1. 企業概要
売れるネット広告社グループは、インターネット広告の費用対効果を改善するマーケティング支援サービスを主軸とする企業です。ネット通販事業者向けに、広告商品販売ページの制作支援、広告出稿のサポート、通信機器の貸与など、包括的なデジタルマーケティング支援を提供しています。主力事業は「ネット通販向けデジタルマーケティング支援」で、クラウドサービスを通じて、ランディングページ作成、顧客管理、フォローアップメール配信など、多角的なオンラインショッピング支援を実現しています。
- 主力製品・サービスの特徴: 「売れるネット広告」と称するクラウドサービスが主力で、インターネット広告の効果を最大化するためのオールインワン型ソリューションを提供します。広告運用のノウハウとシステムを組み合わせることで、顧客の費用対効果改善に貢献します。
- 収益モデル: 主に顧客企業からのサービス利用料や広告運用手数料といったB2B型のストック(サブスクリプション)型とフロー型(成果報酬等)のハイブリッドモデルと考えられます。また、自社でD2C(Direct to Consumer)事業も展開しており、B2C型の収益も一部存在します。
- 技術的独自性や参入障壁: インターネット広告の分野は競争が激しいですが、同社は長年培った広告運用データやノウハウをクラウドサービスに集約・提供することで、顧客のLTV(Life Time Value)向上に貢献する点に独自性があります。特にコンサルティングとシステムを一体で提供できる点は一定の参入障壁となり得ます。
2. 業界ポジション
同社は「情報通信・サービスその他」に分類され、Advertising Agencies(広告代理店)のセクターに属します。競合他社との具体的な市場シェアデータはありませんが、D2C特化型のデジタルマーケティング支援というニッチ市場で独自のポジションを築いています。
- 主要競合との差別化要因: 大手総合広告代理店が幅広い業種を対象とするのに対し、同社はネット通販・D2C事業者に特化し、ダイレクトレスポンス広告のノウハウとシステム提供で差別化を図っています。
- 市場動向と企業の対応状況: EC市場の拡大に伴い、デジタル広告の需要は高まっていますが、広告効果の可視化や最適化への要求も強まっています。同社は、費用対効果の改善に特化したサービスで、このニーズに対応しようとしていますが、直近の売上高の変動から見ると、市場環境への対応には課題もあるようです。
- 定量比較(業界平均との財務指標比較):
- PER(会社予想): 2,465.38倍 に対し、業界平均PER: 25.7倍 (極めて割高)
- PBR(実績): 6.74倍 に対し、業界平均PBR: 2.5倍 (割高)
- 評価: バリュエーション指標においては、業界平均を大きく上回っており、現在の株価水準は非常に割高と判断されます。
3. 経営戦略
経営陣のビジョンや中期経営計画に関する具体的なデータは提供されていません。しかし、提供された情報から、同社はデジタルマーケティング支援事業を核としつつ、D2C事業やグローバル情報通信事業も展開して事業ポートフォリオを多角化していることが伺えます。
- 重点投資分野と成長戦略: データなし。
- 最近の適時開示情報: データなし。ただし、「株探 業績修正履歴」には、2024年7月期、2026年7月期の業績予想が新規に発表されていることが示されています。
- これらが今後の業績に与える影響: 具体的な適時開示情報はないため、現在の情報からは判断できません。株探での2025年7月期、2026年7月期の連結業績予想では、売上高は増加傾向にあるものの、2025年7月期の最終利益は大幅な赤字予想、2026年7月期は黒字転換を見込むという、非常に変動の大きい計画となっています。
4. 財務分析
- 収益性:
- 営業利益率(過去12か月):-2.30%
- ROE(実績、過去12か月):-64.82%
- 2023年7月期の単体ではROE 19.28%、営業利益率 15.75%と高い水準でしたが、直近12か月および2024年7月期、2025年7月期の連結予想では大幅な赤字を計上しており、収益性は極めて悪化しています。ベンチマーク(ROE 10%、ROA 5%)を大きく下回っています。
- 財務健全性:
- 自己資本比率(実績):35.5%
- 流動比率(直近四半期):1.47倍(147%)
- D/Eレシオ(直近四半期):85.55%
- 自己資本比率は35.5%と、グロース市場上場企業としては一定の水準を保っていますが、50%以上が理想的です。流動比率も147%と、短期的な支払い能力にやや懸念が残ります(一般的に200%以上が望ましい)。D/Eレシオは85.55%と、有利子負債は一定程度存在します。
