2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期予想の修正はなし。第2四半期(中間)実績は会社公表の通期見通しに対して「進捗上振れ」傾向(営業利益・純利益の進捗がやや上振れ)。市場予想との比較は明記なしのため記載不可。
- 業績の方向性:増収増益(売上高452,943百万円、前年同期比+2.8%/営業利益19,791百万円、同+14.6%)。
- 注目すべき変化:包括利益が9,374百万円(△67.5%)と大幅減少。為替換算調整の悪化(為替換算調整勘定が△6,266百万円)などでその他の包括利益が減少した影響。セグメントでは水産事業と北米の加工・商事が改善し、食品チルド事業も好調。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上900,000百万円、営業利益34,500百万円、当期純利益25,000百万円)は修正なし。第2四半期時点の進捗は売上50.3%・営業利益57.4%・純利益57.2%で達成可能性は高めだが、原料価格や為替、借入の増加に注意。
- 投資家への示唆:営業利益進捗は堅調で事業の改善が見られる一方、包括利益の大幅な悪化(為替影響)と設備投資・自己株取得による財務変動(借入増)がポイント。原料価格の転嫁状況や海外市況、為替動向を引き続き注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ニッスイ(Nissui)
- 主要事業分野:水産事業(漁撈・養殖・加工・商事)、食品事業(加工・チルド)、ファイン事業(医薬品原料・機能性原料・機能性食品)、物流事業(冷蔵倉庫・配送・通関)、その他(エンジニアリング、船舶運航等)
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 田中 輝
- 問合せ先:執行役員 経営企画IR部長 広井 洋一郎(TEL 03-6206-7037)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月6日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算補足説明資料:有(TDnetで同日開示)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:
- 水産事業:漁撈、養殖、加工・商事(国内外)
- 食品事業:加工事業(冷凍等)、チルド事業(弁当・惣菜等)
- ファイン事業:医薬品原料、機能性原料、機能性食品
- 物流事業:冷蔵倉庫、配送、通関
- その他:エンジニアリング、船舶運航等
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末、自己株式含む):312,430,277株
- 期末自己株式数:9,157,246株(前年 1,607,331株)
- 期中平均株式数(中間期):307,034,032株
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年12月8日
- IR/決算説明会:開催済(機関投資家向け)
- 次回決算発表(通期):2026年3月期通期決算(期末発表日等は別途)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は「通期予想」に対する進捗で評価)
- 売上高:452,943百万円、通期予想900,000百万円に対する進捗率50.3%(通期見通しに対して概ね順調)
- 営業利益:19,791百万円、通期予想34,500百万円に対する進捗率57.4%(進捗良好、上振れ)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:14,296百万円、通期予想25,000百万円に対する進捗率57.2%(進捗良好)
- サプライズの要因:
- ポジティブ要因:漁撈・養殖事業の回復、北米水産加工・商事の改善、国内チルド事業の好調で営業利益が増加。
- ネガティブ要因:食品加工での原料(米・すりみ等)価格上昇により一部減益、包括利益は為替影響で大幅悪化(為替換算調整のマイナス)。
- 財務面では大規模な設備投資(有形固定資産取得24,356百万円)と自己株式取得(公開買付で7,864,875株取得)に伴う支出が発生。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第2四半期の進捗は概ね良好で目標達成の可能性は高いが、原料価格の推移、為替、借入負担の増加がリスク要因。
財務指標
- 主な財務諸表要点(中間累計:百万円)
- 売上高:452,943(前年同期440,682、前年比+2.8%)
- 売上総利益:74,410(前年70,737)
- 営業利益:19,791(前年17,276、前年比+14.6%)
- 経常利益:21,213(前年19,085、前年比+11.2%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:14,296(前年12,576、前年比+13.7%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):46.56円(前年同期40.46円、+15.1%)
- 包括利益:9,374(前年28,821、△67.5%)
- 収益性指標
- 営業利益率:19,791 / 452,943 = 約4.37%(前年約3.92% → 改善)
- 進捗率分析(通期見通し比)
- 売上高進捗率:50.3%(通常は中間で50%前後が標準 → 標準的)
- 営業利益進捗率:57.4%(やや上振れ)
- 純利益進捗率:57.2%(やや上振れ)
- 過去同期間との比較:前年同期比で増収増益、営業利益率改善
- 財務安全性
- 総資産:657,016百万円(前期末634,878、+3.5%)
- 純資産:283,716百万円(前期末285,939、△0.8%)
- 自己資本(参考):274,280百万円 → 自己資本比率41.7%(安定水準。目安40%以上で安定)
- 流動資産:344,412/流動負債:232,895 → 流動比率 ≒ 148%(良好)
