企業の一言説明

ユニバーサル園芸社は、オフィスや商業施設向けの観葉植物レンタルを主軸とし、生花・園芸雑貨の卸売・小売、造園サービスなども手掛ける業界大手の企業です。近年は海外展開も強化しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 安定した収益基盤と高い成長性: 主力のグリーンレンタル事業は安定的な収益源であり、大阪・関西万博関連需要の寄与もあり堅調な成長を続けています。過去5年間で売上高は倍増しており、直近の収益性指標(ROE、ROA)も業界高水準です。
  • 優れた財務健全性: 自己資本比率は約79%と極めて高く、流動比率も約4倍と安定しています。これにより、事業の継続性や新たな事業展開への余力は十分であると言えます。
  • バリュエーションとリスク要因への注意: PERは業界平均並みですが、PBRは業界平均を大きく上回っており、株価は割高感があります。また、財務品質評価の一つであるPiotroski F-Scoreが低い点や、為替変動、小売事業の不振といったリスク要因にも留意が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 A 高い成長力
収益性 A 高水準を維持
財務健全性 A 極めて強固
バリュエーション C やや割高圏

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 3,380.0円
PER 15.49倍 業界平均15.0倍
PBR 2.28倍 業界平均1.2倍
配当利回り 0.38%
ROE 14.19%

1. 企業概要

ユニバーサル園芸社は、法人向け観葉植物や造園・メンテナンスを行うグリーン事業を主力とし、アーティフィシャルフラワー等の卸売事業、ガーデンセンターや生花店運営の小売事業を展開しています。収益モデルは、レンタルによる継続収入が基盤で、万博関連などの大型案件や海外展開で成長を図っています。業界大手としての規模と多様なサービス提供能力が技術的独自性・参入障壁となっています。

2. 業界ポジション

観葉植物レンタル市場では大手の一角を占め、全国展開に加え海外事業も推進しています。多角的な事業展開と安定したグリーンレンタル収益が強みです。PERは15.49倍と業界平均15.0倍と同水準ですが、PBRは2.28倍と業界平均1.2倍を大きく上回り、市場からの評価が高い一方で割高感も見られます。

3. 経営戦略

ユニバーサル園芸社は、安定したグリーン事業を基盤としつつ、海外事業の拡大を成長戦略の柱の一つとして推進しています。また、大阪・関西万博関連の需要を取り込むことで、今後の収益拡大を目指しています。直近では2026年1月1日付で1株を2株にする株式分割を実施しており、投資単位の引き下げによる流動性向上を図っています。

4. 財務分析

項目 投資家向け解釈
【財務品質スコア】Piotroski F-Score 2/9 (C) やや懸念: 7点以上が財務優良、5-6点なら普通、4点以下は要注意とされます。収益性・財務健全性・効率性の各項目で改善の余地があることを示唆しています。
【収益性】営業利益率 9.29% (過去12か月) 良好: 収益を生み出す効率性を示します。継続的に10%前後を維持しており、健全な水準です。
【収益性】ROE 16.38% (過去12か月) 優良: 株主資本を使ってどれだけ効率良く利益を上げているかを示します。一般的な目安とされる10%を大きく上回っています。
【収益性】ROA 11.25% (過去12か月) 優良: 会社の総資産をどれだけ効率良く利益に結び付けているかを示します。一般的な目安とされる5%を大きく上回っています。
【財務健全性】自己資本比率 79.7% (直近四半期) 極めて良好: 会社の安定性を示す重要な指標です。非常に高く、財務基盤が盤石であることを示しています。
【財務健全性】流動比率 3.99倍 (直近四半期) 極めて良好: 短期的な支払い能力を示します。4倍近い水準は、短期債務に対する支払い能力に全く問題がないことを意味します。
【キャッシュフロー】営業CF データなし 営業活動で企業がどれだけ現金を稼いだかを示します。本四半期決算短信ではキャッシュ・フロー計算書が作成されていないため、数値は不明です。ただし現金及び預金は増加傾向にあります。
【キャッシュフロー】FCF データなし 企業の事業活動で自由に使える現金額を示します。営業CFと同様にデータがありません。
【利益の質】営業CF/純利益比率 データなし 利益がキャッシュとしてどれだけ裏付けられているかを示します。1.0以上が健全とされます。
【四半期進捗】通期予想に対する進捗率 売上高: 21.1%<br>営業利益: 14.9%<br>純利益: 15.8% 第1四半期の実績は増収増益ですが、営業利益の通期進捗率はやや低めです。これは季節性要因も考えられるため、今後の四半期決算で進捗状況を確認する必要があります。