- 成長性:
- 売上高は過去数年間で大きく変動しており、安定した成長は見られません。
- 2021年7月期: 2,400百万円
- 2022年7月期: 843百万円
- 2023年7月期: 959百万円 (+13.8% 対前年同期比)
- 2024年7月期: 756百万円 (-21.2% 対前年同期比)
- 2025年7月期(予想): 1,567百万円 (+107.3% 対前年同期比)
- 2026年7月期(予想): 1,880百万円 (+19.97% 対前年同期比)
- 利益についても大幅な赤字と黒字を繰り返しており、非常に不安定です。特に2024年7月期および2025年7月期は連結で大幅な赤字を予想しています。
- キャッシュフロー: 営業キャッシュフローに関する具体的なデータは提供されていないため、営業CF/純利益比率の算出はできません。
- 四半期進捗: 通期予想に対する直近四半期の進捗率を計算するための具体的なデータ(四半期ごとの通期予想)がないため、算出できません。
5. 株価分析
- 現在の水準:
- PER(会社予想): 2,465.38倍
- PBR(実績): 6.74倍
- EPS(会社予想): 0.26円
- BPS(実績): 95.15円
- 業界平均PER 25.7倍、業界平均PBR 2.5倍と比較すると、PER、PBRともに極めて割高な水準にあります。現在の株価641.0円に対する業種平均PBR基準の目標株価は238円と算出されており、大幅に上回っています。
- テクニカル:
- 現在の株価 641.0円 は、年初来高値 2,015円、年初来安値 348円に対し、52週レンジの17.6%の位置にあり、安値圏に近い水準です。
- 移動平均線との位置関係:
- 5日移動平均線 (676.00円) を下回っています。
- 25日移動平均線 (756.60円) を下回っています。
- 75日移動平均線 (983.84円) を下回っています。
- 200日移動平均線 (1,130.37円) を下回っています。
- トレンドシグナル: 短期・中期・長期の全ての移動平均線を下回っており、明確な下降トレンドを示しています。5日移動平均線が25日移動平均線を下回るなど、デッドクロス状態が継続していると考えられます。
- 市場との比較:
- 過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のいずれの期間においても、日経平均およびTOPIXといった市場全体の動きと比較して、大幅に劣後するパフォーマンスを示しています。特に3ヶ月および6ヶ月のリターンでは、市場を50%ポイント以上も下回る状況です。
6. リスク評価
- ベータ値による市場感応度: ベータ値は 4.04 と非常に高く、市場全体の変動に対して株価が極めて大きく反応しやすい特性を示します。ハイリスク・ハイリターンの性質を持つ銘柄と言えます。
- 決算短信記載のリスク要因: データなし。
- 事業特有のリスク:
- インターネット広告市場の競争激化、広告効果測定の規制強化、顧客の広告予算変動の影響を受けやすい点が挙げられます。景気変動や消費者の購買動向の変化が、D2C事業などにも直接影響を及ぼす可能性があります。
- デジタルマーケティングの技術革新やアルゴリズム変更への迅速な対応が求められます。
- 特定顧客への依存度に関するデータはありませんが、集中リスクも考えられます。
- 52週レンジにおける現在位置: 17.6%の位置(0%=安値、100%=高値)にあり、安値圏に近いですが、下降トレンドが継続しているため、さらなる下落リスクも考慮する必要があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引の状況:
- 信用買残: 571,400株
- 信用売残: 800株
- 信用倍率: 714.25倍
- 信用買残が信用売残を大幅に上回り、信用倍率が非常に高いため、将来的な株価上昇に期待する個人投資家が多いことを示唆しています。しかし、信用買い残の多さは、株価下落時に投げ売りを誘発する可能性(需給悪化)リスクもはらみます。信用買残は前週比で減少していますが、依然として高水準です。
- 株主構成と大株主の動向:
- 大株主は代表取締役の加藤公一レオ氏(33.88%)とその関連会社レオアセットマネジメント(30.98%)で、合わせて64.86%と高い持株比率を占めています。これにより経営の安定性は高いと見られます。
- インサイダー保有比率が64.03%、機関投資家保有比率が4.00%と、インサイダーの比率が非常に高い一方で、機関投資家の保有比率は低いです。
