2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社想定(通期予想)に対する中間進捗は売上高が46.8%、営業利益が43.0%、親会社株主に帰属する中間純利益が40.3%で、通期ベースに対してやや下振れ気味の進捗。一方で前年同期比では営業利益・純利益は上振れ(営業利益+25.9%、純利益+20.8%)。市場予想との比較は–(市場予想は提示なし)。
  • 業績の方向性:中間は減収(売上高 △1.6%)だが増益(営業利益+25.9%、経常利益+19.9%、当期純利益+20.8%)の「減収増益」。
  • 注目すべき変化:化学品セグメント内で高付加価値品や価格適正化で利益改善が見られる一方、シリコンウェーハ分野の在庫調整による工場稼働率低下とそれに伴う減益・減損(減損損失121百万円)が発生。ボトリングも受注の構造変化で苦戦。
  • 今後の見通し:会社は通期業績予想(売上高38,000百万円、営業利益3,500百万円、当期純利益2,850百万円)を修正して公表済み(修正有)。シリコンウェーハの在庫消化は第4四半期以降の回復を見込むため、通期達成可能性はセグメント回復の進捗次第。
  • 投資家への示唆:短期はシリコンウェーハ在庫動向とボトリングの受注回復、及び「Challenge2027」による設備投資拡大と自己株取得・消却の影響(EPS向上)を注視すべき。自己資本比率は高水準(67.3%)で財務余力はあるが、直近は有利子負債の増加・設備投資増でフリーCFがマイナスになっている点に留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社カーリット
    • 主要事業分野:化学品(化薬、化成品、電子材料、セラミック材料、シリコンウェーハ等)、ボトリング、金属加工、エンジニアリングサービス
    • 代表者名:代表取締役兼社長執行役員 金子 洋文
    • URL:https://www.carlithd.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月12日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日、連結)
    • 決算説明会:有(補足資料有)
  • セグメント:
    • 化学品セグメント:化薬、受託評価、化成品、電子材料、セラミック材料、シリコンウェーハ等
    • ボトリングセグメント:ペットボトル飲料等の充填・包装
    • 金属加工セグメント:耐熱炉部品、スプリング、プレス品など
    • エンジニアリングサービスセグメント:建築・設備工事、塗装、構造設計等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):24,050,000株(中間期末)
    • 期中平均株式数(中間期):23,068,674株
    • 期末自己株式数:1,318,259株
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:実施済(2025/11/12)
    • 株主総会:期日(期末)に準ずる(詳細は別途)
    • IRイベント:決算説明会あり

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(対通期会社予想に対する中間進捗)
    • 売上高:17,763百万円、通期38,000百万円に対する進捗率 46.8%(半期比の目安50%よりやや低い)
    • 営業利益:1,504百万円、通期3,500百万円に対する進捗率 43.0%
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:1,149百万円、通期2,850百万円に対する進捗率 40.3%
  • サプライズの要因:
    • 営業利益が前年同期比で大幅増(+25.9%):化学品(価格適正化・販売推進)、金属加工、エンジニアリングの堅調が寄与。販売費・一般管理費の削減も貢献。
    • 売上高は微減(△1.6%):シリコンウェーハ分野、ボトリング、化成品の一部で販売減。シリコンウェーハの在庫調整に伴う稼働低下が影響。
    • 特別損益で減損121百万円計上、一方で投資有価証券売却益285百万円計上。これらが経常・当期に影響。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を修正して公表(修正有)。通期達成の可否はシリコンウェーハの在庫消化状況とボトリングの受注回復、及び投資効果(設備増強)の立ち上がりに依存。

