1. 企業概要
エクストリームは、デジタル人材派遣、受託開発、およびコンテンツプロパティの3つの事業を主軸とする企業です。特に、ゲーム開発業者への技術者派遣や受託開発を主力としつつ、自社でのゲーム開発も手掛けています。近年はM&Aを通じて非ゲーム分野への事業傾斜も進めています。
- 主力製品・サービスの特徴:
- デジタル人材事業: 顧客先にクリエイターやエンジニアを常駐させ、スマートフォンアプリケーション、IT、WEBソフトウェアなどの開発を支援するサービスです。安定的な収益源となっています。
- 受託開発事業: スマートフォンアプリ、クラウドプラットフォーム、CRMシステムなどの開発を案件持ち帰り型で行います。
- コンテンツプロパティ事業: 自社保有のゲームやキャラクターの開発、販売、ライセンス供与を行う事業です。収益がタイトルの発売時期やライセンス契約に依存するため、変動性が高い特徴があります。
- 収益モデル:
- デジタル人材事業および受託開発事業は、企業顧客を対象としたB2Bモデルであり、デジタル人材事業は常駐契約に基づくストック型要素を含みます。
- コンテンツプロパティ事業は、ゲームやライセンス販売を通じて消費者や他の企業を対象とすることもあり、フロー型に近い収益モデルです。
- 技術的独自性や参入障壁:
- ゲーム開発とIT分野における多岐にわたる技術ノウハウを持つ人材を保有している点が強みです。
- M&Aを積極的に活用することで、事業領域の拡大や技術・IPの獲得を進め、競争優位性を構築しようとしています。特に、多角的な事業展開により、特定の市場変動リスクを分散する効果も期待されます。
2. 業界ポジション
エクストリームは、情報通信・サービスその他、特にサービス業に属する企業です。ゲーム・エンターテインメント業界とIT人材派遣・受託開発業界の両面に事業を展開しています。
- 業界内での推定市場シェアまたはポジション:
- 具体的な市場シェアのデータはありませんが、デジタル人材事業と受託開発事業はDX需要に支えられ、安定的な成長を見せています。コンテンツプロパティ事業は市場での競争が激しいゲーム分野であり、特定のキラータイトルやIPの有無が影響します。
- 市場動向と企業の対応状況:
- 決算短信によると、ゲーム業界の厳しい環境下でも、DX(デジタルトランスフォーメーション)需要に支えられた受託開発・派遣事業での受注が好調に推移しています。これは、企業のIT投資需要増という市場動向に適切に対応できていることを示唆します。
- 一方、コンテンツプロパティ事業は市場や商品別のタイミングによって売上が変動しやすい特性があります。
- 競合に対する相対的な強み・弱み:
- 強み: 安定的なデジタル人材派遣・受託開発事業と、高成長が見込めるコンテンツ事業という異なる特性の事業を併せ持つことで、事業ポートフォリオのリスク分散が図られています。強力な財務基盤も強みです。
- 弱み: コンテンツプロパティ事業は収益の変動性が高く、これが全体の業績に影響を与える可能性があります。また、ゲーム分野での強力な自社IPの育成・獲得が継続的な課題となる可能性があります。
- 【定量比較】業界平均との財務指標比較:
| 指標 | エクストリーム | 業界平均(情報通信・サービスその他) | 評価 |
|---|---|---|---|
| PER(会社予想) | 12.31倍 | 25.7倍 | 割安 |
| PBR(実績) | 1.24倍 | 2.5倍 | 割安 |
| ROE(実績) | 20.40% | データなし | 良好(参考) |
| 営業利益率(実績) | 10.84% | データなし | 良好(参考) |
- 【同一業種区分企業比較】: 同一業種区分企業データは提供されていません。
3. 経営戦略
- 経営陣のビジョンと中期経営計画:
- M&Aを積極活用し、成長分野への事業拡大を図る方針がうかがえます。特に非ゲーム分野への事業傾斜も進んでおり、事業ポートフォリオの多角化を通じて持続的な成長を目指していると推測されます。
- DX需要への対応を強化することで、デジタル人材および受託開発事業の安定的な成長を追求しています。
- 重点投資分野と成長戦略:
- デジタル人材事業における人材の質的・量的拡充、および高付加価値案件の獲得。
