旭有機材(4216)についての企業分析レポートです。
1. 企業情報
- 事業内容などのわかりやすい説明
旭有機材は、旭化成グループに属し、主に3つの事業を展開しています。1つは、樹脂製のバルブやパイプなどを製造・販売する「管材システム事業」。半導体製造装置向けの特殊バルブなども手掛けています。次に、電子材料(フォトレジストなど)や素形材、発泡材料などを提供する「樹脂事業」。そして、水処理施設の設計・施工・メンテナンスや地熱・温泉資源開発を行う「水処理・資源開発事業」です。同社は、特に樹脂バルブ分野で高い技術力と市場での存在感を持っています。 - 主力製品・サービスの特徴
- ASAHACHAVバルブ・パイプ類: 腐食に強く軽量な樹脂製バルブやパイプで、様々な産業の配管システムに利用されています。
- Dymatrixシリーズ: 半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)製造プロセスに特化した高性能な樹脂製バルブで、高温・高純度環境下での精密な流体制御を実現します。特に中国市場で堅調な需要が見られます。
- フェノール樹脂製品: 鋳造プロセスや電子部品、フォトレジストなど幅広い分野で使用される高機能樹脂を提供しています。
- 水処理・資源開発ソリューション: 上下水処理施設、工業用水・排水処理施設の設計から維持管理、地熱・温泉開発まで一貫したサービスを提供しています。
2. 業界のポジションと市場シェア
- 業界内での競争優位性や課題について
旭有機材は、樹脂バルブの分野において「独占的メーカー」という記述があり、高い競争優位性を持っています。特に半導体製造装置向けの高機能バルブ(Dymatrix)は、最先端の生産ラインで要求される厳しい品質基準を満たす独自の技術が強みです。また、旭化成グループという安定した基盤も競争力を支えています。
課題としては、半導体関連投資の動向に業績が左右されやすい点や、米国関税政策、中国経済の停滞といった地政学的な外部環境の変化からの影響を受けやすい点が挙げられます。固定費(労務費、減価償却費など)の増加による利益率への圧迫も課題です。 - 市場動向と企業の対応状況
半導体市場は世界的に変動が大きく、特に中国・米国での設備投資の見直しや延期が複数の案件で発生し、同社の業績に影響を与えています。一方で、中国ローカル需要やFPD(フラットパネルディスプレイ)向け需要は一部で堅調に推移しています。同社は、半導体関連製品の中国での需要取り込みや、樹脂事業における電子材料分野への注力(南通電材第2工場建設など)を通じて、市場の変化に対応しようとしています。
3. 経営戦略と重点分野
- 経営陣が掲げるビジョンや戦略
中期経営計画「GNT2025」に基づき、海外市場や半導体関連製品を中心に成長を追求する戦略を掲げています。高機能製品の開発・提供を通じて、産業インフラや社会課題解決への貢献を目指していると考えられます。 - 中期経営計画の具体的な施策や重点分野
データからは「GNT2025」の具体的な施策の詳細は限定的ですが、決算短信からは以下の点が推察されます。 - 半導体関連分野の強化: 高機能樹脂バルブ(ダイマトリックス)のグローバル展開、特に中国市場での需要取り込み。
- 樹脂事業の拡大: 電子材料分野、特にフォトレジスト関連の供給能力増強(南通電材第2工場建設)。
- 海外事業の推進: 中国・アジア市場の開拓に注力。
- 新製品・新サービスの展開状況(決算短信参照)
決算短信には、具体的な新製品・新サービスの展開に関する詳細な記述はありませんが、半導体製造装置向けダイマトリックス製品が中国で堅調に推移していること、樹脂事業において電子材料(フォトレジスト等)やFPD向け需要が好調であることが記されています。これは既存の主力製品・技術の応用や市場投入が進んでいることを示唆します。また、南通電材第2工場の建設は、将来的な電子材料の供給能力強化に繋がります。
4. 事業モデルの持続可能性
- 収益モデルや市場ニーズの変化への適応力
同社の収益モデルは、管材システム、樹脂、水処理・資源開発の3つのセグメントで構成されています。特定の市場(半導体、FPDなど)への依存度が高いものの、高機能素材や精密制御バルブといったニッチかつ高付加価値な製品を提供することで、高い競争力を維持しています。変化する市場ニーズに対しては、半導体製造装置や電子材料向けの高精度・高純度ニーズに対応できる製品を持つことで適応力を示しています。 - 売上計上時期の偏りとその影響
