2025年度 第2四半期決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: 臨床データ(ESMO/WCLC等)でエンハーツ、ダトロウェイ等の有効性を示し、適応拡大・申請進捗を強調。製品売上の成長とパートナー収入を踏まえ通期業績予想を上方修正(売上高のみ)。研究開発(5DXd ADCs、Next Wave)への投資継続を表明(奥澤社長ほか)。
  • 業績ハイライト: 売上収益 9,754 億円(前年同期比 +10.5% 良い)。コア営業利益は 1,586 億円(前年同期比 -4.8% 悪い)。当期利益(親会社帰属) 1,308 億円(前年同期比 -10.8% 悪い)。増収だが一過性要因・コスト増で収益性は圧迫。
  • 戦略の方向性: 主要製品(特に5DXd ADC群:エンハーツ、ダトロウェイ等)で適応拡大と市場浸透を加速。臨床開発のマイルストーン取得・新規Next Wave創薬プログラム(DS-3939、DS3790、DS9051、DS5361等)を進行。
  • 注目材料: DESTINY/ TROPION 等主要試験でのポジティブなトップライン(エンハーツ:ネオアジュバント/アジュバントで有意差、ダトロウェイ:TNBCでOS/PFS達成等)。FY2025通期売上予想を4月公表から+1,000億円(20,000→21,000億円)に上方修正。米FDAによるI-DXd等への画期的治療薬指定や複数の承認申請受理。
  • 一言評価: 売上は堅調だが、一過性項目と開発投資・パートナーシェア増で利益面に負荷。臨床進捗は好調で成長の「追い風」も明確。

基本情報

  • 企業概要: 第一三共株式会社(Daiichi Sankyo Co., Ltd.)、主要事業分野:医薬品(オンコロジーを中核とした創薬・開発・製造・販売)。代表者名:代表取締役社長 兼 CEO 奥澤 宏幸。
  • 説明会情報: 開催日時:2025年10月31日。説明会形式:–(スライド提供あり、IR向け発表)。参加対象:機関投資家、アナリスト、報道関係者等。
  • 説明者: 奥澤宏幸(代表取締役社長 兼 CEO)ほか、竹下健一(グローバル研究開発ヘッド)、Ken Keller(グローバルオンコロジービジネスヘッド)、小川晃司(専務執行役員 CFO)等が登壇・Q&A対応。
  • セグメント: 主な事業セグメント(スライド表記に基づく)
    • ジャパンビジネス(イノベーティブ医薬品・ワクチン・ヘルスケア含む)
    • オンコロジービジネス(5DXd ADCs含む)
    • アメリカンリージェントユニット
    • EUスペシャルティビジネス
    • ASCA(アジア/中南米)ビジネス
    • 第一三共ヘルスケア 等

業績サマリー

  • 主要指標(単位:億円)
    • 売上収益:9,754 億円(前年同期 8,827 → +926 増、+10.5% 良い)
    • コア営業利益:1,586 億円(前年同期 1,666 → -80 減、-4.8% 悪い)
    • 営業利益:1,442 億円(前年同期 1,869 → -427 減、-22.8% 悪い)
    • 税引前利益:1,632 億円(前年同期 1,926 → -294 減、-15.3% 悪い)
    • 当期利益(親会社帰属):1,308 億円(前年同期 1,467 → -159 減、-10.8% 悪い)
    • 1株当たり利益(EPS):–(未記載)
    • 為替(参考):USD/円 実績 146.04(前年同期 152.62)、EUR/円 実績 168.06(前年同期 165.93)
    • 注:数値はいずれも「億円」。良い/悪いの目安を併記。
  • 予想との比較
    • 会社(10月公表)対比:通期予想(10月公表)売上 21,000 億円(4月公表 20,000 → +1,000 修正)、コア営業利益 3,500 億円(維持)、当期利益(親会社帰属)2,880 億円(4月 3,000 → -120 修正)。
    • 今期累計(Q2)に対する達成率(10月公表の通期予想を分母)
    • 売上進捗率:9,754 / 21,000 = 46.5%(進捗は概ね中間。良い)
    • コア営業利益進捗率:1,586 / 3,500 = 45.3%(やや未達気味)
    • 当期利益進捗率:1,308 / 2,880 = 45.4%
    • サプライズ:売上は通期見通しの上方修正につながる強さ(主にエンハーツ、ダトロウェイ等)。一方で一過性収益の減少と一過性費用の計上(CMO補償、棚卸評価損等)により純利益は減少。
  • 進捗状況
    • 通期予想に対する進捗率:上記(売上 46.5%、コア営業利益 45.3%、当期利益 45.4%)。
    • 過去同時期との進捗率比較:前年同期比は売上 +10.5% と増収。コア営業利益は -4.8%(減益)。(前年同期との比較は上記参照)
  • セグメント別状況(Q2累計、単位:億円、差額は対前年)
    • ジャパンビジネス:2,499(+103)— 国内製品(リクシアナ、タリージェ等)が増収
    • オンコロジービジネス:2,730(+574)— エンハーツ(2,561、+455)とダトロウェイ(101、+101)が主因
    • アメリカンリージェント:968(-113)— インジェクタファー、ヴェノファー等の減少
    • EUスペシャルティ:1,368(+186)— Nilemdo/Nustendi 等
    • ASCA(アジア/中南米):1,179(+183)
    • 5DXd ADCs合計(製品売上+マイルストン等):3,690(+785)
    • 主要国内製品(抜粋):リクシアナ 732(+53)、タリージェ 322(+44)、エンハーツ(国内)179(+24)、ベルソムラ 97(新規計上)

