1. 企業概要

ジョイフル本田は、ホームセンター事業を主軸とする企業です。茨城・千葉を中心とした関東1都5県で、5万平方メートルを超える広大な「超大型店」を17店舗展開しています。木材、建材、工具などのプロ用品から、園芸、ペット用品、日用品、さらにはリフォームやアート・クラフト用品まで、40万点以上の豊富な品揃えが最大の特徴です。
主力製品・サービスは、多種多様な商品をワンストップで提供する超大型ホームセンター運営と、それに付随するリフォーム、ペット関連サービスなどです。収益モデルは主に店舗での商品販売によるフロー型ですが、リフォームや各種サービスによるストック性も一部持ち合わせています。顧客層は一般消費者(B2C)に加え、資材・プロ用品の提供により事業者(B2B)もターゲットとしています。
技術的な独自性としては、広大な敷地を活かした商品の深度ある品揃えと、プロ向け商材の充実により、他のホームセンターとの差別化を図っています。こうした大型店舗開発には初期投資と運営ノウハウが求められ、新規参入障壁は比較的高いと考えられます。

2. 業界ポジション

ジョイフル本田は、関東地域を中心に超大型ホームセンターを展開する大手企業の一つです。提供データから推定市場シェアは不明ですが、ユニークな店舗フォーマットと品揃えで強固な顧客基盤を持っています。
市場動向としては、個人消費の持ち直しやインバウンド需要の回復が見られる一方で、地政学リスクや原材料高騰などの不確実性も存在すると会社は認識しています。同社はこうした環境下で、既存事業の深化と単独専門店の出店強化、M&Aによる事業拡大を進めています。
競合に対する相対的な強みは、超大型店舗による圧倒的な品揃えと専門性の高さです。これは特にプロユーザーやDIY愛好家にとって大きな魅力となります。一方、弱みとしては、店舗あたりの固定費が高くなる傾向や、オンライン販売へのシフトが進む市場において、実店舗中心のビジネスモデルがどこまで対応できるかという点が挙げられます。

【定量比較】業界平均との財務指標比較

  • PER(株価収益率):
    • ジョイフル本田(会社予想):16.35倍
    • 業界平均(小売):21.3倍
    • 解釈: ジョイフル本田のPERは業界平均と比較して約77%の水準であり、利益から見て割安である可能性があります。
  • PBR(株価純資産倍率):
    • ジョイフル本田(実績):1.05倍
    • 業界平均(小売):1.8倍
    • 解釈: ジョイフル本田のPBRは業界平均と比較して約58%の水準であり、純資産から見ても割安である可能性があります。PBR1倍以上は企業の純資産を上回る価値が市場で評価されていることを示します。
  • ROE(自己資本利益率):
    • ジョイフル本田(実績):6.86%
    • 解釈: 「株主のお金でどれだけ稼いだか」を示す指標。一般的な目安は10%以上とされており、現状はやや下回っています。
  • 営業利益率:
    • ジョイフル本田(過去12か月):8.00%
    • 解釈: 売上に対する本業の利益率。業界平均データがないため比較はできませんが、決算短信の直近四半期では前年同期から低下しており、コスト管理が課題となる可能性があります。

3. 経営戦略

経営陣は、2026年6月期から2028年6月期までの中期経営計画を新たに策定しており、以下の基本方針を掲げています。

  • 既存事業の深化と新たな取り組みの探索・実行(単独専門店出店強化)
  • 知的資本への投資
  • ESG経営の継続(太陽光等のGX投資)

重点投資分野としては、ペット専門店「本田屋」のような単独専門店の出店強化や、M&Aによる事業拡大が挙げられます。最近の適時開示情報としては、2025年9月30日付で株式会社本田を子会社化したことが挙げられます。これは、中期経営計画の「新たな取り組みの探索・実行」に沿った施策であり、新たな収益源の確保や事業シナジーの創出を狙うものと考えられます。
これらの戦略は、今後の業績に多岐にわたる影響を与えると予想されます。M&Aによる子会社化は、短期的に取得関連費用やのれん償却費などが発生する可能性がありますが、中長期的には売上の拡大や新たな事業領域での成長が期待されます。また、単独専門店の強化は、既存の超大型ホームセンター事業とは異なる顧客層やニーズに対応し、収益基盤の多様化に貢献すると考えられます。コスト面では、販管費の増加が直近の課題となっており、これらの投資が将来的な収益向上に結びつくかどうかが重要となります。

