2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社公表予想(通期)からの修正あり(10/30発表時に通期予想を下方修正)。四半期実績は会社予想ベースで概ね計画範囲内だが、前年同期比は下振れ(売上収益・利益とも減少)。市場コンセンサスとの比較は資料に記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」:売上収益22,195億円(△6.9%)、営業利益2,536億円(△27.7%)、親会社帰属中間利益1,124億円(△40.0%)。
- 注目すべき変化:ニューロサイエンス(特にVYVANSE/ELVANSE)の米国での後発品浸透によりニューロサイエンス売上が大幅減(2,061億円、△34.5%)。製品に係る無形資産の減損損失が増加(上期で製品無形資産償却費・減損合計3,368億円、前年同期比+10.3%)、内訳にガンマ・デルタT細胞療法等の減損(582億円)を計上。
- 今後の見通し:通期業績予想を下方修正(売上4兆5,000億円、営業利益4,000億円等)。中間実績の進捗率(売上約49.3%、営業利益約63.4%、親会社帰属当期利益約73.5%)を見ると営業利益・当期利益の通期達成は数値上は可能だが、下期の為替影響、製品構成の悪化、減損動向が不確定要因。
- 投資家への示唆:主要リスクはVYVANSEの特許切れに伴う売上急減と為替、無形資産減損の発生状況。一方、ENTYVIO、血漿分画製剤や一部希少疾患製品、ワクチン(QDENGA)等は堅調。配当方針は維持(通期200円予定、上期中間100円実施)。
企業概要
- 企業名:武田薬品工業株式会社(Takeda Pharmaceutical Company Limited)
- 主要事業分野:医薬品の研究開発、製造、販売、ライセンス供与(単一事業セグメントと開示)。主要ビジネスエリア:消化器系疾患、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ワクチン、ニューロサイエンス等。
- 代表者名:代表取締役社長CEO クリストフ・ウェバー
- URL:https://www.takeda.com/jp
報告概要
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算補足説明資料・決算説明会:有(説明資料、カンファレンスコール)
セグメント
- 会社は医薬品事業で単一セグメントと開示。ただし事業別(ビジネスエリア)での内訳を詳細開示(消化器、希少疾患、血漿分画製剤、オンコロジー、ワクチン、ニューロサイエンス、その他)。
発行済株式
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):1,590,985,809株(中間期)
- 期中平均株式数(中間期):1,571,098,080株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
今後の予定
- 次回決算や株主総会等の予定:資料に明記なし(但し四半期説明資料・音声を速やかにホームページ掲載予定)
予想 vs 実績(会社予想との比較・達成率)
(通期会社予想は2026年3月期通期、単位はいずれも百万円)
- 売上収益:中間実績 2,219,481(=22,195億円)/通期予想 4,500,000 → 達成率 約49.3%
- 営業利益:中間実績 253,561(=2,536億円)/通期予想 400,000 → 達成率 約63.4%
- 親会社帰属当期利益:中間実績 112,441(=1,124億円)/通期予想 153,000 → 達成率 約73.5%
(注)Core指標(非IFRS)についても進捗:Core売上進捗約49.3%、Core営業利益進捗約56.6%(Core上期639,200百万円/通期1,130,000百万円)。
サプライズの要因
- 主因:米国でのVYVANSE後発品の市場浸透によるニューロサイエンス領域の大幅減収(VYVANSE売上は上期で1,066億円、前年同期比△966億円)。
- 為替:円高が業績にマイナス影響(AER基準での減少)。CER(恒常為替)ベースでは影響を除いた増減も示すが、実際の報告はAERでの悪化。
- 一時要因:製品に係る無形資産減損の増加(上期にガンマ・デルタT細胞療法等の減損582億円を含む)により営業外除く前利益や当期利益を圧迫。