業績の背景分析

  • 業績概要: 売上は主要オンコロジー製品(特にENHERTU®、DATROWAY®)の順調な立ち上がりとマイルストン収入等で増収。コア営業利益は売上増の下支えがあったが、売上原価増(棚卸資産評価損等)、販売費(プロフィットシェア増)、研究開発費(5DXd ADCs投資増)で減益。
  • 増減要因:
    • 増収要因:エンハーツ(グローバル製品売上 3,184 億円、Q2累計で+571億円、四半期ベースで初の$1B達成)、ダトロウェイ(製品売上 157 億円で予想上回る)、ASCAでのエンハーツ増、提携先からの一時金・マイルストン等(アストラゼネカ、米国メルクとのアライアンス収入)。
    • 減益要因:一過性収益の減少(前年の第一三共エスファ譲渡益等)、一過性費用の計上(CMO損失補償127億、棚卸資産評価損等46億)、販売費増(プロフィットシェア増)、研究開発費増(5DXd ADCs等への投資)。
    • 為替影響:売上では為替差が-171億円の影響(USDベースでマイナス)が含まれる一方、金融収益・費用等で為替差益の改善があり一部相殺。
  • 競争環境: 主要製品は高い市場シェアを維持(エンハーツは米国で新規患者シェア1位、ドイツで好調)。だが競合も活発で他社抗体薬物複合体や免疫療法との競争が続く。
  • リスク要因: 臨床試験の結果リスク、承認審査の不確実性、薬事上の安全性(ILD等の副作用リスク)、提携先依存(収益分配/マイルストン)、為替変動、棚卸評価リスク、サプライチェーン・CMO関連の問題。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 5DXd ADCプラットフォームの適応拡大(乳がん、肺がん、胃がん、SCLC等)とグローバル展開の加速。Next Wave(TPD誘導剤、NMD阻害剤、抗CD37 ADC等)の早期臨床導入でパイプラインの裾野を拡大。提携による開発・商業化の加速(アストラゼネカ、米国メルク等)。
  • 進行中の施策: DESTINYシリーズ、TROPIONシリーズ等多数のPh2/Ph3試験の実行(主要試験のトップライン公表・承認申請)。I-DXd、R-DXd等の画期的治療薬指定取得。FY2025後半〜FY2026にかけ多数の主要データ入手・申請を予定。
  • セグメント別施策:
    • オンコロジー:エンハーツの適応拡大(ネオアジュバント/アジュバント承認申請、DESTINY多数試験)、ダトロウェイのTNBC/NSCLC展開、HER3-DXd/I-DXd/R-DXdの臨床拡大。
    • ジャパン:国内プロモーション強化(例:エンハーツ日本プロモ開始 8月)。
    • 欧米・ASCA:現地マーケティング強化と承認申請の推進。
  • 新たな取り組み: Next WaveのFIH開始(DS5361は2025年10月、DS3790等は2025年度下半期予定)。TPD誘導剤(DS9051)や低分子NMD阻害剤(DS5361)など新モダリティを投入。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2025年度、10月公表)
    • 売上高:21,000 億円(4月公表 20,000 → +1,000)
    • コア営業利益:3,500 億円(維持)
    • 営業利益:3,350 億円(4月 3,500 → -150)
    • 税引前利益:3,550 億円(4月 3,700 → -150)
    • 当期利益(親会社帰属):2,880 億円(4月 3,000 → -120)
  • 予想の前提条件
    • 第3四半期以降の為替前提:USD/円 150、EUR/円 170(スライド注記)。10月公表時点の前提はUSD/円 148.02、EUR/円 169.03(対4月公表での修正要因の一つ)。
    • 需要見通し:主要製品の市場浸透・承認取得を前提にマイルストン・製品売上を織り込む。
  • 予想修正
    • 通期売上を上方修正(+1,000億円)、一方で一過性項目の計上や費用増で当期利益は下方修正。
    • 主な修正ドライバー:為替の影響(売上約+680億円の増収影響とコア営業利益約+60億円の増益影響想定)、DXd ADC製品のプロフィット・シェア増(販売費増だが売上増)、棚卸評価損計上等で売上原価増。
  • 中長期計画とKPI進捗
    • 売上目標・利益目標:会社提示の中期目標はスライドに明示なし。
  • 予想の信頼性: 直近期は主要薬の市場立ち上がりが堅調であり、売上上方修正を実行。ただし臨床結果や承認タイミング、為替・一過性要因により変動するため不確実性は残る。
  • マクロ経済の影響: 為替(特にUSD/JPY)、金利・資本市場の状況が業績・金融損益へ影響。