決算短信において、管材エンジニアリングにおける「受注済案件の反動」や「一部工期遅延(発泡材料の土木向け等)」が減収要因として挙げられています。これは、大型案件の受注や工事の進捗状況によって売上計上のタイミングに偏りが生じ、四半期ごとの業績に変動をもたらす可能性があることを示唆しています。
5. 技術革新と主力製品
- 技術開発の動向や独自性
旭有機材の技術開発は、特に高度な流体制御が要求される半導体製造プロセス向けバルブや、高機能な電子材料向け樹脂に注力されています。この分野での「独占的メーカー」というポジションは、他社が容易に追随できない独自の技術力とノウハウの蓄積があることを示唆しています。高純度、耐熱性、耐薬品性といった特殊な要求に応える製品開発が独自性を確立しています。 - 収益を牽引している製品やサービス
決算短信および企業概要から、半導体製造装置向けの「Dymatrix(ダイマトリックス)」製品と、樹脂事業における「電子材料(フォトレジスト等)」が収益を牽引する重要な主力製品・サービスと考えられます。これらは高付加価値であり、特定の高性能ニーズに応えることで利益率向上に貢献しています。
6. 株価の評価
- EPSやBPSに基づく計算等を用いて、現在の株価との比較
- 株価: 5,410.0円
- EPS(会社予想): 271.51円
- BPS(実績): 4,118.09円
- PER(会社予想): 19.93倍 (5,410円 ÷ 271.51円)
- PBR(実績): 1.31倍 (5,410円 ÷ 4,118.09円)
- 業界平均PER/PBRとの比較
- 業界平均PER: 20.4倍
- 業界平均PBR: 1.1倍
旭有機材のPER(19.93倍)は業界平均PER(20.4倍)に対し、やや割安な水準にあります。
PBR(1.31倍)は業界平均PBR(1.1倍)に対し、やや割高な水準にあります。
7. テクニカル分析
- 直近の株価推移を参照して、現在の株価が高値圏か安値圏か
現在の株価5,410円は、年初来高値5,480円に非常に近い水準であり、高値圏にあると判断できます。年初来安値2,949円からは大幅に上昇しています。 - 年初来高値・安値との位置関係
年初来高値5,480円に97.2%の位置(安値0%、高値100%とした場合)にあり、年初来の最高値に迫っています。 - 出来高・売買代金から見る市場関心度
直近10日間の出来高は、通常期の3万株台から一時的に15万株超まで増加しており、売買代金も194,076千円と比較的高水準です。これは、特定の期間において市場の関心が高まったことを示唆しています。平均出来高(3ヶ月: 37.88k株、10日: 65.06k株)と比較しても、直近の株価上昇局面では出来高が増加傾向にあり、市場の関心が高まっている可能性が考えられます。 - 長期トレンド分析
- 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の株価リターンを評価
- 1ヶ月リターン: +16.97%
- 3ヶ月リターン: +12.59%
- 6ヶ月リターン: +35.76%
- 1年リターン: +21.03%
短中期的に株価は上昇トレンドにあり、特に6ヶ月でのリターンが顕著です。 - 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス(上回る/下回る)
- 1ヶ月: 日経平均を14.87%ポイント上回る、TOPIXを14.86%ポイント上回る。
- 3ヶ月: 日経平均を0.83%ポイント上回る。
- 6ヶ月: 日経平均を8.59%ポイント上回る。
- 1年: 日経平均を6.85%ポイント下回る。
短中期的には主要指数を上回るパフォーマンスを見せていますが、1年スパンでは日経平均を下回っています。 - 移動平均線(5日、25日、75日、200日)との位置関係(上回り/下回り)
現在の株価5,410.0円は、5日移動平均線(5,392.00円)、25日移動平均線(4,858.40円)、75日移動平均線(4,669.33円)、200日移動平均線(4,238.98円)の全てを上回っています。これは、短期から長期にわたる強い上昇トレンドを示唆しています。 - サポート・レジスタンスレベルと現在株価の位置
1ヶ月および3ヶ月のレンジ高値は5,480.00円であり、現在の株価5,410円はこのレベルがレジスタンス(上値抵抗線)として意識される可能性があります。一方、直近の株価上昇局面で形成された5日移動平均線などが短期的なサポートラインとなる可能性があります。 - ゴールデンクロス/デッドクロスのシグナル確認
