で売上は微増。仕入れコスト上昇の影響はあるが損失は縮小。
- 冷蔵庫:海外(豪州)販売減少があるものの、合理化効果で利益率改善。海外販売チャネルの回復や拡販が鍵。
- 戦略上の示唆:各セグメントとも原価改善・価格転嫁・販路強化が収益回復の共通施策。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:長期構想「チャレンジ2030」を継続(企業基盤・環境戦略・財務戦略の3本柱でサステナビリティ経営を推進)
- KPI達成状況:四半期単位のKPIは明示なし。短期的には電装品事業の需要回復が中期計画達成に重要。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は緩やかな回復だがインフレ・エネルギー価格高騰、海外では東南アジアの自動車市場低迷や地政学リスクなど先行き不透明。
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは本資料に記載なし(→ 比較は必要に応じて外部情報参照)。
- 競争優位性:ブランド(ELEMAX、ENGEL)と受託生産の受注基盤が強み。ただし主要得意先依存の影響が業績変動を拡大。
今後の見通し
- 業績予想
- 通期予想の修正有無:無し(2025年5月9日公表分から変更なし)
- 会社予想の前提:詳細は添付資料の「連結業績予想などの将来予測情報」に記載(為替・原材料等の前提は資料参照)
- 予想の信頼性:第1Qで営業損失計上のため、通期予想達成には下期での大幅な回復が必要。過去の予想達成傾向は本資料での言及無し(–)。
- リスク要因(主なもの)
- 主要得意先の生産動向(自動車市場)
- 原材料・エネルギー価格の上昇および為替変動
- 地政学リスク(ウクライナ、中東等)、米国の通商政策、東南アジア市場の低迷
- 人件費上昇や物流コスト増加
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:有(税金費用の計算などについて注記あり。詳細は決算短信P.7参照)
- 公認会計士/監査法人によるレビュー:無
- その他:第1Qの四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(減価償却費のみ開示:192百万円)
(注記)
- 不明な項目は「–」で表記しています。
- 数値は決算短信(2026年3月期 第1四半期)に基づく。自己資本比率50.1%は「安定水準」として補記。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6901 |
| 企業名 | 澤藤電機 |
| URL | http://www.sawafuji.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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