1. 企業概要
unbankedは、金地金販売を主力事業とするほか、ノンバンク事業として法人向け貸金や融資型クラウドファンディングを手掛けています。子会社を通じて金価格と連動する暗号資産の発行も行っており、多角的な金融サービスを提供しています。
主力製品・サービスは、景気変動に強く安定資産と認識される金地金の販売と、M&Aにより事業規模を拡大しているノンバンク事業です。ノンバンク事業では、融資型クラウドファンディングの組成・運用や法人向け貸付が中心です。
収益モデルは、金地金販売における商品売買益(フロー型)が主であり、ノンバンク事業における貸付金利収入や手数料収入(ストック型)も重要です。顧客層は金地金販売においてB2C(個人富裕層)が、ノンバンク事業においてB2B(法人)およびB2C(クラウドファンディング参加者)が含まれます。
技術的独自性は特筆すべきものはありませんが、金地金販売における長年の実績と信頼性、金融事業におけるM&Aを通じた規制業種の事業基盤拡大が参入障壁となりえます。暗号資産事業も今後の技術的独自性に繋がりうる可能性があります。
2. 業界ポジション
unbankedは貴金属取引とノンバンク事業という異なる金融分野で事業を展開しています。金地金販売においては、金価格高騰という市場環境を背景に需要を取り込んでいますが、具体的な市場シェアはデータがありません。ノンバンク事業は、クラウドバンク株式会社の子会社化により大きく事業規模を拡大し、急成長中の分野です。
主要競合との差別化要因としては、金地金販売とM&Aを主軸としたノンバンク事業の組み合わせがあり、資産運用ニーズの多様化に対応できる点が挙げられます。特にノンバンク事業での積極的なM&Aは、事業領域の迅速な拡大と新たな収益源の確立を可能にしています。
市場動向としては、世界的な中央銀行や機関投資家による買い付け、および国内個人の金投資需要の増加により金価格が高騰しており、金地金販売事業には追い風となっています。企業としては、この好機を捉えつつ、M&Aにより金融事業の多角化を進めることで、外部環境の変化に対応しようとしています。
【定量比較】
- PBR: 当社のPBR(実績)は0.78倍であり、業界平均PBR0.8倍と比較すると、ほぼ同水準からやや割安な水準にあります。
- ROE: 当社のROE(過去12か月)は-17.53%であり、同業他社比較のベンチマーク10.0%を大きく下回っています。
- ROA: 当社のROA(過去12か月)は1.10%であり、同業他社比較のベンチマーク5.0%を下回っています。
最新の中間期決算では、M&Aと特別損失計上の影響で自己資本比率が急低下しており、これによりROEが一時的に大幅なマイナスとなっています。
3. 経営戦略
経営陣のビジョンや具体的な中期経営計画は提供された情報からは確認できません。ただし、2026年3月期第2四半期決算短信において、金融市場の変動を理由に通期業績予想を開示しない方針が示されており、市場環境の変化に柔軟に対応する姿勢が見られます。
重点投資分野と成長戦略は、ノンバンク事業の強化と多角化をM&Aによって推進することにあります。直近ではクラウドバンク株式会社を子会社化し、融資型クラウドファンディングや貸金事業を大幅に拡大しました。また、後発事象として株式会社まーるの子会社化も発表しており、今後もM&Aによる事業拡大を継続する意向と推察されます。
最近の適時開示情報で最も重要なのは、クラウドバンク株式会社の子会社化とそれに伴う連結範囲の大幅な変更、および多額の訴訟和解金(1,209百万円)の特別損失計上です。これらの戦略が今後の業績に与える影響は以下の通りです。
- クラウドバンク子会社化: ノンバンク事業の売上高・利益が大幅に拡大する一方で、買収に伴う総資産・負債の急増、特に匿名組合出資預り金が大幅に増加しました。これにより、自己資本比率が大幅に低下しており、財務健全性への影響が懸念されます。のれん計上(389百万円)に伴う将来の減損リスクも考慮が必要です。
- 訴訟和解金: 1,209百万円の特別損失は当期純利益を大きく圧迫し、中間期で最終赤字の主因となりました。これは一時的な損失であり、今後の継続性はないと見られます。
4. 財務分析
- 収益性
- 営業利益率(過去12か月): 8.18%
- 営業利益率(2026年3月期中間期): 5.9%
- ROE(過去12か月): -17.53%
- ROE(2026年3月期中間期、概算): △23.6%
- ROA(過去12か月): 1.10%
- ROA(2026年3月期中間期、概算): △3.3%
中間期は営業利益が243百万円と前年同期比で大幅増益を達成しましたが、訴訟和解金を含む特別損失により最終損失となりました。ROE、ROAともに大幅なマイナスとなっており、収益性には課題が見られます。特にROEのベンチマーク(10%)およびROAのベンチマーク(5%)と比較して大幅に低い水準です。
- 財務健全性
- 自己資本比率(2026年3月期中間期): 13.9% (前期末74.9%から急落)
- 流動比率(2026年3月期中間期、概算): 111%
- D/Eレシオ(直近四半期、Total Debt/Equity): 1.91%