データにゴールデンクロス/デッドクロスの直接的な情報は記載されていませんが、株価が長期の移動平均線を全て上回っている状況は、強い上昇トレンドを示しており、ゴールデンクロスが複数発生しているか、今後発生する可能性を示唆しています。
8. 財務諸表分析
- 売上、利益、ROE、ROAなどの指標を評価
- 売上高: 2024年3月期(87,426百万円)をピークに2025年3月期(85,162百万円)は減少、2026年3月期には80,000百万円まで減少する予想です。
- 営業利益: 同様に2024年3月期(15,576百万円)をピークに減少傾向で、2026年3月期は7,500百万円の予想です。
- 最終利益: 2024年3月期(11,382百万円)から2026年3月期(5,100百万円)にかけて大幅な減少が予想されています。
- ROE: 2024年3月期実績17.3%から2025年3月期実績10.26%へ低下しており、2026年3月期はさらなる低下が懸念されます。
- ROA: 過去12か月では5.86%。
- 営業利益率: 2024年3月期実績17.82%から、2025年3月期実績13.06%、2026年3月期予想(7,500/80,000=9.38%)と低下傾向にあります。
- 過去数年分の傾向を比較
2021年3月期から2024年3月期にかけて売上高、利益、ROE、ROAは一貫して成長・改善を見せていました。しかし、2025年3月期以降は、半導体市場の調整局面や固定費増加などの影響により、業績は軟化し、収益性の指標も悪化する傾向にあります。 - 四半期決算の進捗状況(通期予想との比較)
2026年3月期第2四半期の中間累計実績は、通期予想に対し、売上高49.8%、営業利益58.0%、親会社株主に帰属する中間純利益59.0%の進捗となりました。売上高はほぼ計画通りですが、利益は中間時点でやや上振れしており、現時点での通期達成可能性は確保されているように見えます。しかし、前年同期比では減収減益となっており、固定費の増加が利益を圧迫している点が課題です。
9. 財務健全性分析
- 自己資本比率、流動比率、負債比率の評価
- 自己資本比率(実績): 73.4%(2025年3月期)、直近四半期75.5%。非常に高い水準で、財務基盤は強固です。
- 流動比率(直近四半期): 3.82倍(382%)。流動資産が流動負債を大きく上回っており、短期的な支払い能力は極めて良好です。
- 負債比率(直近四半期:Total Debt/Equity): 5.90%(負債合計24,391百円 / 純資産78,009百円 ≈31.3%)。負債が少なく、自己資本に対する依存度が低い状態にあります。
- 財務安全性と資金繰りの状況
自己資本比率が非常に高く、流動比率も優良な水準にあることから、財務安全性は極めて高いと評価できます。現金及び預金も21,144百万円と潤沢であり、資金繰りにも懸念は見られません。 - 借入金の動向と金利負担
有利子負債は短期借入金2,700百万円、長期借入金1,900百万円の合計4,600百万円と比較的低水準であり、前期末から減少しています。金利負担は非常に小さいと考えられます。
10. 収益性分析
- ROE、ROA、各種利益率の評価
- ROE(実績): 10.26%(過去12か月は9.01%)。
- ROA(実績): 5.86%(過去12か月は5.86%)。
- 各種利益率: 売上総利益率は2024年3月期が最高でしたが、直近は低下傾向。営業利益率も同様に低下しています。過去12か月の実績営業利益率は11.09%です。
- 一般的なベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%等)との比較
- ROE: 実績10.26%は一般的なベンチマーク10%をわずかに上回りますが、過去12ヶ月の9.01%は下回ります。
- ROA: 5.86%は一般的なベンチマーク5%を上回っており、資産を効率的に活用できていると言えます。
- 収益性の推移と改善余地
2024年3月期をピークに各種利益率、ROEが低下傾向にあり、収益性は一時的に悪化しています。半導体市場の回復や新たな製品投入、固定費上昇への対応が今後の収益性改善に向けた重要な課題と考えられます。 - 利益の質分析
- 営業キャッシュフローと純利益の比較(OCF/純利益比率)
過去12か月の営業キャッシュフローは9,580百万円に対し、純利益は6,820百万円です。OCF/純利益比率は約1.40となります。 - アクルーアルズ比率による利益の質評価
