2025年6月期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 新規量産案件(航空機エンジンA/B)の立上げおよびチタンアルミブレードの「加工+新材料供給」への垂直統合で成長を加速。経産省助成(最大20億円)とシンジケートローン(合計33億円)で成長投資資金を確保した点を強調。
- 業績ハイライト: 2025年6月期売上高は3,602百万円(前期比+7.5%/過去最高:良)、営業利益655百万円(前期比△7.1%/やや悪)、当期純利益734百万円(前期比+5.1%/良)。繰延税金資産計上により当期純利益が期初想定を上回る。
- 戦略の方向性: (1) 既存LEAP向けブレードの販売拡大とシェア拡大(契約で2034年まで原則40%以上のシェア確保)、(2) 新材料(鋳造)量産により「材料+加工」の一貫供給へ移行し収益構造を改善、(3) 航空機エンジンA/Bなど新規量産案件拡大、将来的にMRO参入を目指す。
- 注目材料: 仏SAFRAN社との「加工+材料(新材料)」供給契約(26/7から一部、28/1からフル)締結予定/グローバル大手航空機関連メーカーと2036年までの長期契約締結(設備投資17億円予定、経産省助成対象見込)。経産省の供給確保計画に採択(最大20億円助成)。シンジケートローン33億円の実行で成長投資を確保。
- 一言評価: 成長投資と契約基盤の強化で将来の収益拡大余地は大きいが、顧客・材料依存と為替感応度が高く、量産移行リスクや短期業績変動に注意が必要。
基本情報
- 説明会情報: 開催日時: 2025年8月21日(資料表題日付)。説明会形式: –(資料のみからは明記なし)。参加対象: 投資家・アナリスト等(想定)。
- 説明者: 発表者(役職): –、発言概要: 資料に基づき上記トピックス・業績・成長戦略を説明。
- セグメント: (資料記載の事業区分に準拠)
- チタンアルミブレード加工事業: LEAPエンジン向けブレードの加工販売(主力事業)。
- チタンアルミブレード新材料量産(鋳造)事業: 新材料の量産供給(26/7一部開始、28/1フル想定)。
- 航空機エンジン部品量産(エンジンA/B): 新規量産案件(量産開始は26/6期下期想定のものあり)。
- その他: 受託開発、試験、将来的なMRO関連事業等。
業績サマリー
- 主要指標(2025年6月期 実績)
- 営業収益(売上高): 3,602 百万円(前年同期比 +7.5%) — 過去最高(良)。
- 営業利益: 655 百万円(前年同期比 △7.1%)、営業利益率 18.2%(前年18.3%) — 減益(やや悪)。
- 経常利益: 565 百万円(前年同期比 △33.0%) — 減益(悪い)。
- 当期純利益: 734 百万円(前年同期比 +5.1%) — 増益(良)。
- 1株当たり利益(EPS): –(資料未記載)。
- EBITDA: 1,038 百万円(前年同期比 △5.0%)。
- 平均為替レート(実績): 148円/USD。
- 予想との比較(25/6期の会社予想(5/15時点)に対する達成率)
- 売上高達成率: 101.5%(実績3,602 / 予想3,550) — 予想上回る(良)。
- 営業利益達成率: 100.8%(実績655 / 予想650) — 予想上回る(良)。
- 当期純利益達成率: 132.3%(実績734 / 予想555) — 大幅に上回る(良)。
- サプライズ: 当期純利益は繰延税金資産の計上により法人税等負担が軽減され、想定を上回った点(ポジティブサプライズ)。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率:(四半期ベースではなく通期実績対期初予想の達成率を上記に記載)売上101.5%、営業利益100.8%、純利益132.3%(期初比で上回り着地)。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: 契約により2034年まで原則40%以上のシェアを確保。短期的には25/6期で売上・主要KPIは順調に推移しているが、新材料フル量産(28/1)等中期目標は進行中(達成率:進捗中)。
- 過去同時期との進捗比較: 売上は直近で増加傾向(23/6→25/6: 2,920→3,602百万円)、営業利益はピークから微減。
- セグメント別状況(資料ベースの要点)
- チタンアルミブレード(LEAP向け): A320neo向け販売が大幅増、737MAX向けが減少。全体で機数ベースは前年同期比+11.5%(当社売上に相関)。貢献度高(主力)。
- 新材料(鋳造): 量産準備中(26/7一部、28/1フル想定)。量産開始後は利益率向上が期待。
- 航空機エンジンA/B: 複数の新規量産案件を同時立上げ中。量産開始は一部26/6期下期へずれ込み見込み。27/6期以降で通期寄与期待。
