2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期(2025年12月期)業績予想は「修正あり」と公表(2025/11/11)。第3四半期累計の営業利益・経常利益は会社予想に対して進捗上振れとは言えない一方、四半期累計の親会社株主に帰属する当期純利益は特別利益計上により通期予想を上回る進捗となっている(純利益は上振れ寄与)。
- 業績の方向性:増収減益ではなく、減収減益(売上高は前年同期比△7.6%、営業利益は△55.3%)。ただし特別利益の計上で四半期純利益は前年同期比△6.3%にとどまる。
- 注目すべき変化:医薬品事業の海外販売が供給制約により大幅減(海外売上△28.0%)となった点と、投資有価証券売却益(347百万円)など一時要因で当期純利益が押し上げられた点が重要。連結範囲の変更(2社の清算結了に伴う除外)も発生。
- 今後の見通し:会社は通期予想を修正(11月11日公表)。営業利益は通期300百万円(前年同期比△52.4%)と大幅に下方見直し(既に第3四半期累計で324百万円計上)。特別利益等の一時要因を除く本業の回復(供給体制改善、感染管理事業の販管費コントロール)が焦点。
- 投資家への示唆:本決算は「本業(営業利益)の悪化」+「一時利益で下期・通期の純利益を支えた」構図。今後は正露丸等の供給改善と海外回復、ならびに一時収益に依存しない営業力回復が注視点。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:大幸薬品株式会社
- 主要事業分野:医薬品事業(正露丸等の市販薬の製造・販売)、感染管理事業(クレベリン等の除菌・感染対策製品)、その他(入浴剤等)
- 代表者名:代表取締役社長 柴田 高
- URL:https://www.seirogan.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月11日
- 対象会計期間:2025年1月1日~2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期連結累計)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント:
- 医薬品事業:国内向け・海外向けの一般用・業務用医薬品等(主力:正露丸、糖衣等)
- 感染管理事業:クレベリン等の除菌/感染管理製品
- その他事業:木酢液配合入浴液・園芸用商品等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式・自己株式含む):50,636,900株(2025年第3Q末)
- 期中平均株式数(四半期累計):50,232,028株(2025年第3Q累計)
- 自己株式数(期末):385,713株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明資料の開示:決算短信と同日TDnetに掲載、会社HPに掲載
- 株主総会/IRイベント等:特記事項なし(決算説明会は開催済・詳細日程は添付資料参照)
- その他:通期業績予想の修正(2025/11/11公表)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は2025年11月11日修正版を参照)
- 売上高:4,229百万円(累計)/前年同期間4,579百万円 → 達成率(通期予想6,300百万円に対して)67.1%
- 営業利益:324百万円(累計)/前年同期間726百万円 → 達成率(通期予想300百万円に対して)108.0%(通期予想を累計で既に超過)
- 純利益(親会社株主帰属):669百万円(累計)/前年同期間714百万円 → 達成率(通期予想580百万円に対して)115.3%(一時利益の計上で通期予想を累計で超過)
- サプライズの要因:
- 主因(マイナス):医薬品事業の海外販売が供給不足で大幅減(海外売上△28.0%)し、営業利益を押し下げた。
- 主因(プラス):投資有価証券売却益347百万円や海外子会社清算に伴う為替換算調整勘定取り崩し140百万円等の特別利益が純利益を押し上げた。
- 通期への影響:
- 営業利益は通期予想が低め(300百万円)に修正されている一方で、既に第3四半期累計でこれを上回る結果。これはQ3での一時的な費目の減少配分や季節性・セグメント寄与度の偏りが考えられるため、通期での安定持続は不確定(Q4の営業寄与が鍵)。
- 純利益は一時項目に依存した面があり、同様の特別利益が再度発生しない場合、通期純利益の予想(580百万円)を確実に上回るかは本業動向次第。
財務指標(要点)
- 損益(第3四半期累計:2025/1/1–9/30)
- 売上高:4,229百万円(前年同期比△7.6%、金額差△350百万円)
- 売上総利益:2,361百万円(前年同期比△13.0%、△354百万円)
- 販売費及び一般管理費:2,036百万円(前年同期比+2.4%、+48百万円)
- 営業利益:324百万円(前年同期比△55.3%、△402百万円)
- 経常利益:325百万円(前年同期比△53.9%、△380百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:669百万円(前年同期比△6.3%、△45百万円)
- 1株当たり四半期純利益(累計):13.33円(前年同期14.24円)
- 収益性指標(第3四半期累計ベース)
- 営業利益率:7.66%(324/4,229)。前年同期は15.86%(726/4,579) → 大幅低下。
- ROE(注:第3四半期累計の当期純利益を期末純資産で割った「累計ベース」):約8.12%(669/8,236、非年率)※参考値(目安:8%以上で良好)。年率化すると数値は異なるため注記。
- ROA(同基準、累計ベース):約5.63%(669/11,884、非年率)※参考(目安:5%以上で良好)。
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:67.1%(4,229/6,300)→ 通常ペースだがQ4の寄与を要確認。
- 営業利益進捗率:108.0%(324/300)→ 通期予想は既に超過(ただし本業の阻害要因があるため通年持続可能性を慎重に評価)。
- 純利益進捗率:115.3%(669/580)→ 一時利益に起因する上振れ。
