2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社・市場予想との比較データが開示資料内にないため市場予想との差異は不明。会社側は今回の開示で通期(2025年8月期)実績を公表し、次期(2026年8月期)見通しを提示(上振れ/下振れ判定は–)。
  • 業績の方向性:売上高は減収、営業損失は縮小(増収増益等ではなく「減収・減損縮小」)。具体的には売上高39,721百万円(前期比△21.2%)、営業損失△4,923百万円(前期△5,991百万円→損失縮小)。
  • 注目すべき変化:第2四半期から付与型クーポンの会計処理を変更し、販売促進の一部を売上高から減額(取引価格から減額)して計上。これにより売上高が実態比較より小さく見える影響がある点が重要。
  • 今後の見通し:2026年8月期は売上高441億円(前年比+11.0%)、営業損失△40億円を予想(クーポンを売上減額しなかった場合の売上489億円も併記)。通期達成可能性はプロダクト/費用最適化に依存。予想修正はなし。
  • 投資家への示唆:売上減少は会計処理変更と事業動向が混在するため、収益性改善のトレンド(営業損失縮小)とキャッシュ・ポジションの維持(現預金約285億円)を中心に、クーポン会計の継続影響と販促効率を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
  • 企業名:株式会社出前館
  • 主要事業分野:出前館事業(フードデリバリー・プラットフォーム運営、加盟店・配達員・ユーザーへのサービス提供)
  • 代表者名:代表取締役社長 矢野 哲
  • 報告概要:
  • 提出日:2025年10月15日
  • 対象会計期間:2024年9月1日~2025年8月31日(2025年8月期・通期、連結/日本基準)
  • 決算説明資料作成:有(機関投資家・アナリスト向け決算説明会あり)
  • セグメント:
  • 単一セグメント「出前館事業」(サービス利用料・その他)
  • 発行済株式:
  • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):112,380,430株(2024年8月期:132,421,230株)
  • 期末自己株式数:832,299株(2024年8月期:8,566,905株)
  • 期中平均株式数:113,987,748株(2024年:131,472,546株)
  • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
  • 定時株主総会:2025年11月27日予定
  • 有価証券報告書提出予定日:2025年11月26日
  • 決算説明会:2025年10月15日(オンライン、説明資料掲載予定)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績:
  • 売上高:39,721百万円(前年50,411百万円、前期比△21.2%/△10,690百万円)
  • 営業利益:△4,923百万円(前年△5,991百万円、営業損失は縮小)
  • 達成率:–(事前の会社予想との直接比較データなし)
  • 純利益:親会社株主に帰属する当期純損失△4,971百万円(前年△3,705百万円、損失拡大)
  • サプライズの要因:
  • 売上減少の主因は市場要因に加え、第2四半期より導入した付与型クーポンの会計処理変更(変動対価を含む取引として取引価格から減額)により売上高が減額計上されている点。
  • 一方で販売費・一般管理費の削減等により営業損失は前期比で縮小。
  • 通期への影響:
  • 会社は2026年8月期に売上441億円・営業損失△40億円を見込む。クーポンの取扱いが売上水準に大きく影響するため、会計処理の継続適用と販促方針の変化が業績見通し実現性に大きく影響する。

財務指標

  • 財務諸表の要点(連結、百万円)
  • 売上高:39,721(前期50,411、△21.2%/△10,690)
  • 売上原価:35,150(前期38,803)
  • 売上総利益:4,570(前期11,608)
  • 販管費:9,493(前期17,600)
  • 営業損失:△4,923(前期△5,991)
  • 経常損失:△4,968(前期△5,853)
  • 親会社株主に帰属する当期純損失:△4,971(前期△3,705)
  • 総資産:38,848(前期47,943、△9,094)
  • 純資産:28,625(前期36,548、△7,922)
  • 現金及び現金同等物(期末):28,536(前期34,511、△5,975)
  • 収益性(主要項目、金額と前年同期比)
  • 売上高:39,721百万円(前期比△21.2%/△10,690百万円)
  • 営業利益:△4,923百万円(損失だが前期比で損失幅縮小、改善額1,068百万円、改善率約17.8%)
  • 経常利益:△4,968百万円(改善額885百万円、改善率約15.1%)
  • 純利益:△4,971百万円(前期比損失拡大△1,266百万円、増加率△34.2%)
  • 1株当たり当期純利益(EPS):△43.62円(前期△28.19円、差△15.43円、悪化率約△54.7%)
  • 営業利益率(営業損失率):△12.4%(前期△11.9% → 営業損失率は改善方向ではあるがマイナス)
  • 売上総利益率:4,570/39,721 = 約11.5%(前期11,608/50,411 ≒23.0%)
  • 進捗率分析(該当:本開示は通期決算のため通常の四半期進捗分析は該当しない)
  • (参考)対2026年8月期会社予想(売上441億円)に対する直近実績比:39,721百万円は目標の約90.0%(通年対比の単純比較)※通期→通期比較は参考値
  • 財務安全性
  • 自己資本比率:73.7%(安定水準。目安40%以上は良好)
  • 流動比率(目安):流動資産38,440 / 流動負債10,036 ≒ 3.83(約383%)(非常に良好)
  • 有利子負債:開示上の利息支払対象負債はほぼなし(実質的に有利子負債少ない)
  • 効率性
  • 総資産回転率(売上/総資産):39,721 / 38,848 ≒ 1.02回
  • 売上高営業利益率はマイナス(事業の黒字化が課題)
  • セグメント別
  • 単一セグメント(出前館事業)
  • 出前館サービス利用料:34,996百万円(前期45,299→△22.8%)
  • その他:4,724百万円(前期5,112→△7.6%)
  • 財務の解説
  • 売上減少は取引価格の見直し(付与型クーポンの変動対価としての売上減額)とビジネス実態の減速が混在。販管費は大幅に減少しており営業損失は縮小。現金ポジションは堅調で流動性は高い。自己株式の取得および大量消却(期中で取得・消却を実施)により純資産が減少。