- 受託開発事業における技術力の深化と多様なニーズへの対応。
- M&Aを通じた新たな事業領域や技術、IPの獲得。
- 最近の適時開示情報:
- 大型受注、新製品、M&Aなどに関する特筆すべき適時開示情報は、今回の提供データからは確認できません。
- これらが今後の業績に与える影響:
- デジタル人材および受託開発事業の堅調な推移は、安定した収益基盤を形成し、全体の業績を下支えするでしょう。
- M&Aによる事業拡大は、新たな成長ドライバーとなり、既存事業とのシナジー効果が期待されます。
- 一方、コンテンツプロパティ事業の売上高の大幅な変動は、その都度、全体の業績に影響を与える可能性があります。
4. 財務分析
- 収益性:
- 営業利益率(過去12か月): 10.84% (決算短信中間は11.8%)。業界平均の明確な基準はありませんが、一般的に良好な水準です。
- ROE(実績): 20.40% (ベンチマーク10%に対し非常に優良)
- ROA(実績): 10.18% (ベンチマーク5%に対し優良)
- 過去の推移を見ると、ROEは継続して10%を大きく超えており、効率的な資本活用ができています。
- 財務健全性:
- 自己資本比率(実績): 68.3% (非常に高く、財務の安定性を示します)
- 流動比率(直近四半期): 2.86倍 (286%) (200%以上が健全とされ、非常に高い流動性を保っています)
- D/Eレシオ(直近四半期): 10.11% (0.101倍) (負債が非常に少なく、健全な財務状況です)
- 成長性:
- 売上高成長率: 連続増収を続けていましたが、2026年3月期通期予想では前年比△3.0%と減収を見込んでいます。直近の四半期売上高成長率(前年比)も-12.00%と減少傾向です。
- 利益成長率: 2026年3月期通期予想では営業利益△34.1%、純利益△45.5%と大幅な減益を見込んでいます。直近の四半期利益成長率(前年比)も-7.70%です。
- 過去の成長は高かったものの、現状および会社予想は減収減益予想となっており、成長性に課題が見られます。
- キャッシュフロー:
- 営業CF(中間期): 441,549千円 (前年同期比増加)
- 投資CF(中間期): +447,164千円 (前年同期は支出であったが、今回は定期預金払戻などによりプラスに転換)
- 財務CF(中間期): ▲272,569千円 (主に配当金支払による支出)
- FCF(フリーキャッシュフロー、過去12か月): 1,250,000千円 (潤沢なキャッシュを生み出しています)
- 営業CF/純利益比率(過去12か月): 1.53 (純利益を大幅に上回る営業CFを生み出しており、利益の質は非常に高いと評価されます)
- 配当カバレッジ比率: (過去12か月の営業CF 1,610,000千円) / (年間配当57円 × 発行済株式数 5,507,676株 = 313,937千円) = 約5.1倍。配当の支払能力は非常に高いです。
- セグメント別分析(中間期):
- デジタル人材事業: 売上3,444,280千円(構成比約61%)、セグメント利益411,445千円(前年同期比+5.8%)。稼働プロジェクト数も増加しており、成長ドライバーとなっています。
- 受託開発事業: 売上1,810,290千円(構成比約32%)、セグメント利益420,250千円(前年同期比+3.8%)。こちらも堅調な成長を支えています。
- コンテンツプロパティ事業: 売上442,420千円(構成比約7%)、セグメント利益262,628千円(前年同期比△31.2%)。売上高が前年同期比で△50.4%と大幅に減少しており、全体の利益を押し下げる要因となっています。この事業の変動性が課題です。
- 四半期進捗:
- 通期予想に対する進捗率は、売上高51.3%、営業利益66.5%、純利益74.4%です。
- 特に営業利益と純利益は中間期で高い進捗率を達成しており、会社の通期予想(減益予想)に対しては順調に推移している、あるいは上振れの可能性も示唆されます。ただし、コンテンツ事業の変動には注意が必要です。
5. 株価分析
- 現在の水準:
- PER(会社予想): 12.31倍。業界平均PER 25.7倍と比較して、割安な水準にあります。