財務指標

  • 貸借対照表(主な数値:百万円)
    • 総資産:56,017(前期末53,012、+3,005、+5.7%)
    • 純資産:37,708(前期末37,479、+229)
    • 自己資本比率:67.3%(前期末70.7%、安定水準)
    • 現金及び預金:5,479(中間貸借対照表、期末現金同等物は5,288百万円)
  • 損益(中間、百万円)
    • 売上高:17,763(前年同期18,045、△281、△1.6%)
    • 営業利益:1,504(前年同期1,194、+309、+25.9%)
    • 経常利益:1,657(前年同期1,382、+275、+19.9%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:1,149(前年同期951、+198、+20.8%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):49.82円(前年同期40.36円、+23.5%)
    • 営業利益率:1,504/17,763 = 約8.5%(業種平均は分野により差が大きいが同社としては改善)
  • 収益性指標(概算)
    • ROE(中間推定、年換算せず簡便計算):1,149 / 平均純資産(約37,593) ≒ 3.06%(目安8%未満=低め)
    • ROA(同):1,149 / 平均総資産(約54,515) ≒ 2.11%(目安5%未満=低め)
    • 備考:ROE/ROAは一時要因や買戻し・減損の影響を受けるため通期での確認が望ましい。
  • 進捗率分析(中間→通期予想対比)
    • 売上高進捗率:約46.8%(通常ペース50%よりやや遅れ)
    • 営業利益進捗率:約43.0%
    • 純利益進捗率:約40.3%
    • 過去同期間との比較:前年同期比では利益が改善しているが進捗は通期目標に対してやや弱め。
  • キャッシュフロー(百万円)
    • 営業CF:1,605(前年同期2,239、減少)
    • 投資CF:△1,916(前年同期△648、固定資産取得支出増加2,369)
    • 財務CF:844(前年同期△1,239、借入れ増加による収入)
    • フリーCF(営業CF−投資CF):1,605 − 1,916 = △311(マイナス)
    • 営業CF/当期純利益比率:1,605 / 1,149 ≒ 1.40(目安1.0以上=資金創出は比較的良好)
  • 流動性・安全性
    • 自己資本比率:67.3%(安定、目安40%以上で良好)
    • 有利子負債の増加:短期借入金3,000百万円計上(当期に調達)、有利子負債が期首より増加(増加額約2,844百万円)
    • 流動比率:流動資産23,005 / 流動負債12,457 ≒ 184.7%(流動性は良好)

特別損益・一時的要因

  • 特別利益:投資有価証券売却益 285百万円(当期)
  • 特別損失:減損損失 121百万円(シリコンウェーハ分野の固定資産)
  • 一時的要因の影響:投資有価証券売却益は特別利益で純利益を押し上げる一方、減損はセグメント業績にダメージ。特別項目を除いた実質業績は営業利益の改善が継続している点が評価できる。減損は一時的要因と判断されるが、シリコンウェーハ需要の構造的問題を反映している可能性あり。

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当(2026年3月期中間):0.00円
    • 期末配当(予想):38.00円(通期合計38.00円/前年36.00円)
    • 配当利回り:–(株価情報なし)
    • 配当性向(通期予想ベース):配当合計38百万円分(注:金額ではなく1株当たり38円)、配当性向は通期予想純利益2,850百万円に対する比率で算出可=(38円×発行済株式数希薄化調整後)→概算は別途計算必要
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:中期経営計画「Challenge2027」で資本効率を意識した株主還元を掲げ、自己株式の取得・消却を実行。中間期に837,400株(取得額999百万円)を取得し、将来消却予定。2025/11/12に追加で上限500,000株・総額5億円の取得枠を決議(取得期間:2025/11/13~2026/2/27、消却予定日2026/3/27)。

設備投資・研究開発

  • 設備投資(投資活動による支出)
    • 固定資産取得による支出:2,369百万円(前年同期807百万円、増加)
    • 減価償却費:856百万円(前年同期841百万円)
    • 主な投資目的:生産能力増強、新規生産設備、省エネ・省力化を含む中期計画に基づく投資(Challenge2027の「投資促進」フェーズ)
  • 研究開発:
    • R&D費の明示数値:–(記載なし)
    • 主要テーマ:高付加価値化、固体推進薬原料等重点領域(文中説明)