OCF/純利益比率が1.0を大きく上回っているため、キャッシュフローが最終利益を大幅に上回っており、利益の質は非常に高いと評価できます。 - キャッシュフローが利益を上回るか(1.0以上が健全)
営業キャッシュフローが純利益を上回っており(比率1.40)、健全なキャッシュ創出能力を有しています。
11. 市場リスク評価
- ベータ値による市場感応度の評価
ベータ値は0.38です。これは市場全体の動きと比較して、同社の株価変動が小さいことを示しており、市場感応度が低いディフェンシブな特性を持つ銘柄であると考えられます。 - 52週高値・安値のレンジと現在位置
52週高値は5,480.00円、52週安値は2,949.00円です。現在の株価5,410円は、52週レンジの上限に近い位置(97.2%)にあり、高値圏にあります。 - 決算短信に記載のリスク要因(外部環境、為替、地政学等)
- 半導体関連投資の不透明性: 米国関税関連の不透明感や中国・米国での半導体投資の見直し・延期による影響が継続しています。
- 為替変動: 為替差損が中間期に発生しており、今後の為替レートの変動が業績に影響を与える可能性があります。
- 固定費上昇: 労務費、減価償却費等の固定費の増加が利益圧迫の主因となっています。
- 工事進捗遅延: 大型案件の工期遅延が発生し、売上計上時期に影響を与える可能性があります。
12. バリュエーション分析
- 業種平均PER/PBRとの比較
- 旭有機材のPER(会社予想): 19.93倍
- 業界平均PER: 20.4倍
- 旭有機材のPBR(実績): 1.31倍
- 業界平均PBR: 1.1倍
PERは業界平均よりわずかに割安ですが、PBRは業界平均より割高な水準です。 - 目標株価レンジの算出(業界平均倍率適用)
- 目標株価(業種平均PER基準): 7361円
- 目標株価(業種平均PBR基準): 4530円
- 割安・割高の総合判断
現在の株価5,410円は、業種平均PER基準で見た目標株価(7361円)よりも低い水準にあり、PER基準では割安感があると言えます。一方で、業種平均PBR基準で見た目標株価(4530円)よりも高い水準にあり、PBR基準ではやや割高感があります。総合的には、PER基準では割安ですが、PBR基準では割高感があるため、評価は中立的と判断されます。
13. 市場センチメント分析
- 信用取引の状況(信用買残、信用倍率、需給バランス)
信用買残が14,900株に対し、信用売残が58,000株と、信用売残が大幅に多い状況です。信用倍率は0.26倍と、売玉が買い玉を大きく上回っており、需給は好転しやすい状態(いわゆる「踏み上げ」が起きやすい状態)にある可能性があります。 - 株主構成(経営陣持株比率、安定株主の状況)
筆頭株主は旭化成で29.49%を保有しており、その他、日本マスタートラスト信託銀行、ステート・ストリート・バンク&トラスト、日本カストディ銀行などの機関投資家が大株主として名を連ねています。自社(自己株口)も4.38%を保有しています。上位株主には安定株主が多く、経営の安定性が高いと考えられます。インサイダー保有比率は30.67%です。 - 大株主の動向
データなし。
14. 株主還元と配当方針
- 配当利回りや配当性向の分析
会社予想配当利回りは2.22%です。1株配当(会社予想)は120.00円(中間60円、期末60円)。
会社予想EPS271.51円に対する配当性向は、120円 ÷ 271.51円 ≈ 44.2%です。これは過去の配当性向と比較して高めの水準であり、利益が減少予想の中でも株主還元意欲が高いことを示唆します。昨年の実績配当性向27.4%(Yahoo Japanデータ)と比較すると、利益予想の減額に対して配当は増額されており、株主還元へのコミットメントが強い姿勢と見られます。 - 自社株買いなどの株主還元策
提供データに自社株買いに関する明確な記載はありません。 - 株式報酬型ストックオプション等のインセンティブ施策
データなし。
15. 最近のトピックスと材料
- 適時開示情報の分析(大型受注、新製品、拠点展開等)
- 2026年3月期 第2四半期決算短信:
- 樹脂事業において、電子材料(フォトレジスト等)やFPD向け需要が好調でした。
- 半導体製造装置向けダイマトリックス製品は、米中関係の不透明感はあるものの、中国ローカル需要の取り込みにより増収となりました。
- 中国での拠点展開として、南通電材第2工場の建設を開始しており、2027年3月に竣工予定です。これは、電子材料分野の生産能力増強につながり、中長期的な樹脂事業の成長ドライバーとなる可能性があります。
