1. 企業概要

株式会社ティムコは、主にフィッシング用品とアウトドア用衣料品の企画、開発、製造、輸入、輸出、販売を行う企業です。主力はフライフィッシングやルアーフィッシング関連製品で、アウトドア衣料なども手掛けています。自社開発品の比率が約9割と高く、高い商品企画力と開発力が特徴です。

  • 主力製品・サービスの特徴: フライフィッシング用フック、ロッド、リール、ライン、タイイングツール、ルアーフィッシング用ロッドやルアーなどのフィッシング用品。また、偏光サングラスや防寒・防水衣料、靴などのアウトドア製品も展開しています。
  • 収益モデル: フィッシング用品およびアウトドア製品の卸売を主軸とし、直営店運営やEC(電子商取引)を通じた小売も行っています。消費者に直接製品を販売するB2Cと、小売店に卸すB2Bの両方の側面を持ち、季節的な需要変動を受けるフロー型の収益モデルです。
  • 技術的独自性や参入障壁: 自社開発品比率が約9割と高く、長年の経験とノウハウに基づく製品企画・開発力が技術的独自性であり、一定の参入障壁となっています。

2. 業界ポジション

  • 業界内での推定市場シェアまたはポジション: 提供データおよび決算短信に具体的な市場シェアの記載はありませんが、フライフィッシング・ルアーフィッシングというニッチかつ専門性の高い分野で強みを持つ企業と推測されます。
  • 市場動向と企業の対応状況: 決算短信によると、釣用品市場は在庫調整の緩和傾向が見られるものの高価格帯が弱含みで推移しています。アウトドア衣料市場は、気候変動(暖冬、猛暑など)や物価上昇による個人消費の低迷の影響を受けています。同社は、輸出およびEC販売の強化に向けた先行投資を行うことで、これらの市場逆風に対応しようとしています。
  • 競合に対する相対的な強み・弱み:
    • 強み: 長年の実績に裏打ちされた自社開発力と、専門性の高い製品ラインナップ。
    • 弱み: 特定の市場(フィッシング、アウトドア)への依存度が高く、市場全体の景気変動や気象条件に業績が左右されやすい点。
  • 【定量比較】業界平均との財務指標比較:
    • PER: 当期純利益がマイナスのためPERは算出不能です。
    • PBR: ティムコの実績PBRは0.93倍に対し、業界平均PBRは0.7倍です。業界平均と比較すると、PBRはやや割高な水準にあります。

3. 経営戦略

  • 経営陣のビジョンと中期経営計画: 決算短信には具体的な中期経営計画の詳細は記載されていません。しかし、「輸出及びECの売上増加に向けた先行投資を継続」していることから、グローバル市場への進出とデジタルチャネルの強化をビジョンとして掲げていると推察されます。
  • 重点投資分野と成長戦略:
    • 重点投資分野は輸出およびEC販売チャネルの拡大です。
    • 成長戦略としては、既存の卸売に加え、海外市場とオンライン市場でのプレゼンスを高めることで、新たな収益源を確保し、事業ポートフォリオの多角化・強化を図っています。
  • 最近の適時開示情報: 今回の提出資料から、大型受注、新製品発表、M&Aなどの具体的な適時開示情報は見られません。ただし、2025年1月17日に2024年11月期の業績予想を修正し、2025年11月期についても予想を公表しています。
  • これらが今後の業績に与える影響: 輸出・EC強化に向けた先行投資は、短期的に販管費を押し上げ、利益を圧迫する要因となっています(第3四半期累計で営業損失が拡大)。しかし、中長期的には販路拡大とブランド認知度向上を通じて、売上高増加と収益改善に繋がることが期待されます。