- PBR(実績): 1.24倍。業界平均PBR 2.5倍と比較して、割安な水準にあります。
- EPSベースの理論株価レンジ: 5,040円(業種平均PER基準)。
- BPSベースの理論株価レンジ: 2,856円(業種平均PBR基準)。
- 現在株価1,416.0円は、これらの理論株価と比較して大幅に低い位置にあり、バリュエーションから見ると割安感があります。
- テクニカル:
- 現在株価1,416.0円は、52週高値1,535円と安値964円の間、高値圏に近い79.2%の位置にあります。
- 5日移動平均線1,421.60円を下回っていますが、25日移動平均線1,400.24円、75日移動平均線1,352.49円、200日移動平均線1,289.22円は全て上回っています。
- 中長期の移動平均線が上向きであるため、基本的なトレンドは上昇基調にあると考えられます。短期的な調整局面またはレンジ相場を示唆している可能性があります。
- 市場との比較:
- 過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年間のいずれの期間においても、日経平均およびTOPIXといった主要市場指数を下回るパフォーマンスとなっています。これは、市場全体の上昇トレンドに対して、エクストリームの株価が相対的に出遅れていることを示しています。
6. リスク評価
- ベータ値による市場感応度:
- ベータ値は-0.05です。これは市場全体の動きとの連動性が非常に低い、あるいは理論上逆相関を示す極めて珍しい値です。一般的にはベータ値が低いほど、市場変動の影響を受けにくいとされますが、この値の解釈には注意が必要です。
- 決算短信記載のリスク要因:
- コンテンツ事業における売上のタイミング依存性。
- 為替・物価変動(海外拠点がある場合)。
- 顧客のIT投資動向の変化。
- 人材確保コストの上昇。
- 事業特有のリスク:
- ゲーム業界の競争激化と、ヒット作に依存しやすいコンテンツ事業の収益変動リスク。
- デジタル人材の確保と育成、および高騰する人件費の管理。
- M&Aによる事業拡大に伴う統合リスク(PMIリスク)。
- 52週レンジにおける現在位置:
- 現在株価は52週レンジの79.2%の位置にあり、高値圏に近い水準です。これは上昇余地が限られている可能性を示唆する一方、株価が比較的安定しているとも解釈できます。
7. 市場センチメント
- 信用取引の状況:
- 信用買残が207,000株と信用売残2,400株に比べて圧倒的に多く、信用倍率は86.25倍と非常に買いが優勢です。これは、将来的な売り圧力が存在する可能性を示す一方、現状では踏み上げリスクは低い状況です。
- 株主構成と大株主の動向:
- 大株主である佐藤昌平氏が44.59%を保有しており、経営陣による安定的な経営基盤が構築されています。
- インサイダー持株比率も56.74%と高く、経営陣が株主と利益を共有するインセンティブが高いと言えます。
- 機関投資家保有比率は4.82%と比較的低く、個人投資家の影響が大きい可能性があります。
- 経営陣の持株比率と安定株主の状況:
- 佐藤昌平氏の保有割合とインサイダー持株比率の高さから、経営陣による支配が安定しており、買収防衛策としても機能していると考えられます。
8. 株主還元
- 配当利回りと配当性向:
- 会社予想ベースの年間配当57.00円により、現在の株価1416.0円に対する配当利回りは4.03%と高水準です。
- 配当性向は20.1%と、利益水準に対して無理のない範囲で適切に配当を実施する方針を示しています。
- 配当の継続性・増配傾向:
- 配当金履歴を見ると、年間配当は2022年3月期17円、2023年3月期30円、2024年3月期38円、2025年3月期42円、そして2026年3月期予想57円と、継続的な増配傾向にあります。これは、安定した利益成長と株主還元への意識の高さを示唆します。
- 自社株買いの実績と方針:
- 今回提供されたデータには直近の自社株買いに関する明確な記載はありませんが、過去に実施実績があるとの情報もあり、今後も株主還元策の一つとして検討される可能性があります。
9. 総合評価