- 貸借対照表(2025/9/30)
- 総資産:11,884百万円(前期末12,914百万円→△1,029百万円)
- 純資産:8,236百万円(前期末7,964百万円→+272百万円)
- 自己資本比率:69.3%(前期末61.7%。安定水準)
- 流動資産合計:8,190百万円、流動負債合計:2,321百万円 → 流動比率(概算)約353%(8,190/2,321、流動性は高い)
- 現金及び預金:3,788百万円(前期末4,532百万円→△744)
- 受取手形及び売掛金:2,020百万円(△408)
- 棚卸資産(商品・製品等):合計約1,966百万円(商品637、仕掛744、原材料585)
- 有利子負債(概算:1年内返済予定の長期借入金996 + 長期借入金27 = 1,023百万円)に対し現預金3,788百万円 → ネットキャッシュ概算約2,765百万円
- キャッシュフロー:第3四半期累計のキャッシュフロー計算書は添付無し(同社注記により作成していない)。減価償却費:193百万円(前年190百万円)。
- 財務安全性:
- 自己資本比率69.3%(安定水準)
- 長期借入金大幅減(792→27百万円)等により負債総額が減少
- セグメント別(第3四半期累計)
- 医薬品事業:売上3,835百万円(前年同期比△8.5%)、セグメント利益1,094百万円(△30.2%)
- 国内:2,718百万円(+2.9%)
- 海外:1,116百万円(△28.0%)
- 感染管理事業:売上390百万円(ほぼ横ばい)、セグメント損失△143百万円(損失幅は改善)
- その他事業:売上4百万円、セグメント損失△12百万円
特別損益・一時的要因
- 特別利益合計:502百万円(内訳:投資有価証券売却益347百万円、為替換算調整勘定取崩益140百万円、受取補償金14百万円)
- 特別損失合計:6百万円(主に固定資産除却損等)
- 影響:特別利益の計上により税引前利益・当期純利益が大きく押し上げられたため、営業利益の低迷と比較すると純利益の減少幅は限定的。これらは一時要因であり継続性は低いと判断される(投資有価証券売却は都度発生、海外子会社清算に伴う調整は非継続的)。
配当
- 直近公表の配当予想からの修正:無(ただし期末配当は「未定」としている)
- 中間配当:0.00円(2025年12月期 第2四半期末:0.00円)
- 期末配当(予想):未定
- 年間配当予想:未定
- 配当性向:–(期末未定のため算出不可)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の記載なし(現時点で特記事項なし)
設備投資・研究開発
- 減価償却費:193百万円(第3四半期累計)
- 設備投資(記載):京都工場の医薬品ライン稼働、吹田工場への生産設備移設完了等の生産体制再編を実施(金額の明示なし)
- R&D費用:明細の金額記載なし(感染管理事業における二酸化塩素のエビデンス強化に関する研究開発を継続)
受注・在庫状況
- 受注高・受注残:記載なし(–)
- 在庫(棚卸資産):商品637百万円(↑)、仕掛744百万円(↑)、原材料585百万円(↑)→ 棚卸資産合計増加(前年同期との比較で商品が増加)。在庫回転日数等は記載なし。
セグメント別情報(要点)
- 医薬品事業:国内は微増だが海外が供給不足で大幅減、全体では減収。生産体制再編(2工場体制へ)を進め供給安定化に取り組むが、供給課題は依然として残る。減収によりセグメント利益は減少。
- 感染管理事業:売上ほぼ横ばい。販管費投入の最適化やJSA規格適合製品の出荷開始で収益性改善に取り組み、損失幅は縮小。
- 地域別:国内比率増加、海外比率低下(海外売上大幅減)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画の進捗:記載なし(ただし生産体制再編や京都工場稼働でサプライチェーン強化の取り組みを継続)
- KPI:特に注記なし(–)
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は緩やかな回復基調だが消費の不透明感は残る。医薬品の供給体制強化が重要テーマ。
- 競合比較:同業他社比較データは添付なし(–)
今後の見通し
- 通期業績予想:修正あり(2025年12月期 通期予想:売上6,300百万円(+0.1%)、営業利益300百万円(△52.4%)、経常利益300百万円(△56.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益580百万円(△35.4%))。(修正内容の詳細は別途公表資料参照)
- 会社見通しの前提:為替・原材料等の明細前提は決算短信添付資料参照(本文では概要説明)。
- 予想の信頼性:第3四半期で営業利益は通期予想を超過しているが、これは四半期間の損益配分や特別項目の影響があるため、Q4の営業貢献と供給改善状況が実現性判断の鍵。
- リスク要因:主要商品(正露丸等)の供給制約、海外販売回復の遅れ、原材料価格・物流コスト・地政学リスク、為替変動、R&Dの成果不確実性。
重要な注記
- 連結範囲の重要な変更:当第3四半期連結累計期間において大幸薬品インターナショナル株式会社および大幸環保科技(上海)有限公司は清算結了し、連結範囲から除外(これが為替換算調整勘定の取崩益140百万円の一因)。
- 会計方針の変更:無
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:作成していない(注記あり)。
- その他:一時項目(投資有価証券売却益等)が利益に与えた影響が大きい点に留意。
(注)
- 本まとめは提示された決算短信の記載内容に基づく整理であり、投資助言を目的とするものではありません。未記載の項目は「–」としています。数字は百万円未満切捨ての決算短信記載値に基づく概算です。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4574 |
| 企業名 | 大幸薬品 |
| URL | http://www.seirogan.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.7)」によって自動生成されました。
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