- コスト削減:販売費・SG&AやR&D費は削減(効率化プログラム効果)し利益下支えに寄与。
通期への影響
- 10/30に通期予想を下方修正(売上▲300億円、営業利益▲750億円、親会社帰属当期利益▲750億円)。上期進捗率は営業利益/当期利益で通期に向けて相対的に順調に見えるが、下期の為替および製品構成(高収益品の回復可否)と今後の減損リスクが実現度合いの主要変数。
財務指標
(単位は可能な限り資料記載に準拠:億円表記を中心に要点を記載)
損益(上期:2025年4-9月)
- 売上収益:22,195億円(△6.9% AER、△3.9% CER)
- 売上原価:7,647億円(△2.1% AER)
- 売上総利益:14,547億円(売上総利益率65.5%、前年67.2%→減少)
- 販売費及び一般管理費:5,094億円(△5.4%)
- 研究開発費:3,054億円(△11.2%)
- 製品に係る無形資産償却費および減損損失:3,368億円(+10.3%、減損増加が寄与)
- 営業利益:2,536億円(△27.7%、営業利益率11.4%)
- 税引前中間利益:1,788億円(△30.1%)
- 親会社帰属中間利益:1,124億円(△40.0%)
- 基本EPS:71.57円(前年118.85円)
- Core営業利益(非IFRS):6,392億円(△11.2%)
- Core EPS:279円(△10.0%)
(前年比は必ず%で表示済)
財政状態(2025/9/30)
- 資産合計:14兆4,703億円(+2,220億円)
- 資本合計:7兆1,317億円(+1,957億円)
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):49.3%(安定水準)
- 1株当たり親会社所有者帰属持分:4,514.26円
進捗率分析(通期予想に対する上期進捗)
- 売上高進捗率:約49.3%(通期4,500,000百万円に対して)
- 営業利益進捗率:約63.4%(通期400,000百万円に対して)
- 親会社帰属当期利益進捗率:約73.5%(通期153,000百万円に対して)
=> 営業利益・当期利益は上期で通期比の割合が高い(利益面では中間での先行達成度が高い)が、下期の構成・一時費用で変動し得る。
キャッシュフロー(上期)
- 営業CF:5,937億円(前年同期4,513億円、+1,424億円)
- 投資CF:△813億円(前年△2,318億円、投資支出減少・事業売却収入増)
- 財務CF:△2,269億円(前年+2,063億円、社債発行/返済・自己株買い等の影響)
- フリーCF(営業-有形固定資産取得):約5,056億円(資料の調整後フリーCFは5,254億円)
- 現金同等物残高:6,815億円(上期末、前年同期8,590億円)
- 営業CF/純利益比率:営業CF5,937億円/中間利益1,125億円 ≈5.28(目安1.0以上で健全 → 良好)
財務安全性・効率性
- 自己資本比率:49.3%(安定水準:目安40%以上)
- 調整後純有利子負債/調整後EBITDA(LTM):2.7x(資料)
- 資金の流動性は良好(現金等・営業CFが堅調)。社債・借入の規模は大きいが、調整後でのレバレッジは格付機関基準で管理。
特別損益・一時的要因
- 製品に係る無形資産減損損失:上期で760億円(資料の億円表記)に相当する減損計上を含む(ガンマ・デルタT細胞療法等で582億円の減損を計上)。
- その他の営業収益:事業譲渡益179億円(欧州・中東・北アフリカの非中核資産譲渡等)。
- 一時的要因の影響:IFRSベースの営業利益・当期利益に対して減損など一時項目が大きく影響。Core指標はこれら一時項目を除いた業績を示すためCore利益の減少率はIFRSベースより小さい(Core営業利益△11.2%)。
- 継続性判断:一部の減損は非継続的(開発中止等)だが、パイプラインの選別に伴い今後も都度発生し得る。
配当
- 中間配当:100円(支払開始予定日 2025年12月1日)
- 期末配当(予想):100円
- 年間配当予想:200円(修正なし)
- 株主還元方針:配当継続を明示、自社株買いは上期に自己株式の取得実績あり(上期で自己株式取得支出増)。
設備投資・研究開発
- 資本的支出(上期、キャッシュ・フロー・ベース):1,279億円(前年上期1,985億円、△35.6%)
