1. 企業概要
辻・本郷ITコンサルティングは、デジタル変革(DX)プラットフォームの開発を手掛ける企業です。主に法人業務、相続税、会計業務における意思決定を支援する専門的ノウハウを提供しています。各種業務コンサルティング、ソフトウェア・ハードウェア販売導入支援などのテクノロジーサービス、記帳・給与計算といったバックオフィス業務のアウトソーシングサービスを提供しています。
- 主力製品・サービスの特徴:
- コンサルティング: 事業可視化、業務改善、早期月次決算、内部統制強化、管理会計支援、会計業務の標準化など幅広い業務コンサルティング。
- テクノロジー: 最適なシステム提案・導入支援、ソフトウェア・ハードウェア販売代理を通じたビジネス変革推進。SaaSベースの会計/HR運用サービスも提供。
- オペレーション: システムセットアップから記帳、給与計算、請求書発行などのバックオフィス業務のアウトソーシング。
- 収益モデル: 主に法人顧客に対するコンサルティング、テクノロジーソリューション提供、および各種業務のアウトソーシングサービス(B2B)が中心です。SaaSベースのサービス提供があることから、フロー型とストック型の収益が混在していると考えられます。
- 技術的独自性や参入障壁: デジタル変革プラットフォームの開発・提供、および「辻・本郷税理士法人グループ」としての会計・税務分野における深い専門知識とIT知見の融合が強みです。長年のコンサルティング実績とノウハウの蓄積が参入障壁となります。
2. 業界ポジション
辻・本郷ITコンサルティングは、情報・通信業界に属し、特にDX推進支援、会計・税務関連のITソリューション分野で事業を展開しています。
- 業界内での推定市場シェアまたはポジション: 具体的な市場シェアは不明ですが、特定の専門分野に特化することで競争優位を築いています。デジタル化の進展により企業のDX需要は高まっており、その中で企業独自の専門性を活かしたサービスを提供しています。
- 主要競合との差別化要因: 親会社である辻・本郷税理士法人グループのネットワークと、会計・税務分野に特化したノウハウが大きな差別化要因です。これにより、単なるITベンダーに留まらない、業務実態に即した深いコンサルティングが可能です。
- 市場動向と企業の対応状況: 企業のDX推進は加速しており、業務効率化やデータ活用への投資意欲は引き続き高い傾向にあります。同社はデジタル変革プラットフォームの開発を掲げ、SaaSベースのサービス展開を進めることで市場のニーズに対応しています。
- 【定量比較】業界平均との財務指標比較:
- PER (会社予想 2026/9期): 16.13倍 (業界平均 17.6倍) → 業界平均よりやや割安。
- PBR (実績 2025/9期): 4.18倍 (業界平均 1.6倍) → 業界平均と比較して割高感があります。
- 【競合比較】同業他社との財務指標比較(PER/PBR/ROE/営業利益率):
| 企業名 | コード | 時価総額(百万円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 営業利益率(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 辻・本郷ITコンサルティング | 476A | 4,870 | 16.13 | 4.18 | 18.28 | 15.07 |
| インフォメティス | 281A | 1,813 | – | 2.29 | 5.94 | データなし |
| NSW | 9739 | 38,442 | 10.86 | 1.06 | 10.68 | データなし |
| QPSホールディングス | 464A | 81,580 | – | – | – | データなし |
| NTT | 9432 | 14,288,840 | 12.55 | 1.41 | 9.97 | データなし |
| ソフトバンクグループ | 9984 | 24,560,947 | – | 1.71 | 10.15 | データなし |
- **競合に対する相対的な強み・弱み**:
- **強み**: ROE (18.28%) が競合他社と比較して非常に高く、資本効率の良い経営が行われていることが示唆されます。営業利益率も15.07%と高く、収益力に優れています。
- **弱み**: PBR (4.18倍) が競合他社や業界平均と比較して高い水準にあり、株価に成長期待が織り込まれている一方、割高感も指摘されます。
3. 経営戦略
- 経営陣のビジョンと中期経営計画: 中期経営計画に関する具体的な情報はありませんが、企業概要からデジタル変革プラットフォームの開発、会計・税務分野におけるITソリューション提供、SaaS型サービスの展開を推進していることが伺えます。
- 重点投資分野と成長戦略: 「デジタル変革プラットフォーム」の開発が中核であり、これを通じたコンサルティング、テクノロジー、オペレーションの各事業の強化が成長戦略の柱と考えられます。SaaSベースの会計/HR運用サービスや専門人材派遣も今後の成長ドライバーとなる可能性があります。
- 最近の適時開示情報: 大型受注、新製品、M&A等に関する直近の適時開示情報は提供されていません。
- これらが今後の業績に与える影響: データなし。
4. 財務分析
- 【収益性】
- 営業利益率: 14.41% (過去12か月) – 高い収益性を示しており、効率的な事業運営がなされています。