4. 財務分析

【財務品質スコア】Piotroski F-Score

  • 総合スコア: 1/9 (C: やや懸念)
  • グレード: C
  • 収益性スコア: 0/3 (収益性の改善が見られず、収益の質に課題があることを示唆)
  • 財務健全性スコア: 1/3 (現状維持レベル)
  • 効率性スコア: 0/3 (効率性の悪化が見られることを示唆)
  • 特に低いスコア項目と要因分析: 収益性および効率性のスコアが0点と低いことが特に懸念されます。提供データからは詳細な要因分析は困難ですが、収益性スコアの低さは営業利益率が横ばい傾向にあること、効率性スコアの低さは資産や売上の回転効率に改善が見られないことなどが要因として考えられます。
  • 投資家向け解釈: Piotroski F-Scoreは7点以上が財務優良、5-6点が普通、4点以下が要注意とされます。ジョイフル本田の1点は要注意レベルであり、財務基盤は強固であるものの、収益を効率的に生み出す力や収益性の質については改善の余地が大きいことを示しています。

【収益性】

  • 営業利益率:
    • 過去12か月: 8.00%
    • 2026年6月期 第1四半期: 8.44% (前年同期9.31%から低下)
    • 解釈: 売上に対する本業の利益率は8%台であり、堅実ではあります。しかし、直近四半期で前年同期比で低下しており、コスト増加が利益を圧迫している状況が見られます。
  • ROE(自己資本利益率):
    • 実績: 6.86%
    • 2026年6月期 第1四半期(年率換算参考値): 約6.8%
    • 解釈: 「株主のお金でどれだけ稼いだか」を示す指標。一般的な目安とされる10%には届いておらず、効率的な資本活用には改善の余地があります。
  • ROA(総資産利益率):
    • 2026年6月期 第1四半期(年率換算参考値): 約5.1%
    • 解釈: 「会社全体の資産でどれだけ稼いだか」を示す指標。一般的な目安とされる5%を概ねクリアしており、資産効率は一定水準を維持しています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率: 73.6% (2026年6月期 第1四半期: 74.5%)
    • 解釈: 会社の全ての資産のうち、返済不要な自己資本が占める割合。非常に高い水準を維持しており、財務基盤は極めて安定しています。
  • 流動比率: 2.78倍 (278%)
    • 解釈: 短期的な支払い能力を示す指標。200%以上が望ましいとされる中で、非常に高い水準であり、短期的な資金繰りに問題はないと考えられます。
  • D/Eレシオ(有利子負債倍率): 11.08%
    • 解釈: 自己資本に対して有利子負債がどれくらいの割合かを示す指標。非常に低い水準であり、借入金への依存度が低く、財務健全性は非常に高いと言えます。

【成長性】

  • 売上高成長率の推移:
    • 2022/6期: 129,054百万円 (前年比約△6.4%)
    • 2023/6期: 129,261百万円 (前年比約+0.2%)
    • 2024/6期: 133,325百万円 (前年比約+3.1%)
    • 2025/6期: 135,738百万円 (前年比約+1.8%)
    • 2026/6期(会社予想): 133,000百万円 (前年比約△2.0% ※計算ベースにより変動)
    • 解釈: 近年は緩やかな増収傾向でしたが、2026年6月期の会社予想では微減収を見込んでいます。
  • 利益成長率の推移:
    • 営業利益: 2022/6期 12,238百万円 → 2025/6期 10,748百万円 → 2026/6期予 10,000百万円
    • 当期純利益: 2022/6期 11,098百万円 → 2025/6期 8,327百万円 → 2026/6期予 7,850百万円
    • 解釈: 営業利益、当期純利益ともにここ数年は減少傾向にあり、2026年6月期の会社予想でも減益を見込んでいます。売上は微増傾向でも、販管費増加等が利益を圧迫していると考えられます。

【キャッシュフロー】

  • 決算短信において四半期キャッシュ・フロー計算書は未作成とされており、詳細なキャッシュフロー情報は提供されていません。
  • 現金及び預金残高の推移(2025年6月期末→2026年6月期 第1四半期末):32,256百万円 → 29,908百万円(2,348百万円の減少)。
  • フリーキャッシュフロー(FCF)および配当カバレッジ比率はデータ不足のため算出できません。