受注・在庫状況(該当箇所)

  • 受注状況:受注高・受注残高の明確数値は記載なし(–)
  • 在庫状況:
    • 棚卸資産(商品及び製品+仕掛品+原材料等):中間期合計(商品・仕掛・原材料等の合計)約3,648+659+1,905 = 6,212百万円(期末対比増減は表参照)
    • シリコンウェーハ分野:顧客在庫過多・工場稼働率低下による在庫調整が継続、販売回復は第4四半期以降を見込む

セグメント別情報

  • セグメント売上・営業利益(中間、百万円)
    • 化学品:売上 10,680(前期10,835、△1.4%)、営業利益 865(前期664、+30.3%)
    • ボトリング:売上 2,125(前期2,272、△6.5%)、営業利益 △73(前期6、赤字化)
    • 金属加工:売上 3,770(前期3,603、+4.6%)、営業利益 373(前期219、+70.3%)
    • エンジニアリングサービス:売上 2,556(前期1,908、+34.0%)、営業利益 459(前期285、+61.1%)
    • 合計:売上 17,763(前期18,045、△1.6%)、営業利益 1,504(前期1,194、+25.9%)
  • 主要ポイント:
    • 化学品:化薬や電極、セラミック材料は価格適正化や需要で増益。受託評価・電子材料・一部化成品やシリコンウェーハは減益。
    • ボトリング:定期修繕による第1Q赤字とホットパック充填ラインの受注減で減収減益。
    • 金属加工・エンジニアリング:需要増・内部受注増や価格維持で増収増益。エンジニアリングは建築内部案件や設備工事が寄与。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画「Challenge2027」(2025~2027年度)
    • 現段階:計画の「投資促進」フェーズ(生産能力増強・設備投資を実施)
    • 進捗:当中間期は投資支出が増加(固定資産取得2,369百万円)しており計画と整合。投資は最終年度の成長・収益拡大を目指す段階。
    • KPI等:PBR向上や資本効率改善を重視(自己株取得・消却の実行により資本効率改善を図る)

競合状況や市場動向

  • 市場動向:グローバルで景気は緩やかな減速見込み。半導体関連の在庫調整(小口径シリコンウェーハ)やEV関連需要の変動が同社の電子材料・シリコン関連に影響。
  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは記載なし(–)。ただし、化学品や金属加工での価格適正化や高付加価値化により同社は一部で競争力を発揮。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表、通期・2026年3月期)
    • 売上高:38,000百万円(前期比+2.9%)
    • 営業利益:3,500百万円(前期比+14.9%)
    • 経常利益:3,700百万円(前期比+11.4%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:2,850百万円(前期比+10.9%)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):125.25円
  • 会社見通しの前提:世界経済は緩やか、国内は弱めだが原油安等で企業収益は維持、シリコンウェーハは在庫消化が遅れ第4Q以降の回復を想定。
  • リスク要因:
    • シリコンウェーハ需要の回復遅延(在庫調整の長期化)
    • ボトリングの顧客ニーズ変化(環境配慮等)による受注減
    • 為替・原材料価格変動(特に化学原料の価格)
    • 設備投資の回収遅延による短期的な収益圧迫
  • 予想の信頼性:会社は通期予想を修正しているため、前提の実現性(各セグメントの回復・投資効果)が重要。

重要な注記

  • 会計上の見積り・方針等:中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理を適用(詳細は添付資料参照)。会計方針の変更等は無し。
  • 監査等:本中間期決算短信は公認会計士等のレビュー対象外。
  • 重要な後発事象:自己株式の追加取得(上限500,000株、総額上限5億円)及び消却の決議(消却予定日2026/3/27)。中間期に取得済みの自己株837,400株(取得額999百万円)は全て2025/12/26に消却予定(文中)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4275
企業名 カーリット
URL https://www.carlithd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.8)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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