- その他(受託開発等): 受託開発売上は減少傾向(25/6期)。
業績の背景分析
- 業績概要: A320neo向けの売上拡大と円安が売上押上げ要因。一方、新規量産立上げに伴う人材採用等の先行投資及び737MAX向け需要の一部低迷(品質問題・ストライキの影響)で営業利益は微減。繰延税金資産計上で当期純利益は増益着地。
- 増減要因:
- 増収要因: A320neoファミリー向け販売増、円安(148円/USDの影響)、販売数量増。
- 減収/減益要因: 737MAX向け販売減少、シェアアップに伴う単価低下、先行投資(人件費、設備償却)、外注/副資材等の変動費増。経常利益の減少には為替差益・補助金収入の減少影響も含む。
- 特別要因: 繰延税金資産の計上により税負担が軽減(当期純利益にプラス)。経産省助成の確定(最大20億円)が投資採算に寄与。
- 競争環境: LEAPブレードは市場で2社程度が主要サプライヤー。AeroEdgeは契約で40%前後(将来的に40%台後半へ拡大予定)のシェアを確保。競合他社との価格・品質競争が存在するが、材料一体供給で競争優位性を高める狙い。
- リスク要因: 材料供給元が1社(依存リスク)、特定顧客(SAFRAN等)・特定製品への売上依存、為替(売上の9割以上がドル建て)による高感応度(為替感応度:1円/USD あたり約27~33百万円の影響)、サプライチェーンの制約や品質問題で出荷停止の可能性、繰延税金資産の業績未達時の戻しリスク。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 01 チタンアルミブレード加工事業の拡大(生産シェア拡大:35%→40%→40%台後半)。
- 02 新材料量産化による垂直統合(加工+材料)で収益性向上。
- 03 新規量産案件(航空機エンジンA/B等)拡大。
- 04 中長期的にMRO市場参入を目指す。
- 進行中の施策:
- 複数の新規量産立上げを同時並行で推進(エンジンA/Bは26/6期から量産開始予定の案件あり、ただし一部下期にずれ込み)。
- チタンアルミブレード新材料の技術評価はSAFRANと完了。設備投資・工程認証準備中。
- シンジケートローン(33億円)による資金確保、経産省の供給確保計画認定で助成(最大20億円)。
- セグメント別施策:
- 加工事業: 生産体制整備、シェア拡大(契約更新で拡大予定)。
- 新材料: 26年7月に一部量産開始、28年1月からフル量産へ移行。設備投資により運用コスト低減とCO2削減等も狙う。
- エンジンA/B: 設備投資は一部完了、量産立上げ・認証対応中。
- 新たな取り組み: 奨学金バンク導入(人材確保・CSR)、脱炭素関連で英Neutreeno社と連携しCO2算定・削減取組を開始。SAFRAN主催のコンペで評価を獲得。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年6月期 会社予想)
- 売上高: 4,930 百万円(前期比 +36.9%) — 過去最高見込み(良)。前提:チタンアルミブレード販売増、受託開発、エンジンA/Bの量産開始寄与。ただし円高影響を織込。
- 営業利益: 810 百万円(前期比 +23.6%) — 過去最高見込み(良)だが利益率は下落見込み(投資・減価償却増)。
- 当期純利益: 500 百万円(前期比 △31.9%) — 営業利益増の一方、25/6期に計上した繰延税金資産の反動で税負担増(悪)。
- 平均為替前提: 141円/USD(26/6期想定)。為替感応度は1円/USDで約27~33百万円の影響。
- 販売量前提: 26/6期のエンジン基数ベース販売は前期比+27.5%、27/6期は+45~55%(会社見込み)。
- 予想修正:
- 26/6期は通期予想を公表済み(上記)。25/6期実績は期初予想を上回り着地。26/6期の前提は新材料・量産案件の進捗と為替(円高リスクあり)。修正の有無(当面の修正は資料内に無し)。
- 主要ドライバー: チタンアルミブレード販売増、新材料の受託開発収入・量産寄与、エンジンA/B量産開始、為替影響、減価償却/人件費増。
- 中長期計画とKPI進捗:
- 中期目標: 新材料供給で収益構造改善、シェア40%→40%台後半へ(28/1以降)。MRO参入は中長期目標。
- KPI進捗: 25/6期のチタンアルミ搭載エンジン基数は639基(前年同期比+11.5%)。新材料量産は26/7一部開始、28/1フル移行予定で進行中。
- 予想の信頼性: 会社は量産案件の開始遅延や顧客発注変動をリスクとして明示しており、短期的には不確実性あり(保守的な前提も一部)。
- マクロ経済の影響: 為替変動が非常に大きい(ドル建売上比率高、感応度高)。航空機メーカーの生産レート(Airbus/Boeingの増産計画や品質問題の解消)も業績に直接影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料内に明確な配当方針の記載なし(成長投資重視でリファイナンス実行)。