配当

  • 配当実績と予想:
  • 2025年8月期:中間0.00円、期末0.00円、年間0.00円(無配)
  • 2026年8月期(予想):無配(0.00円)
  • 配当利回り:–(株価データなし)
  • 配当性向:–(配当無しのため算定不可)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:配当性向30%を目安とする旨の基本方針あり。ただし現状は事業投資と財務強化を優先して無配。

セグメント別情報

  • セグメント:単一(出前館事業)
  • 売上構成(当連結会計年度)
  • 出前館サービス利用料:34,996百万円(前期45,299百万円、△22.8%/△10,303百万円)
  • その他:4,724百万円(前期5,112百万円、△7.6%/△388百万円)
  • セグメント戦略・見通し:
  • プロダクト改善(配達予測精度向上、DXでのユーザー体験向上)、加盟店ラインナップ拡充、配達員/ユーザーの定着化を通じた利用拡大を継続。
  • 販促はダイナミックプライシング導入等で効率化を図る。クーポン会計の扱いがKPI(売上)に影響するため実務上の注視が必要。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に詳細な中期数値目標は記載なし。次期(2026年8月期)で売上伸長と営業損失幅の改善を掲げているため、中長期的には黒字化を目標とする方向性。
  • KPI達成状況:売上減少と営業損失縮小の同時発生は、収益基盤改善(販管費削減)で一部進捗あり。ただし純損失は拡大しており、KPI達成には販促効率と収益構造のさらなる改善が必要。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:開示資料に詳細比較はなし。国内フードデリバリー市場は競争激化(他プラットフォーム、デリバリー企業)を想定されるため、手数料構造・ユーザー囲い込み・配達効率が競争要因。
  • 市場動向:デリバリー市場の成長可能性はあるが、マーケティング投資・クーポン戦略による短期的利益圧迫や、配達コストの上昇がリスク。

今後の見通し

  • 業績予想(2026年8月期:2025年9月1日~2026年8月31日、会社予想)
  • 売上高:44,100百万円(前年比+11.0%)※クーポンを売上から減額しなかった場合の参考値:489億円
  • 営業利益:△4,000百万円(損失幅縮小見込み)
  • 経常利益:△3,990百万円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:△4,000百万円
  • 1株当たり当期純利益予想:△35.86円
  • 前提条件:売上増(ユーザー・加盟店・配達員の改善)と費用適正化。詳細前提は添付資料参照。
  • 予想の信頼性:会社は予想に関して一定の前提を示しつつ不確定要素を明示。過去は特別利益(投資有価証券売却等)により変動があったため、保守的な見方が必要。
  • リスク要因:
  • クーポン等の販促費会計の扱いによる売上指標の変動
  • 市場競争による手数料・販促競争の激化
  • 配達員確保コストや燃料・物価上昇
  • 規制変更等の外部要因

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準)を期首から適用。連結財務諸表への影響はないと記載。
  • 連結範囲の変更:無し
  • 自己株式の取得及び消却:当期に自己株式11,847,600株(取得費用2,950百万円)を取得、さらに2025年1月31日付で自己株式20,040,800株を消却(資本剰余金・自己株式合計で4,842百万円減少)。
  • 会計処理変更(重要):第2四半期より付与型クーポンを変動対価として取引価格(売上高)から減額する処理を採用(売上高に直接影響)。
  • 監査:本決算短信は監査対象外(公認会計士等の監査の対象外)である旨の注記。

(注記)


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2484
企業名 出前館
URL https://corporate.demae-can.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。