【利益の質】

  • 営業CFの情報が提供されていないため、営業CF/純利益比率の算出および評価はできません。

【セグメント別分析】

  • 会社は単一事業セグメントであるため、セグメント別損益の開示はありません。
  • 代わりに、商品グループ・分野別売上が提供されています(2026年6月期 第1四半期、対前年同期比)。
    • 資材・プロ用品: 6,074百万円 (101.5%) – 成長ドライバー
    • インテリア・リビング: 4,169百万円 (98.7%)
    • ガーデン・ファーム: 4,168百万円 (100.7%) – 成長ドライバー
    • リフォーム: 3,268百万円 (92.8%) – 課題セグメント
    • デイリー・日用品: 9,820百万円 (97.9%) – 課題セグメント
    • ペット・レジャー: 4,341百万円 (97.8%) – 課題セグメント
    • その他: 260百万円 (106.3%)
  • 解釈: 資材・プロ用品やガーデン・ファームといった専門性の高い分野は堅調に推移していますが、リフォーム、デイリー・日用品、ペット・レジャーといった分野は前年同期比で減収となっており、これらが全体の減収に影響しています。特にリフォームは中期経営計画で単体専門店出店を強化する分野でもあるため、今後の動向が注目されます。

【四半期進捗】

  • 2026年6月期 第1四半期(9月20日まで)の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
    • 売上高: 32,102百万円 / 133,000百万円 = 24.1%
    • 営業利益: 2,708百万円 / 10,000百万円 = 27.1%
    • 四半期純利益: 2,073百万円 / 7,850百万円 = 26.4%
  • 解釈: これらの進捗率は、ホームセンター事業の季節性(一般的に後半に売上が伸びる傾向)を考慮すると、概ね会社の通期予想に沿った進捗と言えます。しかし、第1四半期で販管費が増加し、営業利益率が前年同期を下回っているため、今後のコスト管理が通期目標達成の鍵となります。

5. 株価分析

【現在の水準】

  • PER(会社予想): 16.35倍
    • 業界平均(小売): 21.3倍
    • 解釈: ジョイフル本田のPERは業界平均より低く、利益面から見ると割安である可能性を示唆しています。株価が利益の約16.35年分という水準です。
  • PBR(実績): 1.05倍
    • 業界平均(小売): 1.8倍
    • 解釈: ジョイフル本田のPBRは業界平均より低く、純資産面から見ても割安である可能性を示唆しています。株価が純資産の約1.05倍という水準で、純資産を下回る(1倍未満)状況ではありません。
  • EPS/BPSベースの理論株価レンジ:
    • EPS(会社予想)130.27円 × 業界平均PER 21.3倍 = 2,774.75円
    • BPS(実績)2,027.75円 × 業界平均PBR 1.8倍 = 3,650.00円
    • 解釈: これらの数値はあくまで参考ですが、現在の株価2,130円と比較すると、業界平均のバリュエーションを適用した場合の理論株価は、現在の株価よりも高い水準となる可能性を示しています。

【テクニカル】

  • 52週高値・安値との位置関係:
    • 52週高値: 2,264円
    • 52週安値: 1,820円
    • 現在株価: 2,130円
    • 解釈: 現在の株価は52週レンジの約69.8%の位置にあり、年間高値圏に近いですが、直近ではやや調整しています。
  • 移動平均線との位置関係:
    • 現在株価(2,130円)は5日移動平均線(2,133.20円)と25日移動平均線(2,146.32円)を下回っています。
    • 75日移動平均線(2,123.08円)と200日移動平均線(2,088.41円)は上回っています。
    • 解釈: 短期的には下落圧力がかかっているものの、中長期的には上昇トレンドを維持している可能性があります。
  • トレンドシグナル: 提供データにはゴールデンクロス/デッドクロスの直接的な記載はありませんが、現状から判断すると、短期線が中期線を下回るデッドクロスに近づいている可能性があります。

【市場との比較】

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月: 株式-1.39% vs 日経+5.71% → 7.10%ポイント下回る
    • 3ヶ月: 株式+0.42% vs 日経+11.68% → 11.25%ポイント下回る
    • 6ヶ月: 株式+3.80% vs 日経+34.51% → 30.71%ポイント下回る
    • 1年: 株式+15.26% vs 日経+36.85% → 21.59%ポイント下回る
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月: 株式-1.39% vs TOPIX+6.32% → 7.71%ポイント下回る
  • 解釈: ジョイフル本田の株価は、短期から長期にかけて、日経平均およびTOPIXといった市場全体と比較して大きく下回るパフォーマンスとなっています。これは、個別銘柄としての材料不足や市場のテーマ性との乖離、あるいは収益性の低下傾向が市場に評価されていない可能性を示唆しています。

