2026年2月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 売上は前年並みだが、粗利率改善とコスト管理で営業利益は拡大。新ブランド・新販路開拓やDX(自動発注等)、現地生産強化などで成長基盤を構築していく。
- 業績ハイライト: 売上高 7,937 百万円(前年同期比 △0.3%:やや減少/注意)、営業利益 353 百万円(前年同期比 +15.4%:増加/良好)、経常利益 371 百万円(+18.3%:良好)、当期純利益 266 百万円(+48.6%:大幅増/良好)。
- 戦略の方向性: 新ブランド(高付加価値、今冬専用ECで立ち上げ)、既存商品の新販路展開(例:ABC-MART、洋服の青山等)、中国現地生産比率拡大、国内生産基盤の強化(子会社「タビオファクトリー」設立)、ECの収益改善とDX推進。
- 注目材料: 国内EC売上目標を21.5億円に下方修正(上半期実績を踏まえ)、子会社タビオファクトリー(2025/6設立)、TABIO’S COTTON(奈良で綿花生産)やNAIGAI×TABIO協業店舗などの施策。
- 一言評価: 粗利改善・販管コントロールで利益は確保。成長は新規施策に依存するため下期施策の効果確認が鍵。
基本情報
- セグメント:
- 国内専門店事業:直営店・FC店での店舗販売(プロパー比率上昇で粗利改善)。
- 国内EC事業:自社サイト・楽天・Amazon 等(本店利益率改善とモール戦略を推進)。
- 海外事業:欧州・米国・東アジア向け販売(中国は現地生産比拡大)。
- スポーツ卸事業:スポーツ用品店向け卸(ランニング等が好調)。
- 新規事業:新ブランド・健康美容等、下期立ち上げへ人員配置。
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比は%)
- 売上高:7,937 百万円、前年同期比 △0.3%(微減:やや注意)
- 営業利益:353 百万円、前年同期比 +15.4%(改善:良)
- 営業利益率:4.5%(FY2025Q2比 +0.6pt、売上総利益率改善が寄与)
- 経常利益:371 百万円、前年同期比 +18.3%(良)
- 純利益(当期純利益):266 百万円、前年同期比 +48.6%(大幅増;前期に特別功労金があった影響あり)
- 1株当たり利益(EPS):2Q単体は資料非開示(–)。通期予想EPSは72.31円(FY通期予想)。
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率(YTD実績÷通期会社予想)
- 売上高進捗率:7,937 / 17,122 ≒ 46.4%(通期に対して概ね順調だが、理想的な半期比50%と比べるとやや低め)
- 営業利益進捗率:353 / 803 ≒ 43.9%(やや低め)
- 純利益進捗率:266 / 491 ≒ 54.2%(高め)
- サプライズの有無:通期予想は期初から変更なし(サプライズはない)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗(上記)。一般的な目安(上半期で50%)と比較すると売上・営業利益はやや下振れ感あり、純利益は前期特殊要因の差で進捗高め。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:資料上の中期進捗の定量情報は無し(–)。
- 過去同時期との進捗率比較:2Q累計売上はFY2025Q2 7,961 百万円→FY2026Q2 7,937 百万円(前年並み)。
- セグメント別状況(2Q累計、単位:百万円/前年同期比)
- 国内専門店事業(売上): 5,978 百万円、前年同期比 △1.4%(減少;地方での厳しさ)。営業利益 106 百万円(前年同期 59 百万円→+78.7%;粗利改善で増益)※良
- 国内EC事業(売上): 985 百万円、前年同期比 +1.0%(横ばい)。営業利益 108 百万円(前年同期 119 百万円→△9.2%;モール販促増が寄与)※注意
- 海外事業(売上): 556 百万円、前年同期比 +3.1%(欧米・米国好調)。営業利益 41 百万円(前年同期 25 百万円→+59.4%)※良
- スポーツ卸事業(売上): 417 百万円、前年同期比 +9.1%(ランニング商材が牽引)。営業利益 115 百万円(前年同期 101 百万円→+14.1%)※良
- 新規事業:営業損益 -18 百万円(投資フェーズ)
業績の背景分析
- 業績概要: 売上は微減だが、値引き抑制・プロパー構成比改善やスポーツ卸の値上げなどで売上総利益率が改善し、販管費比率の上昇を吸収して営業増益となった。
- 増減要因:
- 増収要因:スポーツ卸(ランニング)や欧州・米国での販売好調、海外事業の増加。
- 減収要因:国内専門店は節約志向・中間価格帯商品の需要低迷や地方での売上減少、インバウンドの地域差(6・7月減速、8月回復)。
- 増益要因:値引き抑制、直営比率・プロパー比率上昇、スポーツ商品の上代アップ、原価構成改善。
- 減益要因:国内ECでのモール向け販促費増加や支払手数料増(販管費の一部増加)。
- 競争環境: 中間価格帯の選別消費が厳しく、SNSで細分化する市場。靴下専門で世界トップクラスの店舗数・国内生産基盤を持つが、国内生産基盤の脆弱化が課題。
- リスク要因: インバウンド需要の先行き不透明、原材料価格・人件費上昇、サプライチェーン(生産工程や人員不足による供給減)、為替影響(記載は限定的)、DX導入の遅れ。
戦略と施策
- 現在の戦略: 新カテゴリー創出と新販路開拓で収益多様化を図る。新ブランド立ち上げ(高付加価値・カシミア等)、既存商品の新卸先展開(ABC-MART、洋服の青山、Hilton別注等)、中国での地産地消(現地生産比率拡大)、DX(自動発注システム)導入、国内生産継続のための子会社設立(タビオファクトリー)。
- 進行中の施策:
- 新ブランドの今冬専用ECでの立ち上げ(カシミア高級ソックス等)。