- 負債合計:373,299百万円(前期比+7.0%)。短期借入金・長期借入金が増加(短期121,840/長期112,865百万円)。
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):452,943 / 657,016 ≒ 0.69回
- キャッシュフロー(百万円)
- 営業CF:+16,543(前年13,406、改善)
- 投資CF:△25,633(前年△16,308、投資拡大)
- 財務CF:+14,446(前年+2,359、借入増・自己株取得)
- 現金同等物期末残高:23,843(前年20,034、増加)
- セグメント別概要(中間、百万円・前年同期比)
- 水産事業:売上178,806(+1.8%)、営業利益6,078(+173.0%) — 漁撈・養殖の回復が寄与
- 食品事業:売上251,790(+5.0%)、営業利益16,830(+3.1%) — チルド好調、加工は原料高で利幅圧迫
- ファイン事業:売上7,109(△2.6%)、営業利益174(+165.4%、少額ベース)
- 物流事業:売上8,356(+1.2%)、営業利益1,238(△6.5%) — 人件費・燃料費増加で減益
- その他:売上6,879(△28.9%)、営業利益346(△44.7%)
- 財務の解説:
- 設備投資が拡大しており、有形固定資産が増加(+74,333百万円)。これに伴い長期借入金が増加(+170,32百万円)し、固定負債が増加。自己株取得(公開買付)により自己株式が増加し純資産が若干減少。包括利益の大幅減は為替換算の悪化が主因。
配当
- 配当実績と予想:
- 第2四半期(中間)配当:14.00円(2026年3月期)
- 期末予想:14.00円
- 年間予想:28.00円(修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報未提供のため算出不可)
- 配当性向:
- 通期予想EPS 82.52円に対する配当28円 → 配当性向 ≒ 34.0%(適度な還元水準)
- 中間のEPS換算(中間EPS 46.56円)に対する中間配当14円 → 中間期の配当性向 ≒ 30.1%
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自社株買い(公開買付)を実施済み(期中に7,864,875株取得)。今後の方針は開示情報に従う。
セグメント別情報
- 水産事業:
- 売上178,806百万円(+1.8%)、営業利益6,078百万円(+173.0%)
- 漁撈はブリ・マグロ堅調で増益。養殖は販売価格上昇が寄与(日本・南米で改善)。加工・商事は日本で魚油価格下落や鮭原価上昇で利幅圧迫だが北米は堅調。
- 食品事業:
- 売上251,790百万円(+5.0%)、営業利益16,830百万円(+3.1%)
- チルドがコンビニ販促で増収増益。加工は原料価格上昇で価格転嫁が不十分な部分あり。
- ファイン事業:
- 売上7,109百万円(△2.6%)、営業利益174百万円(+165.4%)— 医薬原料の出荷は下期偏重を見込むため中間は減収。
- 物流事業:
- 売上8,356百万円(+1.2%)、営業利益1,238百万円(△6.5%)— 取り扱い量は堅調も人件費・燃料費増で減益。
- セグメント戦略:中期経営計画「GOOD FOODS Recipe 2」に基づき、海外事業の成長、養殖の高度化、不採算事業の立て直しを推進。中間期は水産・北米改善が確認される一方、原料価格対応が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:GOOD FOODS Recipe 2(今年4月開始)—「海外事業の成長」「養殖事業の高度化」「不採算事業のターンアラウンド」を掲げる。
- 進捗状況:漁撈・養殖や北米加工の改善、設備投資の拡大は中期方針と整合。ただし原料コスト管理と為替リスクヘッジが重要。
- KPI達成状況:具体的KPI数値の開示は本短信に記載なし(→ –)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:インバウンド回復や所得環境改善で国内需要は緩やか回復。原料価格(米・すりみ・エビ等)や魚油価格の変動、為替影響、米国の関税政策等が不確実要因。
- 競合との相対位置付け:北米・欧州での販売拡大やチルドの強さはプラス。競合比較の詳細データは本資料に記載なし(→ 比較は行わず)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期):売上高900,000百万円(+1.6%)、営業利益34,500百万円(+8.6%)、経常利益35,500百万円(+0.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益25,000百万円(△1.5%)。会社予想に修正はなし。
- 会社の前提条件や詳細な前提(為替等)は決算補足資料P.5参照(本短信では要旨のみ)。
- 予想の信頼性:第2四半期進捗は営業・純利益ともにやや上振れで達成に向けて良好。ただし原料価格や為替の動向、借入増加による利払負担は下振れリスク。
- リスク要因:為替変動、原材料価格上昇、地政学リスク・関税政策、労務コスト上昇、投資計画の遅延や需要環境の悪化など。
重要な注記
- 連結範囲の変更:当中間期に重要な変更あり(除外1社:西南水産株式会社)。比較数値は暫定処理の確定を反映済み(持分法関連の修正あり)。
- 自己株式の取得:公開買付により当中間期に7,864,875株取得(自己株式が増加、資本の変動に影響)。
- 会計方針の変更等:該当なし。
- その他:第2四半期短信は監査レビュー対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 1332 |
| 企業名 | ニッスイ |
| URL | https://www.nissui.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 食品 – 水産・農林業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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