- 2025年度通期見通し(今回公表):4,000~4,500億円(キャッシュ・フロー・ベース)
- 減価償却費(上期):3,666億円
- 研究開発費(上期、IFRSベース):3,054億円(△11.2%、一部プログラム終了・効率化で減少。後期パイプライン投入は継続)
- R&D方針:後期開発への投資は継続しつつ、優先順位付けで費用効率化を実施。
セグメント別情報(ビジネスエリア別)
(売上収益:上期、単位 億円、AERベース)
- 消化器系疾患:6,928億円(△0.3%、CER +3.2%) — ENTYVIOは増収(+60億円、+1.3%)
- 希少疾患:3,805億円(△2.1%、CER +0.7%) — タクザイロ等は増収、アディノベイト等は競争で減少
- 血漿分画製剤:5,174億円(△3.4%、CER +0.4%) — 免疫グロブリン製剤はCERベースで増収
- オンコロジー:2,878億円(+1.0%、CER +3.4%) — アドセトリス、FRUZAQLA等が牽引
- ワクチン:317億円(△16.9%) — QDENGAは増収だがCOVID-19関連供給減で他が減少
- ニューロサイエンス:2,061億円(△34.5%) — VYVANSE大幅減(△966億円)
- その他:1,031億円(△18.7%)
地域別では米国の売上が大きく減少(米国:10,919億円、△12.5%)、日本・欧州等は比較的堅調。
中長期計画との整合性
- 中期計画(明示的数値は今回資料での詳細は–):会社は成長製品・新製品への注力を継続(成長製品売上上期で11,430億円、+1.4% AER、+5.3% CER)。
- KPI進捗:Core財務指標(Core売上・Core営業利益・Core EPS)をマネジメントガイダンスとして運用。CERベースでのガイダンスは「Core売上 概ね横ばい、Core営業利益・Core EPSは一桁台前半%減少見込み」に修正。
競合状況や市場動向
- 競合:主要課題は米国市場でのジェネリック参入(特にADHD領域のVYVANSE、ADDERALL XR等)で競争が激化。血友病・免疫製剤・オンコロジー分野でも競合動向が業績に影響。
- 市場動向:米国のメディケア・パートD再設計や340B拡大が一部製品に影響。為替変動も業績に重要。
通期予想(2026年3月期、実勢レートベース・会社予想)
- 売上収益:4,500,000百万円(△1.8%)← 10/30に最新版公表
- 営業利益:400,000百万円(+16.8%)
- 親会社帰属当期利益:153,000百万円(+41.8%)
- 基本EPS:97.14円
- Core営業利益(通期):1,130,000百万円(△2.8%)
- Core EPS:479円
(注)当社は通期予想を10/30に修正。修正理由はENTYVIO/VYVANSE等の売上見直し、減損見込み増、為替等の影響を反映。
予想の信頼性・リスク要因
- 過去の予想修正実績:当期も通期見直しあり。為替、後発品影響、減損の発生可否、規制/保険制度の変更(米国メディケア等)が主リスク。
- 会社前提:為替(米ドル/円 想定147円等)、製品別の売上予想、製品に係る減損見込み等を前提としている。
重要な注記
- 会計方針の変更:当中間期における会計方針変更なし。
- 第2四半期決算短信は公認会計士又は監査法人のレビュー対象外。
- 重要な後発事象:Innoventとのグローバルライセンス契約(IBI363/IBI343/オプション)締結、契約一時金計1,200百万米ドルの支払い予定(完了条件あり)。この一時金は手元資金で支払予定で、2025年度通期のCF見通し等に反映あり。
(備考)
- 表示数値は決算短信および財務補足資料(発表資料)に基づく。IFRSベースの財務数値と、会社が開示するCore(非IFRS)指標が併存するため、それぞれの定義に留意のこと。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4502 |
| 企業名 | 武田薬品工業 |
| URL | http://www.takeda.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.9)」によって自動生成されました。
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