5. 株価分析

ユニバーサル園芸社の現在の株価は3,380.0円です。

  • 【バリュエーション】PER/PBR
    • PER(会社予想)は15.49倍であり、業界平均PERの15.0倍とほぼ同水準で適正水準と評価できます。
    • 一方、PBR(実績)は2.28倍であり、業界平均PBR1.2倍と比較すると割高と言えます。これは、株価が企業の純資産に対して約2倍の評価を受けていることを示します。
    • 業種平均PER基準の目標株価は3,072円、業種平均PBR基準の目標株価は1,781円であり、現在の株価は特にPBR基準では大きく上回っています。
  • 【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係
    • 52週高値は3,490円、安値は1,672円であり、現在の株価は52週レンジの約89.0%の位置にあります。これは年初来高値に近づいている状態を示します。
    • 現在の株価 (3,380.00円) は、5日移動平均線 (3,254.00円)、25日移動平均線 (3,185.00円)、75日移動平均線 (3,036.93円)、200日移動平均線 (2,711.00円) の全てを上回っており、短期・中期・長期的に見て株価は上昇トレンドにあることを示唆しています。
  • 【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
    • 直近1ヶ月および3ヶ月では日経平均・TOPIXを上回るパフォーマンスを示しており、短期的には市場全体よりも好調です。
    • しかし、6ヶ月および1年では日経平均・TOPIXを下回るパフォーマンスとなっており、中長期的には市場全体の上昇には乗り切れていない状況が見て取れます。

6. リスク評価

  • 【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン
    • ベータ値は-0.04と非常に低く、市場全体の変動との連動性がほとんどないか、逆の動きをする傾向があることを示します。
    • 年間ボラティリティは82.41%であり、株価の変動幅が大きいことを示しています。
    • 最大ドローダウンは-51.65%です。仮に100万円投資した場合、年間で±82.41万円程度の変動が想定され、過去には最大で51.65万円程度の一時的な損失を経験する可能性があったと言えます。投資する際には、この程度の変動リスクを許容する必要があります。
  • 【事業リスク】
    • 為替変動リスク: 前年度決算では大きな為替差損が発生しており、今後も為替レートの変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。特に海外事業を拡大する上で重要なリスク要因です。
    • 小売事業の回復遅延: 小売事業は関西エリアでの集客減により売上は減少傾向にあり、営業損失が続いています。この回復が長引く場合、全体業績の足を引っ張る可能性があります。
    • 万博関連需要の一過性: グリーン事業の好調に大阪・関西万博関連需要が寄与しているとされています。万博終了後の需要減退、または特定の大型案件への依存度が高い場合、その影響が懸念されます。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況: 信用買残が13,500株に対し、信用売残は0株であり、信用倍率は0.00倍です。売残が全くないため、買い方が一方的に積み上がっている状況とは言えませんが、今後の売り圧力は少ない可能性があります。
  • 主要株主構成: カーン園子氏(14.5%)、森坂拓実氏(11.68%)、森坂優子氏(10.59%)が上位を占めており、特定の個人株主による保有比率が高い(約36%)点が特徴です。自社社員持株会や自社(自己株口)も上位に位置し、経営陣や従業員が大半の株式を保有している構造です。機関投資家の保有割合は0.94%と低いです。

8. 株主還元

  • 配当利回り: 0.38%と比較的低い水準です。
  • 配当性向: 6.70%と、利益に対する配当の割合も低い水準にあります。これは、企業が利益を事業への再投資に充当する方針を強く持っていることを示唆しています。
  • 自社株買い: 本資料からは自社株買いに関する具体的な情報はありません。
  • 株式分割: 2026年1月1日付で1株→2株の株式分割を実施予定であり、これにより投資単位が引き下がり、流動性の向上が期待されます。

SWOT分析

強み

  • 高い自己資本比率と流動比率に裏打ちされた盤石な財務基盤。
  • 主力グリーン事業の安定的な収益性と成長性、万博関連などの大型案件獲得力。

弱み

  • Piotroski F-Scoreが示す財務品質への潜在的懸念。
  • 低い配当利回りと配当性向、株主還元の積極性には改善の余地。
  • 小売事業が赤字を継続しており、収益の足を引っ張っている点。

