2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想からの修正なし。第1四半期の業績は会社見通しどおり「順調に推移」との記載(市場予想は不明のため比較不可)→ サプライズは特になし(ほぼ予想通り)。
- 業績の方向性:増収増益。経常収益 118.77億円(前年同期比+10.9%)、経常利益 24.97億円(同+49.6%)、親会社株主に帰属する四半期純利益 17.27億円(同+64.4%)。
- 注目すべき変化:貸出金利息の増加に伴う資金運用収益の増加が主因(貸出金利息 67.31億円、前年同期 53.33億円)。一方で預金利息を中心とした資金調達費用が大幅増(預金利息 13.10億円、前年同期 1.21億円)と調達コスト上昇が明確。
- 今後の見通し:会社は5月公表の通期予想(経常収益 480億円、経常利益 83億円、親会社株主に帰属する当期純利益 58億円)を維持。第1四半期の進捗は通期見通しに対して売上(経常収益)約24.7%、経常利益約30.1%、純利益約29.8%で順調。
- 投資家への示唆:利ざや改善(貸出の利息収入増)が業績押し上げ要因。ただし預金金利上昇で調達コストも上昇しており、今後の金利環境次第で業績変動リスクあり。自己資本関連の指標が複数あるため評価指標の差異に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社栃木銀行(Tochigi Bank, Ltd.)
- 主要事業分野:地方銀行業(預金・貸出・有価証券・リテールおよび法人融資)、金融商品取引業、リース・カード等のグループ事業
- 代表者名:取締役頭取 仲田 裕之
- URL:https://www.tochigibank.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月30日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(連結) 2025年4月1日~2025年6月30日
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:無
- セグメント:
- 銀行業:貸出金利息等を中心とする中核事業
- 金融商品取引業:有価証券売買等
- その他:リース、カード等の連結子会社事業
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):109,608,000株(期中平均株式数 103,665,728株)
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表(四半期/通期の予定日等):–(記載なし)
- 株主総会、IRイベント:–(記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想に対する達成率)
- 売上高(経常収益):第1四半期実績 11,877百万円/通期予想 480,000百万円 → 進捗率 24.7%(通期に対する)
- 営業利益(経常利益):第1四半期実績 2,497百万円/通期予想 8,300百万円 → 進捗率 30.1%
- 純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益):第1四半期実績 1,727百万円/通期予想 5,800百万円 → 進捗率 29.8%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:貸出金利息の増加による資金運用収益の増(貸出金利息 6,731百万円 → 前年 5,333百万円)。
- 下押し要因:預金利息など資金調達費用の増加(預金利息 1,310百万円 → 前年 121百万円)。ただし現時点では増益要因が上回っている。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想に変更なしと明示。第1四半期の進捗比率から見てH1(上期)目標に対して経常利益・純利益は高い達成度(経常利益はH1目標3,500百万円の71%を第1四半期で確保)で推移。ただし資金調達コスト上昇が続く場合は下振れリスクあり。
財務指標
- 主要財務数値(連結、百万円)
- 経常収益:11,877(前年同期 10,706、増減 +1,170 百万円、+10.9%)
- 経常利益:2,497(前年同期 1,668、増減 +829 百万円、+49.6%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,727(前年同期 1,050、増減 +677 百万円、+64.4%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):16.66円(前年同期 10.15円)
- 財政状態(連結)
- 総資産:3,579,105百万円(前期末 3,333,907百万円、増加 +245,198百万円、+7.36%)
- 純資産:155,725百万円(前期末 153,093百万円、増加 +2,632百万円、+1.72%)
- 自己資本(参考):154,123百万円(安定水準の目安は別途)
- 自己資本比率(当短信の算出):4.3%(前期末 4.5%)→ 低い(ただし当該比率は自己資本比率告示の定義とは異なる)
- 自己資本比率(国内基準=連結資本適合性等の指標):10.07%(連結、目安:10%前後は健全水準)
- 資産項目の動向(連結BS)
- 預金残高:3,159,869百万円(前期末 3,117,583百万円、増加 +42,286百万円、+1.36%)※開示本文は「預金残高は前連結会計年度末比422億円増」
- 貸出金残高:2,328,913百万円(前期末 2,189,275百万円、増加 +139,638百万円、+6.38%)※「貸出金増加 1,396億円」
- 有価証券:384,684百万円(前期末 373,527百万円、増加 +11,157百万円、+2.99%)
- 収益性指標