配当と株主還元

  • 特別配当: なし(資料上の明示なし)。

製品やサービス

  • 主要製品(抜粋)
    • ENHERTU®(トラスツズマブ デルクステカン, T-DXd):Q2累計グローバル製品売上 3,184 億円(+21.9%)。四半期ベースで初の$1B達成。多くの適応拡大試験(DESTINYシリーズ)。
    • DATROWAY®(ダトポタマブ デルクステカン):Q2累計製品売上 157 億円(米国・日本で強い立ち上がり)。グローバルで累計2,000名超投与。
    • HER3-DXd / I-DXd / R-DXd:臨床開発が進行、各々で画期的治療薬指定やPh2/3進展あり。
    • その他国内製品:リクシアナ、タリージェ、プラリア等は増収基調。
  • サービス・提供エリア: グローバル(米国/欧州/ASCA/日本)での販売・開発協業。
  • 協業・提携: アストラゼネカ、米国メルク(Merck)とのアライアンスが収益(契約一時金・マイルストン)及び販路で重要。
  • 成長ドライバー: 5DXd ADCs群の適応拡大と市場浸透、マイルストン収入、新規のNext Waveプログラム。

Q&Aハイライト

  • 具体的なQ&Aのやり取りは資料に詳細記載なし。登壇およびQ&A参加者は奥澤社長、竹下研究開発ヘッド、Ken Keller、CFO小川等。
  • 経営陣の姿勢: 臨床データと承認申請の進捗を積極的に示し、開発投資を継続する姿勢。

経営陣のトーン分析

  • 自信度: 全体として「強気〜中立」。臨床成果を前面に出し承認申請や市場展開を強調。利益面の下振れ要因については説明しつつ研究開発投資継続を示す。
  • 表現の変化: 前回説明会と比較して臨床成果開示や承認申請受理の進捗を強調するトーンにシフト(データが好意的なため)。
  • 重視している話題: 主要オンコロジー製品の市場浸透、臨床データ、提携からのマイルストン。
  • 回避している話題: 配当や株主還元の具体的変更、詳細な会計方針変更の深掘りは少なめ。
  • ポジティブ要因
    • エンハーツ、ダトロウェイ等の主要製品の強い売上伸長と市場シェア。
    • 主要臨床試験でのポジティブデータ(複数のPh3試験含む)。
    • 提携によるマイルストン収入とグローバル展開の加速。
    • Next Waveで新規モダリティ(TPD、NMD阻害等)を投入し将来の成長ポテンシャルを確保。
  • ネガティブ要因
    • 一過性収益の減少および一過性費用(CMO補償や棚卸評価損等)による利益圧迫。
    • R&D投資増加に伴う短期的コスト拡大。
    • 安全性リスク(ILD等)や治験/審査の不確実性。
    • 為替変動リスク、提携先との収益分配(プロフィットシェア)によるマージン低下。
  • 不確実性: 臨床試験の最終結果・承認判断、主要市場での競合製品の動向、為替動向。
  • 注目すべきカタリスト
    • DESTINY-Breast09 / DESTINY-Breast11 等の審査結果受領・主要データ(米国・欧州での審査結果見込み)。
    • TROPION 系(TROPION-Breast02 等)やIDeate-Lung01(I-DXd)などの主要試験のトップライン(2025-2026年に集中)。
    • Next Wave のFIH開始と早期臨床結果(DS5361、DS3939、DS3790 等)。
    • 第3四半期以降の為替動向(USD/JPY 150 前提の影響)。

重要な注記

  • 会計方針: 特段の会計方針変更は資料に明示なし。ただし「コア営業利益」は一過性収益・費用を除外した指標として定義して開示している(補足資料参照)。
  • リスク要因: 資料冒頭に将来見通しに関する注意事項が明記(臨床開発リスク、規制、為替等)。また、開発中の化合物は未承認であり、将来の成否は不確実。
  • その他: 今後のIRイベント(サステナビリティ意見交換会、Science & Technology Day 2025 等)予定あり(スライド参照)。

(備考)

  • 不明な項目は「–」としています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4568
企業名 第一三共
URL http://www.daiichisankyo.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.11)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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