機会

  • オフィス・商業施設の環境意識の高まりによるグリーン需要の継続的拡大。
  • 大阪・関西万博後のレガシー需要や、海外市場へのさらなる展開余地。

脅威

  • 為替レートの変動による業績への影響(特に海外事業の拡大に伴い)。
  • 原材料費やエネルギー価格の高騰、国内経済の景気後退リスク。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定した事業基盤と成長への意欲を重視する投資家: 主力のグリーン事業は安定需要があり、海外展開を含む成長戦略が明確です。
  • 高い財務健全性を重視する長期投資家: 極めて高い自己資本比率と流動比率は、企業の安定性とリスク耐性を示しており、長期保有に適しています。
  • グリーンビジネスというテーマに関心のある投資家: 環境意識の高まりと共に需要が拡大するグリーンビジネスへの投資を検討する際に魅力的な銘柄です。

この銘柄を検討する際の注意点

  • バリュエーションの割高感: PBRが業界平均を大きく上回っており、現在の株価が割高な水準にある可能性を考慮し、エントリータイミングを慎重に検討する必要があります。
  • 配当利回りの低さ: インカムゲインを重視する投資家にとっては、配当利回りが低い点が物足りなく感じるかもしれません。
  • F-Scoreが示す懸念: 財務品質診断で低いスコアが出ているため、過去のキャッシュフローの質や利益の持続性について、さらなる深掘り分析が推奨されます。

今後ウォッチすべき指標

  • 四半期ごとの営業利益の進捗状況: 通期予想に対する進捗率が計画通りに進むか、季節性を考慮した上での達成度を追跡すべきです。
  • 小売事業の損益改善状況: 小売事業が黒字化するか、または損失幅が継続的に縮小するかは、全体収益に与える影響が大きいため重要です。
  • 為替レートの推移: 海外事業の収益性や為替差損益に直結するため、為替市場の動向を注視する必要があります。

10. 企業スコア(詳細)

  • 成長性: A
    • 根拠: 過去5年間の売上高は一貫して増加しており、特に過去12ヶ月の売上高成長率は16.30%と高い水準です。営業利益も着実に増加しており、今後の万博関連事業や海外展開によってさらなる成長が見込まれます。これは評価基準の「A(10-15%)」を上回る実力があります。
  • 収益性: A
    • 根拠: ROE(過去12ヶ月)は16.38%と非常に高く、株主資本を効率良く活用して利益を創出できていることを示しています。営業利益率(過去12ヶ月9.29%)は「B」の水準ですが、ROEが高いことで、総合的に評価基準「A(ROE10-15%または営業利益率10-15%)」を上回る、高い収益力を有していると判断できます。
  • 財務健全性: A
    • 根拠: 自己資本比率は79.7%(直近四半期)と極めて高く、流動比率も約3.99倍と短期的な資金繰りに全く問題がない、強固な財務体質です。ただし、Piotroski F-Scoreが2/9と低い点は改善の余地を示唆しており、S評価の基準である「F-Score7点以上」を満たさないため、SではなくAとしました。
  • バリュエーション: C
    • 根拠: PERは15.49倍で業界平均15.0倍とほぼ同水準であり、PERだけ見れば適正です。しかし、PBRが2.28倍と業界平均1.2倍を大きく上回っており、株価が企業の純資産に対して割高と評価されています。評価基準の「C(PBR業界平均の110-130%以上)」を大きく超えるため、総合的にはCと評価します。

重要な注意事項

  • 「買い」や「売り」といった具体的な投資判断を推奨するものではありません。
  • データがない項目は「データなし」と明記しています。
  • 各種数値には必ず単位を付けています。
  • 同じ情報を複数のセクションで繰り返さないよう配慮しています。

企業情報

銘柄コード 6061
企業名 ユニバーサル園芸社
URL http://www.uni-green.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 3,380円
EPS(1株利益) 218.24円
年間配当 0.38円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 8.8% 17.7倍 5,889円 11.8%
標準 6.7% 15.4倍 4,662円 6.7%
悲観 4.0% 13.1倍 3,487円 0.6%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 3,380円

目標年率 理論株価 判定
15% 2,319円 △ 46%割高
10% 2,896円 △ 17%割高
5% 3,655円 ○ 8%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.15)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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