- 経常利益率(経常利益/経常収益):2,497/11,877 = 約21.0%(前年は1,668/10,706 = 約15.6%。改善)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1四半期進捗)
- 通期想定(経常収益 480,000百万円、経常利益 8,300百万円、純利益 5,800百万円)
- 第1四半期進捗:経常収益 24.7%、経常利益 30.1%、純利益 29.8% → 通期ベースでは概ね上期寄りの利益配分で順調
- 上期(第2四半期累計)会社目標に対する進捗:経常収益 51.0%、経常利益 71.3%、純利益 66.4%(第1四半期実績/会社の上期目標)
- 財務安全性
- 自己資本比率(短信算出) 4.3%(低い。ただし銀行独自の算式であり、通常の規制比率とは異なる)
- 連結自己資本比率(国内基準) 10.07%(健全水準、一般に8%超が望ましい)
- 流動性・負債構成:預金増加により負債合計は3,423,379百万円(前期末 3,180,813百万円)。短期資金調達(コールマネー、譲渡性預金等)増加あり(コールマネー等および担保預入が設定)。
- 効率性・その他
- 総資産回転率等の詳細は開示なし(–)
- 有価証券の含み損益:その他有価証券評価差額金は -5,282百万円(前期 -6,618百万円)と含み損が縮小
- セグメント別貢献(連結)
- 銀行業:経常収益 10,429百万円(前年 9,404、+1,025百万円、+10.9%)、セグメント利益 2,387百万円(前年 1,609、+778百万円、+48.4%)
- 金融商品取引業:経常収益 576百万円(前年 553、+23百万円)、セグメント利益 82百万円(前年 67、+15百万円)
- その他:経常収益 1,030百万円(前年 748、+282百万円)、セグメント利益 55百万円(前年 19、+36百万円)
- 財務の解説:
- 貸出金増加に伴う利息収入増が主因で増収増益。資金運用収益増を上回る調達コストの増加(預金利息等)に留意が必要。含み損益は改善傾向。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):年間 7.00円(第2四半期 3.50円・期末 3.50円)
- 2026年3月期(予想):年間 14.00円(中間 7.00円・期末 7.00円)→ 前期比増配(+7.00円)
- 直近期の配当予想修正:無
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当14.00円/通期EPS 55.95円 → 約25.0%(概算、目安:安定的な還元)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:株式給付信託(BBT)を運用し役員報酬の株式連動化を実施。自社株買いの記載は無し。
セグメント別情報
- 銀行業(中核)
- 売上(経常収益):10,429百万円(前年 9,404、+1,025百万円、+10.9%)
- セグメント利益:2,387百万円(前年 1,609、+778百万円、+48.4%)
- 主な要因:貸出金利息の増加による利ザヤ改善
- 金融商品取引業
- 経常収益:576百万円(前年 553、+23百万円)
- セグメント利益:82百万円(前年 67、+15百万円)
- 状況:横ばいから小幅改善
- その他(リース・カード等)
- 経常収益:1,030百万円(前年 748、+282百万円)
- セグメント利益:55百万円(前年 19、+36百万円)
- 備考:連結子会社の寄与で増益
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- 金利上昇局面で貸出利息収入が増える一方、預金金利上昇による資金調達コスト増が発生。栃木銀行は現時点で貸出増加による利息増が利益を押し上げているが、今後の金利動向や資金調達環境が業績に影響。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(未修正):経常収益 48,000百万円(前期比 +6.5%)、経常利益 8,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 5,800百万円、1株当たり当期純利益 55.95円
- 次期予想:–(記載なし)
- 会社予想の前提条件:特段の前提開示なし(為替・原油等の明示はなし)
- リスク要因:
- 金利変動(貸出利率・預金金利の動向)による純利ザヤの変動
- 債券価格変動による含み損益の変動(有価証券評価差額の変動)
- 預貸率・信用コストの変動(不良債権動向)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の重要な変更:無し
- 四半期連結財務諸表に特有の会計処理:無し
- 監査(レビュー):第1四半期に対する公認会計士・監査法人のレビューは無し
- その他注記:
- 株式給付信託(BBT)を導入。信託保有株式は自己株式として計上(期末 1,427,800株、帳簿価額 411百万円)。
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(第1四半期の減価償却費は363百万円)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8550 |
| 企業名 | 栃木銀行 |
| URL | http://www.tochigibank.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 銀行 – 銀行業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.5)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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