- ROE (自己資本利益率): 18.32% (過去12か月) – 資本の本業への投下効率が高く、ベンチマークである10%を大きく上回る優良な水準です。
- ROA (総資産利益率): 12.58% (過去12か月) – 総資産を効率的に活用して利益を生み出していることを示し、ベンチマークの5%を大幅に上回ります。
- 【財務健全性】
- 自己資本比率: 60.3% (2025/9期実績) – 財務基盤が非常に安定しており、企業の安全性が高いことを示します。
- 流動比率: 2.37 (237%, 2025/9期) – 短期的な支払い能力が高く、財務的に非常に健全です。
- D/Eレシオ (有利子負債自己資本比率): 19.23% (2025/9期) – 有利子負債が自己資本に対して非常に低く、財務リスクが小さいことを示します。
- 【成長性】
- 売上高成長率の推移:
- 2023/9期: 654百万円
- 2024/9期: 1,291百万円 (前年比 97.4%増)
- 2025/9期: 2,124百万円 (前年比 64.5%増)
- 2026/9期予想: 2,913百万円 (前年比 37.1%増, 株探予想)
- 近年、非常に高い売上高成長を継続しており、2026年9月期も大幅な増収が予想されています。
- 利益成長率の推移:
- 営業利益 (2023/9期): 52百万円
- 営業利益 (2024/9期): 110百万円 (前年比 111.5%増)
- 営業利益 (2025/9期): 320百万円 (前年比 190.9%増)
- 営業利益 (2026/9期予想): 428百万円 (前年比 33.8%増, 株探予想)
- 売上高の成長に伴い、営業利益も大幅な成長を遂げており、将来的な利益拡大への期待が高いです。
- 【キャッシュフロー】: 決算短信に基づくキャッシュフロー情報は提供されていません。
- 営業CF/投資CF/財務CFの3区分と前年比較: データなし。
- FCF(フリーキャッシュフロー)の算出と評価: データなし。
- 営業CF/純利益比率による利益の質評価: データなし。
- 配当カバレッジ比率: データなし。
- 【セグメント別分析】
- 売上構成比 (2024年9月期):
- コンサルティング: 12%
- テクノロジー: 54%
- オペレーション: 33%
- テクノロジーセグメントが収益の半数以上を占める主要な事業です。
- セグメント別利益率の比較: データなし。
- 成長ドライバーと課題セグメントの特定: テクノロジーセグメントが最も大きく、今後の成長ドライバーとして期待されます。
- 【四半期進捗】: 四半期ごとの業績データは提供されていません。2025年9月期の通期実績(過去12か月)は売上高2,124百万円、営業利益320百万円であり、2026年9月期の通期予想はそれぞれ2,913百万円、428百万円と、成長が継続する見込みです。
5. 株価分析
- 【現在の水準】
- PER (会社予想 2026/9期): 16.13倍
- 業界平均PER (17.6倍) と比較すると、やや割安な水準にあります。
- PBR (実績 2025/9期): 4.18倍
- 業界平均PBR (1.6倍) と比較すると、割高感が強い水準です。これは、同社の高いROEや成長期待が株価に織り込まれている可能性があります。
- EPS (会社予想 2026/9期): 154.71円
- BPS (実績 2025/9期): 596.76円
- 目標株価 (業種平均PER基準): 1,527円
- 目標株価 (業種平均PBR基準): 954円
- これらの目標株価と比較すると、現在の株価 (2,495.0円) は高い水準にあります。
- 【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置関係:
- 52週高値: 3,325円
- 52週安値: 2,366円
- 現在株価: 2,495.0円
- 現在株価は52週安値に近い水準で推移しており、年初来で約13.88%下落しています。
- 移動平均線との位置関係:
- 5日移動平均線: 2,443.60円
- 現在株価は5日移動平均線を上回っており、短期的な回復傾向が見られます。
- 50日移動平均線: 2,510.07円
- 200日移動平均線: 2,510.07円
- 現在株価は50日移動平均線、200日移動平均線共に下回っています。
- トレンドシグナル: データなし。
- 【市場との比較】
- S&P 500の52週変化率が+18.77%であるのに対し、同社の株価は-13.88%を記録しており、過去1年間は市場全体と比較してアンダーパフォームしています。
6. リスク評価
- ベータ値による市場感応度: データなし。
- 決算短信記載のリスク要因: 決算短信のリスク要因に関する具体的な情報はありません。
- 事業特有のリスク:
- 競争激化: DX市場の成長に伴い、競合他社の参入や競争激化のリスクがあります。
- 技術陳腐化: IT技術の進化が速く、サービスの陳腐化リスク、およびそれに対応するための継続的な投資が必要です。
- 人材確保: 高度な専門性を持つIT人材やコンサルタントの確保・育成が事業成長の鍵となります。
- 規制・法改正: 会計・税務関連のITサービスを提供しているため、関連法規の変更が事業に影響を与える可能性があります。
- 52週レンジにおける現在位置: 現在株価は52週安値 (2,366円) に近い水準であり、市場からの評価が厳しい時期にあることを示唆しています。