4. 財務分析

  • 【収益性】
    • 営業利益率(過去12ヶ月): -7.95% (ベンチマーク: 5-10%以上が望ましい)
    • ROE(過去12ヶ月): -3.32% (ベンチマーク: 10%以上で良好)
    • ROA(過去12ヶ月): -0.82% (ベンチマーク: 5%以上で良好)
    • 直近12ヶ月間は赤字のため、収益性は低い水準にあります。特にROE、ROAはベンチマークを下回っており、収益性改善が喫緊の課題です。
  • 【財務健全性】
    • 自己資本比率(実績): 81.8% (安定水準の目安: 40%以上)
    • 流動比率(直近四半期): 514% (直近四半期の流動資産3,528百万円 / 流動負債687百万円で概算。目安: 200%以上で良好)
    • D/Eレシオ: 0.21倍 (負債合計934百万円 / 純資産合計4,393百万円。目安: 1.0倍以下が望ましい)
    • 自己資本比率が高く、流動比率も非常に良好であり、財務健全性は極めて高い水準にあります。
  • 【成長性】
    • 売上高成長率の推移:
    • 2021年11月期対2022年11月期: +11.49%
    • 2022年11月期対2023年11月期: +3.43%
    • 2023年11月期対2024年11月期(予想): -5.61%
    • 2024年11月期(予想)対2025年11月期(予想): 0.0%
    • 直近四半期の売上高成長率(前年比)は-1.30%でした。
    • 利益成長率の推移(営業利益):
    • 2021年11月期: -26百万円
    • 2022年11月期: 113百万円
    • 2023年11月期: 116百万円
    • 2024年11月期(予想): -30百万円
    • 2025年11月期(予想): -59百万円
    • 売上高は横ばいから微減傾向にあり、利益は近年マイナスに転じており、成長性に課題があります。
  • 【キャッシュフロー】
    • 決算短信では四半期キャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、詳細な営業CF、投資CF、財務CFのデータはありません。
    • FCF(フリーキャッシュフロー): データなし (算出不能)
    • 営業CF/純利益比率: データなし (算出不能)
    • 配当カバレッジ比率: データなし (算出不能)
    • 現金及び預金は直近四半期で1,240百万円と、前期末から376百万円減少しています。これは、損失計上や在庫増加などによる影響が考えられます。
  • 【セグメント別分析】(2025年11月期 第3四半期累計)
    • フィッシング事業:
    • 売上構成比: 28.7% (667.51百万円、前年同期比+2.3%)
    • セグメント利益: 24.56百万円 (前年同期比△40.3%)
    • セグメント利益率: 3.68%
    • 主要因: フライロッドや消耗品は堅調でしたが、輸出製品は米国関税の影響で伸び悩みました。
    • アウトドア事業:
    • 売上構成比: 70.7% (1,646.27百万円、前年同期比△5.9%)
    • セグメント利益: 21.06百万円 (前年同期比△56.3%)
    • セグメント利益率: 1.28%
    • 主要因: 春夏物やフィッシングギアの販売が苦戦し、直営店数の減少も影響しました。
    • その他事業:
    • 売上構成比: 0.7% (15.56百万円、前年同期比+16.0%)
    • セグメント利益: 9.24百万円 (前年同期比+23.1%)
    • セグメント利益率: 59.38%
    • 成長ドライバーと課題セグメントの特定:
    • 成長ドライバー: 現状、特筆すべき成長ドライバーとは言えませんが、フィッシング事業の一部製品(フライロッドや消耗品)は堅調です。輸出・EC強化は構造的な成長ドライバーとなる可能性を秘めています。
    • 課題セグメント: アウトドア事業は売上・利益ともに苦戦しており、収益改善が急務です。フィッシング事業も増収ながら利益が大幅減となっており、収益性改善が必要です。
  • 【四半期進捗】
    • 2025年11月期 第3四半期累計の売上高進捗率は、通期予想3,212百万円に対し約72.5%(2,329百万円)で、概ね想定内と言えます。
    • しかし、営業損失△88百万円は通期予想の△59百万円を既に上回っており、純損失△102百万円も通期予想△87百万円を上回っています。これは、期初の見込みよりも利益面で下振れしており、通期目標達成には下期における大幅な改善が不可欠であることを示唆しています。前年同期と比較しても、売上は減少し、営業損失および純損失は拡大しています。

5. 株価分析

  • 【現在の水準】
    • PER: 会社予想EPSがマイナスであるため、PERは算出不能です。
    • PBR: 実績PBRは0.93倍です。業界平均PBR0.7倍と比較すると、やや割高な水準にあります。
    • EPS/BPSベースの理論株価レンジ:
    • BPS(実績)は1,773.93円です。PBR1.0倍の場合の理論株価は1,773.93円となります。現在の株価1,641円は、PBRで見るとBPSをやや下回る水準です。業界平均PBR(0.7倍)に基づいた目標株価は1,241円であり、現在の株価はそれを上回っています。
  • 【テクニカル】
    • 52週高値・安値との位置関係: 現在株価1,641円は、52週高値1,680円に近く、52週安値720円からは大きく上昇した高値圏に位置しています(52週レンジ内位置: 95.9%)。
    • 移動平均線との位置関係:
    • 現在株価1,641円は、5日移動平均線(1,624.00円)、25日移動平均線(1,467.44円)、75日移動平均線(1,304.17円)、200日移動平均線(1,069.62円)を全て上回っています。
    • トレンドシグナル: 短期・中期・長期の移動平均線を全て上回っており、株価は強い上昇トレンドにあると判断できます。
  • 【市場との比較】
    • 過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年すべての期間で、日経平均株価およびTOPIXを大幅にアウトパフォームしています。特に1年間では日経平均を78.69%ポイント、TOPIXを78.9%ポイント上回るパフォーマンスを見せており、市場全体と比較して非常に好調です。