- 国内EC改善:楽天モール戦略への投資、本店サイトの配送コスト/広告見直し、SNS広告テスト。
- 自動発注システム:期首より100店舗でテスト運用中(属人化解消の効果あり、発注効率化は課題)。
- 中国現地生産比率拡大(中国向け主要プラットフォーム向けの現地生産化で供給迅速化)。
- 協業ショップ(NAIGAI×TABIO)で取扱ブランド拡大・クロスセル強化。
- セグメント別施策:
- 国内専門店:自動発注・成功事例共有、見せる在庫を考慮した在庫最適化。
- 国内EC:メンズ特化サイト開設、プレミアム商品のインフルエンサー訴求、値引抑制。
- スポーツ卸:生産体制立て直しと展開店舗拡大。
- 海外:中国生産比率の向上とパートナー協業強化。
- 新たな取り組み: タビオファクトリー設立(生産・研究開発)、TABIO’S COTTON(奈良での綿花栽培による原材料⾃給・高付加価値化)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期:2026年2月期、単位:百万円/前期比)
- 売上高:17,122 百万円(+1.6%:小幅増)
- 営業利益:803 百万円(+8.5%)
- 経常利益:809 百万円(+7.2%)
- 当期純利益:491 百万円(△5.6%)
- EPS(通期予想):72.31 円
- 期末配当:30 円
- 予想の前提条件: 為替や詳細の前提は明記なし(–)。資料は市場環境を踏まえた上で通期見通しを据え置き。
- 予想修正: 通期業績予想に変更なし(期初予想据え置き)。ただし国内EC売上目標は内部の目標値として下方修正(21.5億円)。
- 中長期計画: 中期目標の詳細は資料内に定量目標の記載なし(–)。新ブランド・販路拡大で収益の多様化を図る方針。
- 予想の信頼性: 通期は維持。上半期の進捗(売上46%、営業利益44%程度)を踏まえると、下期の販促投資・新規施策の成果が通期達成に重要。
- マクロ経済の影響: インバウンド回復動向、物価高(原材料・人件費上昇)、消費者の選別消費が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 明文化された変更は無し(通期の配当方針は資料上限定的)。
- 配当実績:
- 期末配当(予想):30 円(通期)。中間配当:資料上明記なし(–)。
- 配当利回り、配当性向:資料記載なし(–)。
- 特別配当: なし(資料に特別配当の記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし(–)。
製品やサービス
- 製品: コアはレディース・メンズの靴下(Tabio/靴下屋等)、スポーツ専用ソックス(ランニング、フットボール等)、機能性レッグ(eglabo)、キッズ向け等。新ブランドは高付加価値(カシミア等)を予定。
- サービス: 店舗販売(直営・FC)、自社ECおよび各モール出店、卸(国内外)。
- 協業・提携: NAIGAIとの協業店舗(ニュウマン高輪出店)、ナイガイ経由のブランド取扱(Emporio Armani 等)、ABC-MART・洋服の青山との販路拡大(試験的導入〜拡大予定)。
- 成長ドライバー: 新ブランド立上げ、新規卸先による販路拡大、スポーツソックスの上代向上、海外(欧米・中国)での販売拡大、TABIO’S COTTONによる差別化。
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記載:資料内にQ&Aのログは無し。ゆえに重要なやり取りは記載なし(–)。
- 経営陣の姿勢:資料からは「収益性改善と新規成長施策を同時推進する姿勢」が読み取れる。
- 未回答事項:下期の新ブランド・新販路の具体的な数値インパクト、為替前提、詳細な中期数値目標などは開示なし(–)。
投資判断のポイント(情報整理)
- ポジティブ要因:
- 粗利率改善(売上総利益率 58.3%)により営業利益拡大。
- スポーツ卸・海外が堅調でセグメント分散が進む。
- 生産・品質強化(タビオファクトリー、TABIO’S COTTON)や中国現地生産で供給対応力向上。
- 新規販路・協業で販路拡大の道筋を作り始めている。
- ネガティブ要因:
- 国内専門店の売上減(地方での需要弱含み)、中間価格帯の需要低迷。
- 国内ECは販促負担等で採算悪化(上半期目標の下方修正)。
- 原材料・人件費等のコスト上昇圧力。
- 自動発注などDX導入の効果がまだ十分でない(発注効率化の課題)。
- 不確実性:
- インバウンド消費の先行き、下期の新ブランドや新販路が計画通りに売上貢献するか。
- 中国生産比率拡大のスピードと品質維持の両立。
- 注目すべきカタリスト:
- 今冬の新ブランド(専用EC)立上げ結果。
- ABC-MART/洋服の青山等での新販路展開の拡大状況(店舗数・売上寄与)。
- 自動発注システムの全店舗導入可否と効果改善。
- 下期の国内EC改善(楽天投資効果、本店利益率改善)。
重要な注記
- 会計方針: 特段の会計方針変更の記載は資料にはなし(–)。
- 特記事項(BS関連): 子会社タビオファクトリーの設立で子会社株式残高が +100 百万円、繰延税金資産 +131 百万円の増加。前期に資産除去債務の見積り変更で151 百万円増加。長期借入金の返済により長期借入金が273 百万円減少。
- その他: 通期業績予想は期初から変更なし。国内EC上期実績を踏まえ内部目標を下方修正(21.5億円)。
(注)本要約は提示資料に基づく情報整理であり、投資助言・売買推奨は行いません。不明箇所は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2668 |
| 企業名 | タビオ |
| URL | http://www.tabio.com |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
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