クラウドバンク子会社化に伴い総負債が大幅に増加し、自己資本比率が大きく低下しました。負債の増加は主に匿名組合出資預り金と証券業の預り金によるものです。流動比率は100%を上回っていますが、自己資本比率の大幅低下は財務健全性において注意が必要です。
- 成長性
- 売上高(過去12か月): 10,106.72百万円
- 売上高(2025年3月期): 9,489.72百万円(前年比約+78.7%)
- 売上高(2026年3月期中間期): 4,123百万円(前年同期比+17.6%)
- Quarterly Revenue Growth(前年比): -14.60% (過去12ヶ月データ)
- 親会社株主に帰属する中間純利益: △1,160百万円(前年中間期は+124百万円)
M&Aによるノンバンク事業の拡大により、売上高は大きく成長しています。しかし、直近四半期データでは前年同期比で売上高が減少しており、成長の持続性には注視が必要です。純利益は訴訟和解金の計上により大幅な赤字となっています。
- キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): -1,910百万円
- 純利益(過去12か月): -1,050百万円
- 営業CF/純利益比率: 1.82(双方マイナス値のため、純損失に対して営業CFのマイナス幅が大きい状況)
過去12か月の営業キャッシュフローは大幅なマイナスとなっており、事業活動による資金創出ができていない状況です。フリーキャッシュフローは8,130百万円とプラスですが、M&Aに伴う負債増などによるものであり、注意深く評価する必要があります。決算短信にはキャッシュフロー計算書の詳細は記載されていませんでした。
- 四半期進捗
- 会社は通期の連結業績予想を開示していないため、通期予想に対する進捗率の算出はできません。
5. 株価分析
- 現在の水準
- 株価: 340.0円 (2026年1月7日)
- PER(会社予想): —倍(予想なし)
- PBR(実績): (連)0.78倍
- 業界平均PBR: 0.8倍
- 目標株価(業種平均PBR基準): 347円
PERは会社予想がないため評価できません。PBRは0.78倍と業界平均0.8倍と比較して同水準かやや割安と評価できます。BPS 433.99円に対して株価340.0円は、解散価値を下回る水準です。
- テクニカル
- 52週高値: 721.00円
- 52週安値: 202.00円
- 現在株価340.0円は、52週レンジ内において26.4%の位置(安値圏)にあります。
- 5日移動平均線: 337.20円(現在株価は上回る)
- 25日移動平均線: 292.92円(現在株価は上回る)
- 75日移動平均線: 405.68円(現在株価は下回る)
- 200日移動平均線: 371.63円(現在株価は下回る)
現在株価は直近の5日、25日移動平均線を上回っており、短期的な回復トレンドを示唆しています。しかし、中長期の75日、200日移動平均線を下回っており、依然として下降トレンドの中にあります。ゴールデンクロスやデッドクロスのシグナルは直接データとしてありませんが、短期的に株価が上昇し、長期移動平均線に接近している状況です。
- 市場との比較
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式+16.10% vs 日経+5.32% → 10.77%ポイント上回る
- 3ヶ月: 株式-32.20% vs 日経+17.88% → 50.08%ポイント下回る
- 6ヶ月: 株式+15.31% vs 日経+29.71% → 14.41%ポイント下回る
- 1年: 株式+5.61% vs 日経+35.31% → 29.70%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式+16.10% vs TOPIX+6.12% → 9.97%ポイント上回る
直近1ヶ月では市場指数を上回るパフォーマンスを見せているものの、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期では日経平均・TOPIXを大きく下回るパフォーマンスとなっています。
6. リスク評価
- ベータ値: 0.65
ベータ値は0.65であり、市場全体の値動きに対する感応度は比較的低いことを示しています。市場が大きく変動しても、株価の変動幅は市場平均よりも小さい傾向にある可能性があります。 - 決算短信記載のリスク要因:
- 金融市場の変動(金価格、為替、金利など)
- 商品価格(金)の変動
- M&Aによる事業統合リスク
- 訴訟や和解等の一時費用発生
- 事業特有のリスク:
- 金価格変動リスク: 金地金販売事業は金価格に大きく依存します。金価格の急落は収益悪化に直結します。
- ノンバンク事業の信用リスク: 貸付先の信用状況悪化やデフォルトは貸倒損失につながります。M&Aで事業規模が拡大したことで、管理する信用リスクも増大しています。
- 暗号資産関連の規制リスク: 暗号資産は法規制の変更や市場のボラティリティが高いリスクを内包します。