- その他株主還元: 資金調達はシンジケートローンによる借入。自社株買い・株式分割の言及なし。
製品やサービス
- 製品: 主力はLEAPエンジン用チタンアルミ製低圧タービンブレード(LPTに搭載)。新材料(鋳造)による一貫供給体制を構築中。その他、航空機エンジンの部品加工(エンジンA/B等)、将来的なeVTOL・ガスタービン部品等。
- サービス: 加工・量産供給、受託開発、将来はMRO(メンテナンス)サービス参入を目指す。
- 協業・提携: 仏SAFRAN社との長期供給契約(加工+材料の契約予定)、グローバル大手航空機関連メーカーとの長期契約締結(〜2036年)。英Neutreeno社と脱炭素連携、奨学金バンク導入企業と提携。
- 成長ドライバー: A320neo/737MAX等の機体生産レート上昇、LEAPエンジンの増産、契約によるマーケットシェア拡大、新材料販売での高付加価値化。
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記載: 資料内にQ&Aの詳細は掲載なし。
- 経営陣の姿勢: 資料からは成長投資(人員・設備)を積極的に実施する強い成長志向が読み取れる(前向き・やや強気)。
- 未回答事項: 新材料の量産遅延リスクや、特定材料供給元の多様化スケジュール、EPS・配当に関する方針は資料上明確でないため未回答扱い(–)。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 中長期の成長戦略(垂直統合、シェア拡大)に対して強気・前向き。短期的にはリスク(材料依存、為替等)も明示しており現実的なトーン。
- 表現の変化: 前回(前年)説明会と直接比較する情報は資料にないが、今回は「材料供給契約」「経産省助成」「大規模資金調達」の確保を強調しており、投資フェーズ本格化の強調が顕著。
- 重視している話題: 新材料量産化、契約によるマーケットシェア確保、新規量産案件の立上げ、資金調達。
- 回避している話題: 配当・株主還元の具体化、EPSや短期的な為替見通しの詳細(資料では限定的)。
投資判断のポイント(情報整理)
- ポジティブ要因:
- 受注残の大きいA320neo/737MAX市場との連動(長期需要基盤)。
- SAFFRAN等との長期契約・シェア確保(2034年まで原則40%以上の供給)。
- 新材料供給による垂直統合で利益率改善の可能性。
- 経産省助成(最大20億円)+シンジケートローン33億円で投資資金を確保(財務面での準備)。
- 営業CFはプラス(25/6期:営業CF +1,333百万円)で自力キャッシュ創出あり(良)。
- ネガティブ要因:
- 材料供給元の集中(1社依存)による供給遅延リスク。
- 顧客集中(主要取引先への依存)と特定製品依存。
- 為替感応度が高く円高が業績に大きく響く。
- 量産立上げ時の認証・品質リスク、想定より量産開始が遅れるリスク。
- 繰延税金資産計上の反動(26/6期の税負担増リスク)。
- 不確実性: 新材料の量産スケジュール(26/7一部→28/1フル)やエンジンA/Bの量産開始時期、航空機メーカーの生産レートの進捗、為替動向。
- 注目すべきカタリスト:
- 26/6期におけるエンジンA/Bの量産開始および関連売上計上。
- 26/7の新材料一部量産開始および28/1のフル量産移行。
- 経産省助成金の入金状況/具体的な助成適用の進展。
- SAFFRAN等との供給契約の実行状況(生産指図・出荷状況)。
- 為替(USD/JPY)の動向。
重要な注記
- 会計方針: 25/6期に将来課税所得に基づく合理的見積りにより繰延税金資産を計上した旨を明示(これが当期純利益に寄与)。変動の可能性あり。
- リスク要因(再掲): 一次供給元依存、特定顧客/製品依存、為替、サプライチェーン/品質リスク、繰延税金資産の将来変動。
- その他: 25/6期貸借対照表では固定資産増(新案件向け設備投資)、現預金1,573百万円の確保、Net DEレシオ0.5倍(成長投資余力あり)。シンジケートローンは既に実行済(借入実行日2024/9/17等の記載あり)。
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企業情報
| 銘柄コード | 7409 |
| 企業名 | AeroEdge |
| URL | https://aeroedge.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.7)」によって自動生成されました。
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