2025年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社側の期中予想や市場予想との比較は決算短信内に前提比較の明示がなく、会社予想との差異は「–」。ただし業績は前期比で大幅な利益悪化(下振れ)を示した。
- 業績の方向性:売上高1,925百万円(前期比△4.2%)で微減、営業利益113.8百万円(前期比△60.2%)と大幅減益。経常利益・当期純利益も大幅減少(経常利益102.0百万円、当期純利益60.3百万円、前年同期比それぞれ△67.2%、△69.8%)。
- 注目すべき変化:ライフサイエンス・機器開発事業が売上220.6百万円(前期比△33.2%)・セグメント損失52.1百万円(前期は損失25.7百万円)と大幅な落ち込み。オプティカル事業は売上ほぼ横ばいだがセグメント利益は減少(人員増による労務費上昇、受注・出荷の遅れが影響)。
- 今後の見通し:2026年6月期は売上2,655百万円(+37.9%)、営業利益278百万円を見込む(大幅回復見込み)。達成には受注回復・納期前倒しやライフサイエンスの販売回復が必要で、案件の受注・納品タイミングに依存するため不確実性あり。
- 投資家への示唆:利益面の大幅悪化は事業別の受注遅延・費用増加が主因。キャッシュは増加し財務は良好(自己資本比率75.3%、流動性充足)。短期的な業績回復は受注タイミング次第であり、会社想定の大幅回復(来期予想)を評価するには受注状況・顧客の予算動向の確認が重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ジェイテックコーポレーション
- 主要事業分野:オプティカル事業(放射光用X線ナノ集光ミラーの製造・加工)、ライフサイエンス・機器開発事業(自動培養装置・創薬関連装置等の開発・製造)、その他事業(子会社:電子科学株式会社の昇温脱離分析装置等)
- 代表者名:代表取締役社長 津村 尚史
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月13日
- 対象会計期間:2024年7月1日〜2025年6月30日(2025年6月期・通期、連結、 日本基準)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- 有価証券報告書提出予定日:2025年9月26日
- セグメント:
- オプティカル事業:放射光施設向けミラー等(高精度ミラーの設計・加工・供給)
- ライフサイエンス・機器開発事業:自動培養装置、創薬用スクリーニング装置、半導体向けナノ表面加工装置等の開発・販売
- その他事業:電子科学(昇温脱離分析装置(TDS)等の開発・販売、メンテナンス、受託分析)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):5,890,600株(2025年6月期)
- 期中平均株式数:5,886,232株(2025年6月期)
- 時価総額:–(決算短信に記載なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会開催予定日:2025年9月29日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年9月26日
- IRイベント:決算説明会実施(機関投資家・アナリスト向け)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:実績1,925,592千円(対会社予想の比較記載なし → 達成率:–)
- 営業利益:実績113,823千円(達成率:–)
- 純利益:実績60,348千円(達成率:–)
- サプライズの要因:
- 主因は受注〜設計検討〜生産の工程で想定以上に時間を費やしたことによる受注計画の変更・納期遅延(オプティカル事業)。ライフサイエンス・機器開発事業は顧客の予算・方針変更で大型案件の受注・納品が期初計画に沿わず、売上減・損失拡大。その他事業は売上増だが人員採用・R&D投資で利益圧迫。
- 通期への影響:
- 通期(当期)決算のため通期予想修正の有無は該当なし。来期(2026年6月期)予想は大幅増益見込みだが、受注・納入のタイミングに依存するため予想達成には不確実性あり。会社は現時点で予想を提示している(売上2,655百万円、営業利益278百万円)。
財務指標
- 財務諸表の要点(主要数値、単位:千円)
- 売上高:1,925,592(前期2,010,340、前期比△4.2%)
- 営業利益:113,823(前期285,836、前期比△60.2%)
- 経常利益:102,017(前期310,955、前期比△67.2%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:60,348(前期199,591、前期比△69.8%)
- 総資産:3,688,131(前期3,567,522、+120,608)
- 純資産:2,775,527(前期2,696,776、+78,750)
- 現金及び現金同等物:712,379(前期610,230、+102,149)
- 収益性
- 売上高:1,925,592千円(前期比△4.2%)
- 営業利益:113,823千円(前期比△60.2%)、営業利益率 5.9%(前年14.2%) — 5.9%(業種によるが10%超は良好、現状は低下)
- 経常利益:102,017千円(前期比△67.2%)
- 純利益:60,348千円(前期比△69.8%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):10.25円(前期33.96円)
- 進捗率分析(四半期決算ではないため):通期決算のため「通期予想に対する進捗率」は適用外(–)。来期予想との比較は参考情報として提示あり(2026年予想:売上2,655百万円等)。
- 財務安全性
- 自己資本比率:75.3%(前期75.6%) — 75.3%(安定水準、目安:40%以上で安定)
- 負債合計:912,604千円(前期870,746千円、やや増加)