- M&A統合失敗リスク: 子会社化した企業の経営統合が円滑に進まない場合、シナジー効果が得られず、事業価値を損なう可能性があります。のれんの減損リスクも伴います。
- 自己資本比率低下: M&Aによる負債増で自己資本比率が急低下しており、財務体質が悪化するリスクがあります。
- 52週レンジにおける現在位置: 26.4%(安値圏)
現在の株価は52週レンジの安値に近い位置にあり、過去1年間で株価が大きく下落した時期を経ていることを示唆しています。
7. 市場センチメント
- 信用取引の状況:
- 信用買残: 2,358,900株
- 信用売残: 2,000株
- 信用倍率: 1,179.45倍
信用買残が信用売残に対して非常に多く、信用倍率も極めて高い水準です。これは株価上昇時に買い方の反対売買(信用売り返済)が株価を押し上げる可能性もありますが、株価下落局面では信用買いの投げ売りが発生しやすく、需給悪化による株価下落圧力が強まるリスクがあります。
- 株主構成と大株主の動向:
- Akatsuki Capital Works(株)が15.56%、コンサバティヴホールディングスが10.00%と、特定の投資会社が大株主として存在します。
- インサイダー保有比率が48.83%と比較的高く、経営陣と密接な関係を持つ株主が多いことが伺えます。
- 経営陣の持株比率と安定株主の状況:
経営陣の具体的な持株比率は提供データにはありませんが、インサイダー保有比率が高いことから、経営陣や関係者による支配力は比較的強いと考えられます。主要な投資会社の動向は今後も株価に影響を与える可能性があります。
8. 株主還元
- 配当性向(Yahoo Japan): 0.0%
- 配当の継続性・増配傾向: データからは配当の継続性や増配傾向は見られません。2025年3月期も配当は行われておらず、過去も散発的な配当実施に留まっています。直近の決算でも中間配当は行われておらず、期末配当も未定です。
- 自社株買いの実績と方針: 提供データには自社株買いの実績や方針に関する記載はありません。
9. 総合評価
- 投資ポイント
- M&Aによるノンバンク事業の急拡大と収益基盤の多様化。
- 金価格高騰が金地金販売事業に好影響を与えている。
- 現在の株価は52週レンジの安値圏にあり、PBRは業界平均並みで割安感がある。
- 強み
- 金地金販売における堅実な事業基盤。
- M&Aを通じた積極的な事業ポートフォリオ変革と成長加速。
- 金融市場の変化に対応する柔軟な経営戦略(通期予想非開示など)。
- 弱み
- M&Aによる財務健全性(自己資本比率)の急激な悪化。
- 過去12か月および中間期において収益性が低く、純利益が赤字。
- 営業キャッシュフローが継続してマイナスであり、本業での資金創出力に課題。
- 機会
- 世界的な金需要の継続と金価格の高止まり。
- 金融市場の多様化に伴う新たな金融サービスの需要。
- M&Aを通じた更なる事業拡大とシナジー創出。
- 脅威
- 金価格の急落や為替変動による収益への悪影響。
- ノンバンク事業における信用リスクの顕在化や貸倒損失の増加。
- M&Aで取得した子会社の統合失敗リスク、およびのれん減損リスク。
- 信用買残が非常に多く、株価下落時の需給悪化リスク。
- 注目すべき指標
- 自己資本比率: M&A後の財務健全性の回復状況。
- 営業キャッシュフロー: 本業での資金創出能力の改善。
- ノンバンク事業の利益貢献: M&Aによる事業拡大がどれだけ純利益に寄与するか。
- 訴訟関連費用: 将来的な類似の特別損失発生有無。
10. 企業スコア
- 成長性: S
- 2026年3月期中間期の売上高成長率が前年同期比+17.6%と高く、クラウドバンク株式会社の子会社化により事業規模が大幅に拡大している点を評価。
- 収益性: D
- ROE(過去12か月)-17.53%、ROE(中間期)△23.6%とベンチマーク5%を大きく下回っており、大幅な純損失を計上。営業利益率は8.18%(中間期5.9%)と基準にわずかに届くものの、最終的な収益の悪さからD評価とします。
- 財務健全性: D
- 自己資本比率(2026年3月期中間期)が13.9%と、ベンチマーク20%を大きく下回る水準に急落しており、財務健全性に大きな懸念があります。
- 株価バリュエーション: B
- PBR(実績)0.78倍は業界平均PBR0.8倍の97.5%であり、業界平均の90-110%以内に該当するため、適正と判断します。PERデータは不足しています。
企業情報
| 銘柄コード | 8746 |
| 企業名 | unbanked |
| URL | https://unbanked.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – 証券、商品先物取引業 |
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証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.9)」によって自動生成されました。
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