- 一方で、米国関税関連の不透明感や中国・米国における半導体投資の見直し・延期、一部工事の遅延が業績に影響を与えています。
- これらが業績に与える影響の評価
南通電材第2工場の建設やダイマトリックス製品の中国での堅調さは、今後の成長に対するポジティブな材料です。しかし、半導体市場全体の不透明感や米中情勢、固定費の増加といったマイナス要因が強く、直近の業績予想を下方修正させる要因となっています。これらの要因が互いに影響し合い、今後の業績を左右すると考えられます。
16. 総評
旭有機材は、旭化成系を背景に、樹脂バルブ製造における独自の強みを持つ企業です。特に半導体製造装置向けの高機能バルブや電子材料分野に強みがあり、高い技術力と財務健全性を有しています。
強み
- 高機能樹脂バルブ市場での独占的地位と高い技術力。
- 優れた財務健全性(高い自己資本比率、潤沢な現金、低い負債)。
- 安定した大株主構成。
- 増配基調にあり、株主還元への意識が高い。
- ディフェンシブな特性を示す低いベータ値。
弱み
- 半導体市場の設備投資動向に業績が左右されやすい。
- 米国関税や中国経済情勢といった外部環境リスク。
- 固定費(労務費、減価償却費)の増加による利益率の圧迫。
- 直近の売上・利益は減少傾向にあり、成長性に懸念。
機会
- 中国における半導体関連のローカル需要の取り込み。
- FPD(フラットパネルディスプレイ)向け電子材料需要の継続。
- 南通電材第2工場の建設による生産能力増強と事業拡大。
- 水処理・資源開発分野での社会インフラ需要の獲得。
脅威
- 半導体関連投資の更なる見直しや延期。
- 為替変動による業績へのマイナス影響。
- 原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱。
- 国内外の景気後退による設備投資意欲の減退。
投資判断の参考となるポイント
- 財務基盤が非常に強固であり、安定性は高い。
- 収益性は足元で悪化傾向にあるが、利益の質は高い(営業CFが利益を大幅に上回る)。
- 株価は年初来高値圏にあり、PER基準では割安感があるものの、PBR基準では割高感もある。
- 短期的な需給は信用売残が多く、買い戻しの余地がある。
- 中長期的な成長は半導体市場の動向と、同社が注力する高機能材料・製品の需要回復に大きく依存する。
17. 企業スコア
- 成長性: C
売上高は2024年3月期をピークに2期連続で減少予想であり、利益も大幅な減少が見込まれます。半導体関連投資の不透明感もリスク要因です。 - 収益性: B
実績ROEは10.26%(過去12か月では9.01%)、ROAは5.86%であり、ROAはベンチマークを上回るものの、ROEはベンチマーク10%を下回る水準です。営業利益率も低下傾向にあります。 - 財務健全性: S
自己資本比率が約75%と非常に高く、流動比率も382%と極めて良好です。有利子負債も低水準であり、財務基盤は非常に強固です。 - 株価バリュエーション: B
現在の株価は、業界平均PER基準では割安感がある一方で、業界平均PBR基準では割高感が見られます。総合的な判断で中立と評価します。
企業情報
| 銘柄コード | 4216 |
| 企業名 | 旭有機材 |
| URL | http://www.asahi-yukizai.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 5,410円 |
| EPS(1株利益) | 271.51円 |
| 年間配当 | 2.22円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 23.0倍 | 6,245円 | 2.9% |
| 標準 | 0.0% | 20.0倍 | 5,430円 | 0.1% |
| 悲観 | 1.0% | 17.0倍 | 4,851円 | -2.1% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 5,410円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 2,705円 | △ 100%割高 |
| 10% | 3,379円 | △ 60%割高 |
| 5% | 4,264円 | △ 27%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.6)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。