- 経営陣の持株比率と安定株主の状況: 代表取締役およびその関連会社が過半数の株式を保有しており、経営基盤は安定していると考えられます。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 0.00%
- 1株配当(会社予想): 0.00円
- 配当性向: 0.00%
- 配当の継続性・増配傾向: 現状、配当は行われておらず、無配です。成長段階の企業であり、事業への再投資を優先していると考えられます。
- 自社株買いの実績と方針: データなし。
- 評価: 現在、株主還元としての配当や自社株買いは行われていません。
9. 総合評価
- 投資ポイント:
- D2C特化型デジタルマーケティング支援という、成長市場における専門性。
- 2025年7月期以降に売上高、利益ともに大幅な回復を見込む会社予想。
- 経営陣が過半数の株式を保有しており、経営基盤は安定。
- 強み:
- ネット広告の費用対効果改善に特化したクラウドサービス提供。
- 創業者である代表取締役の強力なリーダーシップと広告業界での豊富な知見。
- D2C市場の成長性からの恩恵を受けやすい事業モデル。
- 弱み:
- 業績の変動が激しく、特に直近の収益性が大幅に悪化している。
- 財務健全性において、流動比率がやや低い水準。
- 株価バリュエーションが業界平均と比較して著しく割高。
- 機会:
- EC市場およびデジタル広告市場の継続的な拡大。
- D2C企業の増加と、より効果的なマーケティング手法への需要増大。
- クラウドサービスの進化と機能拡充による顧客獲得・単価向上。
- 脅威:
- インターネット広告市場における競争激化と広告規制の進行。
- 主要サービスの陳腐化リスクや技術の変化への対応遅れ。
- 景気後退や消費者の購買意欲低下による広告予算の削減。
- 信用買残の高さによる将来的な需給悪化リスク。
- 注目すべき指標:
- 2026年7月期の連結営業利益 14百万円 (黒字転換の達成度)
- 売上高成長率の安定化 (特に2025年、2026年の予想達成度)
- 直近四半期ごとの営業利益率の改善
10. 企業スコア
- 成長性: S
- 2025年7月期の売上高成長率予想 +107.27%、2026年7月期の売上高成長率予想 +19.97%と、評価基準の15%以上を満たしています。ただし、過去の実績は不安定であり、今後の予想達成には注意が必要です。
- 収益性: D
- 直近12か月の実績でROE -64.82%、営業利益率 -2.30%となっており、ROE 5%未満かつ営業利益率3%未満の基準に該当します。過去には高い収益性を出していましたが、現状は大幅な赤字であり、収益性は低いと評価されます。
- 財務健全性: B
- 自己資本比率 35.5%は評価基準「30-40%」の範囲内です。流動比率は147%で基準(150%以上)にわずかに届きませんが、自己資本比率のB評価により、総合的にBとします。ただし、Piotroski F-Scoreが0/9である点は懸念材料です。
- 株価バリュエーション: D
- PER(会社予想)2,465.38倍、PBR(実績)6.74倍であり、PER/PBR共に業界平均(PER 25.7倍、PBR 2.5倍)を大幅に上回るため、「業界平均の130%以上」に該当し、極めて割高と評価します。
企業情報
| 銘柄コード | 9235 |
| 企業名 | 売れるネット広告社グループ |
| URL | https://group.ureru.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 641円 |
| EPS(1株利益) | 0.26円 |
| 年間配当 | 0.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 15.6% | 46.0倍 | 25円 | -47.9% |
| 標準 | 12.0% | 40.0倍 | 18円 | -50.9% |
| 悲観 | 7.2% | 34.0倍 | 13円 | -54.5% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 641円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 9円 | △ 6934%割高 |
| 10% | 11円 | △ 5532%割高 |
| 5% | 14円 | △ 4364%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.9)」によって自動生成されました。
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