- 長期借入金:371,051千円(前期446,507千円、約75.5百万円の償還で減少) — 金利負担軽減はプラス要因
- 流動比率:流動資産1,939,634 / 流動負債493,038 ≒ 393.6%(良好。短期支払能力は高い)
- 効率性
- 総資産回転率(売上/総資産):1,925,592 / 3,688,131 ≒ 0.52回/年(業種依存)
- 売上高営業利益率:5.9%(前年14.2%、低下)
- セグメント別(主要)
- オプティカル事業:売上1,234,131千円(前期1,240,241、△0.5%)、セグメント利益526,759千円(前期595,237、△11.5%)
- ライフサイエンス・機器開発事業:売上220,642千円(前期322,153、△33.2%)、セグメント損失△52,055千円(前期損失△25,659千円)
- その他事業:売上471,148千円(前期447,945、+5.2%)、セグメント利益41,111千円(前期51,567、△20.3%)
- 財務の解説:
- 営業CFは286,478千円のプラス(前期62,651千円)と改善。棚卸資産増加などで運転資本は膨らむ一方、売上債権減少や契約負債増加がキャッシュを押し上げた。
- 投資CFは有形固定資産取得で104,294千円の支出。財務CFは長期借入金返済により79,911千円の支出。結果として現金は+102,149千円で712,379千円に増加。
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年6月期:中間0.00円、期末0.00円(無配)
- 2025年6月期:中間0.00円、期末0.00円(無配)
- 2026年6月期(予想):中間0.00円、期末0.00円(無配予想)
- 配当性向:–(配当金が0のため計算上は–)
- 配当利回り:–(配当0)
- 特別配当の有無:なし
- 株主還元方針:自社株買い等の開示なし(直近で自己株式保有は小口970株)。株主還元は現状で無配継続。
セグメント別情報
- オプティカル事業
- 売上高:1,234,131千円(前期比△0.5%)
- セグメント利益:526,759千円(前期比△11.5%)
- 要因:世界各国でのアップグレード・新設需要は引続きあるが、設計検討に時間を要し受注・出荷の遅延が発生。労務費増加も利益圧迫。
- 見通し:第4世代放射光施設の高精度要求に対応する高精度化・新システム開発で中期成長見込む。
- ライフサイエンス・機器開発事業
- 売上高:220,642千円(前期比△33.2%)
- セグメント損失:△52,055千円(前期は△25,659千円)
- 要因:大型の自動培養装置等で顧客の予算・方針変化により計画通りの受注が得られず。試作評価案件は増加し、装置受注は限定的。
- 見通し:PAP・ECMP等の半導体向け表面加工装置や自動培養装置の拡販で中長期拡大を狙うが短期改善は受注回復次第。
- その他事業(電子科学)
- 売上高:471,148千円(前期比+5.2%)
- セグメント利益:41,111千円(前期比△20.3%)
- 要因:中国企業への初納入や大型工事の計上で売上増。しかし人員増・研究開発投資で費用増加。
- 見通し:既存製品高性能化、新規水素分析装置の投入で市場拡大を図る。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:
- 「Innovation2030」を掲げ、オプティカルの高精度化、ライフサイエンス・機器開発の装置化(PCVM、PAP、CARE、ECMP等)、その他事業の新製品投入を通じた成長を目指す。
- KPI達成状況:
- 明示的KPI数値は開示なし。事業別成長はオプティカルは堅調だがライフサイエンスで計画比遅れが発生しており、中期目標達成には技術実用化と販路拡大の進捗が重要。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:同業他社データは決算短信に記載なし(–)。放射光・光学ミラー分野は高度な技術競争だが、同社は世界の大型施設案件での実績を保有。
- 市場動向:放射光施設の新設・アップグレード需要(特にアジア)や半導体(SiC、ダイヤモンド基板等)向け高精度表面加工の需要増が追い風。だが顧客の予算・政策変化、地政学リスク、為替変動が不確実性。
今後の見通し
- 業績予想(2026年6月期、会社予想)
- 売上高:2,655百万円(+37.9%)
- 営業利益:278百万円(+144.9%)
- 経常利益:274百万円(+168.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:172百万円(+185.9%)
- 1株当たり当期純利益:29.32円
- 前提条件:受注回復・納入スケジュールの正常化、新製品投入効果等(為替等の前提は詳細開示ページ参照)
- 予想の信頼性:短期は受注〜納品のタイミングに依存するため不確実性が高い。過去の達成傾向は決算短信単体では明示なし(保守的/楽観的判断は保留)。
- リスク要因:受注遅延、顧客予算の変動、製造・人件費の上昇、為替変動、国際情勢(地域紛争等)、主要顧客集中リスク。
重要な注記
- 会計方針の変更:2022年改正会計基準(法人税等)を適用(期首から)。変更による連結財務諸表への影響はないと記載。
- 継続企業の前提:該当事項なし。
- その他重要事項:決算短信は監査対象外である旨の注記あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3446 |
| 企業名 | ジェイテックコーポレーション |
| URL | http://www.j-tec.co.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 金属製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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