企業の一言説明
ミクリードは業務用食材の通信販売に特化し、全国の個人経営居酒屋・飲食店向けに高品質な食材を企画・販売する、業務用食材通販のパイオニア企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 高成長と高収益性: 外食産業の回復を追い風に、過去数年にわたり売上高と利益を大幅に伸長。ROE20%を超える高い収益性を維持しており、今後の成長も期待されます。
- 優れた財務健全性: 自己資本比率61.0%、流動比率2.37倍と非常に強固な財務基盤を有しており、安定的な事業運営が可能です。
- 成長投資と安定配当のバランス: ECシステムへの継続的な投資による事業基盤強化と、安定的な配当(配当性向20%程度、増配傾向)を通じて株主還元にも積極的です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 高い成長性 |
| 収益性 | A | 高い収益水準 |
| 財務健全性 | A | 非常に強固 |
| バリュエーション | B | 適正水準 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 517.0円 | – |
| PER | 12.41倍 | 業界平均データなし |
| PBR | 2.23倍 | 業界平均データなし |
| 配当利回り | 1.62% | – |
| ROE | 20.04% | – |
1. 企業概要
ミクリード(証券コード: 7687)は、全国の小規模・個人経営の居酒屋や飲食店向けに、肉、魚、野菜、揚げ物、デザートなど多岐にわたる業務用食材を通販形式で企画・販売しています。受発注業務を外部委託することで商品開発に特化し、多数の仕入れ先を持つことで豊富な商品ラインナップを実現しています。BtoB向けEC(電子商取引)を活用した効率的な収益モデルを確立しており、ITを駆使した独自のサプライチェーンが技術的独自性と参入障壁となっています。
2. 業界ポジション
ミクリードは業務用食材通販市場において、小規模飲食店に特化したビジネスモデルでパイオニア的な存在です。大手食品卸がカバーしきれないニッチな顧客層に対しきめ細やかなサービスを提供することで、競争上の優位性を築いています。競合他社との市場シェアデータは公表されていませんが、居酒屋・飲食店に特化した専門性と商品開発力が強みです。PER12.41倍、PBR2.23倍というバリュエーションは、後述する高ROEを考慮すると、成長企業として適正な水準と考えられます。
3. 経営戦略
ミクリードの成長戦略は、顧客数の堅調な増加と顧客単価の向上を核としています。ECシステムの使いやすさ向上に向けた設備投資を継続的に実施しており、これが新規顧客獲得と既存顧客の囲い込みに寄与しています。直近では2026年3月期第2四半期決算において、売上高と利益が当初想定を上回ったことから通期業績予想を上方修正し、中間配当の増額も発表するなど、順調な事業進捗を示しています。今後は2026年3月30日に配当落ち日が予定されています。
【財務品質スコア】
| 項目 | スコア | 判定 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|---|
| Piotroski F-Score | 3/9 | B | 財務品質は「普通」の範囲で、一部改善の余地があります。 |
F-Scoreの評価は「B」です。Piotroski F-Scoreは、収益性、財務健全性、効率性の9つの指標で企業の財務品質を評価するもので、7点以上は財務優良、5-6点は普通、4点以下は要注意とされます。ミクリードの3点というスコアは「普通」の下限に位置し、特に効率性スコアが低い点が要因ですが、後述の個別指標は良好であり、全体として深刻な懸念はありません。
【収益性】
| 指標 | 値 | ベンチマーク | 評価 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 6.36% | – | 良好 | 売上に対する利益率は堅調です。 |
| ROE(実績) | 20.04% | 10%以上 | 優良 | 株主資本を効率的に活用し、高い利益を生み出しています。 |
| ROA(実績) | 11.33% | 5%以上 | 優良 | 総資産を効率的に活用し、高い利益を生み出しています。 |
ミクリードの収益性は非常に高く、ROE20.04%とROA11.33%はいずれも優良な水準を大きく上回っています。これは、当期純利益291百万円、営業利益率6.36%からも裏付けられ、事業の収益性の高さを示しています。
【財務健全性】
| 指標 | 値 | 状態 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|---|
| 自己資本比率 | 59.9% | 良好 | 負債が少なく、財務基盤が非常に安定しています。 |
| 流動比率 | 2.37倍 | 良好 | 短期的な支払い能力に余裕があります(200%以上が目安)。 |
自己資本比率59.9%は非常に健全なレベルであり、負債が少なく安定した財務体質を構築していることを示します。流動比率2.37倍(237%)も短期的な支払い能力に十分な余力があることを示しており、財務健全性は極めて良好です。
【キャッシュフロー】
| 指標 | 値 | 状況 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|---|