【投資ポイント】
- 高水準な株主還元と増配傾向: 高い配当利回り(4.03%)と継続的な増配傾向は、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。
- 割安なバリュエーション: PER12.31倍、PBR1.24倍は、業界平均と比較して大幅に割安であり、将来的な株価評価の修正(PER/PBRの上昇)余地がある可能性があります。
- 強固な財務基盤と高い利益の質: 自己資本比率68.3%、流動比率286%という非常に健全な財務状況に加え、営業CFが純利益を大幅に上回る利益の質(営業CF/純利益比率1.53)は、企業の安定性と成長の持続可能性を裏付けます。
【強み】
- デジタル人材派遣・受託開発事業による安定的な収益基盤とDX需要への対応力。
- 非常に強固な財務基盤(高い自己資本比率、流動性)と潤沢なキャッシュフロー。
- 効率的な経営による高い収益性(ROE 20.40%、ROA 10.18%)。
- 継続的な増配を実施し、株主還元への意識が高い。
【弱み】
- コンテンツプロパティ事業の収益変動性が高く、全体の業績に与える影響が大きい。
- 2026年3月期は減収減益予想となっており、短期的な成長性に懸念がある。
- 市場全体のパフォーマンスを過去1年間で下回っており、市場からの関心が低い可能性。
【機会】
- DX需要の継続的な拡大は、主力であるデジタル人材および受託開発事業のさらなる成長機会となる。
- 割安なバリュエーションが是正されれば、株価上昇のポテンシャルがある。
- M&Aによる非ゲーム分野への展開が成功すれば、新たな収益源と事業安定化に繋がる。
【脅威】
- ゲーム業界の競争激化やヒットコンテンツへの依存度。
- 人材確保競争の激化や人件費の高騰が、利益率を圧迫する可能性。
- 経済の減速や企業のIT投資抑制が、デジタル人材・受託開発事業に悪影響を及ぼすリスク。
【注目すべき指標】
- 2026年3月期通期売上高: 会社予想11,000,000千円に対する進捗
- コンテンツプロパティ事業の売上高成長率: 特に下期での回復状況
- 営業利益率: 今後の動向が悪化傾向にあるか、持ち直せるか
- 自己資本比率: 現在の高水準を維持できるか
10. 企業スコア
- 成長性: D (2026年3月期通期予想で売上高・利益ともにマイナス成長見込み)
- 収益性: S (ROE 20.40% > 15%、営業利益率 10.84% < 15%だが、ROEが非常に高いため)
- 財務健全性: S (自己資本比率 68.3% > 60%、流動比率 286% > 200%)
- 株価バリュエーション: S (PER 12.31倍は業界平均25.7倍の約48%、PBR 1.24倍は業界平均2.5倍の約50%であり、共に業界平均の70%以下で大幅な割安)
企業情報
| 銘柄コード | 6033 |
| 企業名 | エクストリーム |
| URL | http://www.e-xtreme.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,416円 |
| EPS(1株利益) | 115.06円 |
| 年間配当 | 4.03円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 7.8% | 14.2倍 | 2,369円 | 11.1% |
| 標準 | 6.0% | 12.3倍 | 1,894円 | 6.3% |
| 悲観 | 3.6% | 10.5倍 | 1,436円 | 0.6% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,416円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 954円 | △ 48%割高 |
| 10% | 1,191円 | △ 19%割高 |
| 5% | 1,503円 | ○ 6%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.10)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。