7. 市場センチメント
- 信用取引の状況:
- 信用買残: 173,400株
- 信用売残: 600株
- 信用倍率: 289.00倍
- 信用買残が信用売残を大幅に上回っており、需給状況は買い方に偏っています。これにより、将来的な株価上昇の重しとなる可能性があります。
- 株主構成と大株主の動向:
- 筆頭株主はHongo Holdings (62.25%)、次いで伊藤忠商事 (26.67%) が大株主として名を連ねています。
- 主要株主による安定的な株式保有比率が高く、経営の安定性が確保されています。
- 経営陣の持株比率と安定株主の状況: 黒仁田健代表取締役の持株比率は0.83%です。大株主リストには複数の役員や関係法人も含まれており、安定株主が多数を占めていることから、経営の安定性は高いと言えます。浮動株比率は約18.75%と低い水準です。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 0.00%
- 1株配当(会社予想): 0.00円
- 配当性向: 0.00%
- 同社は現在、無配当の方針であり、利益は事業成長のための内部留保に充てられていると考えられます。
- 配当の継続性・増配傾向: 無配のため、配当の継続性や増配傾向はありません。
- 自社株買いの実績と方針: 自社株買いに関する情報提供はありません。
9. 総合評価
- 【投資ポイント】
- 高い成長性と卓越した収益性(ROE 18.32%, 営業利益率 14.41%)
- 自己資本比率60.3%と流動比率237%に裏打ちされた盤石な財務健全性
- DX需要という追い風のある市場で、会計・税務分野という専門性を活かした事業モデル
- 【強み】
- DX市場の拡大を背景とした、売上・利益の継続的な高成長
- 高いROEと営業利益率が示す優れた収益力と資本効率
- 高い自己資本比率と流動比率による非常に安定した財務基盤
- 辻・本郷税理士法人グループの専門性とIT技術の融合による独自の競争優位性
- 【弱み】
- 無配であるため、インカムゲインを求める投資家には不向き
- PBR水準は業界平均と比較して割高感がある
- 信用買残が多く、将来的な需給悪化による株価下落リスクを抱える
- 特定の親会社への依存度が高い可能性
- 【機会】
- 企業のDX推進需要の更なる高まり
- SaaS型サービスや専門人材派遣による収益源の多角化・強化
- 会計・税務分野における法改正等に伴う新たなITソリューション導入機会
- 【脅威】
- DX市場における競合他社との競争激化
- 急速な技術革新によるサービス・プラットフォームの陳腐化リスク
- IT専門人材の獲得競争と人件費の高騰
- 景気後退による企業のIT投資抑制
- 【注目すべき指標】
- 売上高成長率 (目標: 30%以上)
- 営業利益率の維持・向上 (目標: 15%以上)
- ROEの維持 (目標: 15%以上)
- 新規サービスのリリース状況とSaaS契約数の推移
10. 企業スコア
- 成長性: S
- 売上高成長率 (2025/9期実績から2026/9期予想): 37.1% (S評価基準: 15%以上)
- 収益性: A
- ROE (過去12か月): 18.32% (S評価基準: 15%以上)
- 営業利益率 (過去12か月): 14.41% (A評価基準: 10-15%)
- ROEはS基準、営業利益率はA基準であるため、総合的にA評価とします。
- 財務健全性: S
- 自己資本比率 (実績): 60.3% (S評価基準: 60%以上)
- 流動比率 (直近四半期): 237% (S評価基準: 200%以上)
- 株価バリュエーション: D
- PER (会社予想): 16.13倍 (業界平均17.6倍の約91.6% → B評価基準)
- PBR (実績): 4.18倍 (業界平均1.6倍の約261.3% → D評価基準)
- PERは適正水準ですが、PBRが大幅に割高であるため、「PER/PBR共に」の条件に基づき、D評価とします。
企業情報
| 銘柄コード | 476A |
| 企業名 | 辻・本郷ITコンサルティング |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,495円 |
| EPS(1株利益) | 154.71円 |
| 年間配当 | 0.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 20.3% | 18.8倍 | 7,338円 | 24.1% |
| 標準 | 15.6% | 16.4倍 | 5,230円 | 16.0% |
| 悲観 | 9.4% | 13.9倍 | 3,367円 | 6.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,495円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 2,600円 | ○ 4%割安 |
| 10% | 3,247円 | ○ 23%割安 |
| 5% | 4,098円 | ○ 39%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.10)」によって自動生成されました。
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