6. リスク評価

【定量的リスク指標】

  • ベータ値: -0.17
    • 解釈: ベータ値は市場全体(日経平均やTOPIX)の動きに対し、個別の株価がどれだけ連動して動くかを示す指標です。1.0以上は市場より変動大、1.0未満は市場より変動小を意味します。-0.17という値は、市場とは逆方向に、かつ非常に変動が小さいことを示しており、市場全体の下落局面では株価が上昇する可能性(あるいは下落しにくい可能性)があることを示唆しています。ただし、完全に逆相関を示すことは稀であり、低いベータ値は市場連動性が低いとも解釈できます。
  • 年間ボラティリティ: 19.40%
    • 解釈: 株価の年間変動率の目安です。20%以下は低リスクとされます。ジョイフル本田の株価は比較的安定していると言えます。
  • シャープレシオ: 0.15
    • 解釈: リスクに見合うリターンが得られているかを示す指標です。1.0以上が良好、0.5-1.0が普通、0.5未満はリスク対比リターンが不十分とされます。ジョイフル本田のシャープレシオは0.5未満と低く、現状では投資しているリスクに見合う十分なリターンが得られていないと評価できます。
  • 最大ドローダウン: -20.59%
    • 解釈: 過去のある期間で、株価が最高値から最も大きく下落した割合です。仮に過去最悪の局面で100万円投資していたら、最大で約79.4万円まで下落した実績があることを示します。この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
  • 年間平均リターン: 3.46%
    • 解釈: 過去における年間の平均的なリターンです。

【価格変動シナリオ】

  • 年間ボラティリティ19.40%に基づくと、仮に100万円投資した場合、年間で±19.4万円程度の変動が想定されます。

【事業リスク】

  • 販管費の上振れ: 直近の決算でも販管費の増加が利益を圧迫しており、今後も継続的なコスト増は業績にネガティブな影響を与える可能性があります。
  • 物価上昇や原材料・エネルギー価格の高騰: これらコストが売価に転嫁しきれない場合、収益性がさらに悪化するリスクがあります。
  • M&Aの統合コスト・のれんの発生および統合効果の不確実性: 新たな子会社化は、短期的な費用発生だけでなく、統合後のシナジー創出が計画通りに進まないリスクがあります。
  • 市場競争の激化: ホームセンター業界は競争が激しく、他社との差別化や顧客獲得に向けた継続的な投資・努力が必要です。
  • 自然災害等の影響: 店舗運営型ビジネスであるため、災害による休業や損害は業績に直接影響します。

【52週レンジにおける現在位置】

  • 現在の株価2,130円は、52週高値2,264円と52週安値1,820円の間で、高値圏に近い約69.8%の位置にあります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引の状況:
    • 信用買残: 42,900株
    • 信用売残: 48,700株
    • 信用倍率: 0.88倍
    • 解釈: 信用倍率が1倍を下回っており、信用売残(将来の買い戻し圧力)が信用買残(将来の売り圧力)を上回る状態です。これは株価上昇時に買い戻しを誘発しやすく、短期的には需給面で株価を押し上げる要因となる可能性があります。
  • 株主構成と大株主の動向:
    • 筆頭株主は日本マスタートラスト信託銀行(信託口)で8.66%、次いで野村信託銀行(本田創業家信託口)が5.17%を保有しています。自社(自己株口)も5%を保有しており、安定株主が多い構造です。
    • 上位株主には創業家関連や信託銀行、特定法人(レノ)が含まれており、比較的安定した株主構成と考えられます。機関投資家の保有割合は12.79%となっています。
  • 経営陣の持株比率と安定株主の状況: 経営陣個別の持株比率は提供データからは読み取れませんが、創業家関連の信託口による保有、公益財団法人本田記念財団、自社グループ従業員持株会など、安定的な大株主が上位に名を連ねており、経営の安定性につながっていると考えられます。

8. 株主還元

  • 配当利回り(会社予想): 3.94%
    • 解釈: 現在の株価に対して十分な配当利回りであり、株主還元に積極的な姿勢が見られます。
  • 1株配当(会社予想): 84.00円
  • 配当性向(会社予想): 47.3%
    • 解釈: 「利益の何%を配当に回しているか」を示す指標。30-50%が一般的とされる中で、適切な水準であり、利益を株主と成長投資にバランス良く配分していると言えます。
  • 配当の継続性・増配傾向:
    • 2022年6月期: 42円
    • 2023年6月期: 46円
    • 2024年6月期: 50円
    • 2025年6月期: 64円(創立50周年記念配当含む)
    • 2026年6月期(会社予想): 84円
    • 解釈: 継続的な増配傾向にあり、2025年6月期には記念配当も実施しています。2026年6月期も大幅な増配を計画しており、株主を重視する姿勢が明確です。
  • 自社株買いの実績と方針: 提供データに自社株買いの実績に関する詳細な記載はありません。
  • 配当方針の変更: 2026年6月期の中間配当より、従来のDOE2.5%を目安とした累進配当から、DOE4.0%以上へ引き上げることが発表されており、今後の株主還元強化への期待が高まります。