6. リスク評価

  • ベータ値による市場感応度: 0.43 (5Y Monthly)。ベータ値が1.0未満であるため、市場全体の動きに対する感応度は低いと評価できます。
  • 決算短信記載のリスク要因:
    • 気象変動(異常気象、暖冬、猛暑など)によるフィッシング・アウトドア用品販売への影響。
    • 為替変動(特に円安による仕入コスト増)と米国の関税政策(輸出品への影響)。
    • 仕入原価上昇による利益率の低下。
    • 在庫滞留の発生と評価損計上リスク(第3四半期累計で在庫が増加し、一部値引き処分を実施)。
    • 個人消費の低迷(物価上昇など)による高価格帯商品の販売不振。
  • 事業特有のリスク:
    • 特定の趣味・レジャー市場に特化しているため、ライフスタイルや流行の変化、競合他社の進出による市場環境の変化リスク。
    • 自社開発品比率が高い反面、新製品が市場に受け入れられないリスク。
  • 52週レンジにおける現在位置: 現在株価は52週高値圏(95.9%)に位置しており、短期的な調整リスクには注意が必要です。

7. 市場センチメント

  • 信用取引の状況: 信用買残は94,100株、信用売残は0株となっており、信用倍率は0.00倍です。信用売残がゼロであるため、信用倍率は算出上0になっています。買残が多い一方で売残がない状況は、株価上昇を期待する投資家が多いことを示唆しつつ、将来的な買い圧力の蓄積(需給悪化)リスクも孕んでいます。
  • 株主構成と大株主の動向:
    • 自社(自己株口)が25.85%を保有。
    • 立花証券が10.54%を保有しており、機関投資家の保有比率を示唆。
    • 大谷寛氏、酒井誠一氏(代表者)、酒井貞彦氏、酒井八重子氏、酒井由紀子氏など、創業家・現経営陣およびその親族による保有比率が高いです(合計で約16.32%)。
    • スノーピークが5.21%を保有しており、今後の事業連携の可能性も考えられます。
  • 経営陣の持株比率と安定株主の状況: 経営陣および創業家による保有比率が高く、自己株口と合わせて安定株主が多数存在します。これにより、経営の安定性は高いと評価できます。

8. 株主還元

  • 配当利回り: 会社予想配当利回り0.73%です。
  • 配当性向: 会社予想EPSがマイナスであるため、配当性向は過去12ヶ月で220.99%と非常に高くなっています。これは、当期純損失が出ているにもかかわらず、配当を維持する方針であるためです。
  • 配当の継続性・増配傾向: 2025年11月期の年間配当は12.00円を予想しており、近年12円の配当を継続する方針を示しています。損失計上時も配当を維持していることから、株主還元への意識は高いと言えますが、業績回復がなければ継続的な安定配当は難しい可能性があります。
  • 自社株買いの実績と方針: 提供データおよび決算短信に自社株買いの実績や今後の具体的な方針に関する記載はありません。

9. 総合評価

  • 【投資ポイント】
    • 高水準な財務健全性: 自己資本比率81.8%、流動比率514%と非常に安定した財務基盤は、不確実性の高い市場環境下での強みとなります。
    • 市場をアウトパフォームする株価トレンド: 直近1年で日経平均やTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを見せており、市場からの関心が高い可能性があります。
    • 輸出・EC事業の成長戦略: 短期的な先行投資による利益圧迫はあるものの、新たな販路開拓への取り組みは中長期的な成長の機会となり得ます。
  • 【強み】
    • 強固な財務基盤と高い流動性。
    • 自社開発品比率の高い製品企画・開発力。
    • 経営陣および創業家による安定した株主構成。
  • 【弱み】
    • 直近の業績が営業損失、経常損失、純損失と赤字に転落している点。
    • 在庫が増加傾向にあり、一部値引き処分で利益率を圧迫している点。
    • 特定市場への依存度が高く、外部環境の変化に影響を受けやすい事業構造。
  • 【機会】
    • グローバルなフィッシング・アウトドア市場における輸出およびECチャネル拡大。
    • レジャー需要の回復や新たなアウトドアトレンドの創出。
  • 【脅威】
    • 気象変動、為替変動、米国の関税政策など、外部環境の不確実性。
    • 仕入原価の高騰、個人消費の低迷継続による高価格帯商品の販売不振。
    • 業界内の競争激化や代替製品の登場。
  • 【注目すべき指標】
    • 営業利益率の黒字化および改善状況:特にアウトドア事業の収益性回復。
    • 棚卸資産の推移と在庫回転期間の改善。
    • 輸出売上高およびEC売上高の具体的な成長率。

10. 企業スコア

  • 成長性: D
    • 売上成長率(2023/11→2024/11予: -5.61%、2024/11予→2025/11予: 0%)は、マイナスまたは横ばい予測であるため。
  • 収益性: D
    • ROE(実績過去12ヶ月): -3.32% (5%未満)
    • 営業利益率(過去12ヶ月): -7.95% (3%未満)
  • 財務健全性: S
    • 自己資本比率: 81.8% (60%以上)
    • 流動比率: 514% (200%以上)
  • 株価バリュエーション: D
    • PERはマイナスで判断不能。
    • PBR 0.93倍に対し、業界平均PBR 0.7倍であり、業界平均の130%以上(0.93 / 0.7 ≈ 132.8%)のため。

企業情報

銘柄コード 7501
企業名 ティムコ
URL http://www.tiemco.co.jp
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

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By ジニー

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