| 営業CF | 361百万円 | 良好 | 本業で安定して現金を稼ぎ出しています。 |
| フリーCF | 253.75百万円 | 良好 | 投資に必要な資金を本業で賄い、手元に現金を残せています。 |
過去12か月の営業キャッシュフローは361百万円、フリーキャッシュフローは253.75百万円で、本業でしっかりと現金を稼ぎ、必要な投資を行った後も手元に十分な資金が残る、健全なキャッシュフロー状況です。これは、企業が事業拡大や株主還元に充てる余力があることを示唆しています。
【利益の質】
| 指標 | 値 | 評価 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|---|
| 営業CF/純利益比率 | 1.24 | S | 営業キャッシュフローが純利益を上回っており、利益の質は非常に高いです。 |
営業キャッシュフロー(本業で得た現金)が純利益(会計上の利益)を上回る1.24倍という比率は非常に優良です。これは、計上された利益が実体を伴う現金として手元にあることを意味し、「利益の質」が高いと評価できます。
【四半期進捗】
2026年3月期第2四半期(中間期)の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
| 指標 | 中間実績(百万円) | 通期予想(百万円) | 進捗率 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 3,758 | 7,500 | 50.1% | ほぼ計画通り進行。 |
| 営業利益 | 239 | 400 | 59.8% | 利益面は堅調な進捗。 |
| 純利益 | 157 | 275 | 57.1% | 利益面は堅調な進捗。 |
売上高は通期予想に対してほぼ50%の進捗ですが、営業利益と純利益は60%近くまで進捗しており、通期予想の達成可能性は高いと判断できます。会社側も業績予想を上方修正しており、好調な事業環境を反映しています。
【バリュエーション】
| 指標 | 値 | 業界平均比 | 判定 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|---|---|
| PER(会社予想) | 12.41倍 | データなし | 適正水準 | 株価が1株あたり利益の約12年分であることを示します。実績ROEの高さを考慮すると、グロース市場銘柄として妥当な水準です。 |
| PBR(実績) | 2.23倍 | データなし | 適正水準 | 株価が1株あたり純資産の約2.23倍であることを示します。ROE20%超を維持しているため、資産効率の良さから妥当な株価と評価できます。 |
ミクリードのPER12.41倍、PBR2.23倍は、高ROA/ROEを維持しているグロース銘柄としては適正なバリュエーションと考えられます。特にPERは高成長を考慮すると、割高感は限定的です。
【テクニカル】
現在の株価517.0円は、52週高値595.0円からは約13%下回る水準、52週安値382.0円からは約35%高い水準に位置しています(52週レンジ内位置63.4%)。直近の株価は、5日移動平均線(496.20円)、25日移動平均線(470.16円)、75日移動平均線(508.40円)、200日移動平均線(495.82円)の全てを上回っており、短期から中長期にわたり上昇トレンドにあることを示唆しています。特に75日線や200日線の上抜けは、今後の株価上昇への期待感を表す可能性があります。
【市場比較】
ミクリードの株価は、過去1ヶ月間では日経平均株価およびTOPIXを大幅に上回るパフォーマンスを見せています(日経平均比+8.79%ポイント、TOPIX比+8.65%ポイント)。これは直近の決算発表や上方修正が好感されたものと推測されます。しかし、3ヶ月、6ヶ月、1年間といった中長期では、市場全体(日経平均)の強い上昇基調に対し、ミクリードは相対的に劣後するパフォーマンスとなっています。
【定量リスク】
| 指標 | 値 | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|
| ベータ値 | -0.00 | 市場全体の動きとの連動性がほぼないことを示します。 |
| 年間ボラティリティ | 40.51% | 仮に100万円投資した場合、年間で±40.51万円程度の変動が想定されます。変動幅は大きめです。 |
| 最大ドローダウン | -47.83% | 過去には約48%の大幅な下落があったことを示します。今後も同程度の下落が起こる可能性があります。 |
ベータ値がほぼ0であるため、市場全体の動きに左右されにくい特性を持つ可能性があります。しかし、年間ボラティリティが40.51%と高く、最大ドローダウンも-47.83%に達していることから、株価の変動リスクは比較的高めであることに注意が必要です。
【事業リスク】
- 原材料価格および人件費の高騰: 食材の仕入れ価格や配送コスト、従業員の賃金上昇は、同社の利益率を圧迫する可能性があります。
- 外食産業の動向: 主要顧客である居酒屋・飲食店業界の景況感や消費マインドの変化は、ミクリードの売上に直接影響を与えます。
- 競争激化と新規参入: BtoB向けEC市場の成長に伴い、新規参入や競合他社のサービス強化による競争激化リスクがあります。
7. 市場センチメント
信用取引状況を見ると、信用買残は165,300株ありますが、信用売残が0株であるため、信用倍率は計算できません。これは、現時点で特段の売り圧力がないことを示唆する一方、将来的な買い圧力にもなりにくい状況です。
主要株主は、ひとまいる(23.58%)、国分グループ本社(18.04%)、トーホー(9.07%)などが上位を占めており、安定株主が多く、大株主による事業支援や提携の可能性も考えられます。インサイダー(内部関係者)による保有比率が62.11%と非常に高く、経営陣が自社の株価と成長に強くコミットしていることを示しています。
8. 株主還元
ミクリードは、配当利回り1.62%(会社予想)を提供しており、1株あたり配当金は8.40円を見込んでいます。配当性向は20.2%と、利益の約2割を株主還元に充てる方針です。これは、成長投資と株主還元のバランスを重視する姿勢を示しています。直近の決算発表では中間配当の増額を発表しており、株主還元への意欲がうかがえます。自社株買いに関する情報は現在ありません。
SWOT分析
強み
- 業務用食材通販のパイオニアとしての確立された地位と効率的なBtoB向けECシステム。
- 豊富な商品ラインナップと商品開発特化による顧客ニーズへの対応力。
弱み
- 従業員数の詳細データが公開されておらず、組織規模や事業運営の基盤に関する情報が限定的。
- 競合優位性を示す詳細な市場シェアやデータ不足。
機会
- 外食産業の継続的な回復基調とインバウンド需要の増加による売上拡大。
- 中小規模飲食店向けEC市場の更なる成長と新たなサービス展開による顧客基盤強化。
脅威
- 食材価格の高騰や人件費上昇など、原価率を圧迫する外部要因。
- 予期せぬ景気変動や感染症再拡大による消費マインドの冷え込み。
この銘柄が向いている投資家
- 成長性と収益性を重視する投資家: 高いROEと売上・利益成長を評価する投資家。
- 安定した財務基盤を求める投資家: 自己資本比率が高く、財務健全性に優れる企業を好む投資家。
- 中長期的な視点でグロース市場銘柄を探す投資家: 独自のビジネスモデルで市場を開拓する企業に期待する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 株価ボラティリティ: 年間ボラティリティや最大ドローダウンが高く、短期的な株価変動が大きい可能性があります。
- 業界特有のリスク: 食材価格の変動や外食産業の市況に業績が左右されるリスクがあります。
今後ウォッチすべき指標
- 顧客数および顧客単価の成長率: 成長戦略の核となる指標であり、継続的なモニタリングが重要。
- 営業利益率の推移: 原材料・人件費高騰が続く中で、利益率を維持・改善できるか。
- ECシステムへの投資効果: システム投資が売上成長や効率性向上にどれだけ寄与しているか。
成長性:A (高い成長性)
過去12ヶ月の売上高成長率は13.60% (Quarterly Revenue Growth (前年比))、通期予想売上高成長率は約10.68%であり、売上高が着実に拡大しています。利益の成長率も過去12か月の実績で24.60%と非常に高く、高い成長トレンドを維持していると評価できます。
収益性:A (高い収益水準)
ROE(株主資本利益率)は過去12か月で20.65%と非常に高く、効率的な株主資本の活用ができています。営業利益率は6.36%と業界内で特筆すべき高水準ではないものの、ROEの高さが総合的な収益性を示唆しており、十分な収益力を有していると判断できます。
財務健全性:A (非常に強固)
自己資本比率61.0%と流動比率2.37倍はいずれも非常に健全な水準であり、財務基盤が確立されています。Piotroski F-Scoreは3点と普通(B評価)ですが、主要な純粋な財務健全性指標が優良であるため、総合的には安定性が非常に高いと評価します。
バリュエーション:B (適正水準)
PER(株価収益率)12.41倍、PBR(株価純資産倍率)2.23倍は、実績ROEが20%を超える高収益・高成長企業としては適正な水準と考えられます。特に割安とは言い難いですが、事業の成長性と収益効率を考慮すれば、妥当な株価であると判断できます。
企業情報
| 銘柄コード | 7687 |
| 企業名 | ミクリード |
| URL | https://corp.micreed.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 517円 |
| EPS(1株利益) | 41.66円 |
| 年間配当 | 1.62円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 19.0% | 14.3倍 | 1,418円 | 22.6% |
| 標準 | 14.6% | 12.4倍 | 1,022円 | 14.9% |
| 悲観 | 8.8% | 10.5倍 | 669円 | 5.6% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 517円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 514円 | △ 1%割高 |
| 10% | 642円 | ○ 19%割安 |
| 5% | 810円 | ○ 36%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.15)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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