9. 総合評価

【投資ポイント】

  • 強固な財務基盤と株主還元意欲: 自己資本比率73.6%と極めて健全な財務状況に加え、DOE(純資産配当率)目標を4.0%に引き上げ、増配を継続する方針は、安定志向の投資家にとって魅力です。
  • 超大型店による豊富な品揃えと専門性: 40万点以上の品揃えと、プロ向け商材の強みは、競合との差別化要因であり、特定の顧客層に支持されています。
  • 業界平均対比での割安なバリュエーション: PER、PBRともに業界平均を下回っており、株価の水準としては割安感がある可能性があります。

【強み】

  • 高い自己資本比率と流動比率、低いD/Eレシオに裏打ちされた盤石な財務健全性。
  • 超大型店舗と圧倒的な品揃え、プロ向け商材の強みによる競争優位性。
  • 継続的な増配とDOE目標引き上げに示される株主還元への積極的な姿勢。

【弱み】

  • ここ数年、売上高の伸びが緩やかで、営業利益、純利益は減少傾向にあるなど、成長性と収益性に課題が見られる。
  • Piotroski F-Scoreが1点と低く、特に収益性・効率性のスコアが0点であるため、会計上の利益の質や資産効率に改善の余地がある。
  • 販管費の増加が利益を圧迫しており、今後のコスト管理が課題。

【機会】

  • 中期経営計画に基づく単独専門店の出店強化やM&Aを通じた新たな事業領域の開拓。
  • 資材・プロ用品、ガーデン・ファームなど堅調な商品グループのさらなる深耕。
  • オンライン展開の強化による新規顧客層の獲得や収益源の多様化。

【脅威】

  • 物価上昇や原材料・エネルギー価格の高騰が継続し、収益性を圧迫する可能性。
  • M&A後の企業統合が計画通りに進まないリスクや、のれん償却による一時的な利益圧迫。
  • 市場全体の金利上昇や景気減速が、消費者の購買意欲やリフォーム需要に影響する可能性。

【注目すべき指標】

  • 営業利益率の改善: 2026年6月期 第1四半期の8.44%から、通期で10%以上への回復。
  • 販管費の抑制状況: 今後の四半期決算で販管費の成長率が売上高成長率を下回るか。
  • ROEの向上: 現在の6.86%から、中期的に8%以上への達成。
  • M&A・新規事業の進捗と収益貢献: 子会社化した株式会社本田を含む新規事業の売上・利益への貢献度合い。

10. 企業スコア

以下の4観点でS, A, B, C, D の5段階評価を実施しました。

  • 成長性: C
    • 評価理由: 2026年6月期の売上高成長率(会社予想)は約3.12%と、0-5%の範囲に該当します。過去の売上高も緩やかな増減を繰り返しており、高成長とは言えません。
  • 収益性: C
    • 評価理由: ROEは6.86%(C評価の5-8%に該当)、過去12か月の営業利益率は8.00%(B評価の5-10%に該当)です。両指標を総合的に判断するとCに分類されます。特に直近四半期で営業利益率が前年同期比で低下している点も考慮しました。
  • 財務健全性: B
    • 評価理由: 自己資本比率73.6%(S評価の60%以上)、流動比率278%(S評価の200%以上)と非常に高い水準で財務構成は優良です。しかし、Piotroski F-Scoreが1点と非常に低く、「4点以下は要注意」というガイドラインに沿うとD評価となります。財務構成の強さと財務の質の課題を複合的に考慮し、ここでは「B」と評価します。
  • 株価バリュエーション: A
    • 評価理由: PER16.35倍は業界平均21.3倍の約77%、PBR1.05倍は業界平均1.8倍の約58%です。両指標とも業界平均の80-90%(割安)の範囲またはそれ以下に位置しており、A評価に該当します。

企業情報

銘柄コード 3191
企業名 ジョイフル本田
URL http://www.joyfulhonda.com/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,130円
EPS(1株利益) 130.27円
年間配当 3.94円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 3.6% 19.7倍 3,058円 7.7%
標準 2.8% 17.1倍 2,554円 3.9%
悲観 1.7% 14.5倍 2,056円 -0.5%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,130円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,280円 △ 66%割高
10% 1,599円 △ 33%割高